111 / 843
日常
第百十一話 ナポリタンパン
しおりを挟む
「おはよー」
「おう、おはよう」
エントランスに降りて外に出ると、咲良が待っていた。
あれ以来、たまに咲良は俺を迎えに来るようになった。こいつの気まぐれは本当によく分からない。
「寒いなー!」
「ああ、だいぶ冷えるようになってきた」
「毛布出したもん。そろそろ冬服にした方がいいかな」
「日差しは暖かいとはいえ、風は涼しいもんな」
夏と冬が同時に存在するような季節。でもまあだんだんと寒くなっていくんだよなあ。不思議な感じがする。
「つい先週までクーラーガンガンに効かせてたのにな」
「そう、それ」
アスファルトからは熱ではなく冷たさが伝わってくるようだ。
学校に近づくにつれてだんだんざわめきが大きくなっていき、門に向かう生徒の列が見える。やっぱちらほらと冬服のやつもいるな。
「あ、見たことある顔発見」
咲良が楽しそうな声を上げる。指さされた先にはベージュのカーディガンを着た軽やかな足取りの小柄なやつと、濃い紫色のカーディガンを着てのそのそと気だるげに歩く高身長のやつがいた。
「おーい、朝比奈~百瀬~」
咲良が声をかけると二人は周りを少しきょろきょろした後、こちらに気が付いた。
「あ、おはよー」
「……はよ」
はつらつとした百瀬とは対照的に朝比奈はひどくくたびれているというか、いつにもましておとなしいというか。
「なに朝比奈、元気ないな」
「……寒い」
「寒いとテンション上がらないんだってさ」
マフラーが欲しい……とぼそっとつぶやき、朝比奈は猫背になる。まあ、その気持ちは分からんでもないが、いまこの時期にマフラーが欲しいという発想はない。
「いや、今からそんなんじゃ真冬はどうすんだよ」
と、咲良が大笑いする。そんな咲良に俺は思わずつぶやく。
「お前は年中夏! って感じだよな」
「え? そう? ありがとう」
「……ポジティブで結構」
靴から上履きに履き替える。あー、板張りが冷たい。
これが真冬になると、金属製で扉までついた靴箱もめちゃくちゃ冷たくなって、触るの嫌になるんだ。
「ニュースで言ってたんだけどさ」
階段をのぼりながら咲良はあくびを一つした。
「北海道じゃ初雪だってよ」
「まじか」
「それ聞いたらさー。これぐらいで寒いとか言っちゃいけない気がするよな」
「寒いもんは寒い」
朝比奈はそう言って袖を伸ばす。
「でも、冬は冬で楽しいことあるだろ」
「そーだぞ」
咲良は何かを思い出すように少し視線を巡らせた。
「ほら、去年大雪降ったろ? あれ結構楽しかった」
「あー……俺その日学校休んだな」
朝比奈が言うと、百瀬も頷いた。すると咲良は面白いことを思い出したように笑った。
「俺はさあ、めっちゃ頑張って行ったんだよねー。そしたら同じ地区のやつらみんな休んでて『俺休んでよかったんじゃん!』って思った」
「調理実習の日だったよな」
確か作ったのはグラタンとポトフだ。
一年の頃だけ履修する家庭科の授業では、三回、調理実習をした。和・洋・中、それぞれやったなあ。
「そうそう! 三、四時間目だったし、早いとこ帰らせてもらえると思ってたらさ、午前中までは授業だって言われて」
「休んでるやつばっかりでなあ。俺らの班は咲良と二人だけだったな」
「え、なにそれ。超面白そう」
朝比奈と百瀬が興味津々というようにこちらに視線を向ける。
「いやなんかめちゃくちゃ面白かった。な、春都」
「雪でテンション上がっておかしくなってたんだ、あれは」
「えーなになに」
今思い出しても笑いが出てくる。
「なんだっけ、パセリ?」
「そう、パセリ」
ただの単語だが、それだけで変な笑い声が出てきてしまう。
「グラタンの飾りつけと、ポトフに入れるのと、二つ用意されてたんだけどさ。俺たちには飾り付けって考えがなかったわけよ」
「それで、パセリ二つともポトフに入れたわけ。そしたらめちゃくちゃ苦くなって」
「途中で気付かんかったん?」
百瀬が心底楽しそうに笑う。
「いや、二つ目入れたあとにさ。よその班のグラタン見たらなんか緑のかかってて」
「しかもさー、俺らの班のやつ、担任にも食べてもらうってなっててー」
「くそ苦いポトフを飲んでもらうことになった」
そこまで話すと、二人とも声を上げて笑ったのだった。
「俺たちもポトフ一口食う度に笑えて仕方なかったよな」
咲良は「それもいい思い出だよな」と言って笑う。
なんか笑える話したら、少し体がポカポカしてきたなあ。
「おーい、春都。食堂行こうぜ」
朝課外が終わってすぐ、咲良がやってきた。
「あ? 早くねーか?」
「朝飯少なかったからなんか食いたくて」
拒否する理由もなかったので、着いていくことにした。
朝の食堂って静かなんだよなあ。昼もこういう中で食いたいものだ。
「パンでも買おう」
お、結構出てる。
俺もなんか食おうかな。
「こないだ食ったの以外にしよ」
うーん、あ。これいい。ナポリタンが挟まったパン。ホットドッグのソーセージ部分がナポリタンになっているんだ。
「俺焼きそば~」
ジュースを買って、食堂で食っていくことにした。
「いただきます」
結構パンパンにつまっている。ぴっちりと包んでいるラップをはがすのがなんだか楽しい。
ガブッとかぶりつく。うちで作るのとはまた違う味付けのナポリタン。甘みがあっておいしい。薄くスライスされた丸いソーセージが唯一の肉っ気だが、それぐらいがちょうどいい。しなっとしたキャベツと、わずかなレタスがささやかながらもおいしい。
「これってさ、よく考えたら炭水化物と炭水化物だよな」
「食いごたえがある」
冷たいがコーヒー牛乳とよく合う。それぞれ違う甘みが案外合うんだ。
あ、これも彩りにパセリが。そうだよな。何事も適量ってものがあるよな。
パンはふわふわしつつもなんとなく噛み応えがある。ぎっちり包まれていたのでナポリタンがよくなじんでいておいしい。
そういや食堂のナポリタンパンは初めて食うかもしれない。
自分じゃ朝一で食堂に行くなんてめったにないからなあ。今度からたまに、来てみようかな。
「ごちそうさまでした」
「おう、おはよう」
エントランスに降りて外に出ると、咲良が待っていた。
あれ以来、たまに咲良は俺を迎えに来るようになった。こいつの気まぐれは本当によく分からない。
「寒いなー!」
「ああ、だいぶ冷えるようになってきた」
「毛布出したもん。そろそろ冬服にした方がいいかな」
「日差しは暖かいとはいえ、風は涼しいもんな」
夏と冬が同時に存在するような季節。でもまあだんだんと寒くなっていくんだよなあ。不思議な感じがする。
「つい先週までクーラーガンガンに効かせてたのにな」
「そう、それ」
アスファルトからは熱ではなく冷たさが伝わってくるようだ。
学校に近づくにつれてだんだんざわめきが大きくなっていき、門に向かう生徒の列が見える。やっぱちらほらと冬服のやつもいるな。
「あ、見たことある顔発見」
咲良が楽しそうな声を上げる。指さされた先にはベージュのカーディガンを着た軽やかな足取りの小柄なやつと、濃い紫色のカーディガンを着てのそのそと気だるげに歩く高身長のやつがいた。
「おーい、朝比奈~百瀬~」
咲良が声をかけると二人は周りを少しきょろきょろした後、こちらに気が付いた。
「あ、おはよー」
「……はよ」
はつらつとした百瀬とは対照的に朝比奈はひどくくたびれているというか、いつにもましておとなしいというか。
「なに朝比奈、元気ないな」
「……寒い」
「寒いとテンション上がらないんだってさ」
マフラーが欲しい……とぼそっとつぶやき、朝比奈は猫背になる。まあ、その気持ちは分からんでもないが、いまこの時期にマフラーが欲しいという発想はない。
「いや、今からそんなんじゃ真冬はどうすんだよ」
と、咲良が大笑いする。そんな咲良に俺は思わずつぶやく。
「お前は年中夏! って感じだよな」
「え? そう? ありがとう」
「……ポジティブで結構」
靴から上履きに履き替える。あー、板張りが冷たい。
これが真冬になると、金属製で扉までついた靴箱もめちゃくちゃ冷たくなって、触るの嫌になるんだ。
「ニュースで言ってたんだけどさ」
階段をのぼりながら咲良はあくびを一つした。
「北海道じゃ初雪だってよ」
「まじか」
「それ聞いたらさー。これぐらいで寒いとか言っちゃいけない気がするよな」
「寒いもんは寒い」
朝比奈はそう言って袖を伸ばす。
「でも、冬は冬で楽しいことあるだろ」
「そーだぞ」
咲良は何かを思い出すように少し視線を巡らせた。
「ほら、去年大雪降ったろ? あれ結構楽しかった」
「あー……俺その日学校休んだな」
朝比奈が言うと、百瀬も頷いた。すると咲良は面白いことを思い出したように笑った。
「俺はさあ、めっちゃ頑張って行ったんだよねー。そしたら同じ地区のやつらみんな休んでて『俺休んでよかったんじゃん!』って思った」
「調理実習の日だったよな」
確か作ったのはグラタンとポトフだ。
一年の頃だけ履修する家庭科の授業では、三回、調理実習をした。和・洋・中、それぞれやったなあ。
「そうそう! 三、四時間目だったし、早いとこ帰らせてもらえると思ってたらさ、午前中までは授業だって言われて」
「休んでるやつばっかりでなあ。俺らの班は咲良と二人だけだったな」
「え、なにそれ。超面白そう」
朝比奈と百瀬が興味津々というようにこちらに視線を向ける。
「いやなんかめちゃくちゃ面白かった。な、春都」
「雪でテンション上がっておかしくなってたんだ、あれは」
「えーなになに」
今思い出しても笑いが出てくる。
「なんだっけ、パセリ?」
「そう、パセリ」
ただの単語だが、それだけで変な笑い声が出てきてしまう。
「グラタンの飾りつけと、ポトフに入れるのと、二つ用意されてたんだけどさ。俺たちには飾り付けって考えがなかったわけよ」
「それで、パセリ二つともポトフに入れたわけ。そしたらめちゃくちゃ苦くなって」
「途中で気付かんかったん?」
百瀬が心底楽しそうに笑う。
「いや、二つ目入れたあとにさ。よその班のグラタン見たらなんか緑のかかってて」
「しかもさー、俺らの班のやつ、担任にも食べてもらうってなっててー」
「くそ苦いポトフを飲んでもらうことになった」
そこまで話すと、二人とも声を上げて笑ったのだった。
「俺たちもポトフ一口食う度に笑えて仕方なかったよな」
咲良は「それもいい思い出だよな」と言って笑う。
なんか笑える話したら、少し体がポカポカしてきたなあ。
「おーい、春都。食堂行こうぜ」
朝課外が終わってすぐ、咲良がやってきた。
「あ? 早くねーか?」
「朝飯少なかったからなんか食いたくて」
拒否する理由もなかったので、着いていくことにした。
朝の食堂って静かなんだよなあ。昼もこういう中で食いたいものだ。
「パンでも買おう」
お、結構出てる。
俺もなんか食おうかな。
「こないだ食ったの以外にしよ」
うーん、あ。これいい。ナポリタンが挟まったパン。ホットドッグのソーセージ部分がナポリタンになっているんだ。
「俺焼きそば~」
ジュースを買って、食堂で食っていくことにした。
「いただきます」
結構パンパンにつまっている。ぴっちりと包んでいるラップをはがすのがなんだか楽しい。
ガブッとかぶりつく。うちで作るのとはまた違う味付けのナポリタン。甘みがあっておいしい。薄くスライスされた丸いソーセージが唯一の肉っ気だが、それぐらいがちょうどいい。しなっとしたキャベツと、わずかなレタスがささやかながらもおいしい。
「これってさ、よく考えたら炭水化物と炭水化物だよな」
「食いごたえがある」
冷たいがコーヒー牛乳とよく合う。それぞれ違う甘みが案外合うんだ。
あ、これも彩りにパセリが。そうだよな。何事も適量ってものがあるよな。
パンはふわふわしつつもなんとなく噛み応えがある。ぎっちり包まれていたのでナポリタンがよくなじんでいておいしい。
そういや食堂のナポリタンパンは初めて食うかもしれない。
自分じゃ朝一で食堂に行くなんてめったにないからなあ。今度からたまに、来てみようかな。
「ごちそうさまでした」
12
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
Husband's secret (夫の秘密)
設樂理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
夫のカノジョ / 垣谷 美雨 さま(著) を読んで
Another Storyを考えてみました。
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
【本編完結】繚乱ロンド
由宇ノ木
ライト文芸
番外編更新日 12/25日
*『とわずがたり~思い出を辿れば~1 』
本編は完結。番外編を不定期で更新。
11/11,11/15,11/19
*『夫の疑問、妻の確信1~3』
10/12
*『いつもあなたの幸せを。』
9/14
*『伝統行事』
8/24
*『ひとりがたり~人生を振り返る~』
お盆期間限定番外編 8月11日~8月16日まで
*『日常のひとこま』は公開終了しました。
7月31日
*『恋心』・・・本編の171、180、188話にチラッと出てきた京司朗の自室に礼夏が現れたときの話です。
6/18
*『ある時代の出来事』
6/8
*女の子は『かわいい』を見せびらかしたい。全1頁。
*光と影 全1頁。
-本編大まかなあらすじ-
*青木みふゆは23歳。両親も妹も失ってしまったみふゆは一人暮らしで、花屋の堀内花壇の支店と本店に勤めている。花の仕事は好きで楽しいが、本店勤務時は事務を任されている二つ年上の林香苗に妬まれ嫌がらせを受けている。嫌がらせは徐々に増え、辟易しているみふゆは転職も思案中。
林香苗は堀内花壇社長の愛人でありながら、店のお得意様の、裏社会組織も持つといわれる惣領家の当主・惣領貴之がみふゆを気に入ってかわいがっているのを妬んでいるのだ。
そして、惣領貴之の懐刀とされる若頭・仙道京司朗も海外から帰国。みふゆが貴之に取り入ろうとしているのではないかと、京司朗から疑いをかけられる。
みふゆは自分の微妙な立場に悩みつつも、惣領貴之との親交を深め養女となるが、ある日予知をきっかけに高熱を出し年齢を退行させてゆくことになる。みふゆの心は子供に戻っていってしまう。
令和5年11/11更新内容(最終回)
*199. (2)
*200. ロンド~踊る命~ -17- (1)~(6)
*エピローグ ロンド~廻る命~
本編最終回です。200話の一部を199.(2)にしたため、199.(2)から最終話シリーズになりました。
※この物語はフィクションです。実在する団体・企業・人物とはなんら関係ありません。架空の町が舞台です。
現在の関連作品
『邪眼の娘』更新 令和6年1/7
『月光に咲く花』(ショートショート)
以上2作品はみふゆの母親・水無瀬礼夏(青木礼夏)の物語。
『恋人はメリーさん』(主人公は京司朗の後輩・東雲結)
『繚乱ロンド』の元になった2作品
『花物語』に入っている『カサブランカ・ダディ(全五話)』『花冠はタンポポで(ショートショート)』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる