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駆け出し
第参章 前田利家
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信長は朝比奈泰朝に情けをかけられ少しの間に凹んでいたがすぐに隣国美濃斎藤家が木曽川付近に現れ戦に発展する
父信秀が着陣する前に戦を始めるも咎などは特になく織田軍優勢に戦は進む
「我こそはぁ!織田信秀が家臣!柴田勝家である!10人でも20人でも相手して遣わす!かかってまいれぇ!」
勝家はどんどん相手を吹き飛ばしていく
猛将とはこの事かと近くにいた犬千代は感動した
「柴田様!加勢いたす!」
「要らぬ!若君のもとへ戻れ!これよりは騎馬隊の出番ぞ!かかれぇ!一網打尽にせい!」
犬千代が柴田勢に加わろうとするも突っぱねられてしまい犬千代は少し拗ねる
「分かり申した!本陣に戻りまする!」
「前田犬千代ただいま戻りましてございます!」
「権六と共に行かなんだのか?」
「柴田様が騎馬兵以外要らぬと申され本陣に戻れと言われました故戻って参った次第にござりまする!」
「がははははは!要らぬと申されたか!」
「1度痛い目を見ればよろしいのだ!」
「犬千代!」
「良い万千代、犬千代よ強うなれ!さすれば権六にも求められようぞ!がははははは!」
「大殿様....なれば某に騎馬を下されませ!」
「「犬千代!?」」
内蔵助と万千代が突拍子もないことを言う犬千代に思わず声を上げる
「よかろう、のう信長」
「犬千代なれば使いこなせるかと元はわしの馬廻り役にござる」
「殿まで!?」
「万千代、内蔵助、お主らにも馬を遣わす1層励め」
「「は、はっ!」」
2時間後柴田勝家が帰陣する
「柴田権六ただいま戻りましてございます。」
「権六!大義である」
「はっ!若に置かれましても素晴らしき采配にござります。この権六感服致しました」
「うむ」
「申し上げます!敵勢敗走!美濃に引き返すようにございます!」
「ご苦労!皆!勝鬨じゃ!信長の初勝利ぞ!」
「えい!えい!」
「「おぉぉぉおおおお!!!!!!」」
尾張国、名古屋城
「開門!」
「奥方様に申し上げます!御館様!信広様!信長様!ご帰城!」
「戻られたか!」
「はっ!此度の戦!信長様が指揮を執られ見事お味方大勝利と!」
「兄上が!?誠か!?」
「市様、誠にござります!」
市が我先にと城内を駆け抜け門に達するとそこには兄、信長の姿があった
「市!ただいま帰った!」
「兄上!」
「誠に市姫と若殿は仲がよろしい」
万千代が呟く
「なんじゃ万千代、お主市様に気があったのか」
犬千代が真顔で返す
「なっ、そんな恐れ多いこと口にするな!」
「どう思う内蔵助」
「犬千代の言う通りだと思う」
「内蔵助!お主まで!」
「犬千代!万千代!内蔵助!いつまでそこで突っ立っておる!論功行賞が始まるぞ!」
信長が3人を呼ぶ
「「はっ!!」」
「柴田権六勝家、前へ!」
「はぁっ!」
「柴田権六は騎馬にて敵残党排除に務め敵の首級2つを挙げ戦に貢献したことを称え、織田弾正忠家家老筆頭とする」
「恐悦至極に存じまするぁ!」
「前田犬千代!並びに佐々内蔵助、丹羽万千代!前へ!」
「は、はっ!」
「はは!」
「前田犬千代は槍隊を率いて敵先鋒、次鋒をことごとく殲滅せしめ、佐々、丹羽両名もそれぞれ鉄砲隊、弓隊を指揮し槍隊を援護しこれを撃破したことを称え、3名を織田弾正忠家重臣に加える!」
「「はっ!恐悦至極に存じ上げまする!」」
「皆の者大義!明日はゆるりと休め!
此度は信長の初戦勝じゃ!今宵は宴ぞ!がはははは!」
織田家中は一晩中騒いでいた
「犬千代」
「ん?どうされました?」
「お主は元服せんのか?」
「兄上が許して下さればいつでもしたいんですけどね」
「利久か」
「えぇ、何故か許してくれぬのです」
「よしっ期待して待て」
「ん?はぁ」
犬千代は宴の翌日自身の居城荒子城へ戻った
さらにその数日後名古屋城から信長が直接来た
「信長様!?」
「何故ここに!?」
「利久」
「はっ!」
「何故犬千代の元服を許さぬ」
いきなり真面目な話が始まり犬千代は目を丸くする
「弟はまだ幼く前田家を任せる器はできておりませぬ。」
「儂はそうは思わぬぞ」
「は?」
「犬千代は戦に鮮明であり
先の戦でも敵をなぎ倒しておった」
「当主は戦の才だけでは務まりませぬ!」
「人にも好かれておると思うが?犬千代は人付き合いが上手く家臣団ともよくやっておる」
「しかし」
「最初から完全な当主などおらぬ、家臣の言うことをよく聞き成長し次第に活かしていけば良い、
利久よお主は当主の座を犬千代に渡したくないだけでは無いのか?」
「な、何を申されます!」
「なれば今すぐにこの場で犬千代の元服を許せ!」
「くっ....分かり申した...」
「元服の儀の準備を致せ」
「はっ」
2時間ほどで準備が終わる
「これより前田犬千代の元服の儀を始める!」
「「はぁ!」」
「前田犬千代!」
「はっ!」
「お主を犬千代改め、又左衛門利家とする!これよりは前田又左衛門利家と名乗るが良い」
「ありがたき幸せにござりまする!」
「それに伴い仮当主であった前田利久より、当主を正式に利家とする!」
「「ははぁ!」」
父信秀が着陣する前に戦を始めるも咎などは特になく織田軍優勢に戦は進む
「我こそはぁ!織田信秀が家臣!柴田勝家である!10人でも20人でも相手して遣わす!かかってまいれぇ!」
勝家はどんどん相手を吹き飛ばしていく
猛将とはこの事かと近くにいた犬千代は感動した
「柴田様!加勢いたす!」
「要らぬ!若君のもとへ戻れ!これよりは騎馬隊の出番ぞ!かかれぇ!一網打尽にせい!」
犬千代が柴田勢に加わろうとするも突っぱねられてしまい犬千代は少し拗ねる
「分かり申した!本陣に戻りまする!」
「前田犬千代ただいま戻りましてございます!」
「権六と共に行かなんだのか?」
「柴田様が騎馬兵以外要らぬと申され本陣に戻れと言われました故戻って参った次第にござりまする!」
「がははははは!要らぬと申されたか!」
「1度痛い目を見ればよろしいのだ!」
「犬千代!」
「良い万千代、犬千代よ強うなれ!さすれば権六にも求められようぞ!がははははは!」
「大殿様....なれば某に騎馬を下されませ!」
「「犬千代!?」」
内蔵助と万千代が突拍子もないことを言う犬千代に思わず声を上げる
「よかろう、のう信長」
「犬千代なれば使いこなせるかと元はわしの馬廻り役にござる」
「殿まで!?」
「万千代、内蔵助、お主らにも馬を遣わす1層励め」
「「は、はっ!」」
2時間後柴田勝家が帰陣する
「柴田権六ただいま戻りましてございます。」
「権六!大義である」
「はっ!若に置かれましても素晴らしき采配にござります。この権六感服致しました」
「うむ」
「申し上げます!敵勢敗走!美濃に引き返すようにございます!」
「ご苦労!皆!勝鬨じゃ!信長の初勝利ぞ!」
「えい!えい!」
「「おぉぉぉおおおお!!!!!!」」
尾張国、名古屋城
「開門!」
「奥方様に申し上げます!御館様!信広様!信長様!ご帰城!」
「戻られたか!」
「はっ!此度の戦!信長様が指揮を執られ見事お味方大勝利と!」
「兄上が!?誠か!?」
「市様、誠にござります!」
市が我先にと城内を駆け抜け門に達するとそこには兄、信長の姿があった
「市!ただいま帰った!」
「兄上!」
「誠に市姫と若殿は仲がよろしい」
万千代が呟く
「なんじゃ万千代、お主市様に気があったのか」
犬千代が真顔で返す
「なっ、そんな恐れ多いこと口にするな!」
「どう思う内蔵助」
「犬千代の言う通りだと思う」
「内蔵助!お主まで!」
「犬千代!万千代!内蔵助!いつまでそこで突っ立っておる!論功行賞が始まるぞ!」
信長が3人を呼ぶ
「「はっ!!」」
「柴田権六勝家、前へ!」
「はぁっ!」
「柴田権六は騎馬にて敵残党排除に務め敵の首級2つを挙げ戦に貢献したことを称え、織田弾正忠家家老筆頭とする」
「恐悦至極に存じまするぁ!」
「前田犬千代!並びに佐々内蔵助、丹羽万千代!前へ!」
「は、はっ!」
「はは!」
「前田犬千代は槍隊を率いて敵先鋒、次鋒をことごとく殲滅せしめ、佐々、丹羽両名もそれぞれ鉄砲隊、弓隊を指揮し槍隊を援護しこれを撃破したことを称え、3名を織田弾正忠家重臣に加える!」
「「はっ!恐悦至極に存じ上げまする!」」
「皆の者大義!明日はゆるりと休め!
此度は信長の初戦勝じゃ!今宵は宴ぞ!がはははは!」
織田家中は一晩中騒いでいた
「犬千代」
「ん?どうされました?」
「お主は元服せんのか?」
「兄上が許して下さればいつでもしたいんですけどね」
「利久か」
「えぇ、何故か許してくれぬのです」
「よしっ期待して待て」
「ん?はぁ」
犬千代は宴の翌日自身の居城荒子城へ戻った
さらにその数日後名古屋城から信長が直接来た
「信長様!?」
「何故ここに!?」
「利久」
「はっ!」
「何故犬千代の元服を許さぬ」
いきなり真面目な話が始まり犬千代は目を丸くする
「弟はまだ幼く前田家を任せる器はできておりませぬ。」
「儂はそうは思わぬぞ」
「は?」
「犬千代は戦に鮮明であり
先の戦でも敵をなぎ倒しておった」
「当主は戦の才だけでは務まりませぬ!」
「人にも好かれておると思うが?犬千代は人付き合いが上手く家臣団ともよくやっておる」
「しかし」
「最初から完全な当主などおらぬ、家臣の言うことをよく聞き成長し次第に活かしていけば良い、
利久よお主は当主の座を犬千代に渡したくないだけでは無いのか?」
「な、何を申されます!」
「なれば今すぐにこの場で犬千代の元服を許せ!」
「くっ....分かり申した...」
「元服の儀の準備を致せ」
「はっ」
2時間ほどで準備が終わる
「これより前田犬千代の元服の儀を始める!」
「「はぁ!」」
「前田犬千代!」
「はっ!」
「お主を犬千代改め、又左衛門利家とする!これよりは前田又左衛門利家と名乗るが良い」
「ありがたき幸せにござりまする!」
「それに伴い仮当主であった前田利久より、当主を正式に利家とする!」
「「ははぁ!」」
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