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助手はいらない
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ヒカルとの話が終わり、すぐにシュウの部屋へ行き話をした。
シュウはベッドのヘッドボードに背中を預けるようにし、座っていたが、私を見ると辛そうに顔を歪ませた。
シュウは自己嫌悪に陥り、ずっとこういった表情をしていたのだ。私には言いたくても、軽蔑されてしまうかもしれないと言えなくて、ひたすら『違う』と言い続けた。その感情を思うと胸が痛い。早くなんとかしてあげなくては。
まずはヒカルがシュウと話をしてくれた。
シュウの抱えている苦しさは、程度は違うがヒカルも以前悩んでいたことと同じで『一方通行でないセックス』をすることで自己嫌悪から解放された。
ヒカルはそのセックスの相手が私であることまで話した。シュウは驚いていたが、私も驚いた。もしシュウがエンリに話してしまったらどうするつもりなのかと余計な気を回してしまうが、ヒカルはバレるリスクよりも、シュウに『自分も同じ』と分かってもらうことに重きを置いて話しているのだろう。
ヒカルの話が終わり、続きを私が話した。
ヒカルと同じ方法でシュウを救いたいこと。必ず救えるとは約束は出来ないけれど、シュウが嫌がることは絶対にしないことは約束する。もちろん嫌だったら断ってくれて構わない。
シュウは、私とヒカルの顔を交互に見て、少し何かを悩んだ後に、了承してくれた。
具体的に何をするか――アナルセックスの手順――を話しても、シュウは怯えることはなかった。
シュウを抱く行為、――性教育、は翌日の日中行うことになった。
教育係であるガイナにも、このことを話しておくべきだと思い、彼の部屋を一人訪ねた。
事情を話すと、彼は呆気に取られたようだった。私がヒカルに、このことを話された時と同じような反応だ。
「……あんたは、それで大丈夫なのか?」
「私?シュウを助けられるのなら何でもするわ。」
ヒカルが助言してくれたのだ。私はそれを受け入れ実行する。それ以外の感情を持ち出すべきではないだろう。
心を覗くように真っ直ぐにガイナは私を見つめたが、心を無にした私からは何も感じ取ることが出来なかったのか、暫くすると息を一つ吐き、両手を上げ、お手上げのポーズをした。
「性教育の先生の助手は必要かい?」
「助手?ガイナのこと?いらないわね。教育とはいえ、そういったことを人に見せる趣味はないの。」
「そう?じゃあ、俺は住み処の片付けでもしに出掛けるとするか。車とエンリを貸してくれるか。」
翌日、ガイナとエンリを送り出し、ヒカルにシュウの準備(洗浄)を任せ、自分も準備をしながら自室でシュウを待っていた。
やがてヒカルに連れられてシュウは部屋に来たが、様子が少しおかしい。目を赤くしており、泣いていたようだった。
怖くなってしまったのだろうか。洗浄すること自体が嫌だったのかもしれない。
私はシュウに近寄り、頬に残る涙を指で拭った。
「やっぱりやめた方が良さそうね。シュウ、怖かったのよね?無理させちゃって、ごめんね。」
シュウは、首を横に振ったが何も喋らない。瞳は何かを語りたそうだが、口は引き結ばれている。
言葉をかなり覚えたとはいえ、感情を正しい言葉に変換することが出来ないのかもしれない。
ヒカルを見ると、彼は彼で泣きそうな顔をしていた。
「……あ、いや、あの、シュウは怖がってはいないみてぇだけど……。ええと、……俺も一緒がいいって言って聞かねぇんだ。無理だって言ったんだけど、泣いちまって……。」
ヒカルも一緒?
「シュウ、ひょっとして、私じゃなくてヒカルがいいの?」
私が一番の適任者だと思ったのは、自分がシュウに一番好かれているフタナリであるからだ。しかし、ヒカルの方がいいと言うのであれば、話は別だ。やはりこういったことは、出来れば今の時点で一番好きな人とすべきことだと思うから。
問題はヒカルが無理だと言っていることだが。どうしたものか。
しかし、シュウにもヒカルにも否定された。シュウには『オスどうしは、セックスしない』ときっぱりと言われた。そういう愛の形があってもいいとは思うが、シュウに関しては違うようだ。
「どうして、ヒカルも一緒がいいの?」
「……ヒカル、仲間外れ、カワイソウだから。ヒカルも、ミッコがすき、だから、なかま―――」
「っ、シュウ!!あーっ、あのっ、好きって言うのは、違うっ、いやっ、あーー。」
必死に弁解するヒカルに少しだけ胸を痛めながら『大丈夫、分かってる』と宥め、シュウに向き合う。
外の世界に出た時に、手から水が出せないと仲間外れにされたシュウ。そのことの悲しい気持ちを思い出し、ヒカルも一緒に、と言っているのだ。この優しい子になんと言って聞かせるべきか。
「シュウは優しいのね。でもね、前にも教えた通り、こういったことは、お互いの同意がなきゃ駄目なの。」
「どうして?ミッコ、ヒカルとしたくないの?」
「シュウ!!」
ヒカルが口を挟んだが、シュウは私の顔をじっと見て返事を待っている。
したくない、と答えるべきなのだろうか。けれど、嘘を吐くことはしたくない。
「シュウ、ヒカルはね、好きな人がいるから、私とは出来ないの。」
「は?」
「ヒカルがすきなのは、ミッコ。」
「ちょ。」
「そういう好きじゃなくて、その人のことを思えば、夜眠れなくなるくらいに好きな相手がヒカルにはいるの。だから、私とは、しない方が―――」
「待てよっ、俺が他に誰を好きだって言うんだよ!?」
ヒカルは心外といったような顔をしているが、まさかエンリに懸想していることがバレていないとでも思っていたのだろうか。あんなにあからさまなのに。
「ヒカルは、ミッコがすき、なんだよ?」
邪気のないシュウの言葉が辛い。
「うん。でももっと好きな人がいるの。だから、駄目なの。」
「どうして?」
どうして?と聞かれたのはヒカルで、彼は困惑した顔をしていたが、私と目が合うと、俯いた。
「……俺は、してもいい。」
「……え?」
何を考えているのか。
唖然としていると、ヒカルは顔を上げ、私を咎めるような瞳で見つめた。
「俺は、シュウがそれで安心できるっていうんなら、一緒にセックスしてもいい。でも、アンタが無理なんだろう?そう言ってシュウに言い聞かせておいてくれ。……俺は洗浄してくるから。」
ヒカルは、思い詰めたような顔をし、部屋を出ていった。
悪者になりたくないということなのだろうか。
シュウに何て言えばいいのか。
「ミッコ、ヒカルのこと、きらい?」
1ヶ月間塞ぎ込んでいたシュウ。今日はいっぱい話してくれているけれど、毎日本当に辛そうだった。
やつれてしまった顔で心配そうに私を見ている彼に、嘘は吐けない。
「嫌いじゃ、ないわ。」
「すき?」
「……ええ、好き、だわ。」
「じゃあ、いっしょ?」
「……そうね。」
悪いのは私だろうか。
ヒカルが本当に洗浄に行ったのかは定かではないが、戻ってきた時私はどんな顔をすればいいのか。
私は、ベッドに腰を掛け、頭を抱えた。
ヒカルは暫くして、ガウン姿で戻ってきた。
三人ですることになったと告げると、ヒカルは『嘘だろ』と呟いたが、覚悟を決めたのかガウンを脱いだ。
久々に見る美しい裸に、頭は混乱しているというのに、ドクリと熱い血が中央に集まってきてしまう。
思わず息を呑むと、ヒカルは恥ずかしげに目を逸らし、ベッドに腰を掛けた。
「シュウも、脱いどけ。」
「ウン。」
するの?本当に?
ガイナに、そんな趣味はないと言ったが、観賞されるどころか3Pをすることになるなど、微塵も想像していなかった。
私が動揺していると、自分たちだけでは恥ずかしいとヒカルが言い、私のスリップドレスの肩ヒモを落とした。スルリと上半身から布が剥がれ、乳房が露になった。
痩せて少し萎んでしまった胸だが、ふるりと揺れた。
「ミツコ、アンタが決めたんだ。俺たちを抱いてくれ。」
全裸のオス二人が私を見ている。
ヒカルのペニスは固く起ち上がっていて、シュウの可愛らしいそれはピンク色の先端が僅かに頭を出している。
カチリ、と何かのスイッチが押される音がし、私の身体が勝手に動いた。
私はシュウを裸の胸に抱き寄せ、もう片方の腕でヒカルを引き寄せるとその唇にキスをした。
しっとりとした柔らかい唇と、つるつるの頬が胸に押し付けられる感覚。
ゾクリと身体を震わせると、準備として仕込んでいたものが、私の腸壁を刺激した。
これは性教育なのだと自分の中で確認しなくては、背徳感で脳が沸騰してしまいそうだった。
シュウはベッドのヘッドボードに背中を預けるようにし、座っていたが、私を見ると辛そうに顔を歪ませた。
シュウは自己嫌悪に陥り、ずっとこういった表情をしていたのだ。私には言いたくても、軽蔑されてしまうかもしれないと言えなくて、ひたすら『違う』と言い続けた。その感情を思うと胸が痛い。早くなんとかしてあげなくては。
まずはヒカルがシュウと話をしてくれた。
シュウの抱えている苦しさは、程度は違うがヒカルも以前悩んでいたことと同じで『一方通行でないセックス』をすることで自己嫌悪から解放された。
ヒカルはそのセックスの相手が私であることまで話した。シュウは驚いていたが、私も驚いた。もしシュウがエンリに話してしまったらどうするつもりなのかと余計な気を回してしまうが、ヒカルはバレるリスクよりも、シュウに『自分も同じ』と分かってもらうことに重きを置いて話しているのだろう。
ヒカルの話が終わり、続きを私が話した。
ヒカルと同じ方法でシュウを救いたいこと。必ず救えるとは約束は出来ないけれど、シュウが嫌がることは絶対にしないことは約束する。もちろん嫌だったら断ってくれて構わない。
シュウは、私とヒカルの顔を交互に見て、少し何かを悩んだ後に、了承してくれた。
具体的に何をするか――アナルセックスの手順――を話しても、シュウは怯えることはなかった。
シュウを抱く行為、――性教育、は翌日の日中行うことになった。
教育係であるガイナにも、このことを話しておくべきだと思い、彼の部屋を一人訪ねた。
事情を話すと、彼は呆気に取られたようだった。私がヒカルに、このことを話された時と同じような反応だ。
「……あんたは、それで大丈夫なのか?」
「私?シュウを助けられるのなら何でもするわ。」
ヒカルが助言してくれたのだ。私はそれを受け入れ実行する。それ以外の感情を持ち出すべきではないだろう。
心を覗くように真っ直ぐにガイナは私を見つめたが、心を無にした私からは何も感じ取ることが出来なかったのか、暫くすると息を一つ吐き、両手を上げ、お手上げのポーズをした。
「性教育の先生の助手は必要かい?」
「助手?ガイナのこと?いらないわね。教育とはいえ、そういったことを人に見せる趣味はないの。」
「そう?じゃあ、俺は住み処の片付けでもしに出掛けるとするか。車とエンリを貸してくれるか。」
翌日、ガイナとエンリを送り出し、ヒカルにシュウの準備(洗浄)を任せ、自分も準備をしながら自室でシュウを待っていた。
やがてヒカルに連れられてシュウは部屋に来たが、様子が少しおかしい。目を赤くしており、泣いていたようだった。
怖くなってしまったのだろうか。洗浄すること自体が嫌だったのかもしれない。
私はシュウに近寄り、頬に残る涙を指で拭った。
「やっぱりやめた方が良さそうね。シュウ、怖かったのよね?無理させちゃって、ごめんね。」
シュウは、首を横に振ったが何も喋らない。瞳は何かを語りたそうだが、口は引き結ばれている。
言葉をかなり覚えたとはいえ、感情を正しい言葉に変換することが出来ないのかもしれない。
ヒカルを見ると、彼は彼で泣きそうな顔をしていた。
「……あ、いや、あの、シュウは怖がってはいないみてぇだけど……。ええと、……俺も一緒がいいって言って聞かねぇんだ。無理だって言ったんだけど、泣いちまって……。」
ヒカルも一緒?
「シュウ、ひょっとして、私じゃなくてヒカルがいいの?」
私が一番の適任者だと思ったのは、自分がシュウに一番好かれているフタナリであるからだ。しかし、ヒカルの方がいいと言うのであれば、話は別だ。やはりこういったことは、出来れば今の時点で一番好きな人とすべきことだと思うから。
問題はヒカルが無理だと言っていることだが。どうしたものか。
しかし、シュウにもヒカルにも否定された。シュウには『オスどうしは、セックスしない』ときっぱりと言われた。そういう愛の形があってもいいとは思うが、シュウに関しては違うようだ。
「どうして、ヒカルも一緒がいいの?」
「……ヒカル、仲間外れ、カワイソウだから。ヒカルも、ミッコがすき、だから、なかま―――」
「っ、シュウ!!あーっ、あのっ、好きって言うのは、違うっ、いやっ、あーー。」
必死に弁解するヒカルに少しだけ胸を痛めながら『大丈夫、分かってる』と宥め、シュウに向き合う。
外の世界に出た時に、手から水が出せないと仲間外れにされたシュウ。そのことの悲しい気持ちを思い出し、ヒカルも一緒に、と言っているのだ。この優しい子になんと言って聞かせるべきか。
「シュウは優しいのね。でもね、前にも教えた通り、こういったことは、お互いの同意がなきゃ駄目なの。」
「どうして?ミッコ、ヒカルとしたくないの?」
「シュウ!!」
ヒカルが口を挟んだが、シュウは私の顔をじっと見て返事を待っている。
したくない、と答えるべきなのだろうか。けれど、嘘を吐くことはしたくない。
「シュウ、ヒカルはね、好きな人がいるから、私とは出来ないの。」
「は?」
「ヒカルがすきなのは、ミッコ。」
「ちょ。」
「そういう好きじゃなくて、その人のことを思えば、夜眠れなくなるくらいに好きな相手がヒカルにはいるの。だから、私とは、しない方が―――」
「待てよっ、俺が他に誰を好きだって言うんだよ!?」
ヒカルは心外といったような顔をしているが、まさかエンリに懸想していることがバレていないとでも思っていたのだろうか。あんなにあからさまなのに。
「ヒカルは、ミッコがすき、なんだよ?」
邪気のないシュウの言葉が辛い。
「うん。でももっと好きな人がいるの。だから、駄目なの。」
「どうして?」
どうして?と聞かれたのはヒカルで、彼は困惑した顔をしていたが、私と目が合うと、俯いた。
「……俺は、してもいい。」
「……え?」
何を考えているのか。
唖然としていると、ヒカルは顔を上げ、私を咎めるような瞳で見つめた。
「俺は、シュウがそれで安心できるっていうんなら、一緒にセックスしてもいい。でも、アンタが無理なんだろう?そう言ってシュウに言い聞かせておいてくれ。……俺は洗浄してくるから。」
ヒカルは、思い詰めたような顔をし、部屋を出ていった。
悪者になりたくないということなのだろうか。
シュウに何て言えばいいのか。
「ミッコ、ヒカルのこと、きらい?」
1ヶ月間塞ぎ込んでいたシュウ。今日はいっぱい話してくれているけれど、毎日本当に辛そうだった。
やつれてしまった顔で心配そうに私を見ている彼に、嘘は吐けない。
「嫌いじゃ、ないわ。」
「すき?」
「……ええ、好き、だわ。」
「じゃあ、いっしょ?」
「……そうね。」
悪いのは私だろうか。
ヒカルが本当に洗浄に行ったのかは定かではないが、戻ってきた時私はどんな顔をすればいいのか。
私は、ベッドに腰を掛け、頭を抱えた。
ヒカルは暫くして、ガウン姿で戻ってきた。
三人ですることになったと告げると、ヒカルは『嘘だろ』と呟いたが、覚悟を決めたのかガウンを脱いだ。
久々に見る美しい裸に、頭は混乱しているというのに、ドクリと熱い血が中央に集まってきてしまう。
思わず息を呑むと、ヒカルは恥ずかしげに目を逸らし、ベッドに腰を掛けた。
「シュウも、脱いどけ。」
「ウン。」
するの?本当に?
ガイナに、そんな趣味はないと言ったが、観賞されるどころか3Pをすることになるなど、微塵も想像していなかった。
私が動揺していると、自分たちだけでは恥ずかしいとヒカルが言い、私のスリップドレスの肩ヒモを落とした。スルリと上半身から布が剥がれ、乳房が露になった。
痩せて少し萎んでしまった胸だが、ふるりと揺れた。
「ミツコ、アンタが決めたんだ。俺たちを抱いてくれ。」
全裸のオス二人が私を見ている。
ヒカルのペニスは固く起ち上がっていて、シュウの可愛らしいそれはピンク色の先端が僅かに頭を出している。
カチリ、と何かのスイッチが押される音がし、私の身体が勝手に動いた。
私はシュウを裸の胸に抱き寄せ、もう片方の腕でヒカルを引き寄せるとその唇にキスをした。
しっとりとした柔らかい唇と、つるつるの頬が胸に押し付けられる感覚。
ゾクリと身体を震わせると、準備として仕込んでいたものが、私の腸壁を刺激した。
これは性教育なのだと自分の中で確認しなくては、背徳感で脳が沸騰してしまいそうだった。
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