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他に勝るものはない1

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「………これ、すごいリアルだね……」


隼は瑠千亜と五郎から貰ったディルドをマジマジと見て呟いた。


「そうか」

「うん!これから一人でするときもリアルにしてる時のことを思い出せそう」

「……俺のはそれよりももっと立派だけどな」

「玩具に嫉妬してるの?優、可愛いね」

「うるさい。隼に言われたくない」

隼に可愛いと言われるのは、まるで子供が親に対して親の真似をして言っているのと似ているものを感じた。

俺の言葉に隼はふっと柔らかく笑った。


「ゴムはもうつけてあるんだよな?じゃあそれにローションを垂らしてみろ」

「………こう?」

「ああ。そうだ」


俺は隼にディルドの使い方を指南する。


隼はこれまで、こういった玩具を使ったこともないし、きっと使っている動画すら見たことも無いのだろう。

俺と関係を持つまでは、ノーマルな性癖の持ち主だったのだから無理はない。


「もうお前の穴は充分慣れてるよな?少しずつ挿れてみろ。………俺のが入ってくるのを思い出しながらな」


隼は少し挿れるのを躊躇っているようだったが、恐る恐る自分の穴に近づけていった。

ググッ、とディルドが押し付けられる。

「……んんっ………」

隼は俺のを受け入れるときのように、顔をしかめながらもゆっくり入ってくるディルドを感じていた。

「……あああっ………気持ちいい…」

ディルドが全部入った時、隼は体を震わせて声を出した。

「あっ!あっ、優……!ああっ!気持ちいいっ!」

「隼、それ机の上にくっつけてみろ。上向きにしてな」

「えっ………」

「吸盤があるだろ?それをくっつけるんだ。それで自分が上になって動け」

「ええ……あっ……」


隼は手の動きを止められないまま、俺の指示の通りにしようと向きを変える。


「……そうそうそう。そのまま机の上にしゃがんで、画面に背を向けてくれ。その状態で上向きのディルドを挿れるんだ」

「……え、こう……?」

「そうだ。そのまま挿れて、あとは好きなように動かせ」


隼は俺の指示の通り、こちらに背を向けてディルドを挿れた。


「………あああっ!!」

隼は目の前で上下に激しく動く。

ディルドを自分の気持ち良い所に当てて、腰を懸命に動かしている姿はとても乱れていて……


「……隼………」

俺は隼の動きに、たまらず自分のモノを触っていた。

「あっ!あああっ!……っん!」

「気持ちいいか?隼。俺としてる時のことを思い出せ」

「んっ気持ちいい!優としてるときみたいっ……あっ!ああっ」

「俺としたいか?」

「あっ!……したいっ…!優としたいよっ……!!」

「俺もだよ隼。早くお前としたくて堪らない……!」

「ああああっ!優っ………そゆことっ……言わないでっ…」

「隼っ……好きだっ………大好きだっ!…」

「うわああっ!だめっ……!ああああっ!」

「イけ!隼………っ壊れてしまえっっ」

「あっああっ!あっあああっ!!イくっ!イくぅっっ!」


ビクビクビクッと隼の尻が震える。

その勢いで、ディルドがスポっと抜けた。

ディルドが抜けた後の尻は、筋肉からビクビク動いていて、腰も大きくのけぞっていた。

イった瞬間に画面側に向かって倒れてきたディルドには、隼のものなのか、それともローションなのかが分からないくらい、光る液体が付いていた。
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