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第二次真珠湾攻撃
第43話 エースパイロット
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見えない日本軍の大口径砲から放たれる砲弾の雨に晒されたアメリカ軍機動部隊
しかしそのカラクリに気づいたアメリカ軍提督、アーネスト・キングはすぐに迎撃機を送ったが、日本軍側も増援を送っていた
オアフ島沖ではまた新たな空戦が始まろうとしていた
「目標をZEROに変える!」
その一言でベアキャットの編隊は零戦に向き真っ向勝負を挑む
「喰らえ!クソザル共め!」
12.7ミリ機銃が雨となって日本軍を襲うが零戦隊はそれを背面飛行でかわしていく
「くっ、やっぱりプロだな....」
「ファァァァック!」
隊員が半ば狂い始めていく
「全機散開!」
岩本達はすぐに体制を整え再びベアキャット隊に襲いかかる
しかしベアキャット隊にもヨーロッパで戦歴を詰んだエースがいる、ダニエル・マーティン大尉である
ここに岩本対マーティンのエース対決が始まった
まず後ろを取ったのはマーティンだった
「ジャップもこの程度か、」
照準に捉えトリガーを思いっきり押す。
しかし岩本の零戦にかすりもしない
「ワッツ!?そうかやつもエースか....面白い!」
坂井直伝の捻りこみで今度は岩本が後ろに付く
「なんだ今の起動は!メッサーには出来なかった...ZEROはまた違う強さがあるらしい...面白い!」
岩本とマーティンが旋回戦に入る
「くっ....やつは化け物か....ベアキャットと俺が押しつぶされそうだ....」
マーティンが6週目で音を上げ始める
「耐えろ耐えろ、あとどれぐらい耐えられるか勝負と行こうじゃないか」
しかし岩本はまだ余裕を持っていた
8週目でマーティンが旋回戦を辞め水平飛行に戻る
「くっ、ジャップは化け物揃いなのか...」
目に映るベアキャットはほんの数機しかいなかった。零戦の数も多少減っているものの経験が違いすぎた
自分が生きていることにマーティンは少しほっとした
しかしそれも束の間であり後ろから13.2ミリと20ミリの弾丸がベアキャットを掠める
「油断した!」
「ちっ、」
マーティンは低空へ逃げるが岩本もそれを追う
ベアキャットは大馬力エンジンを積んでいるが零戦の新型栄三二型エンジンも負けていない
低高度での戦闘は岩本に分があった。
これまで馬力のあまりないエンジンを積んでいた九六式艦上戦闘機や零戦一一型、二一型を乗り回していた岩本は低高度での戦闘に慣れている
一方マーティンはP47、P51などの大馬力エンジンを積んだ戦闘機に乗っていた、しかも相手にしていたのは似た戦い方をするドイツ空軍であり低空での格闘戦には不慣れだった
「ジャップの戦闘技術を舐めていた....」
2人は弾をまるで撃たず既に30分が経過していた
「そろそろ蹴りをつけたいな」
岩本がぼやきながらマーティンを照準に捉えた
岩本が右手のトリガーを思いっきり握る。
次の瞬間マーティンの乗るベアキャットの左翼が吹き飛ぶ
「F8Fベアキャットか、脅威だな」
そして岩本達は観測機と共に帰還した
しかしそのカラクリに気づいたアメリカ軍提督、アーネスト・キングはすぐに迎撃機を送ったが、日本軍側も増援を送っていた
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しかし岩本の零戦にかすりもしない
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坂井直伝の捻りこみで今度は岩本が後ろに付く
「なんだ今の起動は!メッサーには出来なかった...ZEROはまた違う強さがあるらしい...面白い!」
岩本とマーティンが旋回戦に入る
「くっ....やつは化け物か....ベアキャットと俺が押しつぶされそうだ....」
マーティンが6週目で音を上げ始める
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しかし岩本はまだ余裕を持っていた
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目に映るベアキャットはほんの数機しかいなかった。零戦の数も多少減っているものの経験が違いすぎた
自分が生きていることにマーティンは少しほっとした
しかしそれも束の間であり後ろから13.2ミリと20ミリの弾丸がベアキャットを掠める
「油断した!」
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マーティンは低空へ逃げるが岩本もそれを追う
ベアキャットは大馬力エンジンを積んでいるが零戦の新型栄三二型エンジンも負けていない
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一方マーティンはP47、P51などの大馬力エンジンを積んだ戦闘機に乗っていた、しかも相手にしていたのは似た戦い方をするドイツ空軍であり低空での格闘戦には不慣れだった
「ジャップの戦闘技術を舐めていた....」
2人は弾をまるで撃たず既に30分が経過していた
「そろそろ蹴りをつけたいな」
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岩本が右手のトリガーを思いっきり握る。
次の瞬間マーティンの乗るベアキャットの左翼が吹き飛ぶ
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