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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.1-27 境目と言うのは、時としてあやふやに
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‥‥‥今回のアップデートは大型ではないものの、少々時間がかかるらしい。
「箱庭の方も、現実にちょこっと出せるやつも、その他色々同期して使えないのはちょっと不便かな?」
「これで大型でないなら、次回大型のアップデートが来たらどうなるのか、ちょっと怖いねぇ」
カタカタとデスクワークを行いつつ、同僚と軽く雑談を行う。
厳しい会社でもないのでこうやって気軽に話し合えるのは良いし、なおかつアルケディア・オンラインの運営会社との契約も相まって、より一層オンラインでの話で盛り上がりやすくなっただろう。
そう考えると、契約を締結してみせた太郎丸さんはかなりの功労者になるのだろうが‥‥‥
「そう言えば、本日は儀式的なものは行われていないな」
「いや、これが会社での普通ってことじゃないか?」
「そう言えばそうかもなぁ」
「うちの会社がちょっとばかり異常だったと思いたくはないが、平穏なのは良いことだ」
「「「平和って素晴らしい‥‥‥」」」
今日は珍しく何事もなく、平和な社内となっている。
太郎丸さんも本当に珍しく真面目にデスクワークをしており、このまま何も変な発言をしなければまともな人に見えるだろう。
しいて言うのであれば、その目が少々死んだ魚の目になっている事ぐらいか。
「不気味なほどおとなしいけど、何があったのやら」
「聞いた話だと、何処かの格闘道場も兼ねた寺に通っているらしいぞ」
「修行でもさせられて、煩悩が削がれたか?」
あのキングオブウルトラロリコンマンが、こうも何も問題を起こしていないというのは平和だが、ちょっと不気味さも感じさせられる。
でも、問題がないのが普通だと言えるはずだし、不気味だと思っている時点でもしかするといつもの日常がおかしかっただけなのかもしれない。
「とりあえず、仕事に真面目に励めるならそれはそれでい、」
「ビッグニュースよぉぉぉぉぉぉ!!」
平穏な会社ならば、問題ないと思っていた矢先、なにやら社員が飛び込んできた。
「おお?どうしたどうした?」
「さっきアップデートが終わったようで、公式ホームページを開いたら」
「おっきなイベントが開催されたのよ!!」
「ギルド対抗イベント!!様々な分野で、ギルド単位で参加するイベントだけど!!」
「ギルド同士の戦いの火ぶたが切られた!!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
どうやらこっそり情報収集も兼ねて探っていた社員がいたらしいが、その中でアップデート後に起こるイベントを見つけたらしい。
ギルド…‥‥そう言えば、僕は入ってないのでそこまで気にしたことも無かったが、ここにいる社員たちはほとんどがどこかのギルドに所属しているらしい。
「よっしゃぁ!!ギルド対抗って分野ごとってことは、似たようなところと対戦もできる!!」
「勝つのは我々だぁ!!魔法でぶっ飛ばす快感を覚えてしまった、エクスプロージョンギルド!!」
「なんのなんの!!密かに会社にとって有益な技術を追求しようとしている研究ギルドだ!!」
「いやいや、美しさこそ正義、きらびやかなものを手掛けるロイヤルギルドが総合でも勝利よ!!」
「ははははは!!それらよりも、好きなものを好きなだけ楽しむ遊び人ギルドも負けていないぞぉぉ!!」
各々が所属しているギルドを語り合うが、熱意が凄まじい。
似たようなギルド、異なるギルドがあるとは言え、自分達が所属しているところはそれなりに愛着がわいており、だからこそイベントで対抗戦が出来るのであれば、爆発してしまうところもあったのだろう。
「うわぁ、でもこの様子だと詳細が出てきたら戦国時代みたいになりそう」
「各自、自分が好きなギルドをやっているからな!!自分は最近邪神を崇めるイアイアギルドについたかなぁ」
「おいそれ、大丈夫な奴か?」
「噂に聞く変態ギルドよりは健全ですよ」
そんなギルド、誰が作ったんだろうか。というか、運営はそれを取り締まったほうが良い気がするんだが放置して設立許可ってどうなってんの?
色々とツッコミどころが溢れるような気がしなくもないが、新しいイベントの告知に喜ぶ人は多かったようで、帰社してさっさとやってみたいという想いゆえかいつも以上に仕事が加速していくのであった‥‥‥
「あれ?そういえば春さんってギルド所属していましたっけ?」
「いや、僕は所属していないよ」
「なら、さっさと逃げたほうが良いんじゃ?いや、できればうちの逃走ギルドに入ってほしいですね」
「どんなギルドだよ…‥ん?逃げたほうが良いって‥‥‥あ」
…‥‥今、もしかして所属していない話とかしないほうが良かった感じかな。
一瞬、獲物を見つけたと言わんがごとく、ぎらんっとギルドに所属している人たちが見た気がしたんだが。
「箱庭の方も、現実にちょこっと出せるやつも、その他色々同期して使えないのはちょっと不便かな?」
「これで大型でないなら、次回大型のアップデートが来たらどうなるのか、ちょっと怖いねぇ」
カタカタとデスクワークを行いつつ、同僚と軽く雑談を行う。
厳しい会社でもないのでこうやって気軽に話し合えるのは良いし、なおかつアルケディア・オンラインの運営会社との契約も相まって、より一層オンラインでの話で盛り上がりやすくなっただろう。
そう考えると、契約を締結してみせた太郎丸さんはかなりの功労者になるのだろうが‥‥‥
「そう言えば、本日は儀式的なものは行われていないな」
「いや、これが会社での普通ってことじゃないか?」
「そう言えばそうかもなぁ」
「うちの会社がちょっとばかり異常だったと思いたくはないが、平穏なのは良いことだ」
「「「平和って素晴らしい‥‥‥」」」
今日は珍しく何事もなく、平和な社内となっている。
太郎丸さんも本当に珍しく真面目にデスクワークをしており、このまま何も変な発言をしなければまともな人に見えるだろう。
しいて言うのであれば、その目が少々死んだ魚の目になっている事ぐらいか。
「不気味なほどおとなしいけど、何があったのやら」
「聞いた話だと、何処かの格闘道場も兼ねた寺に通っているらしいぞ」
「修行でもさせられて、煩悩が削がれたか?」
あのキングオブウルトラロリコンマンが、こうも何も問題を起こしていないというのは平和だが、ちょっと不気味さも感じさせられる。
でも、問題がないのが普通だと言えるはずだし、不気味だと思っている時点でもしかするといつもの日常がおかしかっただけなのかもしれない。
「とりあえず、仕事に真面目に励めるならそれはそれでい、」
「ビッグニュースよぉぉぉぉぉぉ!!」
平穏な会社ならば、問題ないと思っていた矢先、なにやら社員が飛び込んできた。
「おお?どうしたどうした?」
「さっきアップデートが終わったようで、公式ホームページを開いたら」
「おっきなイベントが開催されたのよ!!」
「ギルド対抗イベント!!様々な分野で、ギルド単位で参加するイベントだけど!!」
「ギルド同士の戦いの火ぶたが切られた!!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
どうやらこっそり情報収集も兼ねて探っていた社員がいたらしいが、その中でアップデート後に起こるイベントを見つけたらしい。
ギルド…‥‥そう言えば、僕は入ってないのでそこまで気にしたことも無かったが、ここにいる社員たちはほとんどがどこかのギルドに所属しているらしい。
「よっしゃぁ!!ギルド対抗って分野ごとってことは、似たようなところと対戦もできる!!」
「勝つのは我々だぁ!!魔法でぶっ飛ばす快感を覚えてしまった、エクスプロージョンギルド!!」
「なんのなんの!!密かに会社にとって有益な技術を追求しようとしている研究ギルドだ!!」
「いやいや、美しさこそ正義、きらびやかなものを手掛けるロイヤルギルドが総合でも勝利よ!!」
「ははははは!!それらよりも、好きなものを好きなだけ楽しむ遊び人ギルドも負けていないぞぉぉ!!」
各々が所属しているギルドを語り合うが、熱意が凄まじい。
似たようなギルド、異なるギルドがあるとは言え、自分達が所属しているところはそれなりに愛着がわいており、だからこそイベントで対抗戦が出来るのであれば、爆発してしまうところもあったのだろう。
「うわぁ、でもこの様子だと詳細が出てきたら戦国時代みたいになりそう」
「各自、自分が好きなギルドをやっているからな!!自分は最近邪神を崇めるイアイアギルドについたかなぁ」
「おいそれ、大丈夫な奴か?」
「噂に聞く変態ギルドよりは健全ですよ」
そんなギルド、誰が作ったんだろうか。というか、運営はそれを取り締まったほうが良い気がするんだが放置して設立許可ってどうなってんの?
色々とツッコミどころが溢れるような気がしなくもないが、新しいイベントの告知に喜ぶ人は多かったようで、帰社してさっさとやってみたいという想いゆえかいつも以上に仕事が加速していくのであった‥‥‥
「あれ?そういえば春さんってギルド所属していましたっけ?」
「いや、僕は所属していないよ」
「なら、さっさと逃げたほうが良いんじゃ?いや、できればうちの逃走ギルドに入ってほしいですね」
「どんなギルドだよ…‥ん?逃げたほうが良いって‥‥‥あ」
…‥‥今、もしかして所属していない話とかしないほうが良かった感じかな。
一瞬、獲物を見つけたと言わんがごとく、ぎらんっとギルドに所属している人たちが見た気がしたんだが。
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