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日常
第七百六話 甘いサンドイッチ
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ふと視線を上げると、そこは楽園だった。
チョコレート模様のレンガの道にケーキの建物、クッキーの壁のお菓子の家、煙突から出る煙は綿あめで、そこかしこから甘い香りが漂ってくる。ソーダの泉は水色と緑と赤色、羽ばたく蝶の飴細工、マジパンの花々。
「こいつはすげえ」
小さいころに見た、アニメの世界そのままじゃないか。あっ、てことは、あのホットケーキの山の向こうには、あれがあるのでは?
ああ、やっぱり。カステラの大地とゼリーの丘。
ふかふかでしっとりとしたカステラ。分厚くて、切るのにも一苦労だ。おや、こんなところにいい感じのナイフが。サクサク切って、食べてみる。
「んまい」
甘くて、じゅわっとしてて、口にしっとりとなじむ。
マシュマロのクッションに身を預け、ゼリーの丘を眺めながら、カステラを食べる。ゼリーの丘、きれいだなあ。透き通った緑色がワクワクする。
おや、なんかぽよんぽよんと揺れだした。なんだなんだ?
「あっ、春都いたー! 春都~!」
「うめず!」
ゼリーの丘を跳ねながら滑ってやってくるのはうめずだった。うめずはひときわ大きく跳ねると、見事に着地をした。
「えへへ、やっと見つけたぁ」
「うめずもちゃんと食ってるか?」
「うん! あのね、向こうにクッキーがいっぱいあるんだよ。僕が食べていいケーキも! 一緒に食べようよ」
「よし、行くか」
ゼリーの丘は、よく見ればトンネルが開通していた。中はまるでアクアリウムのようだ。魚たちが泳いでいない代わりに、さくらんぼやみかん、カラフルなトッピングが、小さな気泡と一緒に輝いている。
ほんの少し、青リンゴの香りがする。
「ほら、こっちだよ~」
うめずについていくと、その先には大きなケーキがうず高く積み重なっていた。
クリームたっぷりのカップケーキのてっぺんを飾るのは真っ赤なドレンチェリ―。チョコレートの滝の下では、ココア生地のケーキが順番に回って、きれいにコーティングされている。やがて空からきらきらと星屑が下りてきて、ケーキを彩る。
あの星って、どんな味かなあ。ドレンチェリーも気になる。よし、どっちも食べてしまえ! だって、どんなに食べたって腹いっぱいにはならないんだし!
「うめずは何がいい?」
「あのね、ケーキがいい!」
「よーし食うぞ!」
「おーっ!」
……あれ? どれだけ食っても腹いっぱいにならない? てかうめずとしゃべってるし、こんなに巨大なケーキって……あれ?
フラッシュをたかれたような、視界が白黒に点滅するような奇妙な感覚。なんだ、これ、気が遠く……
「んん……」
……夢か。だよなあ、そうだよなあ。
ふかふかの正体はぬいぐるみだったのか。握りしめすぎて変形している。はーあ、楽しかったのになあ。もっかい寝たら続きが見られるかな?
「はあ、起きよ」
今日も今日とて学校である。二度寝をしている暇などない。そんなことをしようものなら、楽園のような夢の余韻が台無しになる目に合う。
身支度を済ませ、朝食をとったらソファに座る。まだまだ余韻が収まらないな。
「どうしたんだ? ぼーっとして」
父さんが新聞から視線を上げて聞いてくる。
「いや、それが……」
事の顛末を話すと、父さんも母さんも楽しげに笑った。
「いい夢だなあ。そんなに甘いものが食べたかったか?」
「自覚してなかったけど、そうらしい」
寝起きから甘いものが食いたいなんて、滅多にないことだ。
こういうのって不思議だよなあ。食べたくないときは想像するだけで胸焼けしそうなものも、食べたい気持ちが高まると、ショーウィンドウに並ぶケーキを端から端まで食べたって足りない気がするんだ。
そんな時にどうすればいいかって、そりゃ、食うしかないよな。食いたい時に食っとくのが一番いいに決まってる。
せっかく心の底から楽しめるってのに、放っておくのはもったいないだろう?
家に帰って来て、さっそく準備に取り掛かる。母さんに買ってきてもらっていた、絞るだけの生クリームに果物の缶詰、サンドイッチ用のパン。
まずはアルミホイルを敷き、パンを置く。底に惜しげもなく生クリームを絞り、果物を散りばめる。みかん、黄桃、白桃、それにパイン。桃は大きいから、少し切った。
また生クリームを絞ったら、パンをのせて、ぐるっと巻く! おっとと、難しい。でも、何とか巻けたぞ。
端をねじったら……よし、完成! サンドイッチ……の要領で作った簡易版ロールケーキ! ロールケーキにしてはだいぶ不格好だが、まあ、うまそうだし、いいか。
晩飯の後の楽しみに、冷蔵庫に入れておく。
しっかり冷えたロールケーキは、クリームがあふれて大変おいしそうである。
「いただきます」
父さんと母さんの分も作ったので、これは俺一人の分だ。
切り分ける……ことはしない。このままがぶりとかぶりつくべし。だって、今日はそうやって食べたい気分だから。
「んぐっ!」
いかん、クリーム入れすぎた。あふれ出てきて……楽しい!
冷えて少しかたくなったパン、少し塩気がある。おかげでクリームの甘さが際立つようだ。しかし、濃すぎることはない。すっきり、さっぱりとしたくちどけで、程よい儚さである。この甘さが好きなんだよなあ。
何より、果物との相性がいい。
ジューシーなみかんはシロップに浸かってなお甘く、クリームをまとっても存在感がある。爽やか要員だな。
パインは生のものとは違って、とげとげしさがない。甘くて、食感がいい。
白桃はトロッとしていて、クリームと相まってなんだか上等なケーキを食べているみたいだ。白桃ケーキ、もう、言葉からしてお高いケーキだよな。
黄桃の、黄桃にしかないこの食感、味。プチプチと繊維を断ち切るような感じ、桃の甘味に、コクがある感じが不思議だ。
もちろん、あふれ出した生クリームも余すことなく食べる。
ん~、満足満足。
「はい、お茶」
母さんが、熱々のほうじ茶をくれる。
「あ、ありがとう」
口いっぱいにクリームをほおばっていると、母さんは笑った。
「おいしかった?」
「うん」
「そう、よかった」
ほうじ茶の素朴な香り。温かさで、口の中のクリームがほどけていく。
はあ……また作ろう。今度はチョコバナナとか、やってみたいなあ。
「ごちそうさまでした」
チョコレート模様のレンガの道にケーキの建物、クッキーの壁のお菓子の家、煙突から出る煙は綿あめで、そこかしこから甘い香りが漂ってくる。ソーダの泉は水色と緑と赤色、羽ばたく蝶の飴細工、マジパンの花々。
「こいつはすげえ」
小さいころに見た、アニメの世界そのままじゃないか。あっ、てことは、あのホットケーキの山の向こうには、あれがあるのでは?
ああ、やっぱり。カステラの大地とゼリーの丘。
ふかふかでしっとりとしたカステラ。分厚くて、切るのにも一苦労だ。おや、こんなところにいい感じのナイフが。サクサク切って、食べてみる。
「んまい」
甘くて、じゅわっとしてて、口にしっとりとなじむ。
マシュマロのクッションに身を預け、ゼリーの丘を眺めながら、カステラを食べる。ゼリーの丘、きれいだなあ。透き通った緑色がワクワクする。
おや、なんかぽよんぽよんと揺れだした。なんだなんだ?
「あっ、春都いたー! 春都~!」
「うめず!」
ゼリーの丘を跳ねながら滑ってやってくるのはうめずだった。うめずはひときわ大きく跳ねると、見事に着地をした。
「えへへ、やっと見つけたぁ」
「うめずもちゃんと食ってるか?」
「うん! あのね、向こうにクッキーがいっぱいあるんだよ。僕が食べていいケーキも! 一緒に食べようよ」
「よし、行くか」
ゼリーの丘は、よく見ればトンネルが開通していた。中はまるでアクアリウムのようだ。魚たちが泳いでいない代わりに、さくらんぼやみかん、カラフルなトッピングが、小さな気泡と一緒に輝いている。
ほんの少し、青リンゴの香りがする。
「ほら、こっちだよ~」
うめずについていくと、その先には大きなケーキがうず高く積み重なっていた。
クリームたっぷりのカップケーキのてっぺんを飾るのは真っ赤なドレンチェリ―。チョコレートの滝の下では、ココア生地のケーキが順番に回って、きれいにコーティングされている。やがて空からきらきらと星屑が下りてきて、ケーキを彩る。
あの星って、どんな味かなあ。ドレンチェリーも気になる。よし、どっちも食べてしまえ! だって、どんなに食べたって腹いっぱいにはならないんだし!
「うめずは何がいい?」
「あのね、ケーキがいい!」
「よーし食うぞ!」
「おーっ!」
……あれ? どれだけ食っても腹いっぱいにならない? てかうめずとしゃべってるし、こんなに巨大なケーキって……あれ?
フラッシュをたかれたような、視界が白黒に点滅するような奇妙な感覚。なんだ、これ、気が遠く……
「んん……」
……夢か。だよなあ、そうだよなあ。
ふかふかの正体はぬいぐるみだったのか。握りしめすぎて変形している。はーあ、楽しかったのになあ。もっかい寝たら続きが見られるかな?
「はあ、起きよ」
今日も今日とて学校である。二度寝をしている暇などない。そんなことをしようものなら、楽園のような夢の余韻が台無しになる目に合う。
身支度を済ませ、朝食をとったらソファに座る。まだまだ余韻が収まらないな。
「どうしたんだ? ぼーっとして」
父さんが新聞から視線を上げて聞いてくる。
「いや、それが……」
事の顛末を話すと、父さんも母さんも楽しげに笑った。
「いい夢だなあ。そんなに甘いものが食べたかったか?」
「自覚してなかったけど、そうらしい」
寝起きから甘いものが食いたいなんて、滅多にないことだ。
こういうのって不思議だよなあ。食べたくないときは想像するだけで胸焼けしそうなものも、食べたい気持ちが高まると、ショーウィンドウに並ぶケーキを端から端まで食べたって足りない気がするんだ。
そんな時にどうすればいいかって、そりゃ、食うしかないよな。食いたい時に食っとくのが一番いいに決まってる。
せっかく心の底から楽しめるってのに、放っておくのはもったいないだろう?
家に帰って来て、さっそく準備に取り掛かる。母さんに買ってきてもらっていた、絞るだけの生クリームに果物の缶詰、サンドイッチ用のパン。
まずはアルミホイルを敷き、パンを置く。底に惜しげもなく生クリームを絞り、果物を散りばめる。みかん、黄桃、白桃、それにパイン。桃は大きいから、少し切った。
また生クリームを絞ったら、パンをのせて、ぐるっと巻く! おっとと、難しい。でも、何とか巻けたぞ。
端をねじったら……よし、完成! サンドイッチ……の要領で作った簡易版ロールケーキ! ロールケーキにしてはだいぶ不格好だが、まあ、うまそうだし、いいか。
晩飯の後の楽しみに、冷蔵庫に入れておく。
しっかり冷えたロールケーキは、クリームがあふれて大変おいしそうである。
「いただきます」
父さんと母さんの分も作ったので、これは俺一人の分だ。
切り分ける……ことはしない。このままがぶりとかぶりつくべし。だって、今日はそうやって食べたい気分だから。
「んぐっ!」
いかん、クリーム入れすぎた。あふれ出てきて……楽しい!
冷えて少しかたくなったパン、少し塩気がある。おかげでクリームの甘さが際立つようだ。しかし、濃すぎることはない。すっきり、さっぱりとしたくちどけで、程よい儚さである。この甘さが好きなんだよなあ。
何より、果物との相性がいい。
ジューシーなみかんはシロップに浸かってなお甘く、クリームをまとっても存在感がある。爽やか要員だな。
パインは生のものとは違って、とげとげしさがない。甘くて、食感がいい。
白桃はトロッとしていて、クリームと相まってなんだか上等なケーキを食べているみたいだ。白桃ケーキ、もう、言葉からしてお高いケーキだよな。
黄桃の、黄桃にしかないこの食感、味。プチプチと繊維を断ち切るような感じ、桃の甘味に、コクがある感じが不思議だ。
もちろん、あふれ出した生クリームも余すことなく食べる。
ん~、満足満足。
「はい、お茶」
母さんが、熱々のほうじ茶をくれる。
「あ、ありがとう」
口いっぱいにクリームをほおばっていると、母さんは笑った。
「おいしかった?」
「うん」
「そう、よかった」
ほうじ茶の素朴な香り。温かさで、口の中のクリームがほどけていく。
はあ……また作ろう。今度はチョコバナナとか、やってみたいなあ。
「ごちそうさまでした」
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