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第1章:幼少期~少年期前編

11話 湖と油断天敵と… ※R18

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‥‥‥昼間の盗賊騒ぎも終わり、あちらはデーンザさんが全部持って行ってくれた。

 そして僕らの方は、少々時間を取ったという事で宿泊所がある村にたどり着くことはできず、今晩は湖の側で野宿することになった。




 ほうほうっとフクロウの鳴き声が聞こえる程度で、他の騒ぎのような声もなく、静かな辺境の夜中で眠っていた時だった。

「‥‥‥ん?」

 ふと、真夜中に僕は何かを感じ、意識が浮上した。

 御者のお爺さんは馬と共に馬車の外で眠っているそうだが、馬車の中で一緒に眠りについたはずのハクロの姿が見当たらなかった。
 盗賊たちによって何かをかけられて、特に何もなかったと言っていたけれども、姿が見えないという事は、湖の方で念のために身を清めているのだろうか。

 そう思い、体を起こして馬車を出て、彼女の位置を確認するために湖へ目を向けてみれば、月明りのおかげでそこにいた彼女の姿を目にすることが出来た。

 どうやら僕が起きたことには気が付いていないようで、一人でゆったりとした水浴びの時間を味わっているのだろう。

 この様子ならば、特に何も問題はなかったのかなと思ったのだが…

「…んっ…ふっ」

 夜風に運ばれ、彼女の艶めかしい声が聞こえてきた。

 どうやら全身を湖に浸けており、首から上しか見えないのだが、何やらもぞもぞと動いている様子。
 なんとなく予想が付きつつも、そっと音を立てないように忍び寄って、確認のためにハクロの近くへ寄った。


 見れば、自分の糸で作ったタオルを使用して、水面下で体を洗っているようだけど、ただ体を洗っているようには見えない。
 昼間の盗賊でかけられたものを、全身使って洗い落としている様子ではあるが、かなりろくでもないものだったようだ。

「くふっ!!んんっつ!!」
(…もしかして、媚薬?)

 湖の中に入って周囲に見られないようにしている様子だが、水面下ではこっそり自慰を行っているようだ。
 明らかに息が荒く、湖の透明度が少々高いせいで隠しきれていない手つきから、そう判断できてしまう。
 おそらく、昼間の盗賊がかけてきたあの液体は媚薬の類であり、モンスターであった彼女に効果が及ぶまでかなり時間がかかったようだが、今さらながらその媚薬の効果で体が熱くなり、火照りを覚ますために湖に入って、自ら発散して何とか効果を無くそうとしているのだろう。見ちゃいけない背徳感があるが、下手にこのまま逝って溺れる危険性もあり、目を放しづらい。

 そう思っている中、少しはましになったのか、彼女は湖からあがってきた。
 水の中に入っていたこともあり、着ていた衣服一式全て脱ぎ去った全裸となっており、月明かりの下にその美しい肢体が浮かび上がる。
 水に濡れ、ほんのり輝いているように見える白い姿に、火照りが収まらないのか肌が赤みを帯び、ちょっとした艶めかしさを漂わせているだろう。

 そして、その豊かな胸の果実を見れば、粒のようなピンク色の乳首が飛び出ており、自分の歩みで揺れるたびに、まだ収まっていない媚薬の効果のせいで敏感になっているのか、動くことによって生じる小さな風によってビクンッと体を震わせて感じてしまっている。
 人間で言えばふともも、アラクネで言えば食指も、何やら奥の方から蜜があふれているかのようだ。


 そのまま彼女は湖からあがってくると、今度はまだ収まらぬ体をどうにかしようと考えたのか、すすすっと糸を出し始めた。
 水中とは違い陸上ゆえに、周囲を警戒しながら見られないように薄い天幕をつくりあげたようだが‥‥‥集中力が落ちているのか造りが荒く、隙間から見えてしまう。
 うん、微妙に注意力不足というか、媚薬の作用で頭がはっきりしていないせいで判断力が落ちているのは間違いないようだ。


 何があるのかわからず、どうしたものかと悩みつつ、ひとまずハクロの様子を観察する。
 身内のこんなところを見るのはどうかと思うかもしれないけど、普段の彼女とは違う姿に、男として抗いがたいものがあるのだ。
 そんな見られていることも気が付かず、ハクロは己の高ぶりを収めるために次の手段に出始めた。

シュルルルゥゥ…
「っ、きゅっ」

 手から細い糸を出し、飛び出ていた乳頭の根元に巻き付ける。
 ものを斬るようの糸ではなく、きちんと結ぶだけの目的の細い糸のようで、巻き付いた瞬間に感じているのか軽く嬌声を漏らした。
 そんなものを付けたという事は‥‥‥

ぴん!!
「---っ、はぁっ!?」

 自分で糸をぴんと張って、指で弾いて感じ取った刺激に、ハクロはびくびくと体を震わせて声にならないものをだす。
 発散しやすいようにと考えた末に出した結論の行動なんだろうけれども、効果はかなり抜群すぎたようで、糸を軽く弾いたその刺激だけで、かなり感じてしまう様子。

ぴんっ!ぴんっ!!ぴぴんっ!
「くっ!ふっ!!っーーーー!!」

 それでもまだ、高ぶりが収まらないのか、なんとか抑えようとして自らつながった糸をはじき、その度に大声を出さないようにもして嬌声を上げ、悶えまくる。
 
 なんだろう、この自慰行為の中でもやらかし過ぎているような、モンスター快楽楽器とでもいうべきプレイは。
 普段の清楚な姿からは想像できないような、ちょっと斜め上過ぎる行為に何とも言えない気持ちにもなりつつ、なかなか目が離せない正直な想いもあるだろう。

 しかしそれでも、乳首だけではまだ足りなかったようで、彼女はふと自身の食指の付け根の方に目を向けた。

「…まだ、できない。こうなると、もっと強く‥‥やってみる?」
(自らやらかす気かな?)

 快楽にちょっと飲まれたのか、それとも判断力が落ちているのか。
 あろうことか、彼女は自身の食指の付け根、人で言えば股間部分のちょっと上に、先ほどから少しだけ主張してきている豆…以前、スライムにも散々味わされた己の弱点である淫核クリトリスに手を付けた。
 そっと押さえつけて皮をむき、その瞬間に風が入り込んだ刺激だけで体がびくっと震えているのに、そのまま乳首を結んでいる糸に糸を付け足す。

 そのまま糸をつなごうとしたようだが‥‥ここで少しは判断力が戻ったのか、手が止まった。
 無理もないだろう。あの部分からの快楽は、他の場所の比ではないのは目に見えている。
 というか以前の、スライムによる攻撃で散々味わっているので、その時のことがフラッシュバックして手が出しにくい様子だ。

 そう考えることが出来たようで、明かなほどハクロは躊躇し始めた。
 快楽を得て、今の高ぶりを発散させたい。
 けれども、下手をすれば降りられぬ快楽地獄になりそうで、困ったようである。

 自分で手を出す勇気もないのか、ここは自然に身を任せようとしたのかちょっと近くにあった木に結び付け、自分が動くだけで感じ取れるようにしたようだが、それでも一歩を踏み出せない。

 このまま見続けていても、ちょっと自分の情操教育には悪そうだ。
 それに、ハクロがわざわざ秘密裏にやっているようだし、見たことがばれれば多分穴掘って隠れるどころか、全身から本当に火が出て燃え尽きて逃げようとするかもしれないし、ここはそっとしておこう。どう判断するかは彼女次第だしね。

 そう思い、この場から俺が去ろうとしたときであった。


ぷ~~~ん
「っ!」

 ふと、何かの羽音が耳に入った。
 夏の風物詩になるような嫌な音だが、この世界に似たような虫は存在している。
 その音の方を見れば…あきらかに蚊のような虫がいた。

(確か、『モスキートス』だっけ)

―――――――
『モスキートス』
夜行性の蚊のような羽虫の一種。全身が常に高速振動しており、振動している理由は花の蜜をもおもな主食としており、その蜜を得るために振動を与えて液をこぼしやすくしてありつく習性があるからとされている。
――――――

 神父様の教会にあった虫の辞典にあった内容を、俺は思い出した。
 そういえば、この世界にはカブトムシのようなロマンある虫も、虫型のモンスターもいるんだったなということも考えていると、ふと気が付いた。

 なにやらモスキートスが、何処かへ止まろうとしているようだけど、その小ささゆえに気が付きにくいが、その止まる先は、よりによってハクロが自身の手ではやりにくいので身を任せようと、自身の飛び出た乳首と木を結び付けている糸の上である。

(ん?あ、やっちまったか)

 モスキートスは、全身が常に「振動」している虫。
 そして、糸というのは糸電話のように振動を伝えることができる道具でもある。

 ハクロはこのまま糸の快楽によって動いて良いのかと悩んでいるようすで、その存在に気が付いていない。
 声を掛けようとしたがこの場に出るのは今さらながら気まずく、躊躇しているうちに…その時は来てしまった。

――ブブブブブブブブブブブブブウン!!
「ひへっ、へやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡!?」

 糸の上にモスキートスが止まり、その全身の振動が糸を伝わってハクロの乳首に伝わっていく。
 その衝撃と襲い掛かる快楽に驚き、叫ぶが、それで終わるようなことない。
 何故ならば、その振動で糸が少し動いたのか、きゅっと締め付けるように彼女が躊躇していた糸が手元から離れ、自然と皮をむいた淫核にかかっていたことを。
 そして、振動の衝撃で糸が微妙に伸縮しているせいか、いっきに・・・・

きゅっきゅきゅつ!!ブブブブブブブブブブブブブブブ!!
「っ、ふわぁぁぁぁぁぁぁぁ♡!?ひやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 淫核に糸が結びついた衝撃に加え、乳首とつながって糸であるから振動も一気に伝わり、弱点ごと豆をすべて大振動させられる。
 しかも、自分の手で下したわけじゃなく、たった一体の虫が止まっているだけなので、覚悟も何もする前に来たことで混乱も同時にして動けないようだ。

ブブブブブブブブブブブブブブブブブウ!!
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡!?」

 敏感な3点同時振動攻めに、ハクロが艶のある声をあげ、快楽地獄に叩き落とされる。
 ぶしゃぶしゃと何やら噴き出す音も聞こえ、蜜がより溢れ出す。

‥‥‥なんというか、艶めかしいというよりも快楽拷問時見た壮絶な光景。悲惨というべきか、スライムの時といい、ハクロってこういう時は運が悪すぎるだろう。

 何にせよ、このままにしておくとハクロが狂いそう。
 こうなれば仕方がない。あの虫を追い払わないとね。あ、気絶した今がチャンスか。

 あまりの快楽地獄で気絶したハクロ。
 いまだにびくびくっと痙攣しているところを見ると、意識はなくとも身体は正直という事なのだろう。
 とりあえず何とかモスキートスを追い払い、振動はなくなったけど…この糸だけどうしよう。


 いまだにつながっているし、起きたときに衝撃をまた喰らうだろうからほどきたいけど・・・・どうやってやれと?
 考えつつやってみると、案外簡単にほどけた。
 どうやらすぐに外せるようにしていたようだけど・・・・この後どうしようか。完全にハクロ気絶した状態だし、このまま放っておくわけにもいくまい。
 仕方がないので、周囲にかかっていたハクロが作った天幕の吊るしていた部分をほどき、ハクロにそっとかける。

 だがしかし、まだ終わり切ってなかったようだ。

ブブブブブ、ブブン!!
 虫の大好物の蜜があると勘違いしたのか、追い払ったモスキートスがすごい勢いで戻って来て、僕が気が付くよりも早くその発生源へ辿り着く。
 未だにまだむき出しの場所へめがけて、蜜を吐き出させるために震えまくる。

ブブブブブブブブブ!!
「ひっぎゃああああああああ!?」
「あ、こらやめろ!!」
ばちぃん!!
「ーーーーーーーぴぎゅ!?」
「あ」
プシャァァァァアア!!

‥‥‥気絶しながらも声を上げたハクロを助けようと、思わず普通に蚊を叩く要領で、はたいてしまった。
 虫は潰れたようだが、それと同時に彼女の弱点クリもやっちゃったようでぶしゃぁぁぁっと盛大に液が噴き出し、そのまま完全に意識を失ってしまった。

 やらかした‥‥トドメ刺しちゃった。

 どうしようかと思ったが、この惨状をどうこうできるような力はない。
 とは言え、心配なのでそのそばに付き、僕は周囲の警戒を始める。
 正直言って眠くなってきたのだが、また同じものが来られても困るので寝ずの番をしようと、せめてもの罪滅ぼしとして動くのであった‥‥‥







 しかしながら、途中で寝てしまったらしい。
 朝起きたらハクロがいつの間にか外で僕と寝ていたことに驚いていたけど、寝相でここまで来たと言ったら納得してくれた。
 でも、よく見ると昨晩の醜態の証拠隠滅のためか、服をきちんと着ていたようだ。
 まぁ、何とか収まったようだし良しとするか。


「‥‥‥今度から虫にも気を付けないといけませんね」
「ん?ハクロ何かあったの?」
「い、いいえ!!なにもありませんって!!」

 ハクロがぽつりとつぶやき、尋ねてみると真っ赤になってごまかすハクロ。
 どうやらしっかりと昨夜のことは覚えているらしい。わかってはいるけど、知らぬふりをしてあげたほうが良いだろう。
 彼女の尊厳を守るためにも、秘密にしておこうと心に誓うのであった…‥‥


「おーい、お前さん方だいじょうぶだべか?モスキートスとは違う、キョガンガンという虫に刺されたようでかゆいだべが」
「ひぃっ!?モスキートス!?」

‥‥‥あ、スライムに加えて新しいトラウマが出来たみたいだ。弱点、増えちゃったな。
 
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