516 / 718
Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-100 防止策は厳重に
しおりを挟む
…他のプレイヤーたちの攻撃もあり、敵艦隊に集中するだけではなく、正体不明の何者かの妨害を行うことに支障はなく、無事に時間が流れていった。
途中、ゴリラ頭の船からにょきっと巨大な胴体が生えたり、サーカステントっぽい船からはヤマタノオロチのようなライオンヘッドのモンスターが飛び出したり、合体の余波で吹き飛ばす船が出るなどのことがあったが、特に問題は無い。
「しいて言うのならば、正体不明の敵を追い払う前に200近い数の兵器を使用したことか…結構、しつこかったなぁ…」
『エンジンの改良によりエネルギーに問題は無いですが…しつこさに呆れましたネ』
バレないように転送しては砲撃を行い、どうにか撃退にも成功した。
しかしながら、こちらの損害はほぼ無いとはいえ、精神的に疲れはしただろう。
【結局、分析できませんでしたね…後で運営側に、得られたデータだけでも提出しておきマス】
「頼むよ。こういう面倒事はもう、プレイヤーの手には負えなさそうだからね」
物凄く面倒そうな案件だからこそ、今回の妨害で出現を食い止めた代わりに、全力で運営側に投げることにする。
まぁ、こういう妨害工作を隠れてやるのも悪くはない。
何しろ、この手のデータをたくさん得ることが出来れば、今後のアルケディア・オンライン内のプレイにおいてあることが生かせる。
それは、欲望戦隊への接触妨害工作。
どこからともなく現れ、何かしらのやらかしをしてしまう欲望戦隊。
彼らに対して生半可な妨害は通用しないことは理解しており、欲望力が強すぎてどんな障害も楽々突破してしまい、その変態性の凄まじさも同時に欲望を阻む障害を吹き飛ばす力として実証されている。
一番良いのは近寄らないことだが、場合によってはあちらからくる場合や、このオンラインの世界では何かしらの不慮の事故が起きる可能性もあり、永遠に出くわさないなんてことはできないだろう。
だがしかし、ここでこの妨害工作のデータがあれば、役に立つこと間違いない。
こちらから避けるのにも限度があるのならば、相手がこれないように工夫を凝らすことで、双方に波を絶たせることは無いだろう。
むしろ、この妨害策を世に広めれば、変態の被害を食い止めることが出来るかもしれない。
…先に通報等でアカウントBANなどをしたほうが早くないか、というツッコミがありそうだが、ああ見えて欲望戦隊は悪人というわけでもなく、それなりに役に立つこともしているらしいのでどうしようもない…いや、変態ならそこからどうにかして、変態専用サーバーとか作ってもらって、そちらで遊んでもらうほうが良いのかもしれない。
けれどもそんなコストや時間をかけるよりも、無駄に近寄らせないような方法を取ったほうが良いだろう。
「そもそも、妨害工作用の兵器の類はグレイ号ならほぼノーコストで使用できるしね…」
エネルギーが有り余るのであれば、その分を利用すればいい。
なんともまぁ平和的な活用方法であり、これはこれで良い利用方法でもあるだろう。
とにもかくにも、妨害を何度も重ねまくり、どうにか正体不明の何者かの侵入を防ぐことには成功したようで、次第に反応は薄くなり、ついには表示されなくなった。
再びやってくる可能性が否定できないが、今の状況ならばしばらくは大丈夫かもしれない。
それに、後方支援も絶やさずにやっていたおかげで…どうやら、イベントのほうもそろそろ終焉を迎えるらしい。
敵の母艦らしいものがボスとして出てくるようで、全員最後の総攻撃とばかりに準備を進めている様子だ。
「さてと、色々と厄介なことがあったけど、終盤ぐらいはまともに楽しむとしようかな」
強すぎる兵装はいったん収納してもらい、ここは通常兵装で参加するほうが良い。
色々と精神的に疲れたことは多かったが、その分、得られたものも多いようであった…
【---それにしても、妙なものですネ。同一のところのものかと思いましたが、結局別者だったようですし…うーん、これは後で大変そうですかネ】
…ぼそりと何かロロがつぶやいたようだが、それは誰も聞くことはなかった…
途中、ゴリラ頭の船からにょきっと巨大な胴体が生えたり、サーカステントっぽい船からはヤマタノオロチのようなライオンヘッドのモンスターが飛び出したり、合体の余波で吹き飛ばす船が出るなどのことがあったが、特に問題は無い。
「しいて言うのならば、正体不明の敵を追い払う前に200近い数の兵器を使用したことか…結構、しつこかったなぁ…」
『エンジンの改良によりエネルギーに問題は無いですが…しつこさに呆れましたネ』
バレないように転送しては砲撃を行い、どうにか撃退にも成功した。
しかしながら、こちらの損害はほぼ無いとはいえ、精神的に疲れはしただろう。
【結局、分析できませんでしたね…後で運営側に、得られたデータだけでも提出しておきマス】
「頼むよ。こういう面倒事はもう、プレイヤーの手には負えなさそうだからね」
物凄く面倒そうな案件だからこそ、今回の妨害で出現を食い止めた代わりに、全力で運営側に投げることにする。
まぁ、こういう妨害工作を隠れてやるのも悪くはない。
何しろ、この手のデータをたくさん得ることが出来れば、今後のアルケディア・オンライン内のプレイにおいてあることが生かせる。
それは、欲望戦隊への接触妨害工作。
どこからともなく現れ、何かしらのやらかしをしてしまう欲望戦隊。
彼らに対して生半可な妨害は通用しないことは理解しており、欲望力が強すぎてどんな障害も楽々突破してしまい、その変態性の凄まじさも同時に欲望を阻む障害を吹き飛ばす力として実証されている。
一番良いのは近寄らないことだが、場合によってはあちらからくる場合や、このオンラインの世界では何かしらの不慮の事故が起きる可能性もあり、永遠に出くわさないなんてことはできないだろう。
だがしかし、ここでこの妨害工作のデータがあれば、役に立つこと間違いない。
こちらから避けるのにも限度があるのならば、相手がこれないように工夫を凝らすことで、双方に波を絶たせることは無いだろう。
むしろ、この妨害策を世に広めれば、変態の被害を食い止めることが出来るかもしれない。
…先に通報等でアカウントBANなどをしたほうが早くないか、というツッコミがありそうだが、ああ見えて欲望戦隊は悪人というわけでもなく、それなりに役に立つこともしているらしいのでどうしようもない…いや、変態ならそこからどうにかして、変態専用サーバーとか作ってもらって、そちらで遊んでもらうほうが良いのかもしれない。
けれどもそんなコストや時間をかけるよりも、無駄に近寄らせないような方法を取ったほうが良いだろう。
「そもそも、妨害工作用の兵器の類はグレイ号ならほぼノーコストで使用できるしね…」
エネルギーが有り余るのであれば、その分を利用すればいい。
なんともまぁ平和的な活用方法であり、これはこれで良い利用方法でもあるだろう。
とにもかくにも、妨害を何度も重ねまくり、どうにか正体不明の何者かの侵入を防ぐことには成功したようで、次第に反応は薄くなり、ついには表示されなくなった。
再びやってくる可能性が否定できないが、今の状況ならばしばらくは大丈夫かもしれない。
それに、後方支援も絶やさずにやっていたおかげで…どうやら、イベントのほうもそろそろ終焉を迎えるらしい。
敵の母艦らしいものがボスとして出てくるようで、全員最後の総攻撃とばかりに準備を進めている様子だ。
「さてと、色々と厄介なことがあったけど、終盤ぐらいはまともに楽しむとしようかな」
強すぎる兵装はいったん収納してもらい、ここは通常兵装で参加するほうが良い。
色々と精神的に疲れたことは多かったが、その分、得られたものも多いようであった…
【---それにしても、妙なものですネ。同一のところのものかと思いましたが、結局別者だったようですし…うーん、これは後で大変そうですかネ】
…ぼそりと何かロロがつぶやいたようだが、それは誰も聞くことはなかった…
0
お気に入りに追加
2,029
あなたにおすすめの小説
大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる