Black and White

和栗

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女の子の気持ち

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高校の頃、やたらとよそよそしくなった千蔵を捕まえて問い詰めた事がある。
つい昨日までベタベタくっついてきていたくせに、顔を見れば目を逸らして休み時間になるたびに姿を消した。
それがなんだかムカついて、こんこんと問い詰めると、小さな声で言った。
『今日は女の子の気分なの、』
目が点になり、何を言ってるのか理解ができず、気の利いた言葉も返せなかったのを覚えている。
そして、自分にしちゃ面白いことを言ったことも覚えている。
『・・・赤飯でも炊いた方がいいか』
そう尋ねて顔から火が出るくらい恥ずかしくなったし、千蔵はポカンとしていた。
そしてひっくり返って大笑いした。
女になったんじゃないわよ、とゲラゲラ笑った。
丁度、愛喜のそんな話を母親から聞いたばかりだったので、口から出てしまったのだった。
今思い出しても恥ずかしい。
しかも、実家は赤飯ではなく愛喜の好物が出た気がする。
まぁ、とりあえず女の子の気分というのは、千蔵曰くおれにときめいてしょうがないということらしい。
全く意味はわからないが。
でも、あの時問い詰めてよかったとは思う。
なんせスイッチがいまだに分からないし、いつの間にやら女の子になっているようでこちらも扱いに困るし、気づかないで普通にしていたら泣き出したり塞ぎ込んだりするので正直今でも厄介だ。
「・・・で、いつまで生娘気取ってんだお前は」
「・・・わかんない」
ソファに腰掛けようとしたら、千蔵は飛び跳ねて距離を取った。
膝を抱えて目を逸らす。
「あのなぁ、」
「しょうがないじゃない!美喜ちゃんがかっこよすぎるからこうなるんだよ!」
「・・・はぁー・・・なんだそりゃ」
「ぼ、僕だってくっつきたいけど恥ずかしくて・・・。でも、その、一緒にはいたいから、その、」
「わがままだな」
「・・・ごめんなさい」
しおらしい。
調子が狂う。
仕方ないので距離を取って座る。
おれにも一応、人並みに甘えたい時や触れたい時もあるんだがな。
かれこれ何日この調子なんだか。数えるのもアホらしくなってくる。
「・・・美喜ちゃん、少ししたらまたアトリエ入るね」
「・・・あ、そう」
「・・・応援して」
いや、そんなこと普段からしてるだろ。
つい睨みつけると、顔を伏せた。
悲し気な顔を見ると、罪悪感が芽生える。
頭を撫でてやろうと手を伸ばして、やめた。
「あんまり、こん詰めるなよ」
「・・・うん」
「・・・今、何描いてんだ?」
「・・・簡単にいうと、春画?」
それか。
スイッチはそれか。
以前も似たような事があった。
縛り付けられた女性の絵を描いていたら、自分もされたいと思うようになりスイッチが入って、今みたいな状況になった。
おれにはそんな趣味はないのでもちろんそをなプレイはごめんだった。
運良くそうなる前にスイッチがオフになったので安心した。
今回はどんな絵を描いているのか知らないが、過激なものではないことを祈った。
そんなこんなで、ここ数日は広いベッドを占領して眠っていた。まぁ、そこそこ快適だった、

******************


『みっくん、あの、・・・お金、貸して』
仕事中に着信があったので、身支度を整えて鞄を担いでから電話をかけると、真喜雄は言いづらそうに呟いた。
何事かと言葉を失うと、ボソボソと言う。
『あの、母さんも、愛喜ちゃんも・・・その、生理痛で動けなくて、おれ昨日お金、透吾とご飯行って使っちゃって、』
「・・・お前、いきなり金貸してくれって言うから、何事かと思っただろ・・・!ちゃんと説明しろ、この馬鹿!」
『・・・ごめんなさい』
「今から帰るから、冷蔵庫の中身メッセージで送れ」
『ん・・・。ありがとう』
安心したような声だった。
帰宅したら2人がぐったりしていて驚いたのだろう。
メッセージが来たので適当に買い物をして千蔵に電話をかける。
のんびりした声が聞こえた。
「悪い、今日帰れないかもしれない」
『へ?どうしたの?』
「母親も愛喜も体調を崩してる。真喜雄も持ち合わせがなくて電話が来た」
『・・・そっか。うん、気をつけてね。こっちは気にしないでね』
少し寂し気な声だった。
気持ちが沈む。
でも、気持ちを立て直さないといけない。
通話を終えて背筋を伸ばして実家へ向かう。
玄関を開けると、米の炊ける香りがした。
「ただいま」
「おかえりなさい。ごめん、電話・・・」
「いや、いい。2人は?」
「部屋で、寝てる。・・・愛喜ちゃん、顔が真っ白なんだ・・・。さっき、飛香くん来てこれ、置いていった」
「アスカ?・・・あぁ、彼氏か。なんだこりゃ。体調悪い時に食べるものか?これ」
ビニールから中身を取り出す。チョコレート、プロテインバー、ココア、パイン缶、湯煎して食べるハンバーグ。
どれもこれも愛喜の好きなものではあるが、さすがに体調の悪い時に食べられたもんじゃない。
真喜雄にチョコレートを渡す。顔には出ないが嬉しそうだった。
「真喜雄、キャベツともやし」
「ん」
「・・・腹減ったろ。悪かった。少し金、置いていく」
「・・・ごめん・・・ありがとう・・・」
「いや、おれが悪い。最近来られてなかったから」
「・・・みっくん、さ」
「ん?」
キャベツともやしを蒸しながら豆乳を鍋に入れる。
ベーコンとグリーンピースを入れて塩胡椒で味を整える。
「・・・シロくんと、暮らしてて、楽しい?」
「あ?なんだいきなり」
「・・・仲、いいなって思って」
「まぁ、あいつだけだからな。長く一緒にいるのは」
「・・・楽しい?」
「・・・どうだろうな。どう思う」
「・・・楽しそう」
「なら、そうなんじゃないか」
もやしとキャベツを皿に盛る。適当にドレッシングをかけてお盆に乗せる。スープもできたので乗せて真喜雄に渡す。
「ほら、愛喜に持っていけ。これくらいしか食べられないだろ。母さんにはスープだけでいい」
「ん」
「肉焼いてやるから待ってろ」
「・・・ありがと」
安売りしていたカルビを焼いてやる。
真喜雄は嬉しそうにダイニングから出ていった。
あいつは、千蔵は飯を食っただろうか。
おれがいないとかなり適当だからな、あいつは。
「ほら」
「・・・うまそ。いただきます」
箸をとり、黙って食事をする。おれも真喜雄もペラペラ喋る方ではないから、2人だとこんな感じだ。
話すとしたら、部活の話くらい。
「試合、どうだ」
「・・・順調」
「スタメンか」
「うん」
「・・・決勝行ったら、観に行く」
「ん」
「・・・大学どーすんだ」
真喜雄の顔が曇った。
経済状況のことを考えているのか、はたまた頭の出来を気にしているのか、分からなかった。
スカウトが来ていたはずだが。
「金のことは気にするな。おれの時もそうだった」
「・・・みっくんは、国立行った」
「狙えたからな。お前と違ってスポーツもやってなかったし、その分勉強に回せた」
「・・・」
「金のことを気にしてるなら、」
「違う」
はっきりと返ってきた。
真喜雄は箸を握りしめ、唇を引き結んでいた。
「家のことか?」
「違う」
「・・・圏外でもいいんだぞ。サッカーも高校で辞めるならそれで、」
「サッカーは、やりたい」
じゃぁ、なぜそんなに深刻な顔をするのか。
頭によぎったのは水出くんだった。彼は今、1番上のクラスで受験対策をしていた。
大学が別れることを懸念しているのだろうか。
聞こうとして、やめた。
多分何も話さなくなるだろう。
それに、そこまで口を突っ込むのもおかしな話だ。
「・・・行きたいところができたら、言え。調べるから」
「・・・ん」
「良人も大学か」
「・・・夜間行くって」
「夜間か。良人らしいな」
「・・・保育士の、資格取れるとこ、行くって聞いた」
「・・・保育士?」
意外だった。
でも、なんとなく子供は好きなのだろうと感じてはいた。
幼い従姉妹と買い物に出かける姿を見た事がある。普段とは違う穏やかな表情で従姉妹を見ていた。
案外性に合っているのかもしれない。
「・・・それで、」
「ん?」
「アデルと、結婚するって」
口に入れた米が飛んだ。
慌ててテーブルを拭く。
あの2人が、結婚?
待て、いつの間にそういう仲になってたんだ。
「なんか、子供の頃にアデルが良人に結婚しようって言ったの、間に受けて・・・」
「あぁ、そうか。良人はお前とは毛色の違う馬鹿だったな」
「え、ひどい」
「で、なんだ?海外に移住でもすんのか?」
「いや、この街パートナーシップ制度始まったから、ここにいるって」
「パートナーシップ?あぁ、そうか。導入されたのか。よく知ってるな」
「田所が調べてあげてた。で、式もしたいんだって」
「勢いだけは一人前だな」
「愛喜ちゃんも同じこと言ってた。で、」
「で?」
「みっくんも呼びたいって」
頭を抱える。
どこから突っ込んだらいいか、分からなかった。
教え子であり弟の幼馴染である良人とアデルの結婚式に出るのは構わないが、まだ高校生だろう。
あいつは周りを見ないで突っ走るところがあるから、相手は合意してるのか、その両親はどう思っているのか、周りの同級生はどう感じているのか、心配になった。
しばらく黙り込んでいると、真喜雄が箸を置いてつぶやいた。
「アデルがいて、よかったと、思った」
「ん?」
「・・・良人、苗字変わりすぎてわけわかんなくなって、学校来なくなってびっくりしたけど、アデルが引っ張ってきてくれたから、よかったなって、思った」
「・・・まぁ、そうだな」
「アデルは全部、覚えてる。良人の苗字」
「そりゃ、すごいな・・・」
「大事な名前だからって。・・・おれが、名前で呼ばれるの嫌だって言った時も、チームでもクラスでも喧嘩になったけど、アデルだけは、分かったって言ってくれた。アデルは優しいんだなって、大人なんだなって思った」
「・・・物分かりが良すぎて、子供っぽくはなかったけどな。おれから見たら」
「でも、良人といる時はすごい、子供。喧嘩するし泣くし暴れる」
「そうなのか?意外だ」
「・・・多分良人は、そーゆーアデルを見て、安心するんだと思う。分かんないけど」
「・・・」
「・・・良人の結婚式、もしするなら、呼ばれたら、行こうかなって、思ってる」
「・・・200万貯めたら式を上げろと言っておけ」
「わかった。みっくんの言うことならちゃんと聞くと思うから、言っておく」
よくは分からないが、良人はおれの言うことはすんなり聞くらしい。
これは良人の叔父にも言われた事だが、グレかけた時もおれが声をかけて踏みとどまったようだし、サッカーを教えていた時、チームメイトと一悶着あった時もおれが間に入ったらすんなり謝って事なきを得たし。
訳はわからなかったが、なんとなくおれの言うことを聞きやすいのかもしれない。
特別なことはしていないのだが。
「200万貯まったらみっくん、式出る?」
「・・・まぁ、その時には愛喜も結婚して式も終わってるだろうし。さすがに初めて参列するなら身内のがいいからな」
「じゃぁ、貯まったら出るって言っておくね」
「一々言わなくていいだろ」
「出てくれるかなって、しつこかったから」
「あいつ、おれの連絡先知ってんだろ。直接言ってこい」
「・・・おれと喧嘩したから気まずいんじゃないの」
「知るか。子供の喧嘩を大人が引きずるか、馬鹿」
「それも言っとこ」
だから、一々言わなくていいだろうが。
叫びたいのを堪えて食器を片す。
ざっと家事を済ませて鞄を担いだのは、もういい時間になっていた。
真喜雄に無理やりお金を渡してドアを閉める。
実家と間反対にあるマンションまで歩く。
電話口の千蔵の暗い声を思い出し、足が止まった。
「・・・疲れた」
こぼした言葉は、少し蒸した空気の中に消えていく。
背負った鞄が重く感じた。
ようやくマンションについてエレベーターに乗る。
明日も仕事だ。早く寝よう。
玄関を開けると、アトリエから千蔵が顔覗かせた。
パタパタと小走りで近寄ってくる。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「あの、」
「構ってる余裕がないから、もう寝る」
「2人共、大丈夫だった?」
「生理痛だ」
答えると、心底安心した顔をした。
ぐっと腕を引かれて抱き締められる。
久々の行為だった。
力が抜けそうになる。
「千蔵、」
「よかった。電話口の声が、元気がなくて心配してたの。聞きたかったけど聞けなくて」
寂しげに聞こえたあの暗い声は、本当は心配していたのか。
なんだか少しだけ肩が軽くなる。
「驚いたし、疲れたよね。お風呂出来てるから、ゆっくり入ってね」
「・・・お前、もういいのか」
「え?」
「女の子モードってやつ」
「あ!ご、ごめんね!ずっと変な態度取ってて!なんかもう美喜ちゃんがかっこよすぎて恥ずかしくて・・・今もかっこよすぎてきゅんきゅんしてるけど、甘やかしたい気持ちになっちゃった。くっつきたいし頭撫でくりまわしたいしぎゅーってしてたいなーって・・・。都合いいよね、ごめんなさい」
「・・・じゃぁ、頼む」
「・・・え!か、可愛い!うそ、やだ!好きぃ~!」
力一杯抱き締められた。一瞬息が詰まる。
離れようとすると、さらに力が込められたので諦めた。
靴を脱ぐと何故か手を繋いでダイニングまで歩かされた。
ソファに腰掛けると、ベストのボタンを外される。
「おい、」
「全部やってあげる。美喜ちゃんはぼーっとしてていいからね」
「・・・仕事終わったのか」
「うん。前にも頼まれた人のやつ。奥さんの春画シリーズよ」
「・・・お前と過ごしてると、いろんな人がいるんだな思うが、より特殊だな」
「今回は跡がつかないテープでめちゃくちゃに縛り上げて転がされた絵を描いてきたのよ」
「・・・いや、別に聞いてない、」
「でね!・・・テープ、貰ってきちゃった。イメージと合わない色だったからあげるって言われて」
「・・・てめーを縛り付けて転がしといてやるよ」
「ダメー!美喜ちゃんに使うためにもらってきたんだから!」
「却下」
「もう、期待してるくせに。前に両手両足拘束したら興奮してたじゃない」
思いきりビンタしてやる。
顔をおさえて苦笑いして、擦り寄ってくる。
突き飛ばして適当に服を脱ぎ、風呂場に向かうと、慌ててついてきて後ろから抱きつかれた。
「怒らないで?ごめんね」
「お前なんか地獄に堕ちろ」
「美喜ちゃんも一緒なら喜んで!」
「一人で堕ちろ」
「やーよ。絶対連れていくんだから。はー、やっと抱きつけた。女の子の気分だとどうしても緊張しちゃうのよね」
「どけ。風呂入る」
「一緒に入ろ。久しぶりに、洗ってあげる」
「・・・」
「に、睨まないでよー!もう言わないから!興奮どころかブチ切れてたのはちゃんと分かってるしなんならその後放置されてめっちゃくちゃ反省したからもうしないもん!テープも捨てます!」
「おれが使ってやるからおれによこせ」
「や、やぁー・・・うーん・・・似合わないよ、僕」
「はっ。お前の方が似合うだろ。おれがじっくりスケッチブックに描いてやるから楽しみにしておけ」
ごめんなさいと何度も言われるが、無視をして風呂に入る。服を着たままびしょ濡れになった千蔵がおかしかった。
服を脱ぐと、床に落とす。ビシャ、と重たい音がした。
「明日仕事よね」
「あぁ」
「まっすぐ帰ってくる?」
「まっすぐ帰ると壁にぶつかるし、ここにたどり着けん」
「も、もぉー!意地悪やだ!予定ないよねってこと」
「はいはい」
「エッチ、たくさんしようね」
「しない」
「あ、もぅ!拗ねちゃって!いーもん。勝手に始めちゃうもん」
「うわっ!」
いきなり尻を揉まれて肩を跳ねさせる。
正面から抱きつかれ、押しつけられる。
「てめ、明日にしろっ」
「やったー!明日の予約取れたー!」
「手をどかせ」
「いやよ。抜くだけ抜くだけ。ね?」
細い指が触れて、反応する。
ため息をついて身を委ねることにした。
繊細な動きに、すぐに息が上がる。
千蔵は嬉しそうに笑い、たくさん出していいよ、と低い声で囁いた。









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