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「隼……もしよければ、また定期的にこんなことをしてくれないか?」
俺はビデオの画面録画を止め、隼にそう頼んだ。
「………うん……いいよ」
隼は意外にもあっさりと了承してくれた。
それにしても………
びしょ濡れのTシャツに丸出しの下半身。
机の上、椅子、そして椅子の下にある隼の潮吹きによってできた水溜り。
机に倒れたままのディルドと蓋が空いてるローション。
激しいオナニー直後の隼の周囲も、俺にとってはかなりの視覚的興奮材料になった。
こいつはこれから、毎日のようにこんなオナニーをするのだろうか……
理性を失くしてひたすら気持ちよさを追いかけてあんなに乱れて……終わった後は冷静になって部屋を掃除したり片付けたりするのだろうか……
そんなことを妄想しているうちに、俺のモノは再び元気を取り戻した。
「………なあ隼……。あの、」
「………!!やばいっっっ!!!!」
「??」
俺は自分のモノを収めるために最後に一度だけ隼に見てもらうことを頼もうとした。
しかし隼は俺の言葉の途中で、焦るような声を出してバタバタと机の周りを片付けパンツも履かずに急いでズボンを履いた。
……何事だ?
そう思っていた時、
「……きゃっ!ちょっとなにやってんのあんた!!」
画面の端……隼の部屋のドアの方向から心底驚く女性の声が聞こえた。
「いやっ!!違う!これは……あのっ」
「さっきからガタガタ煩いなと思ってたら!こんなに部屋を汚して!何よその水溜り!」
「ちがうっ……だからこれは……」
「服もびしょびしょじゃない!!髪まで濡れてるし………あんた一体どんな方法で…」
「いやほんとに何にもしてないから!あの…たまたまペットボトルの水を被ってて……」
「あんたが持ってるそれどう見ても水じゃないでしょ!」
「え?……あっ!!ちがっいやほんとに!」
「もういい変態っっ!しばらく近づかないで!」
バタン!と大きな音を立ててドアが閉まる音がした。
「……大丈夫か?」
明らかに大丈夫じゃなさそうだが、気まずくなる前に一応聞く。
「……はぁもう最悪………」
隼は頭を抱えてため息を付く。
「今のは母親か?姉貴か?」
「……姉さんだったよ………あー!もう最悪だ!めっちゃ恥ずかしい」
「……クククッ……」
「ちょっと優!何笑ってんの!」
「いやすまない……フッ……まあ実家暮らしならそういうこともあるだろうっ…てかお前っ……堂々とローション掲げて『ペットボトルだよ』って……フッ…瑠千亜から貰ったときと同じ間違いしてるじゃないか……」
「どんだけ笑いこらえてんの!あーもうどうしよう………」
思わず笑ってしまう俺を横目に、隼は心底焦ったように部屋を片付けている。
「まあ隼、お前も年頃の男だ。きっと姉貴も分かってくれるさ。」
「………………」
「そんなに落ち込むなって……フッ…おっと失礼。……いや、今のは直後だったし多分心の準備もできてなかったから余計に驚いたのであって……」
「……………けど俺、家族の前でこういう話したことないし……多分みんなまだ俺がこういうの何も知らないと思ってるから…」
「ブブッ!!……いやごめん隼……そりゃ幻想だよ。中3の男子がオナニーもしないわけなかろう」
「………そうだけどさ……ってか優ほんとに笑いすぎ!他人事だと思って……!」
「……フッ!……ごめんごめん」
隼の今の心境を考えると申し訳ないが、俺は笑いをつい堪えられなかった。
年頃の男がいる家庭ではよくあることなのだろうか……
それにしても、普通は部屋の残り香とか洗濯物についた体液とかゴミ箱の異常なティッシュ率などで家族が何となく察するというパターンだろうに………
隼のようにダイレクトに…しかもオーソドックスじゃない自慰行為を見られる奴など、なかなかいないかもしれないと思うと思わず笑ってしまった。
俺はビデオの画面録画を止め、隼にそう頼んだ。
「………うん……いいよ」
隼は意外にもあっさりと了承してくれた。
それにしても………
びしょ濡れのTシャツに丸出しの下半身。
机の上、椅子、そして椅子の下にある隼の潮吹きによってできた水溜り。
机に倒れたままのディルドと蓋が空いてるローション。
激しいオナニー直後の隼の周囲も、俺にとってはかなりの視覚的興奮材料になった。
こいつはこれから、毎日のようにこんなオナニーをするのだろうか……
理性を失くしてひたすら気持ちよさを追いかけてあんなに乱れて……終わった後は冷静になって部屋を掃除したり片付けたりするのだろうか……
そんなことを妄想しているうちに、俺のモノは再び元気を取り戻した。
「………なあ隼……。あの、」
「………!!やばいっっっ!!!!」
「??」
俺は自分のモノを収めるために最後に一度だけ隼に見てもらうことを頼もうとした。
しかし隼は俺の言葉の途中で、焦るような声を出してバタバタと机の周りを片付けパンツも履かずに急いでズボンを履いた。
……何事だ?
そう思っていた時、
「……きゃっ!ちょっとなにやってんのあんた!!」
画面の端……隼の部屋のドアの方向から心底驚く女性の声が聞こえた。
「いやっ!!違う!これは……あのっ」
「さっきからガタガタ煩いなと思ってたら!こんなに部屋を汚して!何よその水溜り!」
「ちがうっ……だからこれは……」
「服もびしょびしょじゃない!!髪まで濡れてるし………あんた一体どんな方法で…」
「いやほんとに何にもしてないから!あの…たまたまペットボトルの水を被ってて……」
「あんたが持ってるそれどう見ても水じゃないでしょ!」
「え?……あっ!!ちがっいやほんとに!」
「もういい変態っっ!しばらく近づかないで!」
バタン!と大きな音を立ててドアが閉まる音がした。
「……大丈夫か?」
明らかに大丈夫じゃなさそうだが、気まずくなる前に一応聞く。
「……はぁもう最悪………」
隼は頭を抱えてため息を付く。
「今のは母親か?姉貴か?」
「……姉さんだったよ………あー!もう最悪だ!めっちゃ恥ずかしい」
「……クククッ……」
「ちょっと優!何笑ってんの!」
「いやすまない……フッ……まあ実家暮らしならそういうこともあるだろうっ…てかお前っ……堂々とローション掲げて『ペットボトルだよ』って……フッ…瑠千亜から貰ったときと同じ間違いしてるじゃないか……」
「どんだけ笑いこらえてんの!あーもうどうしよう………」
思わず笑ってしまう俺を横目に、隼は心底焦ったように部屋を片付けている。
「まあ隼、お前も年頃の男だ。きっと姉貴も分かってくれるさ。」
「………………」
「そんなに落ち込むなって……フッ…おっと失礼。……いや、今のは直後だったし多分心の準備もできてなかったから余計に驚いたのであって……」
「……………けど俺、家族の前でこういう話したことないし……多分みんなまだ俺がこういうの何も知らないと思ってるから…」
「ブブッ!!……いやごめん隼……そりゃ幻想だよ。中3の男子がオナニーもしないわけなかろう」
「………そうだけどさ……ってか優ほんとに笑いすぎ!他人事だと思って……!」
「……フッ!……ごめんごめん」
隼の今の心境を考えると申し訳ないが、俺は笑いをつい堪えられなかった。
年頃の男がいる家庭ではよくあることなのだろうか……
それにしても、普通は部屋の残り香とか洗濯物についた体液とかゴミ箱の異常なティッシュ率などで家族が何となく察するというパターンだろうに………
隼のようにダイレクトに…しかもオーソドックスじゃない自慰行為を見られる奴など、なかなかいないかもしれないと思うと思わず笑ってしまった。
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