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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-119 爆薬は十分に
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―――ある意味これは、この海域に仕掛けられていた罠だったのかもしれない。
困難な海域を突破できた時こそ、一番プレイヤーが油断しているかもしれない瞬間。
それゆえに、油断したその瞬間に運営は何かを仕掛けているのだろう。
「まぁ、突破したすぐ先に目的地があれば、そこに激突して大破するだろうなぁとぐらい思っている運営の石があったのかもしれないけど…」
「グレイ号が、本当に頑丈でよかったよね…」
何とか艦橋から外に出て、周囲の惨状を見てつぶやく。
そう、現在僕らは見事に運営の思惑に踊らされて、出口にあった惑星…星そのものがダンジョンとなっている『ロイメイタル』に到着していた。
すさまじい勢いで突っ込んでしまったが、グレイ号の耐久力はエネルギーリングなどの防御装置に頼らずとも相当高く、突っ込んだ程度で爆発四散するようなことはなかった。
だがしかし、ラムを出しっぱなしにしていたのもあってか、勢いよく大地へ突っ込み、地表にえぐりこんでしまったのである。
【うーん、艦そのものにダメージはほぼ無いのですが…駄目ですね。みごとに突っ込んで半分、地面に沈んでしまっていマス。突撃時に生じた高温で地面が固まったようですし…すぐに飛び立つのは不可能になりまシタ】
周辺を見て回り、ロロがそう告げる。
グレイ号自体のダメージはなかったようだが、星にものすごく深くえぐりこんでしまったせいで、脱出できない状態になってしまったらしい。
半分ほど船が沈み込んだ状態にもなっているせいで、下部の艦橋や他の部分にも干渉しており、バックすることもままならないようだ。
「となると、当分星から飛び立てないってことか」
【そうなりますネ。一応、艦内工場で爆薬が精製できますので、周辺の土壌に埋め込んで爆破すれば、どうにか出られますが…そこそこ時間がかかりマス】
「ううむ、我々の船もグレイ号に収納されているから…下部から入った都合上、そこが地面の中だと出すこともままならぬのかだべぇ」
【グレイ号を解体すれば、出せないこともないですけれどネ】
『ひぃっ!?』
…ロロの言葉に対して、びくっと震えるのは人型状態で出てきているグレイ号の意志。
先ほどから全員に向けて、この失態に対して謝っているのか全力の土下座をしているが、今の言葉は相当怖かったようだ。
「いや、流石に解体は無理かな…ごめんね、グランプさんたち」
「いやいや、あの海域を突破できた分があるから大丈夫だべぇ」
「船がなくとも、すぐに出かける用事もないからねぇ」
「ここから脱出不可能ってわけでもないから良いんだぜー」
グランプさんたちの魔導船が取り出せない状態になったが、気にしていないようだ。
一応、周辺を片付ければどうにかなるという説明もあったし、焦る必要は無いだろう。
「とりあえず、脱出できるようにしてもらうとして…時間つぶしも兼ねて、ここのダンジョンに挑んだほうが良いかな」
【そうしてもらうほうがよろしいかと思われマス。主様たちがダンジョンに挑まれるのであれば、その時間を使い、出航が可能なように整えておきマス】
元々、今回の目的がここになっただろうし、多少の時間つぶしとしては良いだろう。
焦る必要もないし、僕らは外に出てしっかりと成果を上げれば良いだけの話だ。
【では、今から周辺をどかすための、爆薬を精製しに向かいマス。グレイ号、全力で外に搬出、設置予定地点への輸送をお願いしますネ】
『りょ、了解!!』
冗談にも聞こえなかった解体発言がよっぽど答えたのか、すぐさま駆け出すグレイ号の意志。
やらかしたことに責任感を感じているようだが、一応事故の様なものなのでそこまで重く受け止めなくても良いんだけどなぁ…
「というか、ハルさん別件で突っ込みたいけど…え、あの子グレイ号って言っているけど、船あんなの付くっけ」
「…色々とあったんですよね」
「正直、前線・攻略組よりもよっぽどぶっ飛んだところに進んでいるように思えるのだぜー…」
困難な海域を突破できた時こそ、一番プレイヤーが油断しているかもしれない瞬間。
それゆえに、油断したその瞬間に運営は何かを仕掛けているのだろう。
「まぁ、突破したすぐ先に目的地があれば、そこに激突して大破するだろうなぁとぐらい思っている運営の石があったのかもしれないけど…」
「グレイ号が、本当に頑丈でよかったよね…」
何とか艦橋から外に出て、周囲の惨状を見てつぶやく。
そう、現在僕らは見事に運営の思惑に踊らされて、出口にあった惑星…星そのものがダンジョンとなっている『ロイメイタル』に到着していた。
すさまじい勢いで突っ込んでしまったが、グレイ号の耐久力はエネルギーリングなどの防御装置に頼らずとも相当高く、突っ込んだ程度で爆発四散するようなことはなかった。
だがしかし、ラムを出しっぱなしにしていたのもあってか、勢いよく大地へ突っ込み、地表にえぐりこんでしまったのである。
【うーん、艦そのものにダメージはほぼ無いのですが…駄目ですね。みごとに突っ込んで半分、地面に沈んでしまっていマス。突撃時に生じた高温で地面が固まったようですし…すぐに飛び立つのは不可能になりまシタ】
周辺を見て回り、ロロがそう告げる。
グレイ号自体のダメージはなかったようだが、星にものすごく深くえぐりこんでしまったせいで、脱出できない状態になってしまったらしい。
半分ほど船が沈み込んだ状態にもなっているせいで、下部の艦橋や他の部分にも干渉しており、バックすることもままならないようだ。
「となると、当分星から飛び立てないってことか」
【そうなりますネ。一応、艦内工場で爆薬が精製できますので、周辺の土壌に埋め込んで爆破すれば、どうにか出られますが…そこそこ時間がかかりマス】
「ううむ、我々の船もグレイ号に収納されているから…下部から入った都合上、そこが地面の中だと出すこともままならぬのかだべぇ」
【グレイ号を解体すれば、出せないこともないですけれどネ】
『ひぃっ!?』
…ロロの言葉に対して、びくっと震えるのは人型状態で出てきているグレイ号の意志。
先ほどから全員に向けて、この失態に対して謝っているのか全力の土下座をしているが、今の言葉は相当怖かったようだ。
「いや、流石に解体は無理かな…ごめんね、グランプさんたち」
「いやいや、あの海域を突破できた分があるから大丈夫だべぇ」
「船がなくとも、すぐに出かける用事もないからねぇ」
「ここから脱出不可能ってわけでもないから良いんだぜー」
グランプさんたちの魔導船が取り出せない状態になったが、気にしていないようだ。
一応、周辺を片付ければどうにかなるという説明もあったし、焦る必要は無いだろう。
「とりあえず、脱出できるようにしてもらうとして…時間つぶしも兼ねて、ここのダンジョンに挑んだほうが良いかな」
【そうしてもらうほうがよろしいかと思われマス。主様たちがダンジョンに挑まれるのであれば、その時間を使い、出航が可能なように整えておきマス】
元々、今回の目的がここになっただろうし、多少の時間つぶしとしては良いだろう。
焦る必要もないし、僕らは外に出てしっかりと成果を上げれば良いだけの話だ。
【では、今から周辺をどかすための、爆薬を精製しに向かいマス。グレイ号、全力で外に搬出、設置予定地点への輸送をお願いしますネ】
『りょ、了解!!』
冗談にも聞こえなかった解体発言がよっぽど答えたのか、すぐさま駆け出すグレイ号の意志。
やらかしたことに責任感を感じているようだが、一応事故の様なものなのでそこまで重く受け止めなくても良いんだけどなぁ…
「というか、ハルさん別件で突っ込みたいけど…え、あの子グレイ号って言っているけど、船あんなの付くっけ」
「…色々とあったんですよね」
「正直、前線・攻略組よりもよっぽどぶっ飛んだところに進んでいるように思えるのだぜー…」
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