170 / 204
5章 復讐は我にあり
5-92 振りかぶれない拳は、どこかに落とされる
しおりを挟む
『(・∀・)』
「‥‥‥言葉に出さずとも、その表情は全力で殴りたくなるのですガ」
『(・∀・)(・∀・)(・∀・)』
「それどうやっているのですか、グラビティマシンソードモードのブースター全開でぶん殴るやつでふっ飛ばされたいのでしょうカ」
‥‥‥深夜、月明かりが差し込む中、室内ですやすやとフィーが寝ている傍らで、にやにやとしている青薔薇姫を前にして、ゼナはうずく拳を全力で目の前の相手にぶつけて潰れたパンのような顔面にしてやりたいと心の底から思っていた。
だがしかし、そうはいかないのは分かっている。こういう時に限って実体を持った姿でもないようで、殴りかかったところですり抜けてノーダメージとなるだろう。
実体の相手をぶっ飛ばす技も開発してはいるのだが、それはそれで対策が取られているようであり、うまく手が出せないのである。
『いや~、何でもないわよ。ええ、貴女がようやく息子に対しての気持ちを自覚し始めたようで、微笑ましいなぁって思っているのよ』
「その100人中100人全員が確実にぶん殴りたくなるようなにやにや顔のどこに、微笑ましいと思っていることを感じさせる要素があるのでしょうかネ」
大声を出して叫びたいが、そんな事をしたら寝ているフィーを起こしてしまうことになる。
主の睡眠の邪魔をするのメイド魔剣としてやりたくもなく、かと言ってこのぶつけようのない苛立ちをどこへやれば良いのか、少々迷っていた。
そもそもなぜ、青薔薇姫がそんな表情を浮かべているのか。
簡単に言えば、記憶改竄に関してはフィー自身にはうまくいったのだが、その中身までには及んでいなかったようで、しかもそんなときに限ってしっかり目を覚まして、内側から青薔薇姫はその当時の状況を目撃していたという事ぐらいだろう。
前々から、色々とからかうようなことがあったとは言え、完璧にその面白いじりの種を提供してしまったような形となっており、そのためこんな表情を浮かべて目の前に顕現しているのだ。
手を出したいのに出せない相手というのはどれほど歯がゆいものなのか‥‥今のゼナは、嫌というほぞ味わっていた。
『あぁ、でもまだまだ無理でも問題ないわね。いつかは必ず、ちゃんとした告白をするのは分かるもの』
「‥‥‥」
『でもねぇ、あまりにも初心すぎるってのは笑えたわ!!勢いでやらかしたうえにドッカンって自爆してなかったことにしようとするなんて、息子の中で見ていて、もう死んでいる身なのに笑い死にかけたわねぇ!!』
「‥‥‥神殺しの道具で、全力で葬り去りましょうカ?姉妹に2~3人ほど、そういうのを作ったり使ったりしたのがいるので、手はあるのデス」
『あら、マジな目になってるわね』
冗談ではないことが伝わるだろう。
例え、元管理神だろうとすでに死んでいる精神生命体のようなものだろうと、ゼナの姉妹コミュニティをちょっと探れば、どういう相手だろうと貸与して葬り去る武器や道具などは簡単に手に入るのだ。
どうしてそんなものを簡単に用意できるような姉妹がいるのかと言うと、そこはまぁ色々複雑な事情があるとは言え、不可能ではないということであった。
『まぁまぁ、落ち着いてちょうだいな。3人目の息子の嫁になるかもしれないメイドさん。ここで争っても何も生み出さないわ』
「争いの種になりそうなことをしでかす大元凶の人が、何を言うのでしょうカ」
『それはお互い様よ。ともかく、ここに今晩出たのは、滅茶苦茶からかってさらに笑おうとかそんな意地の悪い事をするためでもないのよねぇ。あ、でも私の友人の一人は、嬉々として追及するわねぇ‥‥』
数々の伝説を残す人に友人がいたのかと、内心驚くゼナ。
しかし、今はそんなことを話すようなことではないらしい。
『コホン、わざわざ出てきたのは、ちょっと話があるからなのよね。‥‥ちょっと探っていたのだけれども、ようやく出てきたのよ』
「何がでしょうか?」
『私を、亡き者にしようとした人。いや、人というのはおかしいような、でも今はそれだと言えるような‥まぁ、簡単に言えば、死因を作り出した人よ』
「!!」
青薔薇姫の死因は、住んでいた村に魔獣の大群が攻めてきたことにある。
事情があって力も失われていた中で起きた襲撃ゆえに、なすすべもなく他の者の手を借りてようやくフィーを生き延びさせる程度に出来たが‥‥どうやら今、その襲撃相手に関しての情報が得られたようだ。
『名前などが出せず、アレ扱いになるのはちょっともどかしいわね。あの時契約した悪魔のせいで出せないのは、厳しいわぁ。それはともかくとして、当時から結構時間も経過して、今どうしているのか実は密かに調べていたのよね』
元凶に関して、口に出すようなことはできなくなっていた。
ただ、何も干渉できないという訳ではなく、時々隙を見て抜け出し、色々と調べていたようだが‥‥その情報網の多彩さはゼナ以上のものだったようで、既に情報をつかんだようなのだ。
『ちょっと面倒なことも分かったのよねぇ。アレ、どうそそのかしたか大体理解できるけど…破神布とかいう組織にも関わっていたことが分かったのよね。アレ、さらに別の場所からも知識を得て、それで色々と画策しているのも分かったのよ…‥私を亡き者にするだけではなく、その血を引く息子も葬るために』
「‥‥‥」
破神布の組織と、アレと呼ばれる元凶の最終目的としてはかなりズレているだろう。
だが、一応交差する部分もあるようで、その点に関して協力をしてることも分かって来たのだ。
『だからこそ、話をするために出てきたのよね。いずれ、この情報は探れば貴女たちにもつかめるのだろうけれども‥‥一つ、やってほしくないことがあるの』
「と言いまスト?」
『アレ、が私の命を奪う元凶になったことを、息子に伝えないでほしいの。いずれ敵対し、相まみえることがあるだろうけれども‥‥‥伝えないで頂戴。私の命を奪った相手として、復讐に狩られるようなことになってほしくないのよね』
「復讐相手だという事を、デスカ」
『そうよ。アレが暴露する可能性もあるけれども、出てきた情報でそういうことが知られないようにして欲しいわ。‥‥‥復讐は何も生まないとか、そういう事で放しているわけじゃないのよ。息子の力の事を考えて、忠告したいの』
‥‥‥どうやら、よくある復讐は何も生まないだの、何の利益もない、むなしいなどの話ではないようだ。
何を言いたいのかつかみきれないが、少なくともフィーに対して、アレと呼ばれる存在に対して、復讐だと思わせないようにして欲しいそうだ。
「何故、そんなことを言うのかは分からないところもありますが‥‥‥それは従っておいた方が良いですネ。分かりました、ご主人様以外の命令は非常に、特に貴女のような方の言葉はかなり聞きたくないのですが、やっておきましょウ。復讐心に関して、抱いて欲しくないような想いなら分かりますからネ」
『分かってくれたのであれば良いわ。今宵は、それだけを伝えるために、出ただけだもの』
にやにや笑いから切り替え、ふふっとほほ笑むような笑みになり、青薔薇姫の姿が薄れていく。
どうやら今晩はもう出ることはなく、フィーの中に戻るようだ。
『あ、それと一つおすすめがあるわ』
「何でしょうカ?」
『えい☆』
すぱん、ぱさっ
「‥‥‥‥( ゜Д゜)ハ?」
さて、今晩の話は終わりかと安堵の息を吐いていたところで、急に消えかけていた青薔薇姫の手が一瞬だけ実体化した。
何をするのかと思いきや、見えない速度で振るわれた次の瞬間、ばさりと布が全部下に落ちた。
何が起きたのか、一瞬理解させられるのに時間がかかる。
だが、すぐにどういう状況になっているのか‥‥‥下着から上着まで、メイド服をたった一回の手の振りようでどうやったのか分からないが、全部脱がされて全裸にされていることをゼナは理解した。
『初心な心に、ちょっと勇気を得る訓練よ。すぐに爆発しないように、まずは息子が寝ている間に、全裸で過ごして羞恥心を無くすようにしましょうね☆』
「ど、ど、どこがオススメデスカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ぴいいいいいっと瞬時に真っ赤になって湯気が出て叫ぶが、既に相手は消えていた。
今の叫びでフィーが起きる可能性もあったのですぐさま人の耳にもドラゴンの耳にも聞こえない音の波長に声を切り替えるのであった‥‥‥‥
「…‥‥やっぱり、発注しましょウ。神にも悪魔にもなるのではなく、神も悪魔も滅ぼせるような特殊兵器を用意して、成仏も何も無いように、この世全てから消すための準備をしましょウ」
‥‥‥なお、後日、残念ながら姉たちからは却下されたのは言うまでもない。
「‥‥‥言葉に出さずとも、その表情は全力で殴りたくなるのですガ」
『(・∀・)(・∀・)(・∀・)』
「それどうやっているのですか、グラビティマシンソードモードのブースター全開でぶん殴るやつでふっ飛ばされたいのでしょうカ」
‥‥‥深夜、月明かりが差し込む中、室内ですやすやとフィーが寝ている傍らで、にやにやとしている青薔薇姫を前にして、ゼナはうずく拳を全力で目の前の相手にぶつけて潰れたパンのような顔面にしてやりたいと心の底から思っていた。
だがしかし、そうはいかないのは分かっている。こういう時に限って実体を持った姿でもないようで、殴りかかったところですり抜けてノーダメージとなるだろう。
実体の相手をぶっ飛ばす技も開発してはいるのだが、それはそれで対策が取られているようであり、うまく手が出せないのである。
『いや~、何でもないわよ。ええ、貴女がようやく息子に対しての気持ちを自覚し始めたようで、微笑ましいなぁって思っているのよ』
「その100人中100人全員が確実にぶん殴りたくなるようなにやにや顔のどこに、微笑ましいと思っていることを感じさせる要素があるのでしょうかネ」
大声を出して叫びたいが、そんな事をしたら寝ているフィーを起こしてしまうことになる。
主の睡眠の邪魔をするのメイド魔剣としてやりたくもなく、かと言ってこのぶつけようのない苛立ちをどこへやれば良いのか、少々迷っていた。
そもそもなぜ、青薔薇姫がそんな表情を浮かべているのか。
簡単に言えば、記憶改竄に関してはフィー自身にはうまくいったのだが、その中身までには及んでいなかったようで、しかもそんなときに限ってしっかり目を覚まして、内側から青薔薇姫はその当時の状況を目撃していたという事ぐらいだろう。
前々から、色々とからかうようなことがあったとは言え、完璧にその面白いじりの種を提供してしまったような形となっており、そのためこんな表情を浮かべて目の前に顕現しているのだ。
手を出したいのに出せない相手というのはどれほど歯がゆいものなのか‥‥今のゼナは、嫌というほぞ味わっていた。
『あぁ、でもまだまだ無理でも問題ないわね。いつかは必ず、ちゃんとした告白をするのは分かるもの』
「‥‥‥」
『でもねぇ、あまりにも初心すぎるってのは笑えたわ!!勢いでやらかしたうえにドッカンって自爆してなかったことにしようとするなんて、息子の中で見ていて、もう死んでいる身なのに笑い死にかけたわねぇ!!』
「‥‥‥神殺しの道具で、全力で葬り去りましょうカ?姉妹に2~3人ほど、そういうのを作ったり使ったりしたのがいるので、手はあるのデス」
『あら、マジな目になってるわね』
冗談ではないことが伝わるだろう。
例え、元管理神だろうとすでに死んでいる精神生命体のようなものだろうと、ゼナの姉妹コミュニティをちょっと探れば、どういう相手だろうと貸与して葬り去る武器や道具などは簡単に手に入るのだ。
どうしてそんなものを簡単に用意できるような姉妹がいるのかと言うと、そこはまぁ色々複雑な事情があるとは言え、不可能ではないということであった。
『まぁまぁ、落ち着いてちょうだいな。3人目の息子の嫁になるかもしれないメイドさん。ここで争っても何も生み出さないわ』
「争いの種になりそうなことをしでかす大元凶の人が、何を言うのでしょうカ」
『それはお互い様よ。ともかく、ここに今晩出たのは、滅茶苦茶からかってさらに笑おうとかそんな意地の悪い事をするためでもないのよねぇ。あ、でも私の友人の一人は、嬉々として追及するわねぇ‥‥』
数々の伝説を残す人に友人がいたのかと、内心驚くゼナ。
しかし、今はそんなことを話すようなことではないらしい。
『コホン、わざわざ出てきたのは、ちょっと話があるからなのよね。‥‥ちょっと探っていたのだけれども、ようやく出てきたのよ』
「何がでしょうか?」
『私を、亡き者にしようとした人。いや、人というのはおかしいような、でも今はそれだと言えるような‥まぁ、簡単に言えば、死因を作り出した人よ』
「!!」
青薔薇姫の死因は、住んでいた村に魔獣の大群が攻めてきたことにある。
事情があって力も失われていた中で起きた襲撃ゆえに、なすすべもなく他の者の手を借りてようやくフィーを生き延びさせる程度に出来たが‥‥どうやら今、その襲撃相手に関しての情報が得られたようだ。
『名前などが出せず、アレ扱いになるのはちょっともどかしいわね。あの時契約した悪魔のせいで出せないのは、厳しいわぁ。それはともかくとして、当時から結構時間も経過して、今どうしているのか実は密かに調べていたのよね』
元凶に関して、口に出すようなことはできなくなっていた。
ただ、何も干渉できないという訳ではなく、時々隙を見て抜け出し、色々と調べていたようだが‥‥その情報網の多彩さはゼナ以上のものだったようで、既に情報をつかんだようなのだ。
『ちょっと面倒なことも分かったのよねぇ。アレ、どうそそのかしたか大体理解できるけど…破神布とかいう組織にも関わっていたことが分かったのよね。アレ、さらに別の場所からも知識を得て、それで色々と画策しているのも分かったのよ…‥私を亡き者にするだけではなく、その血を引く息子も葬るために』
「‥‥‥」
破神布の組織と、アレと呼ばれる元凶の最終目的としてはかなりズレているだろう。
だが、一応交差する部分もあるようで、その点に関して協力をしてることも分かって来たのだ。
『だからこそ、話をするために出てきたのよね。いずれ、この情報は探れば貴女たちにもつかめるのだろうけれども‥‥一つ、やってほしくないことがあるの』
「と言いまスト?」
『アレ、が私の命を奪う元凶になったことを、息子に伝えないでほしいの。いずれ敵対し、相まみえることがあるだろうけれども‥‥‥伝えないで頂戴。私の命を奪った相手として、復讐に狩られるようなことになってほしくないのよね』
「復讐相手だという事を、デスカ」
『そうよ。アレが暴露する可能性もあるけれども、出てきた情報でそういうことが知られないようにして欲しいわ。‥‥‥復讐は何も生まないとか、そういう事で放しているわけじゃないのよ。息子の力の事を考えて、忠告したいの』
‥‥‥どうやら、よくある復讐は何も生まないだの、何の利益もない、むなしいなどの話ではないようだ。
何を言いたいのかつかみきれないが、少なくともフィーに対して、アレと呼ばれる存在に対して、復讐だと思わせないようにして欲しいそうだ。
「何故、そんなことを言うのかは分からないところもありますが‥‥‥それは従っておいた方が良いですネ。分かりました、ご主人様以外の命令は非常に、特に貴女のような方の言葉はかなり聞きたくないのですが、やっておきましょウ。復讐心に関して、抱いて欲しくないような想いなら分かりますからネ」
『分かってくれたのであれば良いわ。今宵は、それだけを伝えるために、出ただけだもの』
にやにや笑いから切り替え、ふふっとほほ笑むような笑みになり、青薔薇姫の姿が薄れていく。
どうやら今晩はもう出ることはなく、フィーの中に戻るようだ。
『あ、それと一つおすすめがあるわ』
「何でしょうカ?」
『えい☆』
すぱん、ぱさっ
「‥‥‥‥( ゜Д゜)ハ?」
さて、今晩の話は終わりかと安堵の息を吐いていたところで、急に消えかけていた青薔薇姫の手が一瞬だけ実体化した。
何をするのかと思いきや、見えない速度で振るわれた次の瞬間、ばさりと布が全部下に落ちた。
何が起きたのか、一瞬理解させられるのに時間がかかる。
だが、すぐにどういう状況になっているのか‥‥‥下着から上着まで、メイド服をたった一回の手の振りようでどうやったのか分からないが、全部脱がされて全裸にされていることをゼナは理解した。
『初心な心に、ちょっと勇気を得る訓練よ。すぐに爆発しないように、まずは息子が寝ている間に、全裸で過ごして羞恥心を無くすようにしましょうね☆』
「ど、ど、どこがオススメデスカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ぴいいいいいっと瞬時に真っ赤になって湯気が出て叫ぶが、既に相手は消えていた。
今の叫びでフィーが起きる可能性もあったのですぐさま人の耳にもドラゴンの耳にも聞こえない音の波長に声を切り替えるのであった‥‥‥‥
「…‥‥やっぱり、発注しましょウ。神にも悪魔にもなるのではなく、神も悪魔も滅ぼせるような特殊兵器を用意して、成仏も何も無いように、この世全てから消すための準備をしましょウ」
‥‥‥なお、後日、残念ながら姉たちからは却下されたのは言うまでもない。
1
お気に入りに追加
339
あなたにおすすめの小説
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ああ、もういらないのね
志位斗 茂家波
ファンタジー
……ある国で起きた、婚約破棄。
それは重要性を理解していなかったがゆえに起きた悲劇の始まりでもあった。
だけど、もうその事を理解しても遅い…‥‥
たまにやりたくなる短編。興味があればぜひどうぞ。
倒すのが一瞬すぎて誰も見えなかった『絶対即死』スキルを持った暗殺者。護衛していた王子から何もしない無能と追放されてしまう
つくも
ファンタジー
「何もしない無能暗殺者は必要ない!お前はクビだ! シン・ヒョウガ」
それはある日突然、皇子の護衛としてパーティーに加わっていた暗殺者——シンに突き付けられた追放宣告。
実際のところ、何もしていなかったのではなく、S級の危険モンスターを一瞬で倒し、皇子の身を守っていたのだが、冗談だと笑われ聞き入れられない。
あえなくシンは宮廷を追放される事となる。
途方に暮れていたシンは、Sランクのモンスターに襲われている少女を助けた。彼女は神託により選ばれた勇者だという。
「あなたの力が必要なんです! 私と一緒に旅をして、この世界を救ってください!」
こうしてシンは彼女のパーティーに入り旅に出る事となる。
――『絶対即死スキル』で魔王すら即死させる。これは不当な評価で追放された最強暗殺者の冒険譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる