歩道橋銀河通信

『ぼくの心は、きっとサイダーみたいなものなのかもしれない』
 サイダーが好きな中学三年生の七海景太は、自分をいつ割れてもおかしくない一つの泡みたいな存在だといつも思っている。
 景太は学校の帰り道、行方不明になっていると噂されている転校生の小野寺日向と偶然出会うこととなる。
 日向は、別次元の祠の中で琥珀色をした謎の粘体生物・『あめもん』の体内に取り込まれていた。体を動かすことはできないものの、喋ることは可能で、二人は静謐な空間でゆっくり心を通わせていく。
 景太は日向を救いたいと思うのだが、日向は解放されることを断固として拒む。「どこに行ったって、結局は飾りでしかないもの」と、日向は今まで家族からどう見られていたのかを知り、大きなショックを受けていた。
 そんな日向をおおう『あめもん』は宇宙から飛来した生き物だった。地球に逃げたお父さんを捜しに来たと言い、景太は『あめもん』のお父さん捜しを手伝うことになった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,889 位 / 192,889件 児童書・童話 3,605 位 / 3,605件

あなたにおすすめの小説

石集め

早乙女純章
児童書・童話
ゆうくんは、不思議なおじさんから見たことのないきれいな石をもらいます。 けれど、もらった石はおじさんの家でしか見ることはできませんでした。なので、石を見るためには毎日おじさんの家に行かなければなりませんでした。おじさんの家に毎日通えば、その度にきれいな石を一個もらえました。 おじさんの家にはゆうくん以外にもたくさんの子供たちが遊びに来ていて、石をもらったり、おもちゃで遊んだりしていました。

宝石のお姫さま

近衛いさみ
児童書・童話
石の国に住むお姫さま。誰からも慕われる可愛いお姫さまです。宝石が大好きな女の子。彼女には秘密があります。石の町の裏路地にある小さな宝石屋さん。お姫さまは今日も城を抜け出し、宝石店に立ちます。 宝石の力を取り出せる不思議な力を持ったお姫さまが、様々な人たちと織りなす、心温まる物語です。

【総集編】童話パロディ短編集

Grisly
児童書・童話
⭐︎登録お願いします。童話パロディ短編集

ご当地アイドルなんか、余裕だし!

りりぃこ
児童書・童話
有名プロデューサーによるアイドルオーディションを楽しみにしていた小学六年生の牧村コノハ。しかし田舎への引っ越しにより、そのオーディションは断念するしか無かった。 しかし、引っ越し先で、ボーイッシュな同級生の爽香から、ご当地アイドルのオーディションに誘われる。 爽香と、上がり症の中学生・小波と共にオーディションに合格したコノハは、ご当地アイドルとして、当初の予定とは少し違う、地元密着型のご当地アイドルとしての道を進んでいくことになる。 表紙 イラストACより

かえんの子

その子四十路
絵本
「こやつは災いを招く、呪いの子。世のなかの業を背負って生まれたのだ」 炎とともに生まれた、災いの子、えん。顔には大繩でぶたれたような黒いあざがある。 村人たちに疎外されたえんは、村のはずれのあばら家にひとりで暮らしていた。 孤独なえんを慕うのは、幼い次郎だけだった。 えんは次郎をかわいがるが、雨ごいの生贄に次郎が選ばれて…… 宿命を背負ったえんは、道を切り開けるのか?

友梨奈さまの言う通り

西羽咲 花月
児童書・童話
「友梨奈さまの言う通り」 この学校にはどんな病でも治してしまう神様のような生徒がいるらしい だけど力はそれだけじゃなかった その生徒は治した病気を再び本人に戻す力も持っていた……

鬼と猫又のお話

ももちよろづ
絵本
鬼の伊吹と、猫又の明石と、仲間達のお話。 ※表紙・本文中イラストの無断転載は禁止

ももちゃんとぺろの12かげつ

高峰すず
絵本
女の子のももちゃんとわんこのぺろは、姉妹のように仲良し。 二人の一年の様子を描いた季節を感じる絵本です。 「えほんのおへや」からお話を選んで、編集しました。 絵本大賞にエントリーさせて頂きました。

処理中です...