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日常
第四百七十九話 牛丼
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人通りはあまりないが、車の通りは多い道を行く。うめずの散歩でたびたび通る道だが、平日の昼間ってこんな感じなのか。
「平日の昼って、なんか変な感じしねえ?」
隣を歩く咲良が、周囲を見回しながら言う。
「ずる休みしてる気分」
「まあ、確かに。この空間にいていいのか分からん感じはある」
「なー」
住宅街の方へ行けば、途端に車の通りもすっかり減る。エンジン音に満ちた空気は遠く、静寂とはいい難いが、何か静かな空間だ。時折民家から聞こえてくる生活音がなんとなく聞き慣れず、不思議な気分になる。
児童公園に差し掛かる。そろそろイルミネーションが設置される時期だろうか。何気に毎年、楽しみなんだよなあ。木から滴り落ちるようなイルミネーションがきれいなんだ。今は人の姿もなく、遊具は、少し冷たい空気の中でじっとしている。
「公園、貸し切りだな」
咲良がそう言って、こちらを振り返る。
「遊んでく?」
「帰る」
「そっか」
大体、高校生二人でどうやって遊ぶっていうんだ。まあ、遊具はちょっと楽しそうだけど。
アーケードをいったん通って、再び表へ出る。やっと見慣れた景色だ。いや、今まで見てきた景色も見慣れていないわけではないのだが、毎日見ている景色といえば、このあたりの景色だ。
バスに並ぶ学生の列も、もう少ない。
「おっ、ラッキー。これなら座れるかな」
咲良が嬉しそうに言った。
「多いんだよなーいつも。座るどころか乗る場所もねーくらい」
「そんなになのか」
「おう。たぶん今並んでるやつらも、わざと時間ずらしたんじゃねーかなあ」
「ふーん……」
バス通学にも電車通学にも縁がないので、そのあたりの感覚がよく分からない。一度くらいその大変さを経験してみたい気もするし、ずっと味わうことがないままでもいいような気もする。
バス停で咲良と別れようとしたら、バスが来るまで一緒に待とうと言われ、咲良と並んでベンチに座った。ほんの少しひんやりとしたベンチは、ところどころ錆びていて、ギシッと軋んだ。
でもちょっとは憧れるんだよなあ、定期券とか。ピッてやるの。どんな感覚なんだろう。朝早くにバス停に並んだり、電車の駅に行ったり。遊びにとか、図書館行くわけでもなく、学校に行くために公共交通機関を使う感じ。
「こないだの大会、結構楽しかったよなあ……」
「どうしたあ、急に」
スマホを取り出した咲良が、面白そうに聞いてくる。
「制服着て電車乗るとか、普段やんないから……」
「あー、春都はそうだよな」
スマホゲームにログインし、毎日のログインボーナスを受け取りながら咲良は笑って話す。
「俺はいつも通り過ぎて、何の感慨もねえよ」
「私服で乗るときは何でもないようなことが、制服になった途端、これでよかったっけ? ってなった」
「あはは、それは見てて思った」
イベントどうすっかなあ、とつぶやき、今度は別のアプリを開き、咲良は続けた。
「改札通る時が挙動不審だったもん」
「平静を装っているつもりだったんだが」
「まあ、他のやつらには分かんないだろうけどね、俺には分かる」
得意げに咲良がいうものだから、思わず笑ってしまう。
「お前は俺の何なんだ」
「んー、相棒?」
「そう来たか」
「ところで、相棒。このゲームをするつもりはない?」
「どれ」
咲良が見せてきたのは、確かに、俺がやっていないスマホゲームの画面だった。
「あー、それ。フレンドとかいないと進めるの難しいって聞いて、やってない。知らん奴と協力すんの、無理」
知ってるやつと協力してもうまくいくか分からんというのに。しかし、咲良は「大丈夫だよ」と言った。
「俺、結構強くなったから、俺とフレンドになっとけば万事オッケー」
「そうか、ならいいかもな」
「じゃ、やろう」
「テスト終わってからな」
そう言えば咲良は「えー、そこを何とかぁ」と駄々をこねた。
「ダウンロードだけはしといてやるよ」
「おう、そうしてくれ」
それからは咲良の推しキャラについて散々語られた。クールな印象のそのキャラを見ながら、咲良はコロコロと表情を変え、楽しそうに話をしていたのだった。
帰りがけに店に寄ったら、とても忙しそうだった。今日は来れそうにないと言うので、まあ、そうだよなあ、と思っていたら、土産を持たせてくれた。何でも、牛丼の具らしい。買いすぎたので貰ってくれと言われたのだ。やった、晩飯考えなくていいぞ。
牛丼にしてもよし、肉うどんにしてもよし、という真空パックの具材である。今日は牛丼にしよう。このままレンジでチンしてご飯にかければ完成、と。楽だなあ。
せっかくだし、インスタントのみそ汁も準備しよう。具は海苔で。
「いただきます」
うどん屋さんの牛丼、ってことらしいので、ちょっと楽しみだ。うどん屋さんの丼ものって、妙にうまいからなあ。
ほろほろとしていながらも、しっかり食べ応えのある牛肉だ。味付けも程よく、しょっぱすぎず甘すぎず、程よい甘辛さである。脂身が少なめなのがいい。脂って甘くておいしいんだけど、あんまりあると、くどくなるんだよなあ。でも、程よくあるとうまいから、バランスって大事だ。
そして牛肉は、結構独特な香りがする。それがうまいと思えるときもあれば、料理によっては、うーん……ってなることもある。
その点、この牛丼は臭みがなく、それでいて牛肉のうま味が消えていない。出汁が効いていて、その出汁のうま味が、牛肉をおいしくしているのだろう。うどん屋さんの出汁、さすがである。
一緒に炊かれた玉ねぎはくたくたで、甘くて、風味よく、いいアクセントになっている。
紅しょうがを準備していなかったが、今日は七味で食べてみる。ピリッと辛く、様々な香辛料の風味が豊かである。和風の香辛料、いいね。
みそ汁の海苔が、いい味だ。あるようなないような不思議な食感だが、味わい深い。味噌も香ばしい。
ご飯、つゆがしみてうまいなあ。もうこのつゆだけでも丼一杯いけそうだ。
まだまだあることだし、いろいろアレンジして食ってみようかな。あ、今度こそ、紅しょうが買わないと。
「ごちそうさまでした」
「平日の昼って、なんか変な感じしねえ?」
隣を歩く咲良が、周囲を見回しながら言う。
「ずる休みしてる気分」
「まあ、確かに。この空間にいていいのか分からん感じはある」
「なー」
住宅街の方へ行けば、途端に車の通りもすっかり減る。エンジン音に満ちた空気は遠く、静寂とはいい難いが、何か静かな空間だ。時折民家から聞こえてくる生活音がなんとなく聞き慣れず、不思議な気分になる。
児童公園に差し掛かる。そろそろイルミネーションが設置される時期だろうか。何気に毎年、楽しみなんだよなあ。木から滴り落ちるようなイルミネーションがきれいなんだ。今は人の姿もなく、遊具は、少し冷たい空気の中でじっとしている。
「公園、貸し切りだな」
咲良がそう言って、こちらを振り返る。
「遊んでく?」
「帰る」
「そっか」
大体、高校生二人でどうやって遊ぶっていうんだ。まあ、遊具はちょっと楽しそうだけど。
アーケードをいったん通って、再び表へ出る。やっと見慣れた景色だ。いや、今まで見てきた景色も見慣れていないわけではないのだが、毎日見ている景色といえば、このあたりの景色だ。
バスに並ぶ学生の列も、もう少ない。
「おっ、ラッキー。これなら座れるかな」
咲良が嬉しそうに言った。
「多いんだよなーいつも。座るどころか乗る場所もねーくらい」
「そんなになのか」
「おう。たぶん今並んでるやつらも、わざと時間ずらしたんじゃねーかなあ」
「ふーん……」
バス通学にも電車通学にも縁がないので、そのあたりの感覚がよく分からない。一度くらいその大変さを経験してみたい気もするし、ずっと味わうことがないままでもいいような気もする。
バス停で咲良と別れようとしたら、バスが来るまで一緒に待とうと言われ、咲良と並んでベンチに座った。ほんの少しひんやりとしたベンチは、ところどころ錆びていて、ギシッと軋んだ。
でもちょっとは憧れるんだよなあ、定期券とか。ピッてやるの。どんな感覚なんだろう。朝早くにバス停に並んだり、電車の駅に行ったり。遊びにとか、図書館行くわけでもなく、学校に行くために公共交通機関を使う感じ。
「こないだの大会、結構楽しかったよなあ……」
「どうしたあ、急に」
スマホを取り出した咲良が、面白そうに聞いてくる。
「制服着て電車乗るとか、普段やんないから……」
「あー、春都はそうだよな」
スマホゲームにログインし、毎日のログインボーナスを受け取りながら咲良は笑って話す。
「俺はいつも通り過ぎて、何の感慨もねえよ」
「私服で乗るときは何でもないようなことが、制服になった途端、これでよかったっけ? ってなった」
「あはは、それは見てて思った」
イベントどうすっかなあ、とつぶやき、今度は別のアプリを開き、咲良は続けた。
「改札通る時が挙動不審だったもん」
「平静を装っているつもりだったんだが」
「まあ、他のやつらには分かんないだろうけどね、俺には分かる」
得意げに咲良がいうものだから、思わず笑ってしまう。
「お前は俺の何なんだ」
「んー、相棒?」
「そう来たか」
「ところで、相棒。このゲームをするつもりはない?」
「どれ」
咲良が見せてきたのは、確かに、俺がやっていないスマホゲームの画面だった。
「あー、それ。フレンドとかいないと進めるの難しいって聞いて、やってない。知らん奴と協力すんの、無理」
知ってるやつと協力してもうまくいくか分からんというのに。しかし、咲良は「大丈夫だよ」と言った。
「俺、結構強くなったから、俺とフレンドになっとけば万事オッケー」
「そうか、ならいいかもな」
「じゃ、やろう」
「テスト終わってからな」
そう言えば咲良は「えー、そこを何とかぁ」と駄々をこねた。
「ダウンロードだけはしといてやるよ」
「おう、そうしてくれ」
それからは咲良の推しキャラについて散々語られた。クールな印象のそのキャラを見ながら、咲良はコロコロと表情を変え、楽しそうに話をしていたのだった。
帰りがけに店に寄ったら、とても忙しそうだった。今日は来れそうにないと言うので、まあ、そうだよなあ、と思っていたら、土産を持たせてくれた。何でも、牛丼の具らしい。買いすぎたので貰ってくれと言われたのだ。やった、晩飯考えなくていいぞ。
牛丼にしてもよし、肉うどんにしてもよし、という真空パックの具材である。今日は牛丼にしよう。このままレンジでチンしてご飯にかければ完成、と。楽だなあ。
せっかくだし、インスタントのみそ汁も準備しよう。具は海苔で。
「いただきます」
うどん屋さんの牛丼、ってことらしいので、ちょっと楽しみだ。うどん屋さんの丼ものって、妙にうまいからなあ。
ほろほろとしていながらも、しっかり食べ応えのある牛肉だ。味付けも程よく、しょっぱすぎず甘すぎず、程よい甘辛さである。脂身が少なめなのがいい。脂って甘くておいしいんだけど、あんまりあると、くどくなるんだよなあ。でも、程よくあるとうまいから、バランスって大事だ。
そして牛肉は、結構独特な香りがする。それがうまいと思えるときもあれば、料理によっては、うーん……ってなることもある。
その点、この牛丼は臭みがなく、それでいて牛肉のうま味が消えていない。出汁が効いていて、その出汁のうま味が、牛肉をおいしくしているのだろう。うどん屋さんの出汁、さすがである。
一緒に炊かれた玉ねぎはくたくたで、甘くて、風味よく、いいアクセントになっている。
紅しょうがを準備していなかったが、今日は七味で食べてみる。ピリッと辛く、様々な香辛料の風味が豊かである。和風の香辛料、いいね。
みそ汁の海苔が、いい味だ。あるようなないような不思議な食感だが、味わい深い。味噌も香ばしい。
ご飯、つゆがしみてうまいなあ。もうこのつゆだけでも丼一杯いけそうだ。
まだまだあることだし、いろいろアレンジして食ってみようかな。あ、今度こそ、紅しょうが買わないと。
「ごちそうさまでした」
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