Evergreen

和栗

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うーん・・・。
あんまり、ガツガツしすぎるのも、悪いよね。
明日も朝早いって言ってたし・・・。
塾と予備校の規模が大きくなり、新人が入ってきたのと、コースが増えた事で涼くんのシフトが少し替わった。
なんとなんとなんと、夢にまで見た連休!!
しかも平日連休!!
近場に旅行も、行けちゃうんだ!
おまけに有給も追加されたし、必ず5日間は取得しないといけないから3連休、4連休も可能に・・・!!
色々妄想と想像が捗って、おれの下半身も心も大変なことになっているわけです。
「お待たせ。ごめんね。明日の準備が・・・」
「ううん!全然。あの、あのさ?明後日、休みだったよね?」
「うん。明々後日も。ごめんね、休みがコロコロ変わって・・・」
「涼くんが大変だよね。大丈夫?」
「うん。平気。明日は早上がりなんだ。もしかしたら残業するかもしれないんだけど・・・」
「うんうん。お迎え、行くからね。早く寝よう」
手招きをして抱きしめる。
明後日・・・楽しみすぎる。今日は我慢だ。我慢、我慢!
そしたらさ、絶対に楽しくて、そりゃもうエッチな連休が待ってるんだから!
「和多流くん、明日定時で上がれたらスーパー行こう?明日お米が安い日なんだ」
「うん、うん」
「わっ!あははっ、んふふ、」
顔中にキスをする。勃たないように気をつけなければ。
ここで勃ったらもう我慢が利かない。
苦労が水の泡にならないように頑張るぜ。


******************************



「明日、軍司くんのところ行ってきていい?」
「は?だめです」
間髪入れずに答えると、涼くんは目を丸くした。
「えっ」
「え?何で行くの?」
「・・・なんでって、軍司くんが暇つぶしで作ってたゲームの話、してたでしょ?それができたって言うから、」
「暇つぶしで作ったゲームしに行くの?おれを置いて?」
「え、え、別に置いてなんて・・・一緒に行く?」
「何で?おれと一緒にいるって選択はないの?」
「・・・な、なんか怒ってる?」
「怒ってない」
怒ってない、けど。
ムカつく・・・。
苛立ったまま家に帰ると、涼くんは玄関でポツンと立ったままおれを見ていた。
気まずい・・・。なんでおれはいつも間違えるんだろう。ただ、涼くんも同じ気持ちでいてほしかっただけなのに・・・。う、冷静に考えると独りよがりすぎる・・・。
我慢したのはおれの勝手だし、ムラムラしてたのもおれの勝手だし、同じ気持ちって言っても、涼くん、おれより性欲、弱いし・・・。
いや、性欲の問題ではないけど・・・。
「・・・和多流くん、甘えてる?」
「へ?」
「いや、ん・・・甘えてるのかなって・・・。ほら、時々甘え方を間違えるから」
「・・・え、」
あ、あれ?
体が一気に熱くなる。
う、わ、っ・・・ガキかよ、おれ・・・。
「やっぱり!もぉ、ちゃんと言ってよ」
抱きつかれてさらに恥ずかしくなる。
顔が見られなくて、手で隠す。
「色々考えてた?連休だもんね」
「・・・う、ん、」
「しばらくはずっとこのシフトだと思うんだ。だからね、たくさんお出かけしようね」
「・・・ん」
「・・・あの、勘違いだったらごめん」
「・・・何?」
「もしかして、スーパー、寄らなかったのって、・・・し、したかった、から?」
あ!しまった!すっかり忘れてた!!
え、でも、今、したかったって、言った??
え、え、気づいてくれた!?
おれ、あんな態度度とったのに!?
「そ、そうです」
「・・・もしかして連休に備えてた?」
「そりゃ、はい・・・」
「・・・ふへへっ」
「・・・い、色々、その、妄想とか、想像を、その、」
「エッチ!えへへっ。最近してなかったもんね。そっか、この日のために我慢してたんだ。へぇー」
「いや、その、おれだって馬鹿みたいに盛ってばっかりじゃないんだから!我慢くらいできるし!シフトが変わったから変に負担をかけたくなかったんだよ!」
「ありがとう。大好き」
パクッと食べるようにキスをしてくれる。
涼くん・・・可愛い・・・!
ギューっと抱きしめると、明日、断るね。と言ってくれた。



******************************



「ん、ふ、もっと、」
「涼くん・・・」
やばい。嬉しい。嬉しすぎる。
お風呂も一緒に入ってくれて、体も頭も洗ってくれて、ベッドでたくさん、キスをしてくれる。
向かい合って座り、何度もキスをしてお互いの存在を確かめて、目を合わせる。ギューっと胸が締まった。
「気持ちいい」
「おれも・・・」
「気を遣ってくれてありがとう。急にシフトが変わったから、おれ、びっくりしちゃったよ。成瀬さんも初めて連休になったって、言ってた」
「うん、おれも連休、嬉しい」
「あ、あのね、またいつも通り、その、し、したいときに、しよーね・・・あ、んぅっ、」
顔を掴んで乱暴に口内を犯す。
涼くんの腕がおれの背中に回って、抱きしめた。抱き寄せて膝に乗せ、細い腰をきつく抱きしめる。
「んぅ、ん、ん、」
「こっちも、」
「あっ!」
立ち上がった乳首を舌で弾く。
硬くて、でも、簡単に弾けてしまいそうな皮の薄さ。夢中になってしゃぶっていると、肩に置く手に力が入った。
「んぁっ!あ!待って、待って、」
「やら、」
「や、待ってぇ!違うの、んっ、うぅっ!待って、や、やぁ、あ、きちゃう、きちゃう!」
乳首を摘み、柔らかくこねる。
唾液を絡めて強く吸い付けば、ガクガクと痙攣してしがみついた。
ぎゅーっと頭を抱え込まれて嬉しくて、さらに吸い続けて舌で弾く。
思う存分堪能して口を離すと、崩れ落ちて倒れ込んだ。細い腰がひくひく震えて、呼吸を乱している。
ペニスからは真っ白な精液が溢れていた。
涼くんも1人でしなかったんだ。忙しかったもんね。掬い上げて舐めると、濃い雄の味。大好きな味。
「だ、だめ、だめ、今だめ、」
「ん?よかった?甘いきしちゃったね・・・」
「ち、乳首、触らないで、」
「なんで?寂しいよ」
「あぁん!」
優しく指を置き、上から押しつぶす。グニグニと動かすと、腰を持ち上げて揺らした。
ペニスが揺れて、酷く官能的だ。
「いって。ほら。ペニスも可愛がろうね」
「ふぁあ!ぎもぢぃっ、だめだめだめ!いきたくないのぉ!」
「いかせたいのっ」
少し柔らかいペニスを、強く吸い付きながら口に招き入れる。
ぢゅるっと音を立てて奥まで咥え込めば、涼くんはガクガクと腰を揺らし、おれの口内にペニスを押し付けた。
「かはっ!あ゛ーーー!」
「ん゛っ、」
びたびたと精液が溢れる。舌で可愛がりながら飲み込んで綺麗に舐め上げ口を離すと、ガタガタと震えながら縮こまった。
足でペニスを隠し、両手で胸を押さえて横向きで丸まるその姿が可愛くて、動画に収める。
「ん、ぅ、ぅんっ、はふっ、」
「あぁ、余韻がひかないの?じゃあこのままお尻・・・」
「や、だっ!やだぁ、おれがする・・・!口、で、したいの・・・」
「シックスナインでもいい?おれ、我慢できないよ」
「そ、それだとおれ、力抜けちゃうもん・・・!」
「そうだよね。いつも腰が砕けちゃって、おれの顔にお尻、押し付けてくれるよね」
「や、やだよ、そんなこと言わないで・・・!」
「待ては無理。見てよ。我慢なんてもう、無理だよ」
パンツをずらすと、勢いよく飛び出てきた。もう、糸を引いている。涼くんのふくらはぎ辺りに一雫落ちて、ピクンと足が跳ねた。
「ほら、パンツぐしょぐしょになっちゃったんだよ」
顔に押し付けると、そっとパンツを持ってすん、と鼻を寄せた。
涙目で微笑むと、エッチな匂いがするね、と小さく言う。その一言でまたペニスが大きく跳ね、ダラダラと涎をこぼした。
「す、すごいね・・・可愛い・・・」
ふーふーと息を荒くしていると、涼くんがそっと起き上がり、ペニスを両手で包んだ。カウパーを指で掬い、口に入れて味わって、飲み込む。
「ふふ、濃いね・・・」
「早く挿れたい。早く挿れて、中で出したい」
「う、うんっ。その後、口で・・・」
「このままでいい?ゴム、しないとだめ?」
「今日は、いいよ・・・。おれもこのままがよかった・・・嬉しい・・・」
「お尻、ほぐしたい。早く」
「あっ!」
重ねた枕の上に押し倒し、足を抱える。ローションをたっぷりと手に取りすぼみに塗りたくると、ヒクヒクと痙攣していた。
ゆっくり押し込むと、キュッと締めてうねりながら招き入れてくれる。すごいな、涼くんの体。おれのこと本当に覚えてくれてるんだ。
いきなり指を2本挿れても、嬉しそうにしゃぶってくれる。
柔らかいな。熱くて、トロトロで、締め付けてくれる。前立腺はすでにぷっくりと膨らんでいて、指で弾きやすかった。指の腹で擦ると、目を見開いてのけぞる。
「お゛っ!?」
「ん?ふふ、強すぎた?」
「つ、つよい、優しく・・・!」
「ごめん、加減ができてないね・・・気持ちが、先走ってるのかな、」
「おっ、おっ、あぁっ!あ゛んっ!あ゛ぁんっ!」
「もっと見せて?カメラ見て」
中をほじりながら、喘ぐ涼くんを動画に収める。
目を閉じて耐えようとしても、枕を掴んで気をやろうとしても、涼くんは我慢ができずに大きな声で喘いだ。
カメラは見ない。しっかりとおれを見つめて、眉を寄せていた。
「強いの!だめ、あ゛ぁ~!いきたくないぃ~・・・!」
「トロトロ・・・すごいよ。中、見ていい?」
「ん、んっ!」
足を抱えて開いてくれる。指で広げて覗き込むと、とろりとローションが溢れた。赤く熟れて、美味しそうだ。携帯を置いて、お尻を掴んで舌を捩じ込む。
「ゔっ!?そ、それ、きもち、」
「ははっ!やっと言ってくれた・・・いつも嫌がるもんね。嬉しい」
「んあっ、あ、ぬるぬる、」
「ん、ごめんね。コリコリまでは届かないけど・・・これも気持ちいいよね?」
内腿を舐めると、全身を震わせた。
軽く噛みついて吸って、さらにベタベタにする。
足を震わせながら、涼くんはペニスを緩く扱いた。
「ここ、好き?」
「好きっ、しゅきっ!きもちい、」
「ペニスから手を離して。トコロテン、出来るかな?」
「へ?あ、うぅう~っ!」
指を挿れて、ゆっくりと引いていく。あぁ、すごい、吸い付く。離れないでって言われているみたいだ。
また押し進めると、涼くんの口元が緩んだ。
「あぁん・・・あ、んんぅうぅ、」
「ん、」
「あ、くすぐったい!あは、んふふっ、あぁあぁあん・・・!だ、めぇ、も、分かんないよぉっ・・・」
内腿を舌で撫でながら指を抜き差しすると、涼くんは頭を左右に振りながら快楽に耐えた。
わからない、を連呼しながら喘ぎ、ペニスからはだらしなくカウパーが溢れて糸を引き、腹の上に落ちていく。
「あ゛ふっ、あ゛、あ゛、ぎもち、だめ、くるの、なんかくるの、」
「くるの?どこが好き?」
「全部・・・全部好き・・・好き・・・好き・・・」
「おれも」
「し、たいの・・・」
「ん?」
「和多流くんとしたいのぉ・・・!」
「おれも・・・。あの、一個、したいこと、ある・・・」
「え?なに?し、しよ?」
「力抜いて」
「うんっ、」
ニコッと笑って、深呼吸をして、力を抜く。足を抱えなおしてペニスを涼くんのと重ねると、目をとろけさせた。
「・・・このまま、いける?」
「へ?」
「想像して、いける?」
「・・・そ、想像?」
「おれが入ってるのを想像して、いってほしい。見てみたい」
「・・・脳いきとは違う?」
「似てるかもね。でもお尻で感じて欲しい」
「・・・む、難しいかもしれないけど、やってみるね。あの、あの、動画はやめて?ちゃんと、おれを見てて欲しい・・・」
「あれで撮ってちゃダメかな・・・」
天井にぶら下がる俯瞰撮影用のスティックを指さすと、少し戸惑いながらも頷いてくれた。
セットしてカメラから隠すように覆い被さると、いいの?と囁かれた。
「おれに集中して。カメラに映ってなくても、涼くんがいくのは分かるから」
「・・・うん、お、おれのこと、見ててね・・・」
「うんっ」
「おでこ、くっつけて・・・」
「うん・・・はは、汗すごいや。ごめん」
「ううん。嬉しい・・・」
しばらく目を閉じて無言になった。
キスをして少しだけ腰を揺らす。涼くんは短い呼吸を繰り返すと、ぎゅっと手を握った。
「は、はぁっ、・・・ん、」
「中、気持ちいい・・・?」
「切ない・・・」
「切ない?」
「ほ、ほしい、から・・・あっ、早く、ほしい、」
「挿れるね」
囁くとビクンと腰が跳ねた。言葉だけでこんなに反応してくれるんだ。
「一番太いところ、入るからね・・・」
「あ、あぁっ、」
「中、擦れてる?前立腺ね、ここね?」
「んおっ!あっ!ダメダメダメ!」
「ほら、ずるーって、入るねぇ・・・」
「だめーーっ!」
頭を左右に振りながら、涼くんは泣き出した。腰に絡んだ脚が痙攣している。手を離して腰を支えると、大きく震えた。
「あ゛っ!あ゛っ!?い、いっちゃ、」
「まだ入るよ」
「お゛ぉっ!?いく!奥まで来て!!」
「奥まで行きたい・・・!トントンって、してあげるから・・・!いっぱい、突いてあげるからね、ほらっ」
「あ゛っ・・・!!」
短く低く喘いで、涼くんは激しく痙攣した。
のけぞり、細い体を震わせて声も出せずにいき続ける。
そっとお腹に手を当てると、全身の力を抜いて一気に脱力し、ベッドへ沈んだ。
「涼くん・・・」
「は、はひっ、あ、あぅ・・・」
「・・・気持ちよかった・・・?」
「入ってる、入って、奥、奥、」
「まだ挿れてない・・・涼くん、すごいよ・・・。嬉しい・・・いけちゃったねぇ・・・?」
「和多流くぅん・・・」
甘えるようにおれを呼んで、ペニスを包んでくれた。
撫でながら見つめ、欲しい、と口を動かす。
「挿れていいの?」
「は、早く、本物、ほしいっ」
「これ?」
「うんっ、うんっ!」
「嬉しい。我慢してたんだ・・・ずーっと・・・」
「好きって、しよ?好き、」
「好き・・・大好き」
「えへへ、」
「ふふっ。可愛すぎ」
「ん、ん、」
「吸って」
舌を出すとしゃぶりついてくれる。
お互いの唾液でベタベタにして、枕を投げ捨てて押さえつける。ペニスを当てると、ニコッと笑った。
「おれ、多分、飛んじゃうから、今、言うね?」
「ん?」
「おれもずーっと我慢して、1人でするのも、我慢して、和多流くんに抱かれたくて、待ってた」
「涼くん・・・」
「中々してくれないから出かけちゃおうかなって、思っちゃったんだ。和多流くん、たくさんしようね。だってね、連休だよ。来週も、その次も、ずっと」
「うん・・・たくさん、しようね・・・抱きたいよ」
「うん。好き・・・」
「大好き」
腰を進めると、涼くんは甘い声をあげてしがみついた。
熱くて、うねって、絡みついてくれる。とん、と奥にぶつかると脚が痙攣して中が締まる。すごいな。こんなにとろけてるのに離れない。くびれを引っ掛けるように中を擦ると、一層高い声が響いた。
「んぁあ!あ!いった!いっちゃったっ!またいく!」
「ふふっ、動いてないんだけどなぁ。動いたらどーなっちゃうの?ほら、」
腰を掴んで揺さぶる。シーツを掴んでのけぞって、泣いた。涙が落ちていく。可愛くてたまらないよ。
汗ばんだ肌に触り、全身を撫でる。それだけで中が収縮していき続けた。
「お゛!お゛ぉっ!あ゛!いぐの!」
「またいくの?おれがいくまでに、何回いくのかなぁ?ははっ!可愛い!」
「んあ゛ぁっ!?わ゛っ!あ゛ぁっ!」
艶かしい水音と、肉のぶつかる音。ベッドが軋む音と、シーツが擦れる音。
涼くんは首を横に振りながら、何度もおれの手を剥がそうと爪で引っ掻いた。それを何度も剥がして、弾いて、しっかり掴んで、腰を押し付ける。
「あ゛、あ゛ぁ~・・・あ゛ん゛ん~・・・!」
「いきそ、」
「ゔぅ~・・・!ゔ、ゔ、いぐ、」
「中に、出すからね?飲んでね・・・」
「あ゛ぁーーー!!」
奥の奥まで叩きつけて、吐き出す。涼くんは白目をむいて痙攣した。慌てて頬を叩く。ハッとしたようにおれと目を合わせると、プシュッと潮を吹いた。
パシャパシャと吹き続け、お腹を濡らしていく。
シーツにできていく染みが、さらに興奮させた。
「あ、あぇ?しゅごい、止まんない・・・」
「止まんないね・・・止まんなくていいよ。このまま、いっぱい漏らしてね?可愛いね。大好きだよ」
「とま、ない、止まんないよぉ、やだよぉ、たしゅけ、」
「セーフワードは、あの・・・」
いやだ、と言おうとして口をつぐむ。今のはダメ。涼くんが辛いなら辞めないと・・・。
抜こうとすると、ガシッと手を掴まれた。
「や、いや、」
「え?でも、」
「ちが、漏れちゃ、止めて・・・!止まんないの、やだぁ、」
「・・・していいの?」
「したい、したいの・・・あ゛ぁっっ!」
そっとペニスを包む。吹くのが止まった。でも、涼くんは涙をこぼしながら震えていた。
「こ、壊れちゃう、」
「・・・そ、だね・・・辛くない?」
「きもち・・・」
「・・・もっとしたい。気持ちいいなら、もっと、したいよ」
「・・・うん、しよぉ・・・?」
とろりととろけて、涼くんは腰を揺らした。
嬉しい。嬉しいな。両手を伸ばして、笑ってくれる。吸い寄せられて、抱きついて、馬鹿の一つ覚えみたいに腰を振った。
涼くんと2人で、何度も何度も達した。



******************************




「あのね、やりたいことあるんだ」
遅めのお昼ご飯。おれが適当に茹でたパスタを美味しいと言って食べてくれる涼くんが可愛くて噛み締めていると、ニコッと笑った。
「ベランダ、広いでしょ?野菜とか育ててみたい。連休になったことだし、手入れする余裕もあると思うんだ」
「野菜?」
「トマトと、ナス。あとね、オクラ。プランターでできるから」
「・・・ふむ、あんまり広げなければいいか」
「いい?」
「後で買いに行こうか」
「うんっ!ずっとやってみたかったんだ。2株ずつ植えたら、毎日採れるかな」
「どうかなぁ。やってみようね。オクラ、好きだったの?」
「たまに食べたくなる。醤油と鰹節で和えて、ご飯に載せるんだ」
「あー、マグロ載せて、納豆も載せたいな」
「作るよ」
楽しみだ。
明日も休みというのがまた嬉しい。
苗を買ったらすぐに植えて、明日はデートに行きたいな。
いや、絶対に行く!
「和多流くん、明日はさ、」
「デートしよ。ね?」
「・・・くふふっ」
「え?」
「今おれも言おうとしてた!前に話したドーナツ屋さん、行こっ」
めちゃくちゃ嬉しい。
どこにだって連れて行きたいよ。連れて行く。
すごく、楽しみ。
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