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日常
第五百三十話 サンドイッチ弁当
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朝、家族そろって出かけるものだから、うめずが少し困惑していた。俺、父さん、母さんを三通りそれぞれ見た後、「わうっ」と一声吠えた。
「大丈夫だ。俺はちゃんと帰ってくる」
「わう」
「行ってきます」
いつも通り撫でてやると、うめずは幾分か落ち着いたようで、ゆらゆらとしっぽを揺らしながら見送ってくれた。
父さんと母さんは電車の駅まで歩いて行くようなので、途中まで道が一緒だ。
「何かあったらすぐ電話してよね?」
と、母さん。いつものことながら、とても心配した様子だ。
「分かった」
「まあ、じいちゃんもばあちゃんもいるし、大丈夫だと思うけど……」
「お土産は何がいい?」
父さんがのんびりと聞いてくる。
「えー……なんかおいしいもの」
「分かった、おいしいものね」
通学路に差し掛かったところで、学ランを着た人物が一人、こちらに向かってくるのが見えた。あれ、こっち方面に学校あったっけ。それとも、何か忘れものだろうか。そう思ったのもつかの間、そいつの正体がわかった。咲良だ。
「あれー、春都。もう来てたのか」
「おう」
「おはようございます~」
咲良が愛想よく父さんと母さんに挨拶をする。父さんと母さんはそれを見て、安堵したように笑った。
「おはよう」
「おむかえにあがりましたっ」
咲良の軽口に、母さんが面白そうに笑った。
「あら、そう。春都をよろしくね」
「そういうのいいから……」
なんだかむずがゆくなって小声で言うも、二人には届いていない。咲良は悪気も何もなく「はい!」と胸を張った。
「任せてください!」
「おい」
「じゃ、春都。母さんたちは行くから」
「あ、うん。気を付けて。行ってらっしゃい」
「行ってきます。春都も気を付けてね」
父さんと母さんは手を振って、駅の方へと歩いて行った。それを見送ってから、咲良と連れ立って学校へ向かう。
「愛されてんねー、春都」
咲良が、からかうでもなく、ただ単にそう思ったという口調で言ってくる。どう返せばいいか分からなかったが、とりあえず、否定するのは何か違う気がして、「んー……」とだけ言っておいた。
ま、出発前に安心した顔を見られたのは、よかったかな。
「……で、これがこうなって、答えは、こうなる、と、いうわけです」
四時間目の数学は、空腹との戦いだ。眠気はなく、ただただ、昼飯が待ち遠しい。見ているだけで嫌になりそうな数式が、先生の解説とともに黒板に組み上げられていく。難しいとか、そういうわけじゃなくて、こう、あれだ。考えれば分かるんだろうけど、考えるのが面倒、みたいな。
だからといって、理解するのを後回しにしてると、余計面倒なことになるか、あるいは取り返しのつかないことになるだけだから、結局、今分かるようにしとかないといけないんだけど。
「はい、それじゃ、練習問題解いて。黒板に出席番号書いとくから、その番号の人、前に書きに来てくださいねー」
げぇ、マジか。面倒だなあ。今回の問題は結構解答に時間かかりそうだし。当たりたくねーなあ。チョーク触ると、なんか手がしばらく痛いんだよなあ。
みんなやっぱりやりたくないようで、先生が黒板に書く数字に神経をとがらせている。問題解くのは二の次か。分かるぞ、その気持ち。二クラス合同の授業だが、みんなの気持ちが一つだというのは、なんだかおもしろい。
「……はい、この番号の人ね」
よっしゃ、ない。ちらほらため息が聞こえると同時に、チャイムが鳴った。先生は時計を見上げる。
「もうこんな時間か。じゃあ、次の授業で答え合わせするので、休み時間のうちに書いておいてくださいね。忘れるなよ」
号令がかけられ、席を立つ。こうなると、次回の授業の時に出席番号が引き継がれているとは限らない。本人も先生も覚えていなければ、別のやつがあてられるだろう。
そう思いながら出入り口へ向かう。途中、教卓の近くを通りがかったのでちらっと見ると、先生はちゃんとノートに出席番号を記入していた。はは、こりゃ言い逃れ出来なくなったな。ドンマイ。
「ナイスタイミング。飯食おうぜ~」
教室を出たところで咲良と鉢合わせる。理系の教室に近いからな、ここ。咲良はすでに弁当袋を引っ提げていた。
「教室行くか?」
「春都のいい方で」
「じゃ、教室」
「オッケー」
食堂に行かなくていいのであれば、極力、行きたくない。わざわざ人混みの中には行きたくないんだ。
さて、今日の弁当は、いつもとちょっと違うと母さんが言っていた。何だろう。
……パンだ。確かに、いつもと違うな。ロールパンに切れ込みが入れてあって、そこにいろんな具材が挟まっている。ラップでくるんであるのもなんか楽しい。あ、おかずもある。
「いただきます」
卵サラダ、焼きそば、ハンバーグとナポリタン、そしてこれは……レタス、トマト、ハムにコロッケが一緒に挟まっている。なんて豪華な。
おかずは卵焼きと、鶏ささみを塩こしょうで焼いたもの、それにキュウリとプチトマトのドレッシング和えだ。
まずは卵サラダから。うん、このもこもこした口当たり、いいね。まろやかな黄身はトロッとしていて、白身のプリプリとした食感がたまらない。パンは甘みのない、シンプルな味わいで、マヨネーズ味の卵とよく合う。
焼きそば、炭水化物に炭水化物という、人によっては抵抗のある組み合わせだろう。俺にとっては、うまくて素晴らしいものという印象しかないが。ソース味の麺にキャベツ、豚小間肉のうま味、添えられた紅しょうがが爽やかだ。やっぱうまいなあ、焼きそばパン。
これもなかなかの見た目だよなあ、ナポリタンとハンバーグ。まるでこれ一つでお子様ランチのようである。甘みのあるトマト味のナポリタン、薄切りのウインナーにプチッとはじけるコーンは、いわゆる子ども向けの味わいなのだろう。でもこれがいいんだよなあ、うまいんだよなあ。
ハンバーグも食べ応え十分だ。オーロラソースの酸味とまろやかさが絶妙で、あっという間に食べてしまいそうだ。
卵焼きでちょっと落ち着いたら、鶏肉も食べる。うん、この淡白な味わい、いいな。塩こしょうのおかげか、ジュワッとうま味がにじみ出てくる。キュウリとプチトマトのドレッシング和えは、シンプルでうまいんだ。キュウリのみずみずしさとトマトの甘味、酸味、ドレッシングのうま味がいい感じに相まってうまい。ドレッシングをかけてしばらく置いた野菜って、うまいんだよな。ドレッシングがなじむんだ。
コロッケとかが挟まってるやつは、一番食べ応えがありそうだ。
ハムの塩気、レタスのみずみずしさ、トマトの酸味としゃくっとした食感もさることながら、サックサクのコロッケが香ばしく、中のジャガイモはほくほくだ。冷めてもそのほくほくは健在で、一緒に入っているベーコンもいい味を出している。ソースの果実感と、酸味と、しょっぱさがよく合う。
うん、これは本当に腹にたまる。うまいなあ。
「そんなに腹減ってたのか?」
咲良が笑いながら聞いてくる。
「すごい勢いで、パンがなくなってった。気持ちいいくらいだ」
「うん、うまい」
「そっか、よかったな」
「ん」
父さんと母さん、お土産、何をくれるだろうか。楽しみだなあ。
早く帰ってこないかな。
「ごちそうさまでした」
「大丈夫だ。俺はちゃんと帰ってくる」
「わう」
「行ってきます」
いつも通り撫でてやると、うめずは幾分か落ち着いたようで、ゆらゆらとしっぽを揺らしながら見送ってくれた。
父さんと母さんは電車の駅まで歩いて行くようなので、途中まで道が一緒だ。
「何かあったらすぐ電話してよね?」
と、母さん。いつものことながら、とても心配した様子だ。
「分かった」
「まあ、じいちゃんもばあちゃんもいるし、大丈夫だと思うけど……」
「お土産は何がいい?」
父さんがのんびりと聞いてくる。
「えー……なんかおいしいもの」
「分かった、おいしいものね」
通学路に差し掛かったところで、学ランを着た人物が一人、こちらに向かってくるのが見えた。あれ、こっち方面に学校あったっけ。それとも、何か忘れものだろうか。そう思ったのもつかの間、そいつの正体がわかった。咲良だ。
「あれー、春都。もう来てたのか」
「おう」
「おはようございます~」
咲良が愛想よく父さんと母さんに挨拶をする。父さんと母さんはそれを見て、安堵したように笑った。
「おはよう」
「おむかえにあがりましたっ」
咲良の軽口に、母さんが面白そうに笑った。
「あら、そう。春都をよろしくね」
「そういうのいいから……」
なんだかむずがゆくなって小声で言うも、二人には届いていない。咲良は悪気も何もなく「はい!」と胸を張った。
「任せてください!」
「おい」
「じゃ、春都。母さんたちは行くから」
「あ、うん。気を付けて。行ってらっしゃい」
「行ってきます。春都も気を付けてね」
父さんと母さんは手を振って、駅の方へと歩いて行った。それを見送ってから、咲良と連れ立って学校へ向かう。
「愛されてんねー、春都」
咲良が、からかうでもなく、ただ単にそう思ったという口調で言ってくる。どう返せばいいか分からなかったが、とりあえず、否定するのは何か違う気がして、「んー……」とだけ言っておいた。
ま、出発前に安心した顔を見られたのは、よかったかな。
「……で、これがこうなって、答えは、こうなる、と、いうわけです」
四時間目の数学は、空腹との戦いだ。眠気はなく、ただただ、昼飯が待ち遠しい。見ているだけで嫌になりそうな数式が、先生の解説とともに黒板に組み上げられていく。難しいとか、そういうわけじゃなくて、こう、あれだ。考えれば分かるんだろうけど、考えるのが面倒、みたいな。
だからといって、理解するのを後回しにしてると、余計面倒なことになるか、あるいは取り返しのつかないことになるだけだから、結局、今分かるようにしとかないといけないんだけど。
「はい、それじゃ、練習問題解いて。黒板に出席番号書いとくから、その番号の人、前に書きに来てくださいねー」
げぇ、マジか。面倒だなあ。今回の問題は結構解答に時間かかりそうだし。当たりたくねーなあ。チョーク触ると、なんか手がしばらく痛いんだよなあ。
みんなやっぱりやりたくないようで、先生が黒板に書く数字に神経をとがらせている。問題解くのは二の次か。分かるぞ、その気持ち。二クラス合同の授業だが、みんなの気持ちが一つだというのは、なんだかおもしろい。
「……はい、この番号の人ね」
よっしゃ、ない。ちらほらため息が聞こえると同時に、チャイムが鳴った。先生は時計を見上げる。
「もうこんな時間か。じゃあ、次の授業で答え合わせするので、休み時間のうちに書いておいてくださいね。忘れるなよ」
号令がかけられ、席を立つ。こうなると、次回の授業の時に出席番号が引き継がれているとは限らない。本人も先生も覚えていなければ、別のやつがあてられるだろう。
そう思いながら出入り口へ向かう。途中、教卓の近くを通りがかったのでちらっと見ると、先生はちゃんとノートに出席番号を記入していた。はは、こりゃ言い逃れ出来なくなったな。ドンマイ。
「ナイスタイミング。飯食おうぜ~」
教室を出たところで咲良と鉢合わせる。理系の教室に近いからな、ここ。咲良はすでに弁当袋を引っ提げていた。
「教室行くか?」
「春都のいい方で」
「じゃ、教室」
「オッケー」
食堂に行かなくていいのであれば、極力、行きたくない。わざわざ人混みの中には行きたくないんだ。
さて、今日の弁当は、いつもとちょっと違うと母さんが言っていた。何だろう。
……パンだ。確かに、いつもと違うな。ロールパンに切れ込みが入れてあって、そこにいろんな具材が挟まっている。ラップでくるんであるのもなんか楽しい。あ、おかずもある。
「いただきます」
卵サラダ、焼きそば、ハンバーグとナポリタン、そしてこれは……レタス、トマト、ハムにコロッケが一緒に挟まっている。なんて豪華な。
おかずは卵焼きと、鶏ささみを塩こしょうで焼いたもの、それにキュウリとプチトマトのドレッシング和えだ。
まずは卵サラダから。うん、このもこもこした口当たり、いいね。まろやかな黄身はトロッとしていて、白身のプリプリとした食感がたまらない。パンは甘みのない、シンプルな味わいで、マヨネーズ味の卵とよく合う。
焼きそば、炭水化物に炭水化物という、人によっては抵抗のある組み合わせだろう。俺にとっては、うまくて素晴らしいものという印象しかないが。ソース味の麺にキャベツ、豚小間肉のうま味、添えられた紅しょうがが爽やかだ。やっぱうまいなあ、焼きそばパン。
これもなかなかの見た目だよなあ、ナポリタンとハンバーグ。まるでこれ一つでお子様ランチのようである。甘みのあるトマト味のナポリタン、薄切りのウインナーにプチッとはじけるコーンは、いわゆる子ども向けの味わいなのだろう。でもこれがいいんだよなあ、うまいんだよなあ。
ハンバーグも食べ応え十分だ。オーロラソースの酸味とまろやかさが絶妙で、あっという間に食べてしまいそうだ。
卵焼きでちょっと落ち着いたら、鶏肉も食べる。うん、この淡白な味わい、いいな。塩こしょうのおかげか、ジュワッとうま味がにじみ出てくる。キュウリとプチトマトのドレッシング和えは、シンプルでうまいんだ。キュウリのみずみずしさとトマトの甘味、酸味、ドレッシングのうま味がいい感じに相まってうまい。ドレッシングをかけてしばらく置いた野菜って、うまいんだよな。ドレッシングがなじむんだ。
コロッケとかが挟まってるやつは、一番食べ応えがありそうだ。
ハムの塩気、レタスのみずみずしさ、トマトの酸味としゃくっとした食感もさることながら、サックサクのコロッケが香ばしく、中のジャガイモはほくほくだ。冷めてもそのほくほくは健在で、一緒に入っているベーコンもいい味を出している。ソースの果実感と、酸味と、しょっぱさがよく合う。
うん、これは本当に腹にたまる。うまいなあ。
「そんなに腹減ってたのか?」
咲良が笑いながら聞いてくる。
「すごい勢いで、パンがなくなってった。気持ちいいくらいだ」
「うん、うまい」
「そっか、よかったな」
「ん」
父さんと母さん、お土産、何をくれるだろうか。楽しみだなあ。
早く帰ってこないかな。
「ごちそうさまでした」
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