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1章 旅立ちと始まり
1-16 実は周りは、よく見ているので
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‥‥‥国を滅ぼした魔物と同等のものが、ここに来る。
そう通達を聞いた時、城にいた者は全員同じことを思った。
(((そんなやつ、連れてこないほうが良いと思うんだが!?)))
傾国だがなんだが知らないが、明かにヤバそうなものならば連れてこないほうが良い。
安全を確保するにはまず危険物を排除するのだが、危険物を堂々と持ってこられるのはどう考えてもおかしいと思えるだろう。
だがしかし、かくかくしかじかと説明を受けると、確かに過去に国を滅ぼし賜物と同じものだとはいえるらしいが、性質としてはどうも変わっているらしい。
人に従順というか、慣れているというか、一見すると国を滅ぼせるようなものには思えない魔物だそうだ。
けれども、人は一度疑うと中々疑心暗鬼は解きづらく、警戒をしてしまうもの。
ゆえに、ここに来た際に本気で危ない魔物であれば、例え命令であってもその場で切り倒したほうが良いと思われたのだが‥‥‥
【シュル~シュルルル~】
「ココが王城かぁ。あっちこちきょろきょろと見て回りたくなるけど、先に行かないとね」
「ほっほっほ、興味関心を持ってくれているのは良い事じゃなぁ」
「王城、人気ないからねぇ‥‥‥他国のように派手でもないしかと言って質素でもないけれども、いたってありきたりな普通過ぎる城ゆえに目立ちにくくなっているしなぁ」
穏やかに笑う王都のギルド長バルゾーンと、辺境の方のギルド長ゴラムリア。
その二人に案内されているのが、今回王城に呼ばれることになった冒険者とその従魔になっている国を滅ぼした傾国の魔物と同じ魔物らしいが、その魔物は今、目を輝かせて周囲を見ているようだった。
聞いた話だと、かつて出現した傾国の魔物は冷徹な目で周囲を見下し、女王様のように君臨していたとも言われている。
だが、目の前にいる彼女はそんな目をしておらず、どこにでもいる様な好奇心旺盛な子供のようにも見えるのだが、大人びたその容姿ゆえにギャップがあり、心をつかまれる者が多かった。
「‥‥‥おい、あれ本当に国を滅ぼせる魔物か?そうは見えないんだけど」
「蜘蛛部分に目を向けなければ、単純に色々知りたがりのお嬢様にも見えなくもないような‥‥‥傾国部分はあながち間違ってないかもしれんが」
「最初に抱いた恐ろしそうなイメージとは違いすぎるぞ」
なんというか、最初に思っていたのはもっと恐ろしそうな魔物だったのだが、こうして目にして見ると全然そうは思えない。
むしろ美しい姿と幼そうな中身にドキッと来る者も出てきたようで、次第に警戒心や緩んでいく。
「いやいやちょっと待て、傾国の魔物とも呼ばれるってことはこの時点で既に危ないんじゃないか?」
「あ、そうか。油断させたところで一気にぐわっと来るタイプかもしれん」
「なるほど、油断させられたな。狡猾な魔物でもあった‥‥‥のか?」
はっとして一瞬気を引き締めたのだが、見ていてるとそうとは思えない。
時折糸でささっと文字を作って会話しているように見えるのだが、何かあくどいことを考えるような者にも見えないし、むしろ平和的な雰囲気が伝わってくるほどである。
「‥‥‥城に王子目当てで突撃してくるようなお嬢様方とは違うよなぁ」
「うん、あっちは気を引くためか濃い化粧や強い香水を使って来て大変なんだが」
「彼女は全然そういうのがないし、欲深そうなギラギラしたものもない‥‥‥あれぇ?どっちが魔物なのか分からなくなりそうだぞぉ?」
欲深い者たちも、ある意味魔物より恐ろしい魔物と言って良いのかもしれない。
そう考えると、そんな欲望が見えない美しい蜘蛛の彼女は、魔物と言われても恐ろしいものには思えてこないのだ。
人の業こそが、もしかすると真に恐ろしい魔物ではないかと、城にいた者たちは自然と悟っていくのであった‥‥‥‥
「…‥‥さて、王城に来たのはいいけれども、ここから謁見室に向かうんでしたよね?」
「そうじゃな。きちんと国王陛下の前に行き、報告をするのじゃよ」
「ああ、一応安心してほしいことが一つあるぞ。彼女‥‥‥ハクロちゃんが可愛いから、国王が妾とか側室に誘いかねないと思うかもしれないが、他国なら可能性はあったがここの国王陛下なら絶対に無いぞ」
【シュル?】
「まぁ、色々とあるのじゃよ‥‥‥ここで一番恐れるべきは王妃様じゃが幸いなことに今日はおらぬと聞くし、さっさと終えるとするのじゃ」
ギルドの転送部屋から出て、僕等は無事に王城にたどり着いた。
あとは普通に報告を行うだけで、国が色々やってくれるから楽が出来るそうだが‥‥‥何やら、怪しい口ぶりである。
ここの国王なら大丈夫で、王妃が怖ろしい?一体どういうことなのだろうか?
「でも、深く聞かないほうが良さそうな雰囲気でもあるよね」
【シュルルル】
うんうんとハクロも頷き、これ以上深堀をして聞かないようにしておく。
世のなかには知らないことが良いものもあると爺ちゃんが言っていたこともあるし、これがもしかするとその知らないほうが良い類の一つなのだろう。
とにもかくにも、緊張しつつ僕らは歩みを進めるのであった…‥‥
「‥‥‥ああ、でもハクロちゃん。一応国王様をたぶらかすようなこともしないでね?それやったら、下手すると全員の首が飛ぶからねぇ」
【シュ、シュルルル】
そんな事はする気もないとハクロが文字を書いて告げるが、ギルド長たちの目がマジである。
…‥‥うん、なんか国王陛下の前に行くよりも、王妃に出くわすのは怖くなったな。
そう通達を聞いた時、城にいた者は全員同じことを思った。
(((そんなやつ、連れてこないほうが良いと思うんだが!?)))
傾国だがなんだが知らないが、明かにヤバそうなものならば連れてこないほうが良い。
安全を確保するにはまず危険物を排除するのだが、危険物を堂々と持ってこられるのはどう考えてもおかしいと思えるだろう。
だがしかし、かくかくしかじかと説明を受けると、確かに過去に国を滅ぼし賜物と同じものだとはいえるらしいが、性質としてはどうも変わっているらしい。
人に従順というか、慣れているというか、一見すると国を滅ぼせるようなものには思えない魔物だそうだ。
けれども、人は一度疑うと中々疑心暗鬼は解きづらく、警戒をしてしまうもの。
ゆえに、ここに来た際に本気で危ない魔物であれば、例え命令であってもその場で切り倒したほうが良いと思われたのだが‥‥‥
【シュル~シュルルル~】
「ココが王城かぁ。あっちこちきょろきょろと見て回りたくなるけど、先に行かないとね」
「ほっほっほ、興味関心を持ってくれているのは良い事じゃなぁ」
「王城、人気ないからねぇ‥‥‥他国のように派手でもないしかと言って質素でもないけれども、いたってありきたりな普通過ぎる城ゆえに目立ちにくくなっているしなぁ」
穏やかに笑う王都のギルド長バルゾーンと、辺境の方のギルド長ゴラムリア。
その二人に案内されているのが、今回王城に呼ばれることになった冒険者とその従魔になっている国を滅ぼした傾国の魔物と同じ魔物らしいが、その魔物は今、目を輝かせて周囲を見ているようだった。
聞いた話だと、かつて出現した傾国の魔物は冷徹な目で周囲を見下し、女王様のように君臨していたとも言われている。
だが、目の前にいる彼女はそんな目をしておらず、どこにでもいる様な好奇心旺盛な子供のようにも見えるのだが、大人びたその容姿ゆえにギャップがあり、心をつかまれる者が多かった。
「‥‥‥おい、あれ本当に国を滅ぼせる魔物か?そうは見えないんだけど」
「蜘蛛部分に目を向けなければ、単純に色々知りたがりのお嬢様にも見えなくもないような‥‥‥傾国部分はあながち間違ってないかもしれんが」
「最初に抱いた恐ろしそうなイメージとは違いすぎるぞ」
なんというか、最初に思っていたのはもっと恐ろしそうな魔物だったのだが、こうして目にして見ると全然そうは思えない。
むしろ美しい姿と幼そうな中身にドキッと来る者も出てきたようで、次第に警戒心や緩んでいく。
「いやいやちょっと待て、傾国の魔物とも呼ばれるってことはこの時点で既に危ないんじゃないか?」
「あ、そうか。油断させたところで一気にぐわっと来るタイプかもしれん」
「なるほど、油断させられたな。狡猾な魔物でもあった‥‥‥のか?」
はっとして一瞬気を引き締めたのだが、見ていてるとそうとは思えない。
時折糸でささっと文字を作って会話しているように見えるのだが、何かあくどいことを考えるような者にも見えないし、むしろ平和的な雰囲気が伝わってくるほどである。
「‥‥‥城に王子目当てで突撃してくるようなお嬢様方とは違うよなぁ」
「うん、あっちは気を引くためか濃い化粧や強い香水を使って来て大変なんだが」
「彼女は全然そういうのがないし、欲深そうなギラギラしたものもない‥‥‥あれぇ?どっちが魔物なのか分からなくなりそうだぞぉ?」
欲深い者たちも、ある意味魔物より恐ろしい魔物と言って良いのかもしれない。
そう考えると、そんな欲望が見えない美しい蜘蛛の彼女は、魔物と言われても恐ろしいものには思えてこないのだ。
人の業こそが、もしかすると真に恐ろしい魔物ではないかと、城にいた者たちは自然と悟っていくのであった‥‥‥‥
「…‥‥さて、王城に来たのはいいけれども、ここから謁見室に向かうんでしたよね?」
「そうじゃな。きちんと国王陛下の前に行き、報告をするのじゃよ」
「ああ、一応安心してほしいことが一つあるぞ。彼女‥‥‥ハクロちゃんが可愛いから、国王が妾とか側室に誘いかねないと思うかもしれないが、他国なら可能性はあったがここの国王陛下なら絶対に無いぞ」
【シュル?】
「まぁ、色々とあるのじゃよ‥‥‥ここで一番恐れるべきは王妃様じゃが幸いなことに今日はおらぬと聞くし、さっさと終えるとするのじゃ」
ギルドの転送部屋から出て、僕等は無事に王城にたどり着いた。
あとは普通に報告を行うだけで、国が色々やってくれるから楽が出来るそうだが‥‥‥何やら、怪しい口ぶりである。
ここの国王なら大丈夫で、王妃が怖ろしい?一体どういうことなのだろうか?
「でも、深く聞かないほうが良さそうな雰囲気でもあるよね」
【シュルルル】
うんうんとハクロも頷き、これ以上深堀をして聞かないようにしておく。
世のなかには知らないことが良いものもあると爺ちゃんが言っていたこともあるし、これがもしかするとその知らないほうが良い類の一つなのだろう。
とにもかくにも、緊張しつつ僕らは歩みを進めるのであった…‥‥
「‥‥‥ああ、でもハクロちゃん。一応国王様をたぶらかすようなこともしないでね?それやったら、下手すると全員の首が飛ぶからねぇ」
【シュ、シュルルル】
そんな事はする気もないとハクロが文字を書いて告げるが、ギルド長たちの目がマジである。
…‥‥うん、なんか国王陛下の前に行くよりも、王妃に出くわすのは怖くなったな。
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