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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-84 どういう曲が、似合うのか
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大改装が施されたグレイ号。
外観の変化は少ないが、内部の変化はかなり大きい。
「ていうか、滅茶苦茶広いよね!?外観以上なんだけど!!」
【ハウスシステムの仕組みが使えているのもありますが、有り余るエネルギーを利用するために、様々な施設を増設する必要がありましたからネ】
以前はもう少し戦艦らしいような内部構造だったが、菜園や製造工場などが増設されており、エネルギーをどんどん使えるような施設がつくられているらしい。
ただしその分、移動する距離も増加するために、グレイ号内部の移動が大変になりそうだったが、そのあたりの対策もしっかりしており、移動する床や宇宙空間内であれば重力を弱くして、掴まって移動するような仕掛けなども追加されている。
「隔壁もいくつか増設されて、なおかつ艦内の兵器系も増えて…ああ、小さめの船もあるの?」
【ハイ。以前は第三艦橋に付けてましたロブハウスも、今回の改造で再度分離し、新たに強化して内部に収納されておりマス。その他にも様々なものが備え付けられているので、いつでも使用可能デス】
魔導戦艦は強力だが、一隻でだけでは補えないこともある。
そのため、今回の改装ついでに内部に少しばかり船を増やしたようで、戦闘時に出すことも可能なようだ。
「でも船員は?これだけ増やしても、プレイヤーである僕やマリーたちがいても、扱いきれないよね」
【そこはしっかり、対策済デス。各船、主様が直々に操作しなくても、このグレイ号自身がコントロールできるように、改造しておりマス】
増やしても扱う人が限られては意味がないとは思ったが、グレイ号自身の能力も底上げしたらしい。
これまではこの船自身の意識は自分自身しか動かせなかったようだが、何かしらの改造を施し、操作領域を拡張することに成功したようだ。
「何かしらの改造ってなんだよ…」
【そこは、艦橋でのお楽しみデス】
確実に何かをしでかしたのは間違いないようで、早めに確認しようと船の中を進む。
入ってみれば、各種のメカメカしいメータやら色々とあるのは変わっていないのだが…部屋の中央に何やら知らない人が立っているようだ。
使用人ではないようだが、どことなくロロに近いような容姿。
メイド服ではなく軍服の様なものを着こなしつつ、実体がない様な感じなのか透けている感じがする。
幽霊のようにも見えるが、恐らく違うだろう。
いや、ここまで来たら、なんとなくわかってしまった。
「…もしかして、グレイ号の意識を人の形にして映し出したの?」
【おや、一発で正解するとは流石ですね、主様】
『今までのやらかしを見て、すぐに看破されるのは予想がついていたヨ』
説明される必要もなかったというか、これまでの各種やらかしを見てきた経験上、正解をすぐに導き出せたようだ。
そう、目の前にいる透けている軍服女性のような姿をしている存在は、このグレイ号自身の意識。
どうやら改造する中で、グレイ号自身をより拡張できるようにしようと画策したらしく、結果として船に宿っていたグレイ号自身の意識を抽出し、こうやって立体映像のように出すことに成功したらしい。
完全な実体化はできず、艦内限定の立体映像の一種になるようだが、それでも会話できるようになったのは大きな変化だろう。
しかも、グレイ号自身の意識を抽出したことで、その意識分の拡張領域に余裕ができ、新しく詰め込みまくることが出来るようになった結果、グレイ号全体のスペックを大幅に引き上げることに成功したようだ。
『というわけで、改めて挨拶をしようか、マイマスター。この度、こうやって会話することが可能になりましたグレイ号でございマス』
「ああ、会話できるようになったのは良いかも。改めてよろしくね、グレイ号」
「ハルの船に、きちんとした人格が出るとは…どんどん面白い魔改造がされていくね」
『いえ、私自身としてはここまで魔改造されるのは予想外で…ええ、マイマスター。どこかで止めてほしかったなぁと思う気持ちもありますヨ』
すっと礼儀正しく挨拶されたかと思ったが、ミーちゃんの言葉に対して滅茶苦茶いやそうな顔を隠すことなく、グレイ号は本音を漏らしたようだ。
うん、本当にそれはごめん。でも、諦めてほしい。
とにもかくにも、船の人格がこうやって出てきて会話できるようになった変化も楽しんでいた…その時だった。
ドォォォォォォォン!!
「「!?」」
【何事ですカ!!】
『少々お待ちを!!」
突然、何かが爆発するような音が響き渡り、空気が揺れ動いた。
何事かと思っている中、グレイ号が耳を澄ますような姿勢を取り、すぐに原因を突き止める。
『レーダーに捕捉しました!!妖精郷外部空間より、攻撃アリ!!神域周辺の防護膜に、攻撃がされ始めまシタ!!』
「妖精郷への攻撃!?馬鹿な、ここはそんなホイホイ他の人を呼び寄せられるような場所じゃないはずなんだけど!!」
【ここに来るのは、いくつか条件が必要で、外部からの侵入は厳しい場所のはずですからネ…どうやら、妖精郷周辺の空間に穴をあけて侵入しようとしている輩がいるのでしょウ。ですが、主様が言うように、ホイホイ人を呼び寄せることはできないし、神域への攻撃は難しいはずですが…状況はどうでしょうカ?】
『艦影多数確認、使用されているエネルギーは実弾ではなくエネルギー弾の類ですが…桁が、並のものではないデス。しかもそれが、かなりこちらへ向けて撃たれているようデス』
「襲われているのは間違いない状況か…」
突如として襲撃された、妖精郷。
被害が出る前に、神域ゆえか相手はすぐに侵入できないようで、まだ持ちこたえることは可能らしい。
だがしかし、襲撃されているという事実は変わることはなく、砲撃音が鳴り響いてくるのであった…
「…凄く嫌な感じしかしないなぁ」
…まだその姿も見ていないけど、なんだろうか。
こう、女神のほうでも拒絶するような、忌避感を感じるような…神域への攻撃でもあるからか?
外観の変化は少ないが、内部の変化はかなり大きい。
「ていうか、滅茶苦茶広いよね!?外観以上なんだけど!!」
【ハウスシステムの仕組みが使えているのもありますが、有り余るエネルギーを利用するために、様々な施設を増設する必要がありましたからネ】
以前はもう少し戦艦らしいような内部構造だったが、菜園や製造工場などが増設されており、エネルギーをどんどん使えるような施設がつくられているらしい。
ただしその分、移動する距離も増加するために、グレイ号内部の移動が大変になりそうだったが、そのあたりの対策もしっかりしており、移動する床や宇宙空間内であれば重力を弱くして、掴まって移動するような仕掛けなども追加されている。
「隔壁もいくつか増設されて、なおかつ艦内の兵器系も増えて…ああ、小さめの船もあるの?」
【ハイ。以前は第三艦橋に付けてましたロブハウスも、今回の改造で再度分離し、新たに強化して内部に収納されておりマス。その他にも様々なものが備え付けられているので、いつでも使用可能デス】
魔導戦艦は強力だが、一隻でだけでは補えないこともある。
そのため、今回の改装ついでに内部に少しばかり船を増やしたようで、戦闘時に出すことも可能なようだ。
「でも船員は?これだけ増やしても、プレイヤーである僕やマリーたちがいても、扱いきれないよね」
【そこはしっかり、対策済デス。各船、主様が直々に操作しなくても、このグレイ号自身がコントロールできるように、改造しておりマス】
増やしても扱う人が限られては意味がないとは思ったが、グレイ号自身の能力も底上げしたらしい。
これまではこの船自身の意識は自分自身しか動かせなかったようだが、何かしらの改造を施し、操作領域を拡張することに成功したようだ。
「何かしらの改造ってなんだよ…」
【そこは、艦橋でのお楽しみデス】
確実に何かをしでかしたのは間違いないようで、早めに確認しようと船の中を進む。
入ってみれば、各種のメカメカしいメータやら色々とあるのは変わっていないのだが…部屋の中央に何やら知らない人が立っているようだ。
使用人ではないようだが、どことなくロロに近いような容姿。
メイド服ではなく軍服の様なものを着こなしつつ、実体がない様な感じなのか透けている感じがする。
幽霊のようにも見えるが、恐らく違うだろう。
いや、ここまで来たら、なんとなくわかってしまった。
「…もしかして、グレイ号の意識を人の形にして映し出したの?」
【おや、一発で正解するとは流石ですね、主様】
『今までのやらかしを見て、すぐに看破されるのは予想がついていたヨ』
説明される必要もなかったというか、これまでの各種やらかしを見てきた経験上、正解をすぐに導き出せたようだ。
そう、目の前にいる透けている軍服女性のような姿をしている存在は、このグレイ号自身の意識。
どうやら改造する中で、グレイ号自身をより拡張できるようにしようと画策したらしく、結果として船に宿っていたグレイ号自身の意識を抽出し、こうやって立体映像のように出すことに成功したらしい。
完全な実体化はできず、艦内限定の立体映像の一種になるようだが、それでも会話できるようになったのは大きな変化だろう。
しかも、グレイ号自身の意識を抽出したことで、その意識分の拡張領域に余裕ができ、新しく詰め込みまくることが出来るようになった結果、グレイ号全体のスペックを大幅に引き上げることに成功したようだ。
『というわけで、改めて挨拶をしようか、マイマスター。この度、こうやって会話することが可能になりましたグレイ号でございマス』
「ああ、会話できるようになったのは良いかも。改めてよろしくね、グレイ号」
「ハルの船に、きちんとした人格が出るとは…どんどん面白い魔改造がされていくね」
『いえ、私自身としてはここまで魔改造されるのは予想外で…ええ、マイマスター。どこかで止めてほしかったなぁと思う気持ちもありますヨ』
すっと礼儀正しく挨拶されたかと思ったが、ミーちゃんの言葉に対して滅茶苦茶いやそうな顔を隠すことなく、グレイ号は本音を漏らしたようだ。
うん、本当にそれはごめん。でも、諦めてほしい。
とにもかくにも、船の人格がこうやって出てきて会話できるようになった変化も楽しんでいた…その時だった。
ドォォォォォォォン!!
「「!?」」
【何事ですカ!!】
『少々お待ちを!!」
突然、何かが爆発するような音が響き渡り、空気が揺れ動いた。
何事かと思っている中、グレイ号が耳を澄ますような姿勢を取り、すぐに原因を突き止める。
『レーダーに捕捉しました!!妖精郷外部空間より、攻撃アリ!!神域周辺の防護膜に、攻撃がされ始めまシタ!!』
「妖精郷への攻撃!?馬鹿な、ここはそんなホイホイ他の人を呼び寄せられるような場所じゃないはずなんだけど!!」
【ここに来るのは、いくつか条件が必要で、外部からの侵入は厳しい場所のはずですからネ…どうやら、妖精郷周辺の空間に穴をあけて侵入しようとしている輩がいるのでしょウ。ですが、主様が言うように、ホイホイ人を呼び寄せることはできないし、神域への攻撃は難しいはずですが…状況はどうでしょうカ?】
『艦影多数確認、使用されているエネルギーは実弾ではなくエネルギー弾の類ですが…桁が、並のものではないデス。しかもそれが、かなりこちらへ向けて撃たれているようデス』
「襲われているのは間違いない状況か…」
突如として襲撃された、妖精郷。
被害が出る前に、神域ゆえか相手はすぐに侵入できないようで、まだ持ちこたえることは可能らしい。
だがしかし、襲撃されているという事実は変わることはなく、砲撃音が鳴り響いてくるのであった…
「…凄く嫌な感じしかしないなぁ」
…まだその姿も見ていないけど、なんだろうか。
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