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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-31 汚物は消毒だと、セリフネタはあるらしい
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【グォォォォォォス!!】
【【【ウッスウススススススス!?】】】
「うわぁ、あれだけ追ってきたウッドロックオーガたちが、みるみるうちに消し飛ばされていくんだけど」
「出来れば相打ちになれば平和的に終わるかと思われたが…予想以上の強さじゃったな」
暴れ狂うアクアレイクドラゴンとやらに、次々に消し炭にされていくウッドロックオーガたち。
力の差は歴然としており、ブレス一つで抵抗も何もするすべもなく、瞬時に蒸発して消え去っていく。
「アイテムドロップも無しか…プレイヤーが倒すのとは別扱いで、完全消去になるのかな」
「ドロップアイテムごと、消し飛ばしているともいえるかのぅ」
「で、これ全滅したらどうするのじゃ?」
「次、確実に狙われますよね?」
…そうだよなぁ、この様子だと最後まで放置されてはい終わり、ってことになることもないだろう。
焼き尽くせるだけの目に入れやすい奴らを潰し終えても、あの暴れ酔うから怒りはそう簡単に収まりそうもないし、僕等もやられるのが目に見えている。
「今のうちに逃げ…ってのも、できそうにもないな」
【シャゲェ…】
逃げようとしたが、すでに遅い。
ウッドロックオーガたちは気が付けば全滅しているようで、この場に残されているのは僕等だけである。
しかも、色とりどりな面子が(一名昇天‥?)いるせいで、湖の傍でかなり目立つ集団になっているのは間違いないだろう。
【グォォオ…グォォォォォス!!】
「うわっつ!?めっちゃ痺れる感じの咆哮が!!」
「うぐぉう!?うご、動けない!!」
「麻痺状態にされたんだが!!」
「動けなくなるのは不…あれ?」
こちらに向かってアクアレイクドラゴンが咆哮を上げ、何かのスキルによる効果なのか、欲望戦隊たちの方は麻痺状態になったらしい。
でも、なんか僕らの方は少し痺れるような感覚があったが‥‥状態異常、無いんだが?
―――――
>アクアレイクドラゴンの『パラライズロア』が放たれました。
>欲望戦隊及びジェリア、アティは麻痺状態になりました!!
>ハル及びそのテイムモンスターたちは、女神のスキルの影響で状態異常を弾きました!!
―――――
ああ、なるほど。黒き女神のスキルが、まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
女神そのものだったり眷属だったりするおかげで、状態異常系に結構強い耐性を持て‥何だろう、助かっているのは良い事なのに、女神その物と言っている自分にちょっと複雑な気持ちも抱く。
【グォォォォ‥‥グォ?】
どうやら僕等の方に咆哮が効いていないことに気が付いたのか、怒りが少し収まって疑問を抱いたようだ。
こちらに近づき、だいぶ近い距離にまで寄って来た。
【グォォ…そこの者、何者だ。何故、我が咆哮が効かない…いや、この気配、何かの神の類か、あるいはその加護を帯びているのか】
「あ、普通に喋れるのか」
【そうだ。今のを見て、疑問を抱き理性が少し戻った…我が名はズドラーズド。この湖の主である】
ひゅううんっと降り立ち、こちらにそう語りかけて来たアクアレイクドラゴンのズドラーズド。
怒り暴れまわっていた時とは雰囲気が切り替わり、落ち着いた様子になっていた。
「そう言えば暴れた後に問われる機会があるとか聞いたが、怒りが収まったから口をきいてくれるのか?」
【ああ、その通りだ。我の怒りの間に、運良く収まるまで生き延びた者には、声をかけることにしている。生き延びているというのはそれだけ運が良いのか、あるいは生き延びるまでの知恵がある者だという事を理解しておるからな。…それと同時に、問いかけも行っておるがな。お主が、我を呼び起こすために、湖に汚物を投げ込んだのか?】
「「「「‥‥‥」」」」
ここは、どう回答するべきなのだろうか。
正直に答えても良いような気もするが、あの暴れていた様子を見ると、再燃しかねない。
かといって、間違った回答もできなさそうな気がする。
「‥‥正確に言えば、僕等の仲間が身を犠牲にして、汚物を投げ込みました。先ほど、全滅させたオーガたちに追われており、倒すための手段として、利用させてもらったのです」
【ふむ…偽りはないな。我に会うために汚物を投げ込む者たちがいたが、今回のケースは初めてだ。我の怒りに巻き込まれてしまう可能性もあっただろうが‥‥なるほど、面白そうだ】
隠しても仕方がなさそうなので、思い切って正直に話してみると、ニヤリと口角を上げたような気がした。
【ただ、自分達が助かるためだけに、我を利用しようとしてここに汚物を投げ込む結論を出したことに関しては見過ごせぬ。潔癖症なのはもちろんなのだが、ここはこの星の貴重な水の循環を起こすための場所の一つなのだ。そこに、汚物を投げ込まれると、星全体を汚される可能性があり、その罪までは消しきれぬ。例え、いかなる事情があったとしてもな】
「おぉ…やっぱり、見過ごしてくれないのか」
「オーガたちに全滅させられる未来は回避できたのに、今度は呼びだした者にやられるしかないのか…」
様子から見て、生存するのは難しいと判断したのか、欲望戦隊が諦めの声を出す。
まぁ、ここまでやらかす羽目になった原因が彼らにあるが…それでも、一緒に逃げ込み、同じ選択をしてしまった僕らも同罪だしなぁ。ここは受け入れるしかないだろう。
そう思い、全滅する覚悟を決めたのだが‥‥ズドラーズドは少々思案するように考えこみ、口を開いた。
【…とは言えだ。色々な色合いの汚物感あふれるものたちだけであれば、オーガ共と同じ末路を辿ってもらうが…そこのお主の気配を感じて、気が変わった。少し待て】
「え?」
「何を」
【まずは関係無き者かつ汚物は処分を】
ジュボゥッ!!
「「「あ」」」
なんの抵抗をする暇もなく、一瞬でタローンやオーガたち同様に、欲望戦隊の面々が瞬時に葬り去られてしまった。
ジェリアやアティも彼等の関係者だから狙われるかもしれないと思ったが…どうやら、ギリギリ見逃したらしい。
【…そこの二人に関しては、関係者だと見受けられるが、問題ないと判断した。さぁ、これで心配もいらずに、その気配の正体を見せてくれぬだろうか、そこのものよ】
「えっと、もしかして気を使ってあれを処分と」
【そうだ】
彼女達ならばまだ事情が多少通じるが、欲望戦隊だとよくないだろうと判断してくれたらしい。
ズドラーズド、初対面ながらもすでに色々と見ぬいているようだ。
「えっと…それじゃやるけど、アティ、ジェリアさん、あの欲望戦隊には秘密でお願いします」
「問題ないのぅ」
「むしろ知られたら余計に面倒になるのは分かるから、黙っているわよ」
それもそうかと思いつつ、ひとまず望まれているようなので、黒き女神のスキルを使用して女神の姿に切り替わる。
【なるほど…眷属や加護持ちどころか、神の類になる事が出来るものだったか。それも、相当力が強いが‥‥男が女神になるとは、相当波乱万丈で苦労してきたと見る】
「まぁ、色々ありましたから…」
あり過ぎたというか、何というか。元々女体化程度のスキルだったのに、何かの女神に目を付けられて、そこからさらに目を付けられて、最終的な折衷案というべきなのか、このスキルになってしまった。
波乱万丈と言えばそうなのだが、ここに至るまでの過程を思えば、苦労しすぎたようにも思えるだろう。
【うむ…女神そのものであったのならば、我はこれ以上手を出すことはせず、このまま湖で眠りに就こう。流石に神の類に手を出すほど、愚か者ではない】
女神のスキルを見たからか、そう口にするズドラーズド。
暴れる気も失せたようで、無事に見逃してくれそうだ。
【しかし、神であるならば‥‥そうだな、一つ、本件を完全に水に流すためにだが、頼み事があるのだが、引き受けてくれぬだろうか】
「え?」
―――――
>第3湖の主、ズドラーズドより特殊クエストが発生しました!!
>引き受けますか?
ー――――
どうやらこのまま、なぁなぁと何事もなく終わることは、行かないようであった‥‥‥
「その前に聞きたいんですけれども、良いでしょうか?」
【何だ?】
「あの欲望戦隊、全滅しましたけどデスペナルティとかはどうなってますか?」
【汚物を投げ込んだものと同様にしておる】
‥‥‥つまり、結局彼等だけ最悪の全滅をしたようなものなのか。
「チェックリスト、230、267追加っと…」
「着々と積み重なっているなぁ‥‥」
【【【ウッスウススススススス!?】】】
「うわぁ、あれだけ追ってきたウッドロックオーガたちが、みるみるうちに消し飛ばされていくんだけど」
「出来れば相打ちになれば平和的に終わるかと思われたが…予想以上の強さじゃったな」
暴れ狂うアクアレイクドラゴンとやらに、次々に消し炭にされていくウッドロックオーガたち。
力の差は歴然としており、ブレス一つで抵抗も何もするすべもなく、瞬時に蒸発して消え去っていく。
「アイテムドロップも無しか…プレイヤーが倒すのとは別扱いで、完全消去になるのかな」
「ドロップアイテムごと、消し飛ばしているともいえるかのぅ」
「で、これ全滅したらどうするのじゃ?」
「次、確実に狙われますよね?」
…そうだよなぁ、この様子だと最後まで放置されてはい終わり、ってことになることもないだろう。
焼き尽くせるだけの目に入れやすい奴らを潰し終えても、あの暴れ酔うから怒りはそう簡単に収まりそうもないし、僕等もやられるのが目に見えている。
「今のうちに逃げ…ってのも、できそうにもないな」
【シャゲェ…】
逃げようとしたが、すでに遅い。
ウッドロックオーガたちは気が付けば全滅しているようで、この場に残されているのは僕等だけである。
しかも、色とりどりな面子が(一名昇天‥?)いるせいで、湖の傍でかなり目立つ集団になっているのは間違いないだろう。
【グォォオ…グォォォォォス!!】
「うわっつ!?めっちゃ痺れる感じの咆哮が!!」
「うぐぉう!?うご、動けない!!」
「麻痺状態にされたんだが!!」
「動けなくなるのは不…あれ?」
こちらに向かってアクアレイクドラゴンが咆哮を上げ、何かのスキルによる効果なのか、欲望戦隊たちの方は麻痺状態になったらしい。
でも、なんか僕らの方は少し痺れるような感覚があったが‥‥状態異常、無いんだが?
―――――
>アクアレイクドラゴンの『パラライズロア』が放たれました。
>欲望戦隊及びジェリア、アティは麻痺状態になりました!!
>ハル及びそのテイムモンスターたちは、女神のスキルの影響で状態異常を弾きました!!
―――――
ああ、なるほど。黒き女神のスキルが、まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
女神そのものだったり眷属だったりするおかげで、状態異常系に結構強い耐性を持て‥何だろう、助かっているのは良い事なのに、女神その物と言っている自分にちょっと複雑な気持ちも抱く。
【グォォォォ‥‥グォ?】
どうやら僕等の方に咆哮が効いていないことに気が付いたのか、怒りが少し収まって疑問を抱いたようだ。
こちらに近づき、だいぶ近い距離にまで寄って来た。
【グォォ…そこの者、何者だ。何故、我が咆哮が効かない…いや、この気配、何かの神の類か、あるいはその加護を帯びているのか】
「あ、普通に喋れるのか」
【そうだ。今のを見て、疑問を抱き理性が少し戻った…我が名はズドラーズド。この湖の主である】
ひゅううんっと降り立ち、こちらにそう語りかけて来たアクアレイクドラゴンのズドラーズド。
怒り暴れまわっていた時とは雰囲気が切り替わり、落ち着いた様子になっていた。
「そう言えば暴れた後に問われる機会があるとか聞いたが、怒りが収まったから口をきいてくれるのか?」
【ああ、その通りだ。我の怒りの間に、運良く収まるまで生き延びた者には、声をかけることにしている。生き延びているというのはそれだけ運が良いのか、あるいは生き延びるまでの知恵がある者だという事を理解しておるからな。…それと同時に、問いかけも行っておるがな。お主が、我を呼び起こすために、湖に汚物を投げ込んだのか?】
「「「「‥‥‥」」」」
ここは、どう回答するべきなのだろうか。
正直に答えても良いような気もするが、あの暴れていた様子を見ると、再燃しかねない。
かといって、間違った回答もできなさそうな気がする。
「‥‥正確に言えば、僕等の仲間が身を犠牲にして、汚物を投げ込みました。先ほど、全滅させたオーガたちに追われており、倒すための手段として、利用させてもらったのです」
【ふむ…偽りはないな。我に会うために汚物を投げ込む者たちがいたが、今回のケースは初めてだ。我の怒りに巻き込まれてしまう可能性もあっただろうが‥‥なるほど、面白そうだ】
隠しても仕方がなさそうなので、思い切って正直に話してみると、ニヤリと口角を上げたような気がした。
【ただ、自分達が助かるためだけに、我を利用しようとしてここに汚物を投げ込む結論を出したことに関しては見過ごせぬ。潔癖症なのはもちろんなのだが、ここはこの星の貴重な水の循環を起こすための場所の一つなのだ。そこに、汚物を投げ込まれると、星全体を汚される可能性があり、その罪までは消しきれぬ。例え、いかなる事情があったとしてもな】
「おぉ…やっぱり、見過ごしてくれないのか」
「オーガたちに全滅させられる未来は回避できたのに、今度は呼びだした者にやられるしかないのか…」
様子から見て、生存するのは難しいと判断したのか、欲望戦隊が諦めの声を出す。
まぁ、ここまでやらかす羽目になった原因が彼らにあるが…それでも、一緒に逃げ込み、同じ選択をしてしまった僕らも同罪だしなぁ。ここは受け入れるしかないだろう。
そう思い、全滅する覚悟を決めたのだが‥‥ズドラーズドは少々思案するように考えこみ、口を開いた。
【…とは言えだ。色々な色合いの汚物感あふれるものたちだけであれば、オーガ共と同じ末路を辿ってもらうが…そこのお主の気配を感じて、気が変わった。少し待て】
「え?」
「何を」
【まずは関係無き者かつ汚物は処分を】
ジュボゥッ!!
「「「あ」」」
なんの抵抗をする暇もなく、一瞬でタローンやオーガたち同様に、欲望戦隊の面々が瞬時に葬り去られてしまった。
ジェリアやアティも彼等の関係者だから狙われるかもしれないと思ったが…どうやら、ギリギリ見逃したらしい。
【…そこの二人に関しては、関係者だと見受けられるが、問題ないと判断した。さぁ、これで心配もいらずに、その気配の正体を見せてくれぬだろうか、そこのものよ】
「えっと、もしかして気を使ってあれを処分と」
【そうだ】
彼女達ならばまだ事情が多少通じるが、欲望戦隊だとよくないだろうと判断してくれたらしい。
ズドラーズド、初対面ながらもすでに色々と見ぬいているようだ。
「えっと…それじゃやるけど、アティ、ジェリアさん、あの欲望戦隊には秘密でお願いします」
「問題ないのぅ」
「むしろ知られたら余計に面倒になるのは分かるから、黙っているわよ」
それもそうかと思いつつ、ひとまず望まれているようなので、黒き女神のスキルを使用して女神の姿に切り替わる。
【なるほど…眷属や加護持ちどころか、神の類になる事が出来るものだったか。それも、相当力が強いが‥‥男が女神になるとは、相当波乱万丈で苦労してきたと見る】
「まぁ、色々ありましたから…」
あり過ぎたというか、何というか。元々女体化程度のスキルだったのに、何かの女神に目を付けられて、そこからさらに目を付けられて、最終的な折衷案というべきなのか、このスキルになってしまった。
波乱万丈と言えばそうなのだが、ここに至るまでの過程を思えば、苦労しすぎたようにも思えるだろう。
【うむ…女神そのものであったのならば、我はこれ以上手を出すことはせず、このまま湖で眠りに就こう。流石に神の類に手を出すほど、愚か者ではない】
女神のスキルを見たからか、そう口にするズドラーズド。
暴れる気も失せたようで、無事に見逃してくれそうだ。
【しかし、神であるならば‥‥そうだな、一つ、本件を完全に水に流すためにだが、頼み事があるのだが、引き受けてくれぬだろうか】
「え?」
―――――
>第3湖の主、ズドラーズドより特殊クエストが発生しました!!
>引き受けますか?
ー――――
どうやらこのまま、なぁなぁと何事もなく終わることは、行かないようであった‥‥‥
「その前に聞きたいんですけれども、良いでしょうか?」
【何だ?】
「あの欲望戦隊、全滅しましたけどデスペナルティとかはどうなってますか?」
【汚物を投げ込んだものと同様にしておる】
‥‥‥つまり、結局彼等だけ最悪の全滅をしたようなものなのか。
「チェックリスト、230、267追加っと…」
「着々と積み重なっているなぁ‥‥」
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