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しおりを挟む「ん、ぅ・・・ふ、」
うつ伏せのまま、口を押さえる。
和多流くんの唇が、舌先が、優しく触れて滑っていく。
くすぐったくて、気持ちよくて、熱いため息が漏れていく。
「ふ、うー・・・」
「柔らかいね・・・」
「あっ」
ちゅっと唇で吸われた。
ギューっとシーツを掴む。
深呼吸すると、それに合わせて舌先で突かれた。
「あー・・・!も、や、」
「気持ちよくない?」
背中を撫でながら耳元で囁かれる。腰が跳ねた。
「気持ち、いい・・・」
「うん。知ってる。あーんして?」
首を持ち上げて口を開けると、優しくキスをしてくれた。
今日、すごくゆったりしてる。
溶けそうだ。
和多流くんの大きな手のひらが背中を撫でて、腰に滑って、お尻を柔らかく摘んで、揉みしだく。
丁寧な触れ方に、いつもより恥ずかしさが勝る。
シーツを掴む手が真っ白になっていた。
「は、はぁっ、はぁっ、ん、うぅう・・・!」
「手、力抜いて。全部、だらんってしてていいよ」
「いや、怖い、」
「怖いの?どうして?おれがここにいるのに」
「は、離れないで、離さないで、」
「うん。たくさん感じて。四つん這いになれる?」
「が、頑張る・・・!」
フラフラしながらなんとか腕と膝を踏ん張って、四つん這いになる。
足の間に腕が入ってきて、胸を撫でられた。そのまま下腹部まで滑って、ペニスを包む。
「あー・・・」
「すべすべだね」
手が離れて、お腹の辺りを撫でた。臍の下をくんっと指の腹で押され、ビクッと体が跳ねる。
「んふっ、」
「ここね、いつも温かくて、気持ちいいよ。柔らかいの」
「ん、う、う、」
「ここだからね。覚えて」
クリクリと押され、腰がしなる。
くすぐったい。気持ちいい。
「ぅあっ!」
指先を滑らせて、また胸まで登っていく。乳輪を撫でながら、腰に唇をそっと押し付けた。
「は、はぁ、や、」
「ここ分かる?これね、仙骨」
「し、知らない、いや、」
「ここ押すと、ほぐれて気持ちいいよ」
「いやなのっ、もぉ触らないで、」
「わかった」
パッと手が離される。
え、なん、で??
四つん這いのまま振り返ると、和多流くんはあぐらをかいておれを見ていた。
ダメ、こんなの。
「わ、和多流く、」
「触って欲しい?」
「意地悪しないで・・・」
「してないよ。嫌なことはしたくない」
「っ・・・和多流くんが、してっ、」
「何を?」
気持ちいいことして。
撫でて、ほじって、掴んで、摘んで、なぶって、キス、して・・・。
四つん這いをやめて、和多流くんの正面に向き直る。恐る恐る足を広げると、じっと見つめられた。
その視線だけで、気持ちいい。
「さ、触って、」
「どこを?」
「全部、」
「どうやって?」
「いつも、みたいにっ」
「いつも?」
「・・・し、したく、ないなら、」
「違うでしょ?どうして諦めるの?逃げちゃダメ」
「っ、え、あ、」
「言って。どこが気持ちいいのか、何をして欲しいのか、全部。ちゃんと、教えて」
なんで、なんで、言わせるの。
恥ずかしい。言えない。言いたくない。
やらしいって、淫乱って、思われたくない。
ペニスが萎えていく。涙が出そう。
シーツを掴んでも、足を閉じても、俯いても、和多流くんは何も言わない。
好きって言って。可愛いって、言って。気持ちいいって、言って。
おれに、触って。
すん、と鼻を啜る。近づいて、手を握って、顔を上げる。しっかりと目が合った。
「し、知ってる、くせに・・・」
「ん?」
「おれがしてほしいこと、和多流くんが、知ってるくせに・・・!全部、おれに、教えたくせに・・・!」
「・・・うん」
「・・・全部、して・・・和多流くんしか、知らないんだから・・・」
「おれしか知らないの?」
「だって、何されても気持ちいいんだもん・・・全部、気持ちいい・・・これがいいって、言えない。和多流くんだけが知ってること、だもん・・・」
「・・・そっかぁ、おれだけなんだ・・・」
「あっ!」
押し倒されて、顎を固定された。
至近距離で見つめられてドキドキする。熱を持った瞳がおれを射抜くと、力が抜けていくんだ。
「萎えちゃったね」
「だって、」
「寂しかった?」
「ゔん、だって、だって、」
「意地悪じゃないよ。知りたかったの。気持ちいいこと、したかっただけだよ」
つ、と脇腹に指が這う。
ゾクゾクした。
「あ、あ、」
「可愛い・・・」
「ふ、んっ、」
額が重なる。
吐息が気持ちいい。
「ここ好きだね」
胸に指が伝う。
腰が跳ねた。そのまま脇腹に流れて、腰をくすぐる。気持ちいい。
きゅっと枕を掴むと、その手を解いて和多流くんの肩に置くように誘導された。
「両手、肩に。おれの肩、掴んでて」
「ぎゅ、ぎゅって、」
「隠しちゃダメ。おれのこと見て。目を開けて。そう・・・ほら、気持ちいいね」
「恥ずかしい、」
「うん。それがセックスっていうの。恥ずかしいから、2人だけの秘密なんだよ」
「う、うんっ、ん、はぁ、あ、わた、」
「和多流」
「わ、たる、わたる・・・はぁ、はぁっ、あー、あーっ、」
「そう、感じて・・・えらいね。可愛いね。ちゃんと見てくれて嬉しい」
「気持ちいい、いいのっ、」
「うん。教えて?ほら、ここ、好きだよね?」
脇腹をくすぐられる。
体が大きく跳ねて、見つめ合ったままだらしなく喘ぐ。
「あ゛ぁ!あ、あぁあっ!だめ、だめ、」
「キスしよっか」
「んむっ、んくっ、らめ、いっちゃぁ、」
「いいよ。ほら、見て?」
「あぷっ、ん、ん、ぅんっ、」
「はっ、見て。おれのこと、ちゃんと・・・舌出して」
「は、はへっ、はい、あ、あ、」
ヌルヌルと舌を絡ませる。
和多流くんが目を細めた。
「ふぁ・・・かっこいい・・・」
「・・・可愛い。嬉しいことばっかり言ってくれるね」
「す、すき、」
「大好き」
「あっ、」
離れていく。
手を伸ばすと指を絡めて、またそっと離れた。
腰を掴んで少し持ち上げ、和多流くんの膝に乗せてくれる。枕に深く体が沈む。
「感じて」
熱い両手が腰から胸をなぞりながら登ってくる。
あ、あ、気持ちいい。少しカサついた指先も、硬い手のひらも、全部感じる。
気持ち、いい・・・!
「やっと力が抜けたね」
「あ、あへ、あぁ、あ、」
だらりと伸びて力の入らない腕を持ち上げて、チュッとキスをされた。
足もだらしなく伸びている。力が入らない。
「全部柔らかいよ。だらーんってしてて?リラックスしてるともっと気持ちいいよ」
「わ、わ、わたるに、したい、おれも、おれも・・・」
「あとでね。だらしなく喘いで?ね?」
「は、はい、」
「いい子だね。・・・ペニス、そり返ってやらしいね。涼のペニスって、すごく綺麗」
つん、と突かれる。ぷるっと揺れた。
「なーんにもしらない、可愛いペニス」
「は、はい・・・」
「色も綺麗。こんな綺麗なピンク色、初めて見たんだ」
「ん、う、は、はいっ、あの、おれ、」
「うん。一生綺麗なままだね。何も知らないまま。可愛い」
「ゔーーーっ!」
内腿を撫でられる。ガクガクと腰が痙攣した。
指先でくんっと押されただけで大きく足が跳ねる。
「ここ好きだね」
「あ!好き!きもちー、です!すごい、あ、ああ、」
「自分でも知らなかったでしょ?」
「う、う、知らなかった、知らなかったぁ・・・!」
「ここもね」
おれの膝を折り、つま先を口に含んだ。反対の足先は指でなぞっていく。
「そ、それ、だめ・・・!やだぁ・・・」
「おれがしたいんだから、罪悪感なんて感じなくていいよ。快楽だけ感じてね。素直になってごらん。ほら、」
べちゃ、と音を立てて指の間に舌が入る。くすぐったい。ヌルヌル、する。
「はぅうぅ・・・!ん、んく、ぅ、うっ、」
「上手・・・涼、今度爪先だけでいけるようになろう?絶対に、すごく可愛いよ」
「は、はぁっ!そこらめ、らめ、」
内腿を何度も撫でられる。気持ちいい。だめ。
縮こまろうとすると、パンっとお尻を叩かれた。
「ひんっ!?」
「力抜いて。ほら、いい子いい子」
するすると尻タブを撫でられる。力を抜くと、爪先がより一層気持ちよくて、ぽろっと涙が落ちた。
「あー・・・あぁー・・・」
「ふふっ。美味しかった。ありがとう。大好きな乳首、触るよ。力抜いててね。力んじゃダメ。分かった?」
「は、はひっ、はい、気持ちいい・・・」
和多流くんは手のひらに少量のオイルを垂らすと、手をこねて温めてそっとおれの胸に置いた。
じゅわーっとオイルが染みていく感覚がする。温かくて気持ちいい。
そのまま円を描くように、しっかりと塗り込められた。立ち上がった乳首が手のひらでこねられて気持ちよくて、きゅっと目を閉じる。
「おれを見て」
「あ、は、はいっ!・・・は、恥ずかしい・・・」
「寂しくさせないで」
「・・・一回、ギュッて、」
「うん」
体が近づいてきて、強く抱きしめる。首にキスをすると、同じところにカプ、と噛みつかれた。
「んひっ、」
「力抜いて」
「はい、」
「足も、だらんって。そう。おれに体を預けて」
「うんっ・・・手、手、肩に、」
「うん。ここに置いてていいよ。おでこくっつけようか」
とん、と額が重なる。熱い。気持ちいい。
「んぁ・・・」
「乳首触るよ。ほら、ツンって」
「んぅっ、」
「可愛いね。プニプニだね」
指の腹でトントンとノックされる。ペニスが跳ねた。
「うぁあっ!」
「ほら、だーい好きなクルクルしてあげる」
乳首を押しながら円を描く。これ、好き。
「好き、好きです、これ好き、」
「こうしたらもっと感じるね」
「あぁん!!」
きゅーっと摘まれて、また押し潰されながら円を描く。
繰り返されて、胸が持ち上がる。
「ふあっ?あぁ!あ、もっと、あぁっ!」
「これも好きだもんね」
爪で弾かれる。体が熱くて、熱がこもる。
指の腹で摘まれて、引っ張られた。
「ぎもぢいいっ!好きぃい・・・!」
「弱弱乳首だねぇ?ほら、コリコリ」
「きもちーです!弱くてごめんなさいっ!好きですぅ・・・!」
「とてもお利口。コリコリしててあげる。いってもいいからね」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、!だめだめだめ、」
必死に枕を掴む。和多流くんはおれを見下ろすと、自分の唇を舐めた。あぁ、おれが、舐めたいのに。その舌で、舐めて欲しいのに。
「エッチ、エッチぃ・・・!バカァ・・・!く、ふぅうっ・・・!」
「ははっ。可愛い。涼もエッチだよ」
「あ、あぁっ、あ、あ、あ、いく、いっちゃう、乳首でいっちゃう、」
指の動きが止まらない。
じわじわと胸も腰も熱くなる。
必死に和多流くんを見上げて目を合わせる。
爪先をピンと張ると、膝を折って肩に抱えた。
「ぅあっ、」
「力は入れない。胸に集中して」
「気持ち、気持ちいい、」
「そう。ちゃんと教えてね」
「おっきく、なっちゃ、あん、あぁん、」
「大きくしてるの」
「だめ、だめ、見ないで、見ちゃいや、だらしない乳首、見ないで、」
「見るよ。いつだって見たいよ。だらしなくない。おれを誘う可愛い乳首だよ。ほら、こんなに伸びて、やらしいね」
「ふぁああっ!」
きゅーっと引っ張られて腰がしなる。
目がチカチカした。ペニスがビクンッと跳ねて、痙攣しているのが分かる。
あ、や、やばい、だめ、なんかおかしい、なんかで、る・・・!
「あふぅうぅん・・・!!あぁあっ、いやぁあぁ~・・・!」
「うっわ・・・!あははっ。めちゃくちゃ可愛い。甘いきしてる。見える?ほら、トロトロって溢れてる」
「漏れちゃ、漏れてる、乳首気持ちいぃ~っ・・・!もっとぉお・・・!」
「うん。こうだね」
「んあ゛ぁあん!」
爪で弾かれる。ガタガタと全身が震えた。
「いきますぅ!」
「いってんでしょ?いけ。ほら、弱弱乳首でいけって」
「いく、いく、いきましゅ、きもち、ぅあ、あぁっ!いぎましゅ!見ててください!」
「見てるよ。可愛いね」
「いくーーっ!!」
獣のように喘いで、いって、いって、何度もいって、いかされて、汗が吹き出して、全身がびしょ濡れになった。
どれくらいいったのか分からない。はっと我に返った時、おれの腰を支えていた和多流くんが隣に寝転んでいて、おれは全身の力が抜けて、ベッドに横たわっていた。
ぼんやりしたまま見つめると、微笑まれた。
「10分くらい寝てたよ。乳首が良すぎて意識が飛んだんだね」
「・・・まだ、きもちーよぉ、・・・」
「乳首で甘いきしちゃったね。可愛かった。こんなに出てたんだよ」
携帯を見せられる。腹の上に精液が飛び散った写真。やだ、と言うとくすくす笑って枕元に置いた。
「腰でもいかせたらずーっと気持ちいいって連呼してた。くすぐりすぎて真っ赤になっちゃったね」
するっと撫でられる。あ、気持ちいいっ、だめ。
「ぁうっ・・・」
「・・・お尻触るね?」
「う、うん、・・・あん!?」
つるっと指が入ってきた。
くん、くん、と前立腺を刺激される。
「ふあ!?あ!そ、そっちは、」
「うんって、言ったよ?寝てる間にローションは入れといたんだ」
「お、あ、きもち、だめ、!おひり、らめ、」
「どうして?好きじゃないの?」
ぎゅっと抱きしめられて、逃場を失う。
足を和多流くんの腰に置き、だらしなく開く。背中に爪を立てて耐えていると、かぷ、と肩を噛まれた。
前立腺への刺激は一定のスピードと強さを保ち、おれを快楽漬けにする。
「気持ちいい?まだ指、一本だよ」
「きもち、きもちいーの、だめなのぉ・・・!こんなの、ダメ、ダメ、」
「やめたい?」
「やめないでぇ・・・!」
あ、や、もぉ、・・・!
なんで、こんなこと言っちゃうんだよぉ・・・!
「素直で可愛いよ。素直じゃなくても可愛いんだけど・・・うーん、どっちも捨て難いなぁ」
「ふあ!あぁっ!」
「コリコリしてきたね」
「ゔー・・・!ぎもち、」
「自分で触るときも、こうやってゆっくり触るんだよ」
「さ、触んないっ、1人じゃ、」
「万が一の時。そうだなぁ、また出張する時とか?あとは・・・飲みに行っちゃった時とか?あぁ、飲み会は涼も連れて行けばいいんだ。ね?そしたらさ、帰って2人でできるもんね」
「あー・・・あー・・・だめぇえ・・・」
耳元、ダメ・・・力、入らない・・・。
背中を必死に掴んでいた手から力が抜ける。
お尻だけに集中してしまう。
和多流くんの汗の匂いが気持ちよくて、ブルっと体が震えた。
「ゔうー・・・」
「とろとろだよ」
「い、いぃっ、・・・気持ちいぃ・・・いきたいれす、いく、」
「そのまま、力抜いてて?中も締めなくていいよ。ユルユルのお尻でいってごらん」
「緩くて、ごめんなしゃ、きもちーです、」
「緩くしたの、だぁれ?」
「わたく、でしゅ、・・・きもち、きもちい、それ好きぃ・・・!」
指がもう一本入ってきて、コリコリと刺激される。きゅっと力を入れると、優しくお尻を叩かれた。力を抜いて指の動きを感じる。
「最初のころ、お尻でいけなかったの可愛かったな」
「ごめんなさい、気持ちくて、ごめ、あ、あぁっ、あー・・・」
「今はお尻でたくさんいけるもんね?可愛いね。力抜いて。預けて?そう、上手・・・」
「いく、いくの、またいくの、」
「腰動いてる。可愛い。いっていいよ」
髪を掴まれて、上を向かされた。
むちゅ、とキスをしてくれる。
ギューっと押し潰された。
ガクンガクンと体が跳ねて、大きく痙攣した。
「ん゛む゛ゔぅぅううぅーーー!!ん゛!ん゛ぉ゛!あ゛ーーー!!」
「はは、かわい・・」
「ぁああぁっ!はぁあぁん・・・!い、ったのぉ・・・!いきまひたっ!きもちーですぅ・・・!」
「はいっていい?」
「は、はぁ!はぁ!今?今入るの?だって、」
「うん。入りたい」
ころんと仰向けにされて、膝を抱える。和多流くんはペニスに手を添えると、ぐっと押しつけた。
「ごめん、いく!」
「いいよ」
「出ちゃう!漏れちゃ、」
「すげー締め付け・・・」
ズルズルと入ってくる。それだけでも気持ちよくて、射精しながら中を収縮させる。
「だめ、だめ!ぎもちーの!許してぇっ!」
「ははっ、おれも気持ち・・・!ん゛!」
「え゛ゔぅっ!?」
あ゛っ・・・!知らない、とこ、まで・・・!
ここ、知らない、知らない・・・!
「あはっ、やっと入ったぁ・・・前は、たまたま入って・・・!ここまで、入るの、・・・多分、涼くんがめちゃくちゃ、感じてないと入れないから・・・!へへへ、きもちー・・・行き止まりが、ないんだよっ・・・ここ、ほら」
お腹を押されて全身が跳ねる。
「お゛ぉっ!?」
「は、はぁ、・・・苦しい?ははっ、あったけー・・・てか、熱いかも・・・すげー・・・」
「え゛、え゛ほっ、けほっ、ぐるじ、」
「おりてきてんのかな・・・嬉しい・・・開いてくれて、嬉しい・・・ほじくりたいよ。擦り付けたい。吐き出したい。飲んで欲しい。全部、受け止めて・・・」
「お゛ぐ、しゅごい、」
「うん、奥の奥。揺らすね」
「ん゛お゛ぉ!?」
「あ゛ー!やばい、やばいって!くそ、くそ、なんだよこれ・・・!!すげー、いい・・・!」
「ら、らしゅ、の?らしゅ?せーし、」
「出したい。飲んで。ね?ね?」
「いっぱい、いっぱいほし・・・」
「すげー、うねってる・・・!あっちぃ・・・きもちー・・・ごめん、苦しくても、耐えて」
「うんっ、だいじょーぶっ。おれ、和多流くん専用だから、何しても、だいじょーぶなの・・・」
「そっか・・・。おれ専用か」
「はい、専用です・・・」
「たくさん出すからね、」
「らして、ください・・・」
「ふふっ、やべぇ・・・うれし・・・愛して・・・?」
「ん゛お゛!!」
ゴン、と腰が叩きつけられる。
腰を掴んで、和多流くんは無我夢中で腰を押し付けてきた。
ひっきりなしに声が漏れて、呼吸が苦しくなっても止まらなくて、脳みそまで揺さぶられた。
お腹が熱くなっていく。全部が気持ちいい。
「はぁっ!あ゛ー、気持ちいいっ!いきたくねぇっ!」
「あ゛ぁ゛ーー!い゛ぐーーっ!だめだめ!いぐのぉ!」
「ゔゔっ!あ゛ぁっ、・・・!」
あ、・・・出て、る・・・??
ガタガタと体を震わせる。お腹、熱い・・・和多流くんのが跳ねてる。
ぼたぼた、と何かが落ちてきた。
和多流くんの汗だった。
ぜーぜーと息を切らして、おれを見下ろしている。
「はぁ、はぁ、もぉ、締めすぎ・・・いっちゃったじゃん・・・」
「う、うん・・・えへへ、いっぱい飲んだ・・・」
「いきたくなかったのに・・・まだしたかったのに・・・」
「しよ・・・?」
「苦しくない?」
「気持ちいぃ」
「ほんと?嬉しい・・・痛くない?」
「うんっ」
優しいな・・・。
こんなに心配してくれるんだ。
優しさの湖があったら、おれ、きっと溺れちゃうんだろうな。
大きな手のひらが頬を撫でて、胸を撫でて、お腹の上で止まった。和多流くんのペニスの形が分かる。ピク、ピク、と跳ねている。
可愛いなぁ・・・。
感じていると、パンっとお尻を叩かれた。
「あ゛んっ!」
「うっ・・・はっ、すげー締まる・・・」
慰めるように撫でてくれた。
和多流くんは、おれのことを叩くけど。
ちっとも乱暴に感じない。
おれを優しく撫でてくれるし、手を握ってくれるし、気持ちいいところを全部知っている。何をされたら感じるか、知っているから。
おれをコントロールしてくれる。おれに、快楽を与えてくれる。
きゅっと乳首を摘まれた。甘い痺れに腰が跳ねる。
「あ、ふぅう・・・!」
「あー、やばい。擦り付けて・・・すげーいい・・・いきそ・・・」
「出して、」
「足、踏ん張って。腰持ち上げて。支えるから」
足を下ろして、くっとシーツを踏み締める。
腰を支えて、和多流くんは汗を垂らしながら笑った。
「ね、楽しいね」
「うんっ、」
「たくさんしようね・・・擦り付けて」
「はぁ!あーーっ!」
ガツガツと腰が押し付けられる。必死に擦り付けると、笑ってくれた。それが嬉しくて、快楽を与えたくて、たくさん動いた。
エロすぎ、と悦んでくれた。
すごく嬉しい。
************************
「限界まで挿れてみたかったの?」
「うん。そう。でも言ったらプレッシャー感じちゃうかなーと、思いまして・・・」
「・・・あー、だからいっぱいチューしてくれたの?」
「いつもしてるけど、足りない?」
「違うよ。背中の話。最近してなかったから、すごく気持ちよかった」
うつ伏せで寝転んで、和多流くんの顔を見る。
同じように寝転ぶ和多流くんは頬杖をつくと、するすると背中を撫でた。
「背中好き?」
「・・・ぅん」
「ふふっ。照れてるー」
「気持ちよくて、溶けるかと思った」
「またしよう?今する?」
「もう、お尻がだるい・・・」
「そ、そうだよね・・・」
え、和多流くん、まだできるの?すごく残念そうなんですけど。
お昼頃にいきなりベッドに倒されたと思ったら、とっぷりと日が暮れてるんだよ?
もう十分だと思うんだけど・・・体力、すごいな・・・。
「ご飯作れるかなぁ」
「涼くんのご飯が食べたいところだけど・・・。食べにいくか、デリバリーしようか」
「うん。・・・ね、奥って、気持ちいいの?」
「すっごく、いい。いつもそうなんだけど、あったかくてね・・・お風呂に入ってるみたいな感じかなぁ。んー、感触は全然違うけど、お風呂の中でペニスをタオルで包んでギューって握った感じ」
「へぇー・・・後でやってみようかな」
「おれとしよ?ね?」
「絶対に変なことするから、しない」
「えー?んー、・・・じゃあお尻にキスさせて?」
「じゃあの意味が分からないよ」
「・・・涼くんは賢者タイムが長すぎると思う」
「は?」
「セックスの後のイチャイチャってすげー楽しいのにさ、イチャイチャするまでの時間が長いんだもん。拗ねてやる」
ぷいっと壁の方を向いて、和多流くんは不貞腐れた。
イチャイチャしたいんだ。おれも好き。
ぎゅっと背中に抱きつくと、ぺちんっとお尻を叩かれた。
「おれもしたかった。ちょっと照れ臭かった」
「ふーん」
「あんなに抱かれた後だもん。恥ずかしいよ」
「・・・ふーん」
「ん、」
背中にキスをすると、ちゅむ、と変な音が鳴る。汗でしっとりしてるからかな。何度も繰り返すと、むにむにとお尻を揉まれた。
大きい手だなぁ。
「ふふっ。んぅ、」
「・・・」
「・・・おれなんかじゃ、和多流くんのご機嫌取れるわけないよね・・・。可愛くないしね・・・」
「はぁ!?可愛いんですけど!?」
「わっ、」
勢いよく振り返った和多流くんは、おれをベッドに押し付けた。
ムスーッと唇を突き出して見下ろしてくる。
「なんでそゆこと言うの?」
「だって可愛くないし・・・」
「可愛いでしょ」
「・・・でも怒る」
「もっとご機嫌取りしなさい」
「こう?」
ムニムニとペニスを握る。満更でもない顔。指先でクリクリと亀頭を撫でると、ムクっと大きくなった。
「えへへ、おっきくしちゃった」
「ここからどーすんの?」
「いい子いい子する」
「だけ?」
「うん」
「そんなんで機嫌が直るわけないでしょ」
壁を背にしてあぐらをかき、和多流くんはさらに不貞腐れる。
しっかり勃ち上がったペニスを自分で扱きながら、可哀想、と言って慰めていた。
ガバッと起き上がって膝に飛び乗ると、驚いた顔をする。額を合わせると目を細めた。
「手で、いかせたい」
「ん?」
「いつも口かお尻だから、おれの手の中に出してほしい。前にした時すごく可愛くてキュンってした」
「えー・・・」
って、言いながらニヤニヤしてる。
両手で包んで揉んでみる。和多流くんはふにゃ、と笑うと照れたように言った。
「すごく手が柔らかい・・・」
「おれの手?」
「うん・・・あったかいね。気持ちいい。ふわふわしてて、包まれてるのがなんか、うん、眠くなりそう」
「寝てもいいよ。たくさん動いて疲れたよね」
マッサージするようにふわふわと手を動かす。
もそもそと体勢を整えると、コロンと横になった。仰向けになり、目を擦る。
「・・・少し寝ていー?」
「うん。ご飯、頼んでおくね」
「ぅん・・・明日は・・・卵とじ・・・」
「卵とじ?カツ煮がいいの?」
すー、と寝息が聞こえた。
手を離して、頬を突く。無反応だった。
さっきまでやらしい目をして、おれのことを攻め立てて、快楽漬けにしていたのに。
このギャップが結構、好き。
おれも眠くなってきた。少し寝ようかな。
布団をかけて、隣に寝転ぶ。むぎゅっと抱きしめてくれた。
少しだけのつもりがしっかり寝てしまって、起きたのは20時。顔が浮腫んで2人で苦笑いした。
手を繋いで近くの牛丼屋でささっと食べて、一緒にお風呂に入ってまた少し、エッチなことをして、ベッドに潜り込む。またしようね、と言ってくれたので、抱きしめてから頷いた。
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