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突然の発情期
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温泉旅行から気まずくて瑞穂は晴哉に連絡を取れなかった。その口実として、大学が実施している特別講義を入れており、理人たちにも会うことがなくなった。奈桜とは時々連絡をしているけれど、直接会うことは以前のように偶然会うことも生活リズムが異なるようになりなくなった。
それを気づかない母ではなく、食事をする時は二人なのでチラチラと母が視線をよこしていた。最初は瑞穂は無視をしていたけれど、だんだんそれを鬱陶しく思ってしまって言葉を発してしまった。
「何か言いたいことがあるの?」
少しだけ口調がきつくなってしまったのは瑞穂の気持ちが強く出てしまったからだ。それで一瞬母が怯んだのか、目を右往左往していた。
「あのね、みーくん、最近、理人君に会った?」
「いや、会っていないよ。母さんも俺が忙しいのは知っているだろう。」
「そうだけど、以前は忙しくても時間を空けて会っていたでしょ。それに、休日は嵯峨さんや晴哉さんのお宅に行っていたじゃない。それなのに、休日は勉強で部屋や図書館、大学に籠ってばかりで平日はいつもより1時間早く出て遅くなっているわよ。」
「息子が勉強を一所懸命しているのは親にとっては嬉しいことじゃないの?」
「それはそうだけど。」
「それならそれでいいじゃないか。」
瑞穂は無理やり言葉を切って食器を洗い場に置いてすぐに部屋に行った。
「どうしたらいいかわからないのは俺の方だ。」
ベッドに座って顔を両手で覆った。
あれから何度もスマホを見たけど晴哉からの連絡は温泉旅行から戻った翌日のみであり、それから彼からの連絡は一切なかった。その連絡に返信していれば何か違ったかもしれないけれど、もうここまで来てしまったら瑞穂にはどうしようもなかった。
「小さい頃から変わっていないな。本当に情けない。」
ベッドに横になり自分の情けなさを呪った。
夜中、いつの間にか寝ていた瑞穂が起きると体がいつもより熱いような気がした。今は冬であり暖房がかかりすぎているからかと思ったが、いつもの温度と変わらず18度だった。
「風邪でも引いたかな。知恵熱?」
以前、子供の頃にまだ友達を作りたいと思っていた時期があった。その時にこじれた翌日には熱を出したことがあったことを瑞穂は鮮明に覚えていた。だから、今回も同じだと思い、下に下りて薬を飲んだ。あまり薬を飲むことは好きではないけれど、緊急事態なので仕方なかった。
「熱い・・・・熱い・・。」
それなのに、部屋に戻ってからも体の熱は収まらなかった。それどころか、さらにその熱は急激に上昇しているのを感じ、瑞穂はじっとしていられずとうとうベッドから出て床に落ちた。その衝撃さえも瑞穂には刺激を与えるだけだったのか、彼の熱を冷ますことはなくますます炎が燃え上がるようだった。
「うっ・・・う・・。」
瑞穂には耐えられなかった。
体が動かないながらも手だけでも何とか動かしてスマホの指紋認証から電話を掛けた。
「もしもし。」
しかし、電話に出たのは瑞穂の予想していた人の声ではなかった。でも、今まで聞きたいと思っていた声だったので瑞穂は涙が出た。電話から何度も聞こえる同じ単語の繰り返し、それを聞いているだけで自分の体に何が起こっているのかわからない不安が和らいでいる気がした。
「うっ・・うっ。」
瑞穂が全く返事を返さなかったので、呆れたのか晴哉は電話を切っていた。暗い液晶を見てから安堵したものの、体が再燃どころかそのうえ今まで感じたことがない感覚が体中に起こった。特に強く感じるのはお腹の奥だった。
「こわい。」
瑞穂は恐怖心に動かされ言葉が出た。それから、体を動かして何とかそれらを逃そうとしたけれど、そんなものは何の抵抗にもならなかった。
その時、明るい光で目を開けさせられ、見えたのは母だった。顔色は分からないが慌てているようなのは分かったけれど、それが限界だった。
目を覚ますと病院のベッドの上だった。
「喉が渇いた。」
椅子に座って泣きそうな顔をしていた母に瑞穂が言うとすぐ水を入れたコップをくれた。冷たい水が喉を潤し生き返るように思えた。
「母さん、心配かけてごめん。俺も何がなんだか分からなくて。」
どんな顔をしていいかわからず、とりあえず笑って誤魔化した。すると、母から突然抱きしめられた。
「え?どうしたんだよ。」
困惑し過ぎて体を震わせる彼女の背を撫でた。母は「ごめんね、ごめんね」と繰り返しているだけで状況が読めずにただ彼女を慰めた。
そんな状況下で医師が部屋に入って来てしまい、彼と後ろにいた二人の看護師と目が合い、瑞穂は目をそらした。
医師は簡単な診察の後、個室の部屋で外に声が漏れないようにか、ドアの鍵を閉めた。その警戒に瑞穂は不思議に思いつつ、医師の話を聞いた。
「はい?」
その話は耳を疑うものであり、瑞穂は聞き返した。医師はもう一度同じ話をした。
「昨晩、あなたの体は発情期になった、と言ったんだよ。」
「いや、待ってください!発情期?俺はβですよ?」
「そうだね。おそらく、稀に起こる突然変異だと思う。相性の良い相手といると第二次性が変わることがあることが最近の研究で分かったんだ。」
そんな説明を聞いても瑞穂は納得できなかった。今さらΩとして生きることなど彼には考えられない。
「それで、最近誰かといることが増えた?αに限られるんだけど。」
混乱している時に質問されたが、瑞穂の頭の中には一人しか思い浮かばなかった。年が一回り離れた子どものような大人の姿。
いやいや、と瑞穂は首を横に振った。
「誰も思い当たらない·····わけでもないみたいだね。」
医師は知ったような口ぶりだったので、すぐに瑞穂は反抗した。
「誰も思い当たりません。ここ何週間か会っていませんから。」
晴哉と最後に会ったのは温泉旅行だったので嘘ではなかった。それまではほぼ毎週のように会っていたのは確かだが、症状が出るまで時間が経ちすぎていた。
「それでもいいけど、僕としては早めにパートナーを見つけて欲しいんだよ。突然変異の場合、普通のΩと違って発情期の症状が重くなり、それを抑える薬も当然強いものになり、体への負担は大きい。君はまだ若いから今後のことを考えると番を得ることを強く推進するよ。」
突然、番とか自分に関係がなかった単語を言われて瑞穂は戸惑った。菜桜のことを他人事だと捉えていたことを自分がその立場になって初めて気づき、瑞穂は自分の身勝手さに落胆した。
「抑制剤は出しておくよ。あと、大学に申請して体調悪い時は絶対に休むことと家から出ないこと。幸い、ご両親は二人ともβだから問題ないけど、突然変異タイプのフェロモンは通常の10倍でαを引きつけるから。分かったかな?」
「はい。」
放心していた瑞穂は医師からの強い口調に小さく答えた。今まで見ていた世界が反転したようでそこから何もすることができなかった。
それを気づかない母ではなく、食事をする時は二人なのでチラチラと母が視線をよこしていた。最初は瑞穂は無視をしていたけれど、だんだんそれを鬱陶しく思ってしまって言葉を発してしまった。
「何か言いたいことがあるの?」
少しだけ口調がきつくなってしまったのは瑞穂の気持ちが強く出てしまったからだ。それで一瞬母が怯んだのか、目を右往左往していた。
「あのね、みーくん、最近、理人君に会った?」
「いや、会っていないよ。母さんも俺が忙しいのは知っているだろう。」
「そうだけど、以前は忙しくても時間を空けて会っていたでしょ。それに、休日は嵯峨さんや晴哉さんのお宅に行っていたじゃない。それなのに、休日は勉強で部屋や図書館、大学に籠ってばかりで平日はいつもより1時間早く出て遅くなっているわよ。」
「息子が勉強を一所懸命しているのは親にとっては嬉しいことじゃないの?」
「それはそうだけど。」
「それならそれでいいじゃないか。」
瑞穂は無理やり言葉を切って食器を洗い場に置いてすぐに部屋に行った。
「どうしたらいいかわからないのは俺の方だ。」
ベッドに座って顔を両手で覆った。
あれから何度もスマホを見たけど晴哉からの連絡は温泉旅行から戻った翌日のみであり、それから彼からの連絡は一切なかった。その連絡に返信していれば何か違ったかもしれないけれど、もうここまで来てしまったら瑞穂にはどうしようもなかった。
「小さい頃から変わっていないな。本当に情けない。」
ベッドに横になり自分の情けなさを呪った。
夜中、いつの間にか寝ていた瑞穂が起きると体がいつもより熱いような気がした。今は冬であり暖房がかかりすぎているからかと思ったが、いつもの温度と変わらず18度だった。
「風邪でも引いたかな。知恵熱?」
以前、子供の頃にまだ友達を作りたいと思っていた時期があった。その時にこじれた翌日には熱を出したことがあったことを瑞穂は鮮明に覚えていた。だから、今回も同じだと思い、下に下りて薬を飲んだ。あまり薬を飲むことは好きではないけれど、緊急事態なので仕方なかった。
「熱い・・・・熱い・・。」
それなのに、部屋に戻ってからも体の熱は収まらなかった。それどころか、さらにその熱は急激に上昇しているのを感じ、瑞穂はじっとしていられずとうとうベッドから出て床に落ちた。その衝撃さえも瑞穂には刺激を与えるだけだったのか、彼の熱を冷ますことはなくますます炎が燃え上がるようだった。
「うっ・・・う・・。」
瑞穂には耐えられなかった。
体が動かないながらも手だけでも何とか動かしてスマホの指紋認証から電話を掛けた。
「もしもし。」
しかし、電話に出たのは瑞穂の予想していた人の声ではなかった。でも、今まで聞きたいと思っていた声だったので瑞穂は涙が出た。電話から何度も聞こえる同じ単語の繰り返し、それを聞いているだけで自分の体に何が起こっているのかわからない不安が和らいでいる気がした。
「うっ・・うっ。」
瑞穂が全く返事を返さなかったので、呆れたのか晴哉は電話を切っていた。暗い液晶を見てから安堵したものの、体が再燃どころかそのうえ今まで感じたことがない感覚が体中に起こった。特に強く感じるのはお腹の奥だった。
「こわい。」
瑞穂は恐怖心に動かされ言葉が出た。それから、体を動かして何とかそれらを逃そうとしたけれど、そんなものは何の抵抗にもならなかった。
その時、明るい光で目を開けさせられ、見えたのは母だった。顔色は分からないが慌てているようなのは分かったけれど、それが限界だった。
目を覚ますと病院のベッドの上だった。
「喉が渇いた。」
椅子に座って泣きそうな顔をしていた母に瑞穂が言うとすぐ水を入れたコップをくれた。冷たい水が喉を潤し生き返るように思えた。
「母さん、心配かけてごめん。俺も何がなんだか分からなくて。」
どんな顔をしていいかわからず、とりあえず笑って誤魔化した。すると、母から突然抱きしめられた。
「え?どうしたんだよ。」
困惑し過ぎて体を震わせる彼女の背を撫でた。母は「ごめんね、ごめんね」と繰り返しているだけで状況が読めずにただ彼女を慰めた。
そんな状況下で医師が部屋に入って来てしまい、彼と後ろにいた二人の看護師と目が合い、瑞穂は目をそらした。
医師は簡単な診察の後、個室の部屋で外に声が漏れないようにか、ドアの鍵を閉めた。その警戒に瑞穂は不思議に思いつつ、医師の話を聞いた。
「はい?」
その話は耳を疑うものであり、瑞穂は聞き返した。医師はもう一度同じ話をした。
「昨晩、あなたの体は発情期になった、と言ったんだよ。」
「いや、待ってください!発情期?俺はβですよ?」
「そうだね。おそらく、稀に起こる突然変異だと思う。相性の良い相手といると第二次性が変わることがあることが最近の研究で分かったんだ。」
そんな説明を聞いても瑞穂は納得できなかった。今さらΩとして生きることなど彼には考えられない。
「それで、最近誰かといることが増えた?αに限られるんだけど。」
混乱している時に質問されたが、瑞穂の頭の中には一人しか思い浮かばなかった。年が一回り離れた子どものような大人の姿。
いやいや、と瑞穂は首を横に振った。
「誰も思い当たらない·····わけでもないみたいだね。」
医師は知ったような口ぶりだったので、すぐに瑞穂は反抗した。
「誰も思い当たりません。ここ何週間か会っていませんから。」
晴哉と最後に会ったのは温泉旅行だったので嘘ではなかった。それまではほぼ毎週のように会っていたのは確かだが、症状が出るまで時間が経ちすぎていた。
「それでもいいけど、僕としては早めにパートナーを見つけて欲しいんだよ。突然変異の場合、普通のΩと違って発情期の症状が重くなり、それを抑える薬も当然強いものになり、体への負担は大きい。君はまだ若いから今後のことを考えると番を得ることを強く推進するよ。」
突然、番とか自分に関係がなかった単語を言われて瑞穂は戸惑った。菜桜のことを他人事だと捉えていたことを自分がその立場になって初めて気づき、瑞穂は自分の身勝手さに落胆した。
「抑制剤は出しておくよ。あと、大学に申請して体調悪い時は絶対に休むことと家から出ないこと。幸い、ご両親は二人ともβだから問題ないけど、突然変異タイプのフェロモンは通常の10倍でαを引きつけるから。分かったかな?」
「はい。」
放心していた瑞穂は医師からの強い口調に小さく答えた。今まで見ていた世界が反転したようでそこから何もすることができなかった。
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