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日常
第六百五十五話 からあげ
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「さて……」
ぐっと腕まくりをし、少しだけ気合を入れる。
今日は、弁当作りだ。
いやまあ、毎日とはいかないが、それなりの頻度で弁当を作っているし改めてやる気を入れるというのもなんだが。たまに、ちょっと気合入れた弁当を作りたくなる日があるんだよ。
冷凍食品を詰めるだけでもいいし、おにぎりだけでもいいし、何なら弁当を作らなくたっていい身の上ではあるが、今日はどうしても、どうしても……
からあげが食いたかった。
そりゃ俺の大好物だし、熱々揚げたてでも冷めてもうまい代物だし、何なら常日頃から食べたいわけだが、今日は少々事情が違う。
今から数十分前、まだ俺は夢の中にいた。夢というのはたいてい無秩序で脈絡がなく、覚えているようでも思い出そうとすると「あれ?」ってなる。まるで霧をつかむみたいだ。でも、今日の夢ははっきりと覚えている。
あの山盛りのからあげ……!
揚げたてが次々皿にのせられて、サクサク食べるんだけどそれでも追いつかなくて、大変だったなあ。
でも食べても食べても腹は満たされない。うまいのに。
やはり飯は、満腹感を伴わなければ。
というわけで、鶏肉もあることだし、からあげを作るほかなかろうと決意したわけである。
「まずは」
弁当箱にご飯を詰め込む。
それから、おかずの準備だ。
一口大に切られた鶏肉を二パック、ボウルに入れる。
味付けは、醤油と少しの白だし、しょうがに酒、にんにくは控えめに風味程度に入れる。それをビニール袋に突っ込んだ手で揉みこみ、少し放置する。
その間に他のおかずを作る。
まずは卵焼き。卵を三個ボウルに割入れ、しっかりと溶く。砂糖と塩少々、醤油を少し垂らし、しっかり混ぜる。
フライパンに垂らした油はキッチンペーパーで広げる。温まったところで弱火にし、卵液を適量注ぎ入れる。ジュワッといい音を立て、ぷわっぷわっと所々が膨れ、甘い香りが漂う。そろそろ焼けたか、と端の方をつついてみる。
よし、いい感じに火が通っている。これをくるくると巻いていく。
巻き終わったらまた卵液を注ぎ、火が通ったら巻く。時々油を広げて、また注いで、巻く、を繰り返す。
皿にのせて切り分けて、四切れほど弁当に詰める。
そろそろからあげを揚げよう。
フライパンに油を注ぎ入れ、火にかける。鶏肉には片栗粉をまぶし、今か今かとその時を待つ。
「そろそろか」
そっと鶏肉を油の海に入れる。ぶわっと泡が立ち、油が跳ね、破裂音にも似た音が聞こえだす。
徐々に色づいていくからあげ。さっきまで生肉と粉の色だったものが、だんだんとからあげになってく。皮目もいい感じだ。からあげ弁当にしたいから、たっぷり詰めこまないとなあ。あ、野菜とかもちょっと添えちゃおうか。
揚がったものは、キッチンペーパーを敷いた皿にのせる。表面に残った油がパチパチッと跳ね、落ち着く。
これは、揚げたてを食わねば失礼というもんだ。
つまようじで刺して、やけどしないように口に含む。
「あっつつ」
表面はザクザクとした部分とカリッとした部分と両方あって、ザクザクの方は香ばしく、カリッと食感の後にはジュワッと脂が染み出してくる。皮はまるでスナック菓子のようだ。
身もぷりっぷりで、ジューシーだ。醤油がよく染みててうまい。にんにくが程よく香り、次々と口に運ばせようとしてくる。白米欲しいなあ、これ。マヨネーズつけたいな。よし、つけよう。
脂身にマヨネーズ。まったり、こってりした口当たりだが、なぜが食べやすく、何よりおいしい。からあげとマヨネーズの相性は、素晴らしいと思う。
第二陣を上げ終わったら、また味見。今度はレモンをかける。
酸っぱさとさわやかさが、鶏のうま味を引き出し、油っぽさを軽減する。からあげとレモンって、やっぱり合うんだなあ。ポン酢も合うよな、そういえば。
からあげって、可能性の塊だ。
「わふっ」
と、うめずの声。
「どうした。腹減ったか」
「わう、わうっ」
ん? ああ、スマホが鳴っていたのか。気づかなかった。揚げ物してるとなかなか聞こえづらい。
ああ、母さんからか。
「はい、もしもし」
『もしもし、春都。その声、もしかして何か食べてるね?』
すぐにばれてしまった。
「からあげ、揚げてたから」
『元気そうで何よりね』
と、母さんは笑った。
はい。今日も俺は、元気に腹を空かせています。
四時間目が終わり、待ちに待った弁当だ。
「いただきます」
ぎゅうぎゅうに敷き詰めたからあげと、卵焼き、添える野菜はプチトマト。ご飯はあえて何もせず、白米のみ。
やっぱり、まずはからあげだろう。
朝の揚げたてより、サクッとしつつも少し、しんなりした表面。片栗粉だけで上げたから、少しかたい。でも、俺の中での、弁当のからあげって、このイメージだ。
噛み応えがある肉は醤油の味を濃く感じられ、皮はもちもちしている。しんなりしているとはいえ、衣のサクサク、ザクザク感はもちろんところどころに残っている。この食感の違いがまたいい。
そこに白米。ふりかけごはんとかでもいいんだけど、今日は白米の気分だった。からあげと白米はやっぱり合う。
間にプチトマト。うん、爽やかだ。
それに、卵焼き。しっかりと火が通っていてふわふわ食感、ジュワッと甘みが染み出す。これぞうちの卵焼き。
からあげの茶色とプチトマトの赤、卵焼きの黄色って、ワクワクするよなあ。行事の時の弁当を思い出すからだろうか。
運動会とかの時の弁当は、いろいろな種類のからあげが大きな弁当に詰め込まれていて、楽しいんだ。あれ食べよう、これ食べよう、って。骨付きのからあげもうまいんだなあ。
そして、卵焼きはいつだって弁当の中にいる。この黄色、甘い香りがないと寂しいし物足りないんだ。最近は目玉焼きを折り曲げたのも入れるけど。とにかく卵は、弁当にいつも入っている。
今日は、食べたいと思った瞬間にからあげが食えてよかった、とても。
いつもより早起きしたし、掃除もしたし、ちょっと眠いけど。
食べたいだけ作って食べられる。朝は揚げたてをたらふく食って、弁当にも好きなだけ詰め込んで、なんて贅沢なことだろう。
今度は何を詰め込もうかなあ。
「ごちそうさまでした」
ぐっと腕まくりをし、少しだけ気合を入れる。
今日は、弁当作りだ。
いやまあ、毎日とはいかないが、それなりの頻度で弁当を作っているし改めてやる気を入れるというのもなんだが。たまに、ちょっと気合入れた弁当を作りたくなる日があるんだよ。
冷凍食品を詰めるだけでもいいし、おにぎりだけでもいいし、何なら弁当を作らなくたっていい身の上ではあるが、今日はどうしても、どうしても……
からあげが食いたかった。
そりゃ俺の大好物だし、熱々揚げたてでも冷めてもうまい代物だし、何なら常日頃から食べたいわけだが、今日は少々事情が違う。
今から数十分前、まだ俺は夢の中にいた。夢というのはたいてい無秩序で脈絡がなく、覚えているようでも思い出そうとすると「あれ?」ってなる。まるで霧をつかむみたいだ。でも、今日の夢ははっきりと覚えている。
あの山盛りのからあげ……!
揚げたてが次々皿にのせられて、サクサク食べるんだけどそれでも追いつかなくて、大変だったなあ。
でも食べても食べても腹は満たされない。うまいのに。
やはり飯は、満腹感を伴わなければ。
というわけで、鶏肉もあることだし、からあげを作るほかなかろうと決意したわけである。
「まずは」
弁当箱にご飯を詰め込む。
それから、おかずの準備だ。
一口大に切られた鶏肉を二パック、ボウルに入れる。
味付けは、醤油と少しの白だし、しょうがに酒、にんにくは控えめに風味程度に入れる。それをビニール袋に突っ込んだ手で揉みこみ、少し放置する。
その間に他のおかずを作る。
まずは卵焼き。卵を三個ボウルに割入れ、しっかりと溶く。砂糖と塩少々、醤油を少し垂らし、しっかり混ぜる。
フライパンに垂らした油はキッチンペーパーで広げる。温まったところで弱火にし、卵液を適量注ぎ入れる。ジュワッといい音を立て、ぷわっぷわっと所々が膨れ、甘い香りが漂う。そろそろ焼けたか、と端の方をつついてみる。
よし、いい感じに火が通っている。これをくるくると巻いていく。
巻き終わったらまた卵液を注ぎ、火が通ったら巻く。時々油を広げて、また注いで、巻く、を繰り返す。
皿にのせて切り分けて、四切れほど弁当に詰める。
そろそろからあげを揚げよう。
フライパンに油を注ぎ入れ、火にかける。鶏肉には片栗粉をまぶし、今か今かとその時を待つ。
「そろそろか」
そっと鶏肉を油の海に入れる。ぶわっと泡が立ち、油が跳ね、破裂音にも似た音が聞こえだす。
徐々に色づいていくからあげ。さっきまで生肉と粉の色だったものが、だんだんとからあげになってく。皮目もいい感じだ。からあげ弁当にしたいから、たっぷり詰めこまないとなあ。あ、野菜とかもちょっと添えちゃおうか。
揚がったものは、キッチンペーパーを敷いた皿にのせる。表面に残った油がパチパチッと跳ね、落ち着く。
これは、揚げたてを食わねば失礼というもんだ。
つまようじで刺して、やけどしないように口に含む。
「あっつつ」
表面はザクザクとした部分とカリッとした部分と両方あって、ザクザクの方は香ばしく、カリッと食感の後にはジュワッと脂が染み出してくる。皮はまるでスナック菓子のようだ。
身もぷりっぷりで、ジューシーだ。醤油がよく染みててうまい。にんにくが程よく香り、次々と口に運ばせようとしてくる。白米欲しいなあ、これ。マヨネーズつけたいな。よし、つけよう。
脂身にマヨネーズ。まったり、こってりした口当たりだが、なぜが食べやすく、何よりおいしい。からあげとマヨネーズの相性は、素晴らしいと思う。
第二陣を上げ終わったら、また味見。今度はレモンをかける。
酸っぱさとさわやかさが、鶏のうま味を引き出し、油っぽさを軽減する。からあげとレモンって、やっぱり合うんだなあ。ポン酢も合うよな、そういえば。
からあげって、可能性の塊だ。
「わふっ」
と、うめずの声。
「どうした。腹減ったか」
「わう、わうっ」
ん? ああ、スマホが鳴っていたのか。気づかなかった。揚げ物してるとなかなか聞こえづらい。
ああ、母さんからか。
「はい、もしもし」
『もしもし、春都。その声、もしかして何か食べてるね?』
すぐにばれてしまった。
「からあげ、揚げてたから」
『元気そうで何よりね』
と、母さんは笑った。
はい。今日も俺は、元気に腹を空かせています。
四時間目が終わり、待ちに待った弁当だ。
「いただきます」
ぎゅうぎゅうに敷き詰めたからあげと、卵焼き、添える野菜はプチトマト。ご飯はあえて何もせず、白米のみ。
やっぱり、まずはからあげだろう。
朝の揚げたてより、サクッとしつつも少し、しんなりした表面。片栗粉だけで上げたから、少しかたい。でも、俺の中での、弁当のからあげって、このイメージだ。
噛み応えがある肉は醤油の味を濃く感じられ、皮はもちもちしている。しんなりしているとはいえ、衣のサクサク、ザクザク感はもちろんところどころに残っている。この食感の違いがまたいい。
そこに白米。ふりかけごはんとかでもいいんだけど、今日は白米の気分だった。からあげと白米はやっぱり合う。
間にプチトマト。うん、爽やかだ。
それに、卵焼き。しっかりと火が通っていてふわふわ食感、ジュワッと甘みが染み出す。これぞうちの卵焼き。
からあげの茶色とプチトマトの赤、卵焼きの黄色って、ワクワクするよなあ。行事の時の弁当を思い出すからだろうか。
運動会とかの時の弁当は、いろいろな種類のからあげが大きな弁当に詰め込まれていて、楽しいんだ。あれ食べよう、これ食べよう、って。骨付きのからあげもうまいんだなあ。
そして、卵焼きはいつだって弁当の中にいる。この黄色、甘い香りがないと寂しいし物足りないんだ。最近は目玉焼きを折り曲げたのも入れるけど。とにかく卵は、弁当にいつも入っている。
今日は、食べたいと思った瞬間にからあげが食えてよかった、とても。
いつもより早起きしたし、掃除もしたし、ちょっと眠いけど。
食べたいだけ作って食べられる。朝は揚げたてをたらふく食って、弁当にも好きなだけ詰め込んで、なんて贅沢なことだろう。
今度は何を詰め込もうかなあ。
「ごちそうさまでした」
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