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第三章 学校編

第十一話 妹よ、俺は今セイジョウデンの謎を追っています。

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 教会に戻ると来客室で教科書の編集作業をするオスカーと、今日の依頼はもう終わったのか剣を手入れするマーカスの姿が。

「マーカスも来ていたのか。丁度良かった。遂に学校が完成したぞ」

「おめでとうございます。予定より早く仕上げるとは流石先生だ」

「移転の予定を詰めておきたい。マーカス、この後時間は大丈夫か?」

「はい。ようやく師匠の造った学校を見せていただけるのですね」

 オスカーが素早くテーブルを片付け俺とサンセラに席を空ける。その間にマーカスが紅茶を用意してくれた。

「マーカスも紅茶を淹れられるんだな」

「師匠。私も一応はハルトマン男爵家の三男坊ですから、紅茶ぐらいは淹れられますよ」

 そうか。たしかアトルの街を治めていると言っていたな。んっ、アトルってカミリッカさんの教会を建設している街じゃなかったっけ!

「ハルトマン男爵家が治めているアトルでは教会を建設中だったよな」

「はい。夏には完成すると聞いています」

 夏か。学校も夏休みに入るから丁度いいな。

「教会が完成したら俺も行きたいと思っている。その時はアトルの案内を頼めるか?」

「はい。お任せください」

 カミリッカさんの教会が出来上がったらすぐに行くぞ!何が何でも誓約を解除してもらわないと。



 マザーループとシスターパトリが夕食の準備をしている間、四人で雑談を交えながら軽い打ち合わせをする。そういえば貴族のオスカーとマーカスなら知っているかもしれない。俺のもう一つのライフワーク、あの人物のことを。

「なあ、セイ ジョウデンって知っているか?」

「セイ ジョウデンとは、あのセイ ジョウデンのことですか?」

「知っているのか、オスカー!」

「知っているもなにも、一世紀以上前に世界初の外科手術を成功させた医師として有名ですよ」

 そんな馬鹿な。図書館で大量の医学書を読んだがセイ ジョウデンの名などどこにも無かった。世界初の外科手術を成功させた人物の名がどの医学書にも載っていないなんてあり得ない。

「何を言っているオスカー。セイ ジョウデンと言えば初代国王の勇者パーティーとして有名な冒険者だったことを始めに言うべきだろう。凄腕の斥候だったとの話だぞ」

 凄腕の斥候!忍者か!忍者だろ!

「それを言うなら稀代の発明家が先じゃないか。まあ、発明品の大半は役に立たない代物だったらしいが」

 いやいや、滅茶苦茶役に立つだろう。お前らが正しい使い方をしていないだけだ。ステータス隠蔽の指輪なんて俺でも作れないんだぞ!

「社会に貢献したと言えば美食家の一面も外せないな。今ある料理の半分はセイ ジョウデンが発案者だとの説がある」

 説があるって何だよ。どう見てもこの世界は食文化だけ以上に発達しているじゃないか!

「どれも確証のない話ですが」

「確証がない。どういうことだ?」

「セイ ジョウデンと名乗る者が居たには居たのでしょう。ですが、いつも布を巻いて顔を隠しておりセイ ジョウデンの素顔を知る者が居ないのです。詳しい資料も無く、人の姿に化けた聖獣説や気まぐれで地上に降りて悪戯しに来た神説、他にも複数人説や王家の特殊部隊なんて説もあります。最も有力な説は、当時誰が最初に考えたのかわからないものを集めて実在した人物の名を使い新聞記者がでっち上げた、空想の人物説です」

 そんな訳あるか!少数だが「鑑定」10を持っている奴も居るんだろ、なんでちゃんと調べないかなぁ・・・

「懐かしいな。オスカーも幼いころのめり込んだ口か?」

「どっぷりとな。よく父上にくだらない本を読むなと叱られたよ。そう言うマーカスだって」

「まあな。セイ ジョウデンの話は面白いから子供の頃一度は嵌るさ。そんな何でもできる人間なんて居る訳ないと大人になればわかるのだが・・・」

「そうそう。そんな人間いる訳が・・・」

 言葉が続かないオスカーとマーカス。互いの顔をじっと見合って数秒、物凄い勢いで二人同時に俺を見る。

「「居た!!!」」

 世紀の大発見を目の当たりにしたかのごとく、ワナワナと小刻みに震える二人からは異常な興奮が感じられる。

「セイ ジョウデンの正体は師匠だったのですか?!」

「母上を激痛から救った奇跡の施術。S級冒険者のマーカスすら手も足も出ない圧倒的な力。国宝級のマジックアイテムをポンポン生み出し、学校まで建設してしまう魔法。美食家の部分はわかりませんが、先生こそセイ ジョウデン伝説そのものだ!」

 セイ ジョウデンは百年以上前に活躍した人物だということが抜け落ちている。こいつら大丈夫か。

「俺はまだ二十三歳だぞ」

「では、先生はセイ ジョウデンの生まれ変わりだ。間違いない!」

 間違い大ありだよ!完全に頭のネジが一本飛んじゃっている・・・

「なあオスカー、お前は自分が誰の生まれ変わりか認識しているのか?」

「いえ・・・しかし先生なら・・・」

「俺を何だと思っているんだ。そんなのわかる筈ないだろ」

 オスカーよ、残念だが俺がセイ ジョウデンの生まれ変わりである可能性はゼロだ。セイ ジョウデンこと上田誠(仮)は前世で俺と同じ時代を生きた人物なのだから。

「冷静に考えれば師匠とセイ ジョウデンは別人だな。セイ ジョウデンは初代国王の勇者パーティーで活躍したと言われているが、それは凄腕の斥候としてだ。剣も魔法も別格の師匠とは冒険者として比較にならない」

「たしかに、マーカスの言う通りだ。一人で何でもできてしまう先生なら勇者とパーティーを組む必要がない」

 一人で何でもは出来んよ・・・だが、マーカスの指摘はなかなかに鋭い。単純なステータスでは上田誠(仮)より創造神様と妹の加護を持つ俺の方が上だ。カミリッカさんとの特訓に近い準備を上田誠(仮)ができたとも思えない。しかし、上田誠(仮)も転生者、異世界転生特典に加え何か特別なスキルを持ってこの世界に来ている。そこに前世の知識が加わればこの世界で名を残す活躍をしても不思議ではない。事実、上田誠(仮)はこの世界に多大な貢献をしている。おかしいのはセイ ジョウデンとしての名の残し方だ。
 初代国王でもある勇者パーティーの一員。世界初の外科手術。数々の発明。料理改革。どれか一つをとっても後世に名を残す偉業だ。百年以上の時が流れようと色褪せるものではない。だが、現実はどうだ。詳しい資料も無く、セイ ジョウデンの名は都市伝説のような扱いになっている。明らかにおかしい。さらに百年後、二百年後にはセイ ジョウデンの名は人々から完全に忘れ去られるかもしれない。いや、むしろそうなるように仕向けられている。誰がこの世界からセイ ジョウデンの名を葬り去ろうとしているのか。セイ ジョウデン本人、犯人は上田誠(仮)に他ならない。

「先生。セイ ジョウデンについて何か私達に聞きたかったのでは?」

「そうだった。セイ ジョウデンの作ったとされるステータス隠蔽の指輪をしっているか?」

「そのマジックアイテムなら、私一つ持っていますよ」

「本当か、マーカス。見せてもらえないか」

「はい。少々お待ちください」

 部屋の隅に置いてあった革袋をゴソゴソとまさぐるマーカス。前衛の剣士だからそれ程荷物が必要ないのはわかるがS級冒険者なのだからマジックバッグくらいは持てよ。仕方がないなぁ。
 マーカスが鞄をまさぐっている間にマジックボックスから革と革製の紐を取り出す。

「創造」

 出来上がった小さな革の袋に魔法を施して、はい完成。

「せ、先生。これって、もしかして・・・」

「んっ、ただのマジックバッグだか。前にオスカーにもあげただろ」

 出来上がったマジックバッグをマーカスに投げわたす。

「マーカス、そいつをやるから使え」

「これは?」

「ただのマジックバッグだ。マーカスもS級冒険者なのだからマジックバッグくらいは持たないとダメだぞ。俺が作った物だから気にせず使ってくれ」

「はぁ、ありがとうございます」

 軽く礼を言ってマジックバッグを腰に結び付けると再びステータス隠蔽の指輪を探し始めるマーカス。それを見たオスカーが、突然立ち上がり怒号を飛ばした。

「こら、マーカス。お前・・・その気の抜けた礼はなんだ!今先生がお前に下さったマジックバッグは家一軒分の容量がある国宝級のマジックバッグだぞ!」

「えぇぇぇぇ!」

 慌ててマジックバッグを腰から外すマーカス。

「オスカー、大袈裟に言うなよ。マーカス、気にせず使ってくれればいいぞ」

「しかし・・・」

「それよりも早くステータス隠蔽の指輪を見せてくれよ」

「はい、直ちに」

 革袋を逆さにして床に中身をすべて出すマーカス。いや、そこまでしなくてもいいのだが・・・後で片付け大変だろ。

「どうぞ」

「ありがとう。「最上位鑑定」」

 制作者セイ ジョウデン。本物だ。

「これを買い取らせてもらえないか。価格はマーカスのいい値でかまわん」

「お金など要りません。どうぞ、お受け取りください」

「いや、ダメだろ。弟子からマジックアイテムを取り上げる師匠とか、最悪じゃん」

「いいえ、先程師匠に頂いたマジックバッグに比べればゴミみたいな物です。どうぞ、お受け取りください」

 そうは言われてもなぁ・・・あと、これは凄いアイテムだぞ。

「わかった。その代わりと言っては何だが、マーカスの「剣聖」がレベル10に達したときは俺が最高の剣を作ると約束する」

「ほ、本当ですか!ありがとうございます」

 どの道マーカスの体格と身体能力に合った剣を作ってやるつもりだったからな。「剣聖」10の力を十全に発揮できる剣が簡単に手に入るとも思えないし。修行頑張ろうぜ、マーカス。

「ズルい・・・マーカスは先生に贔屓されている」

「はぁ?」

「だって、そうじゃないですか。私は弟子入りも認められずマジックバッグだって父上のついでに頂いただけ。それなのにマーカスはマジックバッグだけでなく先生に剣まで作ってもらえる約束をしている。先生は私よりマーカスの方がかわいいんだ!」

 やめてよ、このパターン・・・

「馬鹿なことを言うな、オスカー。師匠は誰かを贔屓するような方ではない。そもそも、オスカーは冒険者でもなければ剣士を目指している訳でもないのだから弟子入りするのはおかしいし特別な剣も必要ないだろう」

 ですよねぇ。

「黙れ、マーカス。贔屓されているお前に私の気持ちがわかるものか」

「なんだと。オスカー、お前こそ黙れ!師匠の前で女々しいことを言うな」

「女々しいだと。いくら友でも言っていいことと悪いことがあるぞ」

 やめてくれよ・・・お前らいい歳をした大人だろ。子供の喧嘩みたいな言い合いをするんじゃないよ。

「わかった、わかった。今度オスカーにも何か特別なマジックアイテムを作ってやるから喧嘩はやめろ。まったくみっともない。マザーループとシスターパトリに見られたら恥ずかしいだろ」

「本当ですか!約束ですからね、先生」

「ああ、約束だ。だから子供みたいな喧嘩はするな」

「はい、申し訳ありませんでした。マーカスもすまん」

「あ、ああ・・・」

 ニコニコしやがって。まったく、現金な奴だ。



「ところで先生はセイ ジョウデンのアイテムコレクターなのですか?」

「いいや、そういう訳ではないが、偶然マジックアイテム屋で見つけたステータス隠蔽の指輪は俺でも作ることの出来ない物だったから興味をもってな」

「先生でも作れない・・・少なくとも発明家としてのセイ ジョウデンは本物ということですか」

「発明家としてだけではない。二人がしてくれたセイ ジョウデンの話はすべて事実だと確信している」

 上田誠(仮)は長い年月をかけてでも自らの痕跡を消そうとしている。この世界に多大なる貢献をしたにもかかわらず、後世に名を残したくない理由はわからない。だが、一つわかったことがある。協力者の存在だ。これほどまでに偉大な人物が顔もわからず資料もない、そんなことはあり得ない。誰かがセイ ジョウデンの痕跡を消す協力をしている。その協力者とは時の権力者、勇者にして初代ブルジエ王国国王で間違いないだろう。そして今現在も続く初代国王の末裔、王族がセイ ジョウデンの痕跡を薄めていく協力をしている。
 百年以上も前に人生を終えている上田誠(仮)が、なぜ死後何百年もかけてセイ ジョウデンの名を人々の記憶から消そうとしているのか。なぜ王族は協力しているのか。

 面白い。理由が無茶苦茶気になる。

「これからもセイ ジョウデンの作った物かもしれないアイテム、関わる書物などがあれば手に入れてほしい。金はいくらでも出す。ただし、俺がしたセイ ジョウデンの話は外部に広めるな。セイ ジョウデンは死後何百年もかけて自らの痕跡を消そうとしている。理由もわからずにセイ ジョウデンがしようとしていることの邪魔はしたくない」

「わかりました。私も家の倉庫を物色してみます。しかし、どうして先生はそこまでセイ ジョウデンに気を使われるのですか?」

「お前達と同じだよ」

「私達と同じ?」

「ああ、俺はセイ ジョウデンの大ファンだ」

 待っていろよ、上田誠(仮)。何年かかろうと必ず俺が謎を暴いてやるからな。

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