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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-65 抗うことは厳しくとも
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…女神の試練。
それは、ハルたちの計画の想定外の部分だったが、使えるのであれば問題はない。
欲望戦隊を利用して中三病のストーカーとぶつけるという目的には影響が無いだろう。
ただ頼み込むのでは無理だろうし、何かしらのうまみも一応与えるべきかと思い、吸血した他者の姿を得るブラックバットの特性を利用した作戦としては、ここまではうまくいっている。
なので、気にせずに進めたいところだが、シリーズ化しているのは少々気になるところだろう。
(…まぁ、問題はないか)
黒き女神がこのオンラインの世界ではそこそこ有名どころになってしまったようだが、自分以外にも機械神等の他の神系スキルを有したプレイヤーはいる。
そう言った人達の手から情報もそのうち集まるだろうし、個人の問題ではない。
とりあえず今は、中三病さんのストーカー被害を食い止めるためにも、作戦を続行するべきだろう。
「め、女神の試練か…これまた、凄いのが出たな」
「一応、プレイヤーのはずなのだろうが…個人でこのようなものが出るとは思ってもいなかったのぅ」
欲望戦隊が驚愕するのも無理はない。自分の方も、初めて知ったからだ。
個人で何かやることなんぞ、今までだとプレイヤーイベントぐらいか…あれはあれで色々と大変だったなぁ…マッチョン相手に戦ったりとか、女神なのに辛かった。
「…特別な、女神のクエストだが…受けてくれるか?」
「「「「全力で受けさせていただきます!!」」」」
気持ちを切り替えて女神としての威厳を出すように問いかけてみたところ、欲望戦隊は即決した。
彼らの思い切りの良さだけは、評価していいところなのかもしれない。
普段から欲望に身を任せるまま流されているからこそ、判断しやすいのだろうが…まぁ、これはこれで問題なく受け入れてくれるのであればこちらとしても都合の良いところだ。
それはともかくとして、クエスト内容がどうなっているのかログを再確認してみた。
設定はしていたはずだが、女神の試練として変化したことによって、何かしらの変化が起きている可能性が非常に大きいからだ。
同じような内容が、欲望戦隊と共有されているはずだが、確認してみると…案の定、詳しい説明に加えて、元々なかったものまで追加されていた。
―――
【黒き女神の試練】
黒き女神の手によって出される、特別な試練。
神系スキル所持者が出すことが出来る『試練クエスト』に分類され、達成した場合の報酬がプレイヤーの所持しているアイテムになくとも、特別なものを出すことが可能である。
『黒き女神の試練:友のために』
黒き女神のとある友人が、被害を受けているのでそれをどうにかして食い止めてほしいクエスト。
女神自身が動けば解決するのではと思われそうだが、単純な力では解決しない非常に難しい問題となっている。
達成条件:
友人の救済が確認されれば、成功となる。
達成報酬:
ブラックバット(女神類似状態)のテイムチャンス
特殊鉱石『ゴッデス・ヘビーメタル』の入手
称号『女神の挑戦者』の獲得
その他、交渉次第。
―――
「内容は…友人の救済だと?女神様の力で、救い出すのが厳しいとはどういうことだ」
「称号やその他アイテムも気になるな…見たことない功績もあるようだ」
(…鉱石はまだしいけど、何だろう、この称号。戦隊に与えていいものなのか、嫌な予感しかしないような)
それぞれ思うところがあるが、内容としては不満が無いらしい。
未知のクエストとというのもあり、探求心や何よりも女神から受けたというところのほうに天秤が傾いたようで、しばし考えてから、欲望戦隊は女神の試練を受注した。
「受注するが…その友人とやらは、どこに?」
「この場所にはいない…この星から離れた、とある島。そうだね、プレイヤーたちが最初に訪れる星の大海にある島だ」
そこは、かつてあるものたちが流れ着き、目的は違えども共に同じようなことを望むのであればということで、協力して改造されまくった無人島だった場所。
長い月日が流れて存在が忘れられていたが、元々は恐竜女帝やその他に対しての迎撃設備が備え付けられていた要塞島。
今回の作戦においての要となる場所ゆえに、すぐさま改良工事が施されて…すでに、当時の何十倍以上の力を有しているだろう。
その魔改造の事例は、神域と化した妖精郷で証明されており、そのノウハウを利用してこれでもかと強化に強化を重ねた、難攻不落の場所と化している。
「…元々あった名前も改められて、今はもう私の第2神域にもなった、中央に女神の力を宿した神殿のある大要塞島『ハルカンディア』。そこに、私の友人がいて、助けを求めている。彼のことを救ってくれたら…報酬及び、他の交渉事があればそれにも乗ろう」
「「「「ばっちり承りましたぁぁぁぁぁ!!」」」」
良い返事を叫びつつ、欲望戦隊はすぐさま星を飛び出すのであった…
「…ここまで順調だと、後が怖いな」
…かなり前の話だが、鏡面ののじゃロリことアティと中三病が改造した島。
その場所を、ストーカー迎撃ポイントとして改造しまくったが…それでも油断は禁物。
最後のほうで、思いがけない事態になる可能性も捨てきれないだろう。
そう思いながらつぶやきつつ、黒き女神は星の裏側に停車して待ってもらっているミントの元へ、向かうのであった…
それは、ハルたちの計画の想定外の部分だったが、使えるのであれば問題はない。
欲望戦隊を利用して中三病のストーカーとぶつけるという目的には影響が無いだろう。
ただ頼み込むのでは無理だろうし、何かしらのうまみも一応与えるべきかと思い、吸血した他者の姿を得るブラックバットの特性を利用した作戦としては、ここまではうまくいっている。
なので、気にせずに進めたいところだが、シリーズ化しているのは少々気になるところだろう。
(…まぁ、問題はないか)
黒き女神がこのオンラインの世界ではそこそこ有名どころになってしまったようだが、自分以外にも機械神等の他の神系スキルを有したプレイヤーはいる。
そう言った人達の手から情報もそのうち集まるだろうし、個人の問題ではない。
とりあえず今は、中三病さんのストーカー被害を食い止めるためにも、作戦を続行するべきだろう。
「め、女神の試練か…これまた、凄いのが出たな」
「一応、プレイヤーのはずなのだろうが…個人でこのようなものが出るとは思ってもいなかったのぅ」
欲望戦隊が驚愕するのも無理はない。自分の方も、初めて知ったからだ。
個人で何かやることなんぞ、今までだとプレイヤーイベントぐらいか…あれはあれで色々と大変だったなぁ…マッチョン相手に戦ったりとか、女神なのに辛かった。
「…特別な、女神のクエストだが…受けてくれるか?」
「「「「全力で受けさせていただきます!!」」」」
気持ちを切り替えて女神としての威厳を出すように問いかけてみたところ、欲望戦隊は即決した。
彼らの思い切りの良さだけは、評価していいところなのかもしれない。
普段から欲望に身を任せるまま流されているからこそ、判断しやすいのだろうが…まぁ、これはこれで問題なく受け入れてくれるのであればこちらとしても都合の良いところだ。
それはともかくとして、クエスト内容がどうなっているのかログを再確認してみた。
設定はしていたはずだが、女神の試練として変化したことによって、何かしらの変化が起きている可能性が非常に大きいからだ。
同じような内容が、欲望戦隊と共有されているはずだが、確認してみると…案の定、詳しい説明に加えて、元々なかったものまで追加されていた。
―――
【黒き女神の試練】
黒き女神の手によって出される、特別な試練。
神系スキル所持者が出すことが出来る『試練クエスト』に分類され、達成した場合の報酬がプレイヤーの所持しているアイテムになくとも、特別なものを出すことが可能である。
『黒き女神の試練:友のために』
黒き女神のとある友人が、被害を受けているのでそれをどうにかして食い止めてほしいクエスト。
女神自身が動けば解決するのではと思われそうだが、単純な力では解決しない非常に難しい問題となっている。
達成条件:
友人の救済が確認されれば、成功となる。
達成報酬:
ブラックバット(女神類似状態)のテイムチャンス
特殊鉱石『ゴッデス・ヘビーメタル』の入手
称号『女神の挑戦者』の獲得
その他、交渉次第。
―――
「内容は…友人の救済だと?女神様の力で、救い出すのが厳しいとはどういうことだ」
「称号やその他アイテムも気になるな…見たことない功績もあるようだ」
(…鉱石はまだしいけど、何だろう、この称号。戦隊に与えていいものなのか、嫌な予感しかしないような)
それぞれ思うところがあるが、内容としては不満が無いらしい。
未知のクエストとというのもあり、探求心や何よりも女神から受けたというところのほうに天秤が傾いたようで、しばし考えてから、欲望戦隊は女神の試練を受注した。
「受注するが…その友人とやらは、どこに?」
「この場所にはいない…この星から離れた、とある島。そうだね、プレイヤーたちが最初に訪れる星の大海にある島だ」
そこは、かつてあるものたちが流れ着き、目的は違えども共に同じようなことを望むのであればということで、協力して改造されまくった無人島だった場所。
長い月日が流れて存在が忘れられていたが、元々は恐竜女帝やその他に対しての迎撃設備が備え付けられていた要塞島。
今回の作戦においての要となる場所ゆえに、すぐさま改良工事が施されて…すでに、当時の何十倍以上の力を有しているだろう。
その魔改造の事例は、神域と化した妖精郷で証明されており、そのノウハウを利用してこれでもかと強化に強化を重ねた、難攻不落の場所と化している。
「…元々あった名前も改められて、今はもう私の第2神域にもなった、中央に女神の力を宿した神殿のある大要塞島『ハルカンディア』。そこに、私の友人がいて、助けを求めている。彼のことを救ってくれたら…報酬及び、他の交渉事があればそれにも乗ろう」
「「「「ばっちり承りましたぁぁぁぁぁ!!」」」」
良い返事を叫びつつ、欲望戦隊はすぐさま星を飛び出すのであった…
「…ここまで順調だと、後が怖いな」
…かなり前の話だが、鏡面ののじゃロリことアティと中三病が改造した島。
その場所を、ストーカー迎撃ポイントとして改造しまくったが…それでも油断は禁物。
最後のほうで、思いがけない事態になる可能性も捨てきれないだろう。
そう思いながらつぶやきつつ、黒き女神は星の裏側に停車して待ってもらっているミントの元へ、向かうのであった…
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