42 / 45
第六章 辺境伯夫人は兼業です
42.今後はどうしますか?
しおりを挟む
「久しぶりですね。マクレーン辺境伯夫人」
通信大臣ヘルムグラード閣下は、穏やかな微笑でアンバーを迎え、ソファを勧めてくださった。
お目にかかるのは、約半年ぶりくらいだろうか。
ユーインと初めて会ったあの誘拐事件、その調査協力の命令を閣下からいただいた。
「閣下にもますますご壮健のご様子、お慶び申し上げます」
型どおりの挨拶を返した。
今日のアンバーは、マクレーン領の副局長の立場で呼び出されている。
非公式にということだけど、所属組織の最高位からの呼び出しだ。
緊張するなというのは無理というもの。
「そうかまえないでください。本当に今日は非公式の場なんですよ。今回の交換機の件、あなたにお礼を言わなければと思っていましたから」
「おそれいります。けれどわたくしは何もしておりません。あれは技術省のノルディン卿の天才と、マクレーン辺境伯や商工ギルドの協力によるものです」
アンバーは思い付きを口にしただけだ。
それも前世のイメージをなんとなく、ぼんやりと伝えただけ。
それを形にしたのはフリードで、費用を捻出したのはユーイン、領内に拡げてくれたのは商工ギルドだ。功績はかれらのもので、アンバーのものではない。
「相変わらず謙虚な姿勢は好ましいのですが、技術省のノルディン卿から聞かされていますよ。あなたなしにあの交換機はなかったと。人手不足の解決と利便性とを一気に満足させてくれる、通信省にとってはとてもありがたい発想です。確かにノルディン卿だけで思いつくのは難しかったでしょう」
ヘルムグラード閣下は相変わらず優しい微笑を浮かべていたけど、この後に何かが続きそうで怖い。
くすんだ灰色の瞳を、ぴたりとアンバーにあててくる。
「今回この交換機の更改を、王国を挙げてやってしまおうとなりましてね」
更改、交換機を取り替えるということだ。
国を挙げてとなると、かなりの大仕事になる。
「ノルディン卿がこの件の技術責任者に任命される予定です。早ければ来年春には、着工でしょう」
フリードは今年の夏、王都からマクレーン領へ異動してきたばかりだ。
それを一年も経たないうちに呼び戻すという。
画期的な技術だから、技術省ではそんなこともあるのかもしれないけど……。
「その表情、おわかりのようですね? マクレーン辺境伯夫人、あなたにもこちらへ戻っていただきたいのです」
ヘルムグラード閣下の笑みが深くなる。
(やっぱりそうか)
なんとなくそんな気はしていた。
フリードの指揮するチームに入って、仕事をすることになるのだろう。
「ノルディン卿からも是非にと乞われていますし、あなたの今後にとってけして悪い話ではないと思うのですよ。ただ……、あなたはマクレーン辺境伯夫人です。あなた自身のご事情もおありでしょう。ですから今日は非公式にお呼びしたのです」
正式に異動命令が出されると、アンバーには従うしか選択肢がない。
拒めば退職だ。
異動の打診は、本来なら直属の上司からくる。こうして組織の最高位の大臣からされるということは、この異動がそれだけ重大だということだ。
「異動はいつでしょうか?」
「可能な限り早く。できればこの冬です」
「一度うちへ持ち帰りたいのですが、お時間をいただけますでしょうか?」
「もちろんです。良いお返事をお待ちしていますよ」
猶予こそもらえたけど、ヘルムグラード閣下の表情を見る限り、アンバーの異動はほぼ確実らしい。
困ったことになった。
とにかく急いで自宅へ戻り、考えをまとめよう。
ユーインはなんと言うだろう。
考えるのも怖ろしかった。
夕食後、大事な話があるとユーインを居間へ誘った。
切り出し方が大切だ。
伝える順序を間違えると、拗れる。
どこから言い出そうかと迷うアンバーに、ユーインが先に口を開いた。
「ヘルムグラードは、帰ってこいと言ったのか?」
どきりと心臓が跳ねる。
怖々とユーインの顔を伺うと、薄い青の瞳が冷ややかにアンバーを見つめている。
「いつだ?」
「この冬だそうです」
「すぐじゃないか。年明けか?」
「たぶん」
ユーインの唇から、ハッと荒い息が漏れる。
「ヘルムグラード、ヤツは俺にケンカを売るつもりか」
ヘルムグラード閣下だけの意向ではないと思う。
通信省はもちろん技術省や経済省、もしかしたら王室もご存知の人事かもしれない。
王太子妃ヴァスキア様は、アンバーが王都へ戻っていることをご存知のはずだ。それなのになんのお言葉もない。
(きっとご存知なのだわ。どう声をかけたものか、困っておいでなのでしょうね)
この人事、ヘルムグラード閣下のおっしゃるとおり、アンバーにとって悪い話ではない。
もし独身時代であったなら、ふたつ返事で受けたに違いない。
王都で大きな仕事のチームに加わる。それはその後の将来が明るいことを意味している。
魅力的な誘いだ。
けれど今のアンバーには、守るべき家がある。愛する夫もだ。
この人事を受け容れれば、離れて暮らさなくてはならない。前世風に言えば単身赴任だ。
まだ新婚と言って良い時期だ。単身赴任は正直つらいと思うけど、仕事を続けたいならこの機会を逃すべきではないのもわかる。
問題はユーインが気持ちよく出してくれるかどうか。
チームの責任者がフリードだというのも、間違いなくひっかかるだろうし。
「ユーイン、私は行きたいと思っています」
ぐずぐずと言い回しを考えるのを、アンバーは止めた。
いくら飾っても、アンバーが仕事を続けたい本音は隠せない。どんなにユーインを愛していても、今はそれが本音だから。この先変わるかもしれないけれど、とにかく今はそうだ。
「あいつと一緒にか?」
氷点下の冷気をまとう声。
「そうよ。ノルディン卿は責任者ですもの」
押し負けてはいけない。
少しでも怯めば、フリードとの仲を邪推される。
アンバーは目に力を込めて、まっすぐにユーインを見つめた。
「認めてほしいの、ユーイン。お願いよ」
「いやだと言ったら?」
「言ってほしくはないけど、あなたがどうしてもと言うなら断るわ」
見つめ合う。
息のつまる沈黙が続いた。
「ズルいな、君は」
先に目を逸らしたのはユーインだった。
「嫌だと言えば、俺は君を失う。そうだろう? 俺がそれに耐えられないと知っていて、君は……」
悔し気に歪んだ表情が、アンバーにはとても愛おしい。
辺境伯夫人としては、褒められたことじゃないのは承知している。言ってみればアンバーの我儘だ。
それでもアンバーの大切なものを、渋々でも認めてくれるユーインを愛おしいと思う。
「週に一度、必ず帰ると約束します」
「…………く」
ぼそりと、ユーインが何か口にした。
「なんて言ったの?」
「俺が行く。そう言った」
不機嫌丸出しの低い声だけど、今のアンバーにはわかる。
テれているだけだ。
「待つのは性に合わん」
顔を背けたまま言い足したユーインの、耳は真っ赤に染まっていた。
通信大臣ヘルムグラード閣下は、穏やかな微笑でアンバーを迎え、ソファを勧めてくださった。
お目にかかるのは、約半年ぶりくらいだろうか。
ユーインと初めて会ったあの誘拐事件、その調査協力の命令を閣下からいただいた。
「閣下にもますますご壮健のご様子、お慶び申し上げます」
型どおりの挨拶を返した。
今日のアンバーは、マクレーン領の副局長の立場で呼び出されている。
非公式にということだけど、所属組織の最高位からの呼び出しだ。
緊張するなというのは無理というもの。
「そうかまえないでください。本当に今日は非公式の場なんですよ。今回の交換機の件、あなたにお礼を言わなければと思っていましたから」
「おそれいります。けれどわたくしは何もしておりません。あれは技術省のノルディン卿の天才と、マクレーン辺境伯や商工ギルドの協力によるものです」
アンバーは思い付きを口にしただけだ。
それも前世のイメージをなんとなく、ぼんやりと伝えただけ。
それを形にしたのはフリードで、費用を捻出したのはユーイン、領内に拡げてくれたのは商工ギルドだ。功績はかれらのもので、アンバーのものではない。
「相変わらず謙虚な姿勢は好ましいのですが、技術省のノルディン卿から聞かされていますよ。あなたなしにあの交換機はなかったと。人手不足の解決と利便性とを一気に満足させてくれる、通信省にとってはとてもありがたい発想です。確かにノルディン卿だけで思いつくのは難しかったでしょう」
ヘルムグラード閣下は相変わらず優しい微笑を浮かべていたけど、この後に何かが続きそうで怖い。
くすんだ灰色の瞳を、ぴたりとアンバーにあててくる。
「今回この交換機の更改を、王国を挙げてやってしまおうとなりましてね」
更改、交換機を取り替えるということだ。
国を挙げてとなると、かなりの大仕事になる。
「ノルディン卿がこの件の技術責任者に任命される予定です。早ければ来年春には、着工でしょう」
フリードは今年の夏、王都からマクレーン領へ異動してきたばかりだ。
それを一年も経たないうちに呼び戻すという。
画期的な技術だから、技術省ではそんなこともあるのかもしれないけど……。
「その表情、おわかりのようですね? マクレーン辺境伯夫人、あなたにもこちらへ戻っていただきたいのです」
ヘルムグラード閣下の笑みが深くなる。
(やっぱりそうか)
なんとなくそんな気はしていた。
フリードの指揮するチームに入って、仕事をすることになるのだろう。
「ノルディン卿からも是非にと乞われていますし、あなたの今後にとってけして悪い話ではないと思うのですよ。ただ……、あなたはマクレーン辺境伯夫人です。あなた自身のご事情もおありでしょう。ですから今日は非公式にお呼びしたのです」
正式に異動命令が出されると、アンバーには従うしか選択肢がない。
拒めば退職だ。
異動の打診は、本来なら直属の上司からくる。こうして組織の最高位の大臣からされるということは、この異動がそれだけ重大だということだ。
「異動はいつでしょうか?」
「可能な限り早く。できればこの冬です」
「一度うちへ持ち帰りたいのですが、お時間をいただけますでしょうか?」
「もちろんです。良いお返事をお待ちしていますよ」
猶予こそもらえたけど、ヘルムグラード閣下の表情を見る限り、アンバーの異動はほぼ確実らしい。
困ったことになった。
とにかく急いで自宅へ戻り、考えをまとめよう。
ユーインはなんと言うだろう。
考えるのも怖ろしかった。
夕食後、大事な話があるとユーインを居間へ誘った。
切り出し方が大切だ。
伝える順序を間違えると、拗れる。
どこから言い出そうかと迷うアンバーに、ユーインが先に口を開いた。
「ヘルムグラードは、帰ってこいと言ったのか?」
どきりと心臓が跳ねる。
怖々とユーインの顔を伺うと、薄い青の瞳が冷ややかにアンバーを見つめている。
「いつだ?」
「この冬だそうです」
「すぐじゃないか。年明けか?」
「たぶん」
ユーインの唇から、ハッと荒い息が漏れる。
「ヘルムグラード、ヤツは俺にケンカを売るつもりか」
ヘルムグラード閣下だけの意向ではないと思う。
通信省はもちろん技術省や経済省、もしかしたら王室もご存知の人事かもしれない。
王太子妃ヴァスキア様は、アンバーが王都へ戻っていることをご存知のはずだ。それなのになんのお言葉もない。
(きっとご存知なのだわ。どう声をかけたものか、困っておいでなのでしょうね)
この人事、ヘルムグラード閣下のおっしゃるとおり、アンバーにとって悪い話ではない。
もし独身時代であったなら、ふたつ返事で受けたに違いない。
王都で大きな仕事のチームに加わる。それはその後の将来が明るいことを意味している。
魅力的な誘いだ。
けれど今のアンバーには、守るべき家がある。愛する夫もだ。
この人事を受け容れれば、離れて暮らさなくてはならない。前世風に言えば単身赴任だ。
まだ新婚と言って良い時期だ。単身赴任は正直つらいと思うけど、仕事を続けたいならこの機会を逃すべきではないのもわかる。
問題はユーインが気持ちよく出してくれるかどうか。
チームの責任者がフリードだというのも、間違いなくひっかかるだろうし。
「ユーイン、私は行きたいと思っています」
ぐずぐずと言い回しを考えるのを、アンバーは止めた。
いくら飾っても、アンバーが仕事を続けたい本音は隠せない。どんなにユーインを愛していても、今はそれが本音だから。この先変わるかもしれないけれど、とにかく今はそうだ。
「あいつと一緒にか?」
氷点下の冷気をまとう声。
「そうよ。ノルディン卿は責任者ですもの」
押し負けてはいけない。
少しでも怯めば、フリードとの仲を邪推される。
アンバーは目に力を込めて、まっすぐにユーインを見つめた。
「認めてほしいの、ユーイン。お願いよ」
「いやだと言ったら?」
「言ってほしくはないけど、あなたがどうしてもと言うなら断るわ」
見つめ合う。
息のつまる沈黙が続いた。
「ズルいな、君は」
先に目を逸らしたのはユーインだった。
「嫌だと言えば、俺は君を失う。そうだろう? 俺がそれに耐えられないと知っていて、君は……」
悔し気に歪んだ表情が、アンバーにはとても愛おしい。
辺境伯夫人としては、褒められたことじゃないのは承知している。言ってみればアンバーの我儘だ。
それでもアンバーの大切なものを、渋々でも認めてくれるユーインを愛おしいと思う。
「週に一度、必ず帰ると約束します」
「…………く」
ぼそりと、ユーインが何か口にした。
「なんて言ったの?」
「俺が行く。そう言った」
不機嫌丸出しの低い声だけど、今のアンバーにはわかる。
テれているだけだ。
「待つのは性に合わん」
顔を背けたまま言い足したユーインの、耳は真っ赤に染まっていた。
90
お気に入りに追加
451
あなたにおすすめの小説
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
つがいの皇帝に溺愛される幼い皇女の至福
ゆきむら さり
恋愛
稚拙な私の作品をHOTランキング(7/1)に入れて頂き、ありがとうございます✨ 読んで下さる皆様のおかげです🧡
〔あらすじ〕📝強大な魔帝国を治める時の皇帝オーブリー。壮年期を迎えても皇后を迎えない彼には、幼少期より憧れを抱く美しい人がいる。その美しい人の産んだ幼な姫が、自身のつがいだと本能的に悟る皇帝オーブリーは、外の世界に憧れを抱くその幼な姫の皇女ベハティを魔帝国へと招待することに……。
完結した【堕ちた御子姫は帝国に囚われる】のスピンオフ。前作の登場人物達の子供達のお話に加えて、前作の登場人物達のその後も書かれておりますので、気になる方は是非ご一読下さい🤗
ゆるふわで甘いお話し。溺愛。ハピエン♥️
※設定などは独自の世界観でご都合主義となります。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
【完結】優しくて大好きな夫が私に隠していたこと
暁
恋愛
陽も沈み始めた森の中。
獲物を追っていた寡黙な猟師ローランドは、奥地で偶然見つけた泉で“とんでもない者”と遭遇してしまう。
それは、裸で水浴びをする綺麗な女性だった。
何とかしてその女性を“お嫁さんにしたい”と思い立った彼は、ある行動に出るのだが――。
※
・当方気を付けておりますが、誤字脱字を発見されましたらご遠慮なくご指摘願います。
・★が付く話には性的表現がございます。ご了承下さい。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる