86 / 120
春日部 34
しおりを挟む町屋に跨がって勝手に腰を揺らしてると、犯してるみてぇな気分になってきた。
町屋がすげぇあどけねぇ顔してぐっすり寝てっから。
それに肩や胸には俺の付けたキスマークが散らばってるし、さっき吐き出したザーメンが町屋の体のあちこちに飛び散ってるから、それだけ見ると、一方的に俺がヤっちまってる、って感じがする。
やべぇなって思うのに、そんな風に汚された町屋の姿見てっと、何回吐き出してもチンチンは硬くなるし、ケツもずっとキュンキュンしてくる。
この場面を動画に撮ったらオナネタには暫く困んねぇだろうな、つーくらい興奮しちまってる。
「町屋ァ、マジでごめんなッ、もうちょっと、ん、ハァん、もうちょっとだけッ、だからッ、アアア、っ。」
もうちょっとだけ、そんなこと言っても止め時が分かんねぇ。町屋は何やっても起きねぇくらい疲れてんのに、俺の中にあるチンチンはガチガチに勃起してるし、時折漏らす吐息も色っぽくてやべぇし。
吐息を漏らして半開きになった口にキスした後、起きねぇのをいいことに、吐き出したザーメン指で掬って、町屋の唇に刷り込むように塗りつけた。薄明かりの中でもテカテカ光ってる唇はエロくてケツ穴がヒクヒクした。
もっと塗り込みたくて、もう一回指にザーメン付けて今度は口ん中に入れた。
ザーメンでヌルついた指で歯列をなぞってると、指をしゃぶられた。
起きちまったかと思ったけど、町屋は目を瞑ったまんまだし、しゃぶり方にエロさはねぇ。
仔猫が指に付いたミルク舐めてるみてぇな感じ。
エロさは無くても、興奮した。
もっとザーメンしゃぶらせてやろうと思って一旦指を抜くと、町屋は唇に付いたザーメンを舌でペロッと舐めた。
旨かった、もっと、って言われてるみてぇでゾクゾクする。
もう一回指を入れると今度はさっきより強めにしゃぶられた。指を動かすと、「待って」って言われてるみてぇに舌が指を追っかけてきて、愛し過ぎてニヤニヤが止まんねぇ。
そうしてっとキスマークだけじゃ足んねぇくらいの独占欲が少し満たされた気がした。
町屋は俺のモンだ。
町屋にこんなこと出来んのは俺だけ。それがすげぇ嬉しくて幸せなのに、実はちょっとだけ気になってることがあったりする。
堀田に俺たちの関係を話そうって提案したら、町屋はどんな顔すんだろ?って。
町屋を信じてねぇわけじゃねぇ。堀田のこと完全に吹っ切れてて今は俺に恋してるって分かってる。
元々堀田に対する想いは俺に「諦めてくれ」って言われたくらいで諦められるモンだったんだし、――って俺が言っちまったらすげぇ傲慢かもしんねぇけど――執着具合が全然違うってことは理解出来てる。
でも、胸がざわつく。
一瞬でも関係を明かすことへの躊躇を町屋から見せられたら、俺は落ち込んじまうんだろうな、って。
でも、町屋は何の曇りもない笑顔で「嬉しい」なんて返事をしてくれた。
結局町屋は、ザーメン出す直前に目を覚ました。
「えっ?」「あれっ?」なんて言ってたけど、俺がガンガンに腰を振ってたら「あっ、や、ダメッ、イッちゃう~~~」なんて可愛い声出してザーメン吐き出してた。
熱い町屋のザーメンを奥で感じてすげぇ満たされて、そのまま抱きついてたらちょっと体力が回復したらしい町屋に二回戦?を仕掛けられた。
俺を下から突き上げて、今度はいいようにしてやられちまった。
「寝てる間に勝手にしちゃうなんて、ずるいよ。」
そんなこと色っぽい顔で言われちまって、俺にもまた火が点いて「町屋好き♡」ってアンアン喘いで。
ベッドにうつ伏せに押さえつけられながら、跨がられて後ろからも犯されたんだけど、町屋はそん時「お仕置きだよ」なんて言ってた。でも、実は言ってねぇけど二番目に好きな体位だったりする。普通のバックより密着度が高ぇし、無理やりされてる感じが堪んねぇから。町屋に強く求められてるような気がして。
最後は大好きな対面座位で、もう一回ザーメン出してもらってさすがに打ち止めになった。
俺はとっくにザーメンは尽きてて、空イキ?みたいなのをずっとしてた。
しばらくベッドの中でイチャイチャしてからシャワー浴びて朝飯兼昼飯作って食って、一息着いた頃に、意を決して堀田のことを言ってみた。
「どうしよ、僕、すっごい嬉しいんだけど。」
笑顔で頬をピンクにして嬉しがる町屋を見てると、まるで堀田を好きだったことすっかり忘れてんじゃね?って感じがして、心が軽くなった。別に心を重くしてたって程じゃねぇけど、ちょっとだけ引っ掛かってたから。
町屋のことになると小せぇことで落ち込んだり浮かれたりしちまって面倒臭ぇ。けど、そんな自分が新鮮で擽ったくもある。
心がふわふわしてニヤニヤしてたら町屋が「どうせならサプライズにしよう」なんて言い出したから、俺もそれに乗った。
『紹介してぇ奴がいる』っていつもの安居酒屋じゃなくて個室のあるような店に堀田を呼び出して、途中で町屋が「春日部の恋人です」って乱入してくる。
大体そんな流れにしよう、って決まった。
さっそく堀田にメッセージ送った。
紹介したい奴がいること、この間の相談は実は知り合いのことじゃなく自分のことだったこと。
すぐに返信は来た。
『知ってる(笑)じゃあ俺もそん時マイハニーを紹介しちゃおうかな。あ、ダブルデートでもすっか?』
俺はスマホ画面を見たまましばらく感動してた。
堀田が俺に恋人を紹介してくれんのが嬉しくて。
昔も、堀田といい感じになった女を俺に紹介してきたことがあった。付き合う間際って感じの時だったんだと思う。
ダチの彼女になる女には良く思われたいって気持ちが働いて、なるべく優しく、――って言っても無視しない程度だけど――してたら、勘違いした女が俺に告ってきちまった。
堀田は「縁がなかったんだな」なんて笑ってたけど、傷付けたのは間違いなくて。
そんなことがあったから、俺には恋人は紹介してもらえねぇんだろうな、って思ってた。
だからちょっと感動しちまった。
感動のあまり勝手に指が動いて返信してた。
『ダブルデートなんてガキかよ(笑) で、いつにすんだ?』って。
32
お気に入りに追加
3,055
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる