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第一章 最推し幸福化計画始動
12.異母妹は突撃してきた
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ジェリオ伯爵令嬢の無礼は、予想どおり人の口に上らなかった。あくまでも表立ってだが。
多分いやきっと、父が手を回したのだろう。あのゴージャスなオバ……ジェリオ伯爵夫人に泣きつかれでもして。
それにしても、あの子二コラは、本当に何を考えているのかわからない。
だから余計に恐ろしい。
あの掴まれた手の感触を、まだ憶えている。
ぞっとした。
「リーヴ、嫌な目にあったね」
お見舞いに来たラーシュが、リヴシェの右手を両手で包む。
そっと拭うようにして、唇を落とした。
「消毒しておくね」
金色の長いまつ毛越しに見上げる青い瞳は、今日も変わらず美しい。
あの恐ろしい似非天使より、よっぽど天使らしいとあらためて思う。
そしてさらっと「消毒」などと言って唇を落とすなんて、ほんとに9歳ですかと聞きたくなる。
さすが2番手ヒーローだ。
「昔からね、王宮には時々害虫が出るんだって。
だから珍しいことじゃないらしいけど、僕の大切なリーヴを害するならそうも言ってられないよ。
急いで駆除しなければね」
虫がいつのまにか害虫になっている。
ゴキブリとかダニとか、そんな扱いみたい。
二コラはヒロインなんだけど、良いのかなあと思う。
小説だとラーシュは二コラにひそかに想いを寄せているという設定なのに、どうも違うようだ。
う~ん、いやもしかしたら今リヴシェに見せている表情、こちらこそが実はフェイクかもしれない。
まだ安心するのは早い。気を緩めないでおこう。
「あの子、なんだかとっても必死だったでしょう?
わたくしに話があるって。
だからなんだか気になって」
それは本当だった。
親子でリヴシェを呼び止めた無礼な振る舞いは、王宮中で笑い話のネタにされていた。よほど隔離された生活をしていない限り、噂は耳に入るだろう。
にもかかわらず、また衆目の下でリヴシェを呼び止めた。よほどせっぱつまっているのだろう。
知らん顔していて良いのかと、ちょっとだけ良心がうずく。
「もう……、リーヴはお人よしだね」
先ほどまであった氷の切っ先が、陽の下で融けて丸くなった。
ラーシュの声は、泣きそうにさえ見える優しい微笑と同じ色をして、困った子だねと続く。
「彼女が本当に困ってるのなら、陛下にお願いするはずだよ。
それが一番確実で、手っ取り早いからね。
でもそれをしないで、言葉を交わしたこともないリーヴに近寄ってきた。
目的までは僕にもわからないけど、ろくなことじゃないのだけは確かだね」
ふんと鼻を鳴らして、ラーシュは冷たい蔑んだ表情を見せた。
「かかわってはいけない。
間違っても、リーヴから近づいて行ってはいけないよ」
リヴシェの両手をすくいあげるようにしっかりと握る。
青い瞳が、ひたとリヴシェの瞳をみつめた。
「良いね、約束だよ」
「わかった」
ラーシュがここまで真剣に言うのだ。
本当に危険なのだろうと、リヴシェにも伝わってくる。
ペリエ夫人やメイドたちの話の端々に出てくるラーシュは、どうやらジェリオ伯爵夫人親子についていろいろ情報を集めているらしい。父のラチェス公爵とともに、動いているのだとも。
そういうきな臭いことをラーシュがリヴシェの前で口にすることはなかったが、それでも今日のような表情を見ると。
深く考えても仕方ない。
ヒロインが曲者らしいとは思っていたし、近づくつもりもなかったけど。
もっともっと用心しようと思う。
それなのに、危険は向こうからやってくる。
「お姉さま、お待ちしておりました」
王宮には立ち入り禁止のはずのヒロインが、なぜだか廊下で出待ちしていた。
ふわふわの金髪に緑の瞳を潤ませて、おずおずとした態度のくせにやっていることはかなり強引だ。
「お姉さま、少しだけお時間をいただけませんか。
とても、とても大切なお話しなんです」
なんの話があるっていうのだろう。
何度追い払ってもやってくるこの根性は、ある意味最強ヒロインだと思う。
リヴシェの周りは今やしっかり固められているというのに、そのわずかなスキをついて近づいてくるのだから、見事というしかない。
それでも根負けしてはいけない。
図々しい相手に押し切られたら、次も同じ方法で押しかけてくるに違いないんだから。
二コラの姿など目に入らなかったように、すうっと先へ進む。
ぴきんとこめかみに青筋が立っているペリエ夫人も、リヴシェの気持ちをくんで二コラを黙殺していた。
「お姉さま!
ラスムス様とラーシュ様が、わたしに冷たいんです。
お姉さまなら、その理由がおわかりになるかと思って」
か細い震えがちの声のくせに、言ってる内容はかなりきな臭い。
8歳のリヴシェが大人びているのは前世の記憶があるからで、このくらいの年齢の少女はもっと幼いのが普通だ。
この異母妹の含みのある言葉は、とても普通じゃない。
ひょっとして、この子も?
ヒロイン二コラも、前世の記憶持ちなんだろうか。
そう考えれば、不気味なほどのふてぶてしさも納得できる。
ラーシュが二コラを害虫呼びしていることを思えば、彼の二コラに対する感情があまり良くないのだろうとは想像できた。
小説のとおりなら、現在のラーシュはヒロインに一目ぼれしていなければならないのに。
男主人公ラスムスは言わずもがなで、ヒロインの二コラに弱音を吐いて慰められるシーンが済んでいるはずの時点だ。
リヴシェはまだラスムスに会っていないから、ラスムスの変化に自分が関わっているとは思えないけど、二コラの言うとおりならラスムスもまた、二コラに興味を示さなかったらしい。
もし二コラが前世の記憶持ちであったなら、小説どおりでない彼らの行動が不可解だろう。
そして自分を虐めてくるはずの異母姉リヴシェが、全くそんな気配がない。それどころか自分に発現するはずだった寵力が、リヴシェに発現してしまった。
そうなれば元凶はリヴシェだと勘づいたとしても、まあ当然のことだ。
困ったな。
認めるわけにはゆかないし……。
無表情の仮面の下で、どうしたものかとせわしなく頭を巡らせていると、二の矢が飛んできた。
「きょーせーりょくって、ご存知ですよね?
このままでは、お姉さまにもよくないことが起こるって、わたし心配で」
矯正力。
ここが小説の世界だと知っていなければ出てこない言葉に、ああやっぱりねと思った。
『あんた、勝手になに筋を変えてんの。
ヒロインのオトコに、コナかけてんじゃないわよ』
意訳すればこうなるセリフに、リヴシェはますますどうしたものかと困り果てた。
多分いやきっと、父が手を回したのだろう。あのゴージャスなオバ……ジェリオ伯爵夫人に泣きつかれでもして。
それにしても、あの子二コラは、本当に何を考えているのかわからない。
だから余計に恐ろしい。
あの掴まれた手の感触を、まだ憶えている。
ぞっとした。
「リーヴ、嫌な目にあったね」
お見舞いに来たラーシュが、リヴシェの右手を両手で包む。
そっと拭うようにして、唇を落とした。
「消毒しておくね」
金色の長いまつ毛越しに見上げる青い瞳は、今日も変わらず美しい。
あの恐ろしい似非天使より、よっぽど天使らしいとあらためて思う。
そしてさらっと「消毒」などと言って唇を落とすなんて、ほんとに9歳ですかと聞きたくなる。
さすが2番手ヒーローだ。
「昔からね、王宮には時々害虫が出るんだって。
だから珍しいことじゃないらしいけど、僕の大切なリーヴを害するならそうも言ってられないよ。
急いで駆除しなければね」
虫がいつのまにか害虫になっている。
ゴキブリとかダニとか、そんな扱いみたい。
二コラはヒロインなんだけど、良いのかなあと思う。
小説だとラーシュは二コラにひそかに想いを寄せているという設定なのに、どうも違うようだ。
う~ん、いやもしかしたら今リヴシェに見せている表情、こちらこそが実はフェイクかもしれない。
まだ安心するのは早い。気を緩めないでおこう。
「あの子、なんだかとっても必死だったでしょう?
わたくしに話があるって。
だからなんだか気になって」
それは本当だった。
親子でリヴシェを呼び止めた無礼な振る舞いは、王宮中で笑い話のネタにされていた。よほど隔離された生活をしていない限り、噂は耳に入るだろう。
にもかかわらず、また衆目の下でリヴシェを呼び止めた。よほどせっぱつまっているのだろう。
知らん顔していて良いのかと、ちょっとだけ良心がうずく。
「もう……、リーヴはお人よしだね」
先ほどまであった氷の切っ先が、陽の下で融けて丸くなった。
ラーシュの声は、泣きそうにさえ見える優しい微笑と同じ色をして、困った子だねと続く。
「彼女が本当に困ってるのなら、陛下にお願いするはずだよ。
それが一番確実で、手っ取り早いからね。
でもそれをしないで、言葉を交わしたこともないリーヴに近寄ってきた。
目的までは僕にもわからないけど、ろくなことじゃないのだけは確かだね」
ふんと鼻を鳴らして、ラーシュは冷たい蔑んだ表情を見せた。
「かかわってはいけない。
間違っても、リーヴから近づいて行ってはいけないよ」
リヴシェの両手をすくいあげるようにしっかりと握る。
青い瞳が、ひたとリヴシェの瞳をみつめた。
「良いね、約束だよ」
「わかった」
ラーシュがここまで真剣に言うのだ。
本当に危険なのだろうと、リヴシェにも伝わってくる。
ペリエ夫人やメイドたちの話の端々に出てくるラーシュは、どうやらジェリオ伯爵夫人親子についていろいろ情報を集めているらしい。父のラチェス公爵とともに、動いているのだとも。
そういうきな臭いことをラーシュがリヴシェの前で口にすることはなかったが、それでも今日のような表情を見ると。
深く考えても仕方ない。
ヒロインが曲者らしいとは思っていたし、近づくつもりもなかったけど。
もっともっと用心しようと思う。
それなのに、危険は向こうからやってくる。
「お姉さま、お待ちしておりました」
王宮には立ち入り禁止のはずのヒロインが、なぜだか廊下で出待ちしていた。
ふわふわの金髪に緑の瞳を潤ませて、おずおずとした態度のくせにやっていることはかなり強引だ。
「お姉さま、少しだけお時間をいただけませんか。
とても、とても大切なお話しなんです」
なんの話があるっていうのだろう。
何度追い払ってもやってくるこの根性は、ある意味最強ヒロインだと思う。
リヴシェの周りは今やしっかり固められているというのに、そのわずかなスキをついて近づいてくるのだから、見事というしかない。
それでも根負けしてはいけない。
図々しい相手に押し切られたら、次も同じ方法で押しかけてくるに違いないんだから。
二コラの姿など目に入らなかったように、すうっと先へ進む。
ぴきんとこめかみに青筋が立っているペリエ夫人も、リヴシェの気持ちをくんで二コラを黙殺していた。
「お姉さま!
ラスムス様とラーシュ様が、わたしに冷たいんです。
お姉さまなら、その理由がおわかりになるかと思って」
か細い震えがちの声のくせに、言ってる内容はかなりきな臭い。
8歳のリヴシェが大人びているのは前世の記憶があるからで、このくらいの年齢の少女はもっと幼いのが普通だ。
この異母妹の含みのある言葉は、とても普通じゃない。
ひょっとして、この子も?
ヒロイン二コラも、前世の記憶持ちなんだろうか。
そう考えれば、不気味なほどのふてぶてしさも納得できる。
ラーシュが二コラを害虫呼びしていることを思えば、彼の二コラに対する感情があまり良くないのだろうとは想像できた。
小説のとおりなら、現在のラーシュはヒロインに一目ぼれしていなければならないのに。
男主人公ラスムスは言わずもがなで、ヒロインの二コラに弱音を吐いて慰められるシーンが済んでいるはずの時点だ。
リヴシェはまだラスムスに会っていないから、ラスムスの変化に自分が関わっているとは思えないけど、二コラの言うとおりならラスムスもまた、二コラに興味を示さなかったらしい。
もし二コラが前世の記憶持ちであったなら、小説どおりでない彼らの行動が不可解だろう。
そして自分を虐めてくるはずの異母姉リヴシェが、全くそんな気配がない。それどころか自分に発現するはずだった寵力が、リヴシェに発現してしまった。
そうなれば元凶はリヴシェだと勘づいたとしても、まあ当然のことだ。
困ったな。
認めるわけにはゆかないし……。
無表情の仮面の下で、どうしたものかとせわしなく頭を巡らせていると、二の矢が飛んできた。
「きょーせーりょくって、ご存知ですよね?
このままでは、お姉さまにもよくないことが起こるって、わたし心配で」
矯正力。
ここが小説の世界だと知っていなければ出てこない言葉に、ああやっぱりねと思った。
『あんた、勝手になに筋を変えてんの。
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