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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-12 道というのは、何処か繋がっているらしい
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‥‥‥時は少々戻り、鋼の大地のダンジョンで中三病は最下層を目指して進んでいた。
恐るべき女帝の姉から逃亡し、その魔の手から確実に逃れられるであろう楽園へ。
例えそこが凶悪なモンスターが跋扈する場所だとしても、こんな機械恐竜みたいなものを作り上げるような帝国を築き上げる女帝が来ることがないであろう場所ならば、何よりも安心できる世界になるのだ。
ゆえに、全力で先を進んでいたのだが、楽園への道のりは険しいものだというのはお約束だろう。
しかし、そんな険しい道のりだろうと…‥‥
「危険なモンスターが四六時中出る場所だろうとも、いつどこから外の酸の海が零れ落ちてくるかもしれない危険性があろうとも、邪悪なるものから逃れることが出来る場所ならば先に進まぬ手はないのだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
【ベッギャァァァン!?】
【ゴッゲェェェン!?】
ギュィィィィンっとこの地を突き進むためにいざとなれば鋼の大地も掘り進めるような、帝国から盗み取って来た対巨大宇宙怪獣専用恐竜型兵器『ザウスール』を乗りこなし、中三病はダンジョンの中を爆走していた。
生身の状態で行くならばいざ知らず、そんな凶悪な相手を想定したマシンだからこそ、このダンジョン内のモンスターたちを相手にしても恐るべきことはない。
いや、むしろそのマシンの本来持つ以上の力を今、彼は引き出してしまっているのだ。永遠の悪夢から確実な逃走を図るために、心に抱くその不屈の心ゆえに。
姉からの確実な逃亡という巨大な野望こそが、操るその神経を格段に引き延ばし、想定されたスペック以上の力で動かすことが出来るようになっているのだ。
全速前進、猪突猛進、獅子奮迅‥‥‥最後は違うだろうが、その勢いは凄まじく、ガンガン立ち向かうモンスターたちを薙ぎ払い、ひたすら先へ進んでいく。
全ては、楽園のために。その想いだけで何倍もの力を引き出す様は立場が違えばどこかの主人公にも成れたかのような代物ではあるが‥‥‥それだけで、この鬼畜なダンジョンは制覇し切れない。
【ゴォォォォェェェェエ!!】
「どうわっ!!でっかい鋼の巨人か!!だが、そんな巨人も何のそのぉぉぉぉ!!」
巨大な鋼の巨人『ギガントメタルゥマン』。ダンジョン内に出るマネキン人形のような作りなのに鋼の身体を持つ『メタルゥマン』がさらに進化した先の姿の一つであり、単純な巨大化は分かりやすいパワーアップをしており、中三病の行く手を阻める。
「ぐぬぬぬぬぬう、凄まじいパワーだが…‥‥だったらパワーにはパワーだ!脳筋版の形態で反撃するぞ!!」
【ギョベェェイ!!】
【ショゲェェイ!!】
一旦距離を取り、マシンを変形させる中三病。
すぐに形態を変えて、相手に対応して取っ組み合いを再度行い、行く手を阻もうとする障害物に対して取り除こうと全力を尽くす。
熱い巨体同士のぶつかり合いではあったが、少々場所が悪かった。
【ゴォォォォェェッェェ!!】
「おうふぅわぁ!?」
取っ組み合いではらちが明かないと思ったのか、力を緩めたギガントメタルゥマンによって体勢を崩され、その隙に持ち上げられる。
【ゴォォェェェェェ!!】
そのまま怪力を活かして振り回されて、勢いよく天井に叩きつけられた。
ドッゴォォォォォォォォン!!
「ごっふぅ!!」
内部に搭乗していたとはいえ、何か衝撃を緩衝するような造りになっていないので、まともに衝撃が来てしまいダメージを喰らう。
そのまま地面に倒されてしまうも、なんとか立て直そうと盛大にのけぞって反撃できるように仰向けになり、上を向いた時、反撃の手段を中三病は見つけた。
衝撃が強かったのか、鋼の天井にひびが入っており、脆くなっていそうな状態になっていたことを。
そしてその下に丁度ギガントメタルゥマンが来ており、上の状態に気が付いていないことを。
「あれだぁ!!ザウスールミサイル!!」
この形態だからこそ使えるミサイルを撃ち出し、天井に直撃させる。
その思惑は成功し、天井が崩壊してその破片が降り注ぐ。
【ゴォォェェエェェェェ!?】
「よっしゃぁ、見たか!!」
がしっとガッツポーズを上げ、破片に埋もれて沈みゆくギガントメタルゥマンに向かって叫ぶ中三病。
だがしかし、彼は気が付いていなかった。
崩落による衝撃は、そのまま下に来て‥自分の足元にもダメージを与えていたことを。
ビキビキビィィ!!
「ん?」
さらに言えば、どちらも相当な重量を誇る巨体とそれに乗りこなすものであり、地面にかかる負荷は相当なものだったという事を。いくら鋼の大地とは言え、限度があり‥‥‥
バキィィィィィ!!
「うっそぉ!?あ、でもこれより楽に下に行けるからラッキーなのか!?」
耐えきれずに鋼の地面が崩落し、下に落下するも己の目的を考えるとむしろ幸運だと思い、そう口にする中三病。
そのまま身を任せ、一緒に落ちていく。
そのさらに上から、崩落に巻き込まれた者たちがいたのだが‥‥‥崩落音の大きさゆえに気が付かないのであった。
「ぎゃああああああああああああああ!!まだまだ下に行くんだがぁぁ!!」
「何で何で何でこうなるんだぁぁっぁあ!!」
「どこの馬鹿がやらかしたとしか思えないんだがぁぁぁ!!」
‥‥‥そしてこの後、落下し切った先でさらにトラブルに遭うのは言うまでもない。
恐るべき女帝の姉から逃亡し、その魔の手から確実に逃れられるであろう楽園へ。
例えそこが凶悪なモンスターが跋扈する場所だとしても、こんな機械恐竜みたいなものを作り上げるような帝国を築き上げる女帝が来ることがないであろう場所ならば、何よりも安心できる世界になるのだ。
ゆえに、全力で先を進んでいたのだが、楽園への道のりは険しいものだというのはお約束だろう。
しかし、そんな険しい道のりだろうと…‥‥
「危険なモンスターが四六時中出る場所だろうとも、いつどこから外の酸の海が零れ落ちてくるかもしれない危険性があろうとも、邪悪なるものから逃れることが出来る場所ならば先に進まぬ手はないのだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
【ベッギャァァァン!?】
【ゴッゲェェェン!?】
ギュィィィィンっとこの地を突き進むためにいざとなれば鋼の大地も掘り進めるような、帝国から盗み取って来た対巨大宇宙怪獣専用恐竜型兵器『ザウスール』を乗りこなし、中三病はダンジョンの中を爆走していた。
生身の状態で行くならばいざ知らず、そんな凶悪な相手を想定したマシンだからこそ、このダンジョン内のモンスターたちを相手にしても恐るべきことはない。
いや、むしろそのマシンの本来持つ以上の力を今、彼は引き出してしまっているのだ。永遠の悪夢から確実な逃走を図るために、心に抱くその不屈の心ゆえに。
姉からの確実な逃亡という巨大な野望こそが、操るその神経を格段に引き延ばし、想定されたスペック以上の力で動かすことが出来るようになっているのだ。
全速前進、猪突猛進、獅子奮迅‥‥‥最後は違うだろうが、その勢いは凄まじく、ガンガン立ち向かうモンスターたちを薙ぎ払い、ひたすら先へ進んでいく。
全ては、楽園のために。その想いだけで何倍もの力を引き出す様は立場が違えばどこかの主人公にも成れたかのような代物ではあるが‥‥‥それだけで、この鬼畜なダンジョンは制覇し切れない。
【ゴォォォォェェェェエ!!】
「どうわっ!!でっかい鋼の巨人か!!だが、そんな巨人も何のそのぉぉぉぉ!!」
巨大な鋼の巨人『ギガントメタルゥマン』。ダンジョン内に出るマネキン人形のような作りなのに鋼の身体を持つ『メタルゥマン』がさらに進化した先の姿の一つであり、単純な巨大化は分かりやすいパワーアップをしており、中三病の行く手を阻める。
「ぐぬぬぬぬぬう、凄まじいパワーだが…‥‥だったらパワーにはパワーだ!脳筋版の形態で反撃するぞ!!」
【ギョベェェイ!!】
【ショゲェェイ!!】
一旦距離を取り、マシンを変形させる中三病。
すぐに形態を変えて、相手に対応して取っ組み合いを再度行い、行く手を阻もうとする障害物に対して取り除こうと全力を尽くす。
熱い巨体同士のぶつかり合いではあったが、少々場所が悪かった。
【ゴォォォォェェッェェ!!】
「おうふぅわぁ!?」
取っ組み合いではらちが明かないと思ったのか、力を緩めたギガントメタルゥマンによって体勢を崩され、その隙に持ち上げられる。
【ゴォォェェェェェ!!】
そのまま怪力を活かして振り回されて、勢いよく天井に叩きつけられた。
ドッゴォォォォォォォォン!!
「ごっふぅ!!」
内部に搭乗していたとはいえ、何か衝撃を緩衝するような造りになっていないので、まともに衝撃が来てしまいダメージを喰らう。
そのまま地面に倒されてしまうも、なんとか立て直そうと盛大にのけぞって反撃できるように仰向けになり、上を向いた時、反撃の手段を中三病は見つけた。
衝撃が強かったのか、鋼の天井にひびが入っており、脆くなっていそうな状態になっていたことを。
そしてその下に丁度ギガントメタルゥマンが来ており、上の状態に気が付いていないことを。
「あれだぁ!!ザウスールミサイル!!」
この形態だからこそ使えるミサイルを撃ち出し、天井に直撃させる。
その思惑は成功し、天井が崩壊してその破片が降り注ぐ。
【ゴォォェェエェェェェ!?】
「よっしゃぁ、見たか!!」
がしっとガッツポーズを上げ、破片に埋もれて沈みゆくギガントメタルゥマンに向かって叫ぶ中三病。
だがしかし、彼は気が付いていなかった。
崩落による衝撃は、そのまま下に来て‥自分の足元にもダメージを与えていたことを。
ビキビキビィィ!!
「ん?」
さらに言えば、どちらも相当な重量を誇る巨体とそれに乗りこなすものであり、地面にかかる負荷は相当なものだったという事を。いくら鋼の大地とは言え、限度があり‥‥‥
バキィィィィィ!!
「うっそぉ!?あ、でもこれより楽に下に行けるからラッキーなのか!?」
耐えきれずに鋼の地面が崩落し、下に落下するも己の目的を考えるとむしろ幸運だと思い、そう口にする中三病。
そのまま身を任せ、一緒に落ちていく。
そのさらに上から、崩落に巻き込まれた者たちがいたのだが‥‥‥崩落音の大きさゆえに気が付かないのであった。
「ぎゃああああああああああああああ!!まだまだ下に行くんだがぁぁ!!」
「何で何で何でこうなるんだぁぁっぁあ!!」
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‥‥‥そしてこの後、落下し切った先でさらにトラブルに遭うのは言うまでもない。
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