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許し7
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「劉祜。」
レオニードは再び彼の名を呼んだ。
それから、彼の目の前に立つと、首元に指を這わせた。
それから首元にある紐を引っ張る。
彼に渡した石を、劉祜は肌身離さずつけていてくれたらしい。
それを「折角渡したものなのにすみません。」と言いながら紐を指で引きちぎる。
「奇跡の印。というのは俺の事なのか、この石のことなのか?」
レオニードはそのままその石を晃に投げつける。
「アンタが奇跡と呼んでいる、のはそれか?」
晃が反射的に受け止めた石をじっと見ている。
「彼女に危険が無いのであれば、試してみる価値はあるだろう。」
レオニードは晃ではなく劉祜に言う。
それから、大きく息を吐いて呼吸を整えた。
「この人が、あなたを許すのなら私もあなたを許しましょう。」
先ほどまでの砕けた口調ではない言葉をレオニードは口にした。
劉祜のためにきちんと微笑もうと思ったけれど、きちんと笑顔を浮かべられたかどうか、レオニード自身よく分からなかった。
レオニードは再び彼の名を呼んだ。
それから、彼の目の前に立つと、首元に指を這わせた。
それから首元にある紐を引っ張る。
彼に渡した石を、劉祜は肌身離さずつけていてくれたらしい。
それを「折角渡したものなのにすみません。」と言いながら紐を指で引きちぎる。
「奇跡の印。というのは俺の事なのか、この石のことなのか?」
レオニードはそのままその石を晃に投げつける。
「アンタが奇跡と呼んでいる、のはそれか?」
晃が反射的に受け止めた石をじっと見ている。
「彼女に危険が無いのであれば、試してみる価値はあるだろう。」
レオニードは晃ではなく劉祜に言う。
それから、大きく息を吐いて呼吸を整えた。
「この人が、あなたを許すのなら私もあなたを許しましょう。」
先ほどまでの砕けた口調ではない言葉をレオニードは口にした。
劉祜のためにきちんと微笑もうと思ったけれど、きちんと笑顔を浮かべられたかどうか、レオニード自身よく分からなかった。
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