551 / 718
Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.2-133 2がつくものじゃないって
しおりを挟む
妖精化による戦闘に関して、大体の感覚はつかめた。
ステータスが尖りまくった紙装甲弾丸という感じなので、相手の攻撃が当たらないように回避に専念しつつ、高速移動で撹乱し、MPを利用してガンガンスキルを使用して攻撃するのが良いのだろう。
防御力が無さすぎるので一発でも喰らえばアウトと言って良いほどだが…それでも、扱いやすさはかなりあるようだ。
「なんというか、通常状態、女神状態、そして妖精状態となると…ハル、どこかの某三合体ロボみたいだよね」
『いや、流石に無茶苦茶変形なのに比べるとずいぶん違うと思う。そもそも、女神のほうが形態変化多いでしょ』
何かこう、やって来たらその時点でアウトのようなヤバい輩と一緒にしないでほしい。
自分でもちょっと納得しかけたが、あんなのは流石に…やろうと思えばできなくもないか?
とにもかくにも、大体の把握ができたところでしゅわしゅわと体から泡が立ち始めた。
どうやら薬の効果の時間切れになったようで、次の瞬間には女神から…いや、女神のスキルも解除されていたようで、元の姿に戻っていた。
ぽふん!!
「ありゃ、戻ったけど…新しいスキルが追加されているね」
―――
>特殊変身スキル『混沌妖精化』が追加されました!!
『混沌妖精化』
通常の妖精化スキルとは異なり、あらゆるものが入り混じったものから産まれたものに身に付く妖精化のスキル。
性別が失われて、全ステータスが一度合計され、向いているステータスに振り分けなおされる。
一瞬のうちに身を変えることが可能だが、現実世界で一日三回までの使用制限がかかっているため、使い時には注意が必要となる。
―――
どうやらネタ系アイテムを使用後、再度使用するための材料集めの手間を省くためなのか、ごくまれにアイテム無しでの変身が可能になるスキルを獲得することがあるらしい。
そのうえ今回、事前にデバフのための様々なアイテムや、女神の状態でなったことが影響してなのか、かなり特殊なスキルを手に入れる結果になったようだ。
「本日分の扱いで、もう今日は妖精になれないみたいだけど、今後一日三回までならなれるみたいだね」
「使用制限がかかるか…まぁ、どういうものなのか感覚をつかむためとはいえ、数多くのモンスターを蹂躙できるほどの力があったから、納得かも」
女神のスキルともまた違った制限のようだが、細かく確認するとスキルの効果がより強力に重複できるのが理由らしい。
女神状態でもテイムモンスターの力を使って攻撃が出来ていたが、妖精化はさらに女神のステータスを上乗せして使用するため、恐ろしく尖ったステータスになるからこそ、状況によっては女神以上に凄まじい力を発揮しかねないからだろう。
まぁ、使用制限がかかっていても、そんなに使うことはないとは思うのだが、それでもあの音速を超えた戦闘ができるのはちょっと快感だったので惜しむべきところなのかもしれない。
「…結構早かったし、もっと他に手合わせもしたかったなぁ。ああ、速さならジェッターに挑むのもありかな…?」
超高速お届け使用人こと、ジェッター。
何かしらのお届け物がない限りは遭遇することはほぼ無いが、確か彼女の素早さも相当なものだったため、いつか妖精化の素早さで勝負してみたいものである。
その他、素早い相手ならば妖精になればさらに対応しやすくなったのも良いだろう。
女神の状態でもセレアやリンの脚力を上乗せすれば、かなりの高機動を可能としていたが、それとはまた違う方法でやりやすい。
新しい可能性も開けたようで、中々悪くないネタアイテムの検証ができたのであった…
「ところで、無性になったのは別に良いけど、結局女神から男神への変化は失敗したよね?」
「…」
…性別を変えるという目的は達成したから良しとしよう。
スキル獲得が労力に対して見合った対価でもあるし、文句を言う必要ない。
そう、決してできればこう、筋肉ムキムキな感じの神になっていたらとか思い描いていたことはないのである!!
筋力ならカイニスの力を借りれば良いけど、見た目がムキムキにならないからなぁ…妖精化状態でカイニスの力を使えたら、それこそスピードもパワーも桁違いのものになりそうだけど、見た目の方向性が違うのが何とも言えないか…
ステータスが尖りまくった紙装甲弾丸という感じなので、相手の攻撃が当たらないように回避に専念しつつ、高速移動で撹乱し、MPを利用してガンガンスキルを使用して攻撃するのが良いのだろう。
防御力が無さすぎるので一発でも喰らえばアウトと言って良いほどだが…それでも、扱いやすさはかなりあるようだ。
「なんというか、通常状態、女神状態、そして妖精状態となると…ハル、どこかの某三合体ロボみたいだよね」
『いや、流石に無茶苦茶変形なのに比べるとずいぶん違うと思う。そもそも、女神のほうが形態変化多いでしょ』
何かこう、やって来たらその時点でアウトのようなヤバい輩と一緒にしないでほしい。
自分でもちょっと納得しかけたが、あんなのは流石に…やろうと思えばできなくもないか?
とにもかくにも、大体の把握ができたところでしゅわしゅわと体から泡が立ち始めた。
どうやら薬の効果の時間切れになったようで、次の瞬間には女神から…いや、女神のスキルも解除されていたようで、元の姿に戻っていた。
ぽふん!!
「ありゃ、戻ったけど…新しいスキルが追加されているね」
―――
>特殊変身スキル『混沌妖精化』が追加されました!!
『混沌妖精化』
通常の妖精化スキルとは異なり、あらゆるものが入り混じったものから産まれたものに身に付く妖精化のスキル。
性別が失われて、全ステータスが一度合計され、向いているステータスに振り分けなおされる。
一瞬のうちに身を変えることが可能だが、現実世界で一日三回までの使用制限がかかっているため、使い時には注意が必要となる。
―――
どうやらネタ系アイテムを使用後、再度使用するための材料集めの手間を省くためなのか、ごくまれにアイテム無しでの変身が可能になるスキルを獲得することがあるらしい。
そのうえ今回、事前にデバフのための様々なアイテムや、女神の状態でなったことが影響してなのか、かなり特殊なスキルを手に入れる結果になったようだ。
「本日分の扱いで、もう今日は妖精になれないみたいだけど、今後一日三回までならなれるみたいだね」
「使用制限がかかるか…まぁ、どういうものなのか感覚をつかむためとはいえ、数多くのモンスターを蹂躙できるほどの力があったから、納得かも」
女神のスキルともまた違った制限のようだが、細かく確認するとスキルの効果がより強力に重複できるのが理由らしい。
女神状態でもテイムモンスターの力を使って攻撃が出来ていたが、妖精化はさらに女神のステータスを上乗せして使用するため、恐ろしく尖ったステータスになるからこそ、状況によっては女神以上に凄まじい力を発揮しかねないからだろう。
まぁ、使用制限がかかっていても、そんなに使うことはないとは思うのだが、それでもあの音速を超えた戦闘ができるのはちょっと快感だったので惜しむべきところなのかもしれない。
「…結構早かったし、もっと他に手合わせもしたかったなぁ。ああ、速さならジェッターに挑むのもありかな…?」
超高速お届け使用人こと、ジェッター。
何かしらのお届け物がない限りは遭遇することはほぼ無いが、確か彼女の素早さも相当なものだったため、いつか妖精化の素早さで勝負してみたいものである。
その他、素早い相手ならば妖精になればさらに対応しやすくなったのも良いだろう。
女神の状態でもセレアやリンの脚力を上乗せすれば、かなりの高機動を可能としていたが、それとはまた違う方法でやりやすい。
新しい可能性も開けたようで、中々悪くないネタアイテムの検証ができたのであった…
「ところで、無性になったのは別に良いけど、結局女神から男神への変化は失敗したよね?」
「…」
…性別を変えるという目的は達成したから良しとしよう。
スキル獲得が労力に対して見合った対価でもあるし、文句を言う必要ない。
そう、決してできればこう、筋肉ムキムキな感じの神になっていたらとか思い描いていたことはないのである!!
筋力ならカイニスの力を借りれば良いけど、見た目がムキムキにならないからなぁ…妖精化状態でカイニスの力を使えたら、それこそスピードもパワーも桁違いのものになりそうだけど、見た目の方向性が違うのが何とも言えないか…
10
お気に入りに追加
2,046
あなたにおすすめの小説
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる