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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.0-閑話 苦労人は、眠れない
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テイムモンスターと言うのは、本来テイムした人の言う事の方を聞くものである。
けれども、深い信頼や友情が築き上げられていれば、他人であろうとも進んで行動に移し、よりいい結果を生み出せるようにするものだ。
【ブモ―!!】
「よし!!あともうちょっとマッチョンを胴上げして鍛えなさい!!健康な筋肉には、健全な精神が宿るものなのよ!!」
「いや、宿る前にギブアップしたいんだが!!」
「一昔前の筋肉論的なことが、あてになるかぁぁぁぁぁ!!」
「はい、口答えをしない。マッチョン、この鉄球を持ちなさい」
【ブモ】
ずしぃっ!!
「「「「ぐえぇぇぇぇぇぇl!!」」」」
‥‥‥そう、その行動が例えテイムしている人たちを苦しめる結果になっていようが、同情しようがない間違った道を歩んでいたのであれば、正しき道へ矯正をする手伝いとしてなるのであれば問題もあるまい。
魔法少女を襲撃する悪の組織イーファイブが潰れたという知らせが来てから、現実の世界とやらの時間で3日が経過しており、本日も大奥様もといミートンの奥さんの言うことに従いつつ、マッチョンは欲望五人衆の矯正を行っていた。
まぁ、普段色々と思うところが無いわけでもないので、無理やりとか脅されてではなく、進んでやっているからこそ、まだ良い方なのだろう。
これがもし、さらなる鬼教官であればマッチョンもこの面子に含めてやらされていた可能性もあったが、幸いなことにしっかりとした証拠が幾つか存在しており、無罪放免となって難を逃れたのである。一応、これでも自分の主たちでもあるのでどうにかしておきたいと告げると、矯正プログラムの道具として扱ってもらえ、よりいい結果を生み出せたと思いたい。
【ブモ、ブモモー】
「うん、大体このぐらいで良いわね。ほら、全員今度はランニング100周!!天界の湖の水の上を走り抜いて、しっかり周回しないと許さないわよ!!」
「水の上を走れるかぁ!!」
「走りなさい!!」
ビシィィィィン!!
「「「「イエス!!」」」」
トゲトゲのついた茨の鞭が振り下ろされれば、欲望五人衆は素直に駆け出しはじめる。一応、マッチョンを抜くと4人というしかないのだが、この呼び名が定着気味なので数が合わなかろうがまとめてしまう。
【ブモモモ‥‥‥】
そして湖の上を、根性で走り抜ける姿を見れば、あの人たちがどれだけ彼の奥様を恐れているのかが良く分かるだろう。
さらっと家族ではないタローンが混ざっているのだが、セットでくくられているので仕方がない事なのかもしれない。
「ああ、そうねマッチョン、あの人たちが走っている間暇だろうから、自由に過ごして良いわよ。自分の時間を作って、のんびり過ごしなさい」
【ブモゥ】
最も偉い人には最上位の敬意をこめてお辞儀をしつつ、マッチョンはしばしの自由時間を手に入れるのであった。
【ブモ、ブモ、ブモォォウ】
【ゲシャゲシャガシャ、ゲーシャ】
そんな状況だと、マッチョンは奥様の持つテイムモンスター『エルダーナイトトレント』の『ナイジィ』と話し合う。
―――――
*ここからは、特別翻訳です。
【それでさー、本当に大変なんだよね、うちの主たち。まぁ、あの変態ぶりが矯正されるかはわからないけど】
【ホホホ、苦労していますな。奥様の夫様とその愉快な仲間たちの矯正作業は疲れる事でございましょう。成功するかは今までの例を見ると微妙ですが、終わるまで気長に待つしかないでしょう】
【そういうもんか】
【そういうものでございます】
馬鹿は死んでも治らない、変態は変態のままでゆくのかもしれないと思わされるが、できればこれで多少はまともになってほしいとマッチョンは思う。
【それにしても、悪の組織イーファイブも壊滅し、今度はどうするのでございましょうなぁ?また、欲望戦隊として活動していく気でしょうか?】
【そのあたりは不明だ。うちの主たち、流されるままになって悪の組織生活に嵌っていたせいで、ちょっとどうしたらいいのか指針が見えなくなっているんだよね。かと言って、このまま放置していたら色々と業が貯まるというか、問題しかなくてさぁ‥‥‥】
【苦労してますなぁ。奥様や孫娘様はまともでございますのに、何をどうしてああいう方が出来上がるのでしょうか】
【それが分かれば、世界がもっと良くなるような気がする】
分からない謎は、多いものだ。それでも、どうにかなってほしいと心の底から思わざるを得ないだろう。
【ま、なるようになるしかないでございます。おお、そうだそうだ、マッチョン殿。貴殿に孫娘様のテイムモンスター『キュレリア』様から手紙を預かっております】
【あ、久し振りにか。預かってくれてありがとう】
【いえいえ、主や種族が違えども、同じテイムモンスター同士、何かと助け合うのは当然のことでございますよ】
【ああ、うちの主たちもあなたのようにまともで紳士的であればなぁ…‥‥いや、今はそんな事よりも、キュレリアからの手紙だ】
かなわぬ夢だと思いつつ、ひとまず今は手紙に目を通す。
テイムモンスターとは言え、モンスターはモンスターであり、お互いに通じ合う言葉や文字などは持ち合わせていたりするのだ。
そしてキュレリアと言うのは、マッチョンのガールフレンドになっているモンスター。孫娘のもつテイムモンスターではあるのだが、こうやって文通をして仲を深めつつ、時々密かに密会をしているのである。
【‥‥‥そうか、元気か。魔法少女クエストやらで仲間が増えるのも、喜ばしい事だ。ああ、目を閉じれば彼女が喜んでいる様が浮かぶなぁ】
手紙を読み終え、そう口にするマッチョン。汚泥の中にいるような状況でもあるのだが、この手紙を糧にして浮上し、綺麗な空気を名一杯吸い込むのである。
【仲が良いことは、喜ばしい事。それにしても、そろそろお互いに一つになってもよろしいかと思われますぞ?両人、想いあっているのは分かっているのでございます】
【むぅ、できればそろそろ個人的には身を固めたくもあるのだが、あの主たちから目を離せば、やらかしそうだしなぁ。難しい所だ】
【見限って、孫娘様の方に移ればよろしいのでは?テイムモンスターではありますが、我々も主を見定め、動くことができないはずはないでございましょう?』
【それでもだ、男としては一度仕えると決めた以上、たとえどんな最悪でド変態で救いようがない主だとしても、悲劇が起きぬようにしっかりと目を光らせる必要があるのだ】
【ご立派でございますが、全然とりつくろえぬ言い方が、凄い今の状況を説明してますな】
‥‥‥まぁ、見捨てることはできないのだ。それがたとえどんなに駄目駄目すぎる主であろうとも、決めたことは曲げることはない。
その結果、色々と心労が積み重なったりしても、世界の悪を少しでも善に向けることが出来れば、それだけで色々と救われる気がするのだから。
【ああ、それとこちら、前に話を聞いて奥様に購入をお願いして、買っておいたものでございます。いつの日か、堂々と胸を張って結ばれるようにと願いを込め、素晴らしいものを選んでおきました】
そう言いながらナイジィが取り出したのは、一つの宝石。
煌めき方が美しく、非常に高級なものであることがうかがえるだろう。
【ありがとう、ナイジィ。こちらの主と共にやっていたら、確実に借金の返済のために売り払われかねないからな‥‥‥もうしばらく、取っておいてほしい。ああ、これは購入費用だ】
【いえいえ、マッチョン殿。貴殿のその隠しALはしっかりと懐に残しておきなさい。これは老い先短いただのおいぼれが、未来溢れる若者への贈り物として処理しておきますぞ】
【…‥‥ああ、わかった。本当に、ありがとうナイジィ】
【いえいえ、お礼を言われることはないのでございます。この行動で、貴殿に少しでも心の安寧をもたらし、救いがあらんことを願うだけでございますからなぁ】
ほっほっほっほと軽快に笑い、改めて宝石を懐に戻すナイジィ。
主が違えども深い友情のようなものができており、持つことが出来た友のすばらしさをマッチョンは深く感じ取るのであった…‥‥
【…‥‥ところでナイジィ。ちょっと気になったが、あの噂は本当か?運営‥‥‥我々にとっての神々である方たちが、この世界にまたシステムを追加するという話は?】
【ふむ、調べてみたところ可能性はあるかと。とは言え、貴殿の主たちにとってはほぼ無意味な話しというか、あったらそれはそれで天地がひっくり返るものでございますな】
【確かに‥‥‥いや、無意味ではあるのだが、主ではなくてだな。主の知り合いのとある少年・・・・・現実世界とやらではおそらくきちんと成人しているのだろうが、その方に影響がありそうだと思ったんだ。あの少年の連れているテイムモンスターたち、色々と慕いまくっているがそのシステムが導入されると、なんかこう、修羅場になりそうな気がしてな…‥‥】
【あー…‥‥なるほど、そうでございますか。自分とは関係のない立場にある、プレイヤーの方であろうとも
気にかけるとは、本当にできたモンスターでございますなぁ】
【なんというか、うちの主が一番迷惑をかけている気がするからな‥‥‥今度、また会えたらお詫びの品を送っておきたいと思う】
【本当に苦労しているのでございますな…‥‥】
けれども、深い信頼や友情が築き上げられていれば、他人であろうとも進んで行動に移し、よりいい結果を生み出せるようにするものだ。
【ブモ―!!】
「よし!!あともうちょっとマッチョンを胴上げして鍛えなさい!!健康な筋肉には、健全な精神が宿るものなのよ!!」
「いや、宿る前にギブアップしたいんだが!!」
「一昔前の筋肉論的なことが、あてになるかぁぁぁぁぁ!!」
「はい、口答えをしない。マッチョン、この鉄球を持ちなさい」
【ブモ】
ずしぃっ!!
「「「「ぐえぇぇぇぇぇぇl!!」」」」
‥‥‥そう、その行動が例えテイムしている人たちを苦しめる結果になっていようが、同情しようがない間違った道を歩んでいたのであれば、正しき道へ矯正をする手伝いとしてなるのであれば問題もあるまい。
魔法少女を襲撃する悪の組織イーファイブが潰れたという知らせが来てから、現実の世界とやらの時間で3日が経過しており、本日も大奥様もといミートンの奥さんの言うことに従いつつ、マッチョンは欲望五人衆の矯正を行っていた。
まぁ、普段色々と思うところが無いわけでもないので、無理やりとか脅されてではなく、進んでやっているからこそ、まだ良い方なのだろう。
これがもし、さらなる鬼教官であればマッチョンもこの面子に含めてやらされていた可能性もあったが、幸いなことにしっかりとした証拠が幾つか存在しており、無罪放免となって難を逃れたのである。一応、これでも自分の主たちでもあるのでどうにかしておきたいと告げると、矯正プログラムの道具として扱ってもらえ、よりいい結果を生み出せたと思いたい。
【ブモ、ブモモー】
「うん、大体このぐらいで良いわね。ほら、全員今度はランニング100周!!天界の湖の水の上を走り抜いて、しっかり周回しないと許さないわよ!!」
「水の上を走れるかぁ!!」
「走りなさい!!」
ビシィィィィン!!
「「「「イエス!!」」」」
トゲトゲのついた茨の鞭が振り下ろされれば、欲望五人衆は素直に駆け出しはじめる。一応、マッチョンを抜くと4人というしかないのだが、この呼び名が定着気味なので数が合わなかろうがまとめてしまう。
【ブモモモ‥‥‥】
そして湖の上を、根性で走り抜ける姿を見れば、あの人たちがどれだけ彼の奥様を恐れているのかが良く分かるだろう。
さらっと家族ではないタローンが混ざっているのだが、セットでくくられているので仕方がない事なのかもしれない。
「ああ、そうねマッチョン、あの人たちが走っている間暇だろうから、自由に過ごして良いわよ。自分の時間を作って、のんびり過ごしなさい」
【ブモゥ】
最も偉い人には最上位の敬意をこめてお辞儀をしつつ、マッチョンはしばしの自由時間を手に入れるのであった。
【ブモ、ブモ、ブモォォウ】
【ゲシャゲシャガシャ、ゲーシャ】
そんな状況だと、マッチョンは奥様の持つテイムモンスター『エルダーナイトトレント』の『ナイジィ』と話し合う。
―――――
*ここからは、特別翻訳です。
【それでさー、本当に大変なんだよね、うちの主たち。まぁ、あの変態ぶりが矯正されるかはわからないけど】
【ホホホ、苦労していますな。奥様の夫様とその愉快な仲間たちの矯正作業は疲れる事でございましょう。成功するかは今までの例を見ると微妙ですが、終わるまで気長に待つしかないでしょう】
【そういうもんか】
【そういうものでございます】
馬鹿は死んでも治らない、変態は変態のままでゆくのかもしれないと思わされるが、できればこれで多少はまともになってほしいとマッチョンは思う。
【それにしても、悪の組織イーファイブも壊滅し、今度はどうするのでございましょうなぁ?また、欲望戦隊として活動していく気でしょうか?】
【そのあたりは不明だ。うちの主たち、流されるままになって悪の組織生活に嵌っていたせいで、ちょっとどうしたらいいのか指針が見えなくなっているんだよね。かと言って、このまま放置していたら色々と業が貯まるというか、問題しかなくてさぁ‥‥‥】
【苦労してますなぁ。奥様や孫娘様はまともでございますのに、何をどうしてああいう方が出来上がるのでしょうか】
【それが分かれば、世界がもっと良くなるような気がする】
分からない謎は、多いものだ。それでも、どうにかなってほしいと心の底から思わざるを得ないだろう。
【ま、なるようになるしかないでございます。おお、そうだそうだ、マッチョン殿。貴殿に孫娘様のテイムモンスター『キュレリア』様から手紙を預かっております】
【あ、久し振りにか。預かってくれてありがとう】
【いえいえ、主や種族が違えども、同じテイムモンスター同士、何かと助け合うのは当然のことでございますよ】
【ああ、うちの主たちもあなたのようにまともで紳士的であればなぁ…‥‥いや、今はそんな事よりも、キュレリアからの手紙だ】
かなわぬ夢だと思いつつ、ひとまず今は手紙に目を通す。
テイムモンスターとは言え、モンスターはモンスターであり、お互いに通じ合う言葉や文字などは持ち合わせていたりするのだ。
そしてキュレリアと言うのは、マッチョンのガールフレンドになっているモンスター。孫娘のもつテイムモンスターではあるのだが、こうやって文通をして仲を深めつつ、時々密かに密会をしているのである。
【‥‥‥そうか、元気か。魔法少女クエストやらで仲間が増えるのも、喜ばしい事だ。ああ、目を閉じれば彼女が喜んでいる様が浮かぶなぁ】
手紙を読み終え、そう口にするマッチョン。汚泥の中にいるような状況でもあるのだが、この手紙を糧にして浮上し、綺麗な空気を名一杯吸い込むのである。
【仲が良いことは、喜ばしい事。それにしても、そろそろお互いに一つになってもよろしいかと思われますぞ?両人、想いあっているのは分かっているのでございます】
【むぅ、できればそろそろ個人的には身を固めたくもあるのだが、あの主たちから目を離せば、やらかしそうだしなぁ。難しい所だ】
【見限って、孫娘様の方に移ればよろしいのでは?テイムモンスターではありますが、我々も主を見定め、動くことができないはずはないでございましょう?』
【それでもだ、男としては一度仕えると決めた以上、たとえどんな最悪でド変態で救いようがない主だとしても、悲劇が起きぬようにしっかりと目を光らせる必要があるのだ】
【ご立派でございますが、全然とりつくろえぬ言い方が、凄い今の状況を説明してますな】
‥‥‥まぁ、見捨てることはできないのだ。それがたとえどんなに駄目駄目すぎる主であろうとも、決めたことは曲げることはない。
その結果、色々と心労が積み重なったりしても、世界の悪を少しでも善に向けることが出来れば、それだけで色々と救われる気がするのだから。
【ああ、それとこちら、前に話を聞いて奥様に購入をお願いして、買っておいたものでございます。いつの日か、堂々と胸を張って結ばれるようにと願いを込め、素晴らしいものを選んでおきました】
そう言いながらナイジィが取り出したのは、一つの宝石。
煌めき方が美しく、非常に高級なものであることがうかがえるだろう。
【ありがとう、ナイジィ。こちらの主と共にやっていたら、確実に借金の返済のために売り払われかねないからな‥‥‥もうしばらく、取っておいてほしい。ああ、これは購入費用だ】
【いえいえ、マッチョン殿。貴殿のその隠しALはしっかりと懐に残しておきなさい。これは老い先短いただのおいぼれが、未来溢れる若者への贈り物として処理しておきますぞ】
【…‥‥ああ、わかった。本当に、ありがとうナイジィ】
【いえいえ、お礼を言われることはないのでございます。この行動で、貴殿に少しでも心の安寧をもたらし、救いがあらんことを願うだけでございますからなぁ】
ほっほっほっほと軽快に笑い、改めて宝石を懐に戻すナイジィ。
主が違えども深い友情のようなものができており、持つことが出来た友のすばらしさをマッチョンは深く感じ取るのであった…‥‥
【…‥‥ところでナイジィ。ちょっと気になったが、あの噂は本当か?運営‥‥‥我々にとっての神々である方たちが、この世界にまたシステムを追加するという話は?】
【ふむ、調べてみたところ可能性はあるかと。とは言え、貴殿の主たちにとってはほぼ無意味な話しというか、あったらそれはそれで天地がひっくり返るものでございますな】
【確かに‥‥‥いや、無意味ではあるのだが、主ではなくてだな。主の知り合いのとある少年・・・・・現実世界とやらではおそらくきちんと成人しているのだろうが、その方に影響がありそうだと思ったんだ。あの少年の連れているテイムモンスターたち、色々と慕いまくっているがそのシステムが導入されると、なんかこう、修羅場になりそうな気がしてな…‥‥】
【あー…‥‥なるほど、そうでございますか。自分とは関係のない立場にある、プレイヤーの方であろうとも
気にかけるとは、本当にできたモンスターでございますなぁ】
【なんというか、うちの主が一番迷惑をかけている気がするからな‥‥‥今度、また会えたらお詫びの品を送っておきたいと思う】
【本当に苦労しているのでございますな…‥‥】
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