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五話 カミラの生き筋
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私はカミラの婚約破棄のために奔走した。公国に出入りしているお父様の商会傘下の商会や公国国主であったゴーティエ公爵家と関わりのあった商会などに情報提供をお願いした。
全ての情報をまとめると、公国はゴーティエ家の暴政により破綻したようだ。特にゴーティエ家の姫アレクサンドラの浪費が大きく関わっているらしい。その姫は見目麗しく儚げな姿に人気があったようだ。しかし、性格は傲慢で我儘が激しかったらしい。それで多くの殿方に貢がせていたらしい。さらに、アレクサンドラ自身も良い高級なドレスや宝石を買い漁っていたらしい。それにより、上流階級はアレクサドラに貢ぐために没落する貴族家も多くなり、ゴーティエ家自体の財政もめちゃくちゃになってしまったらしい。そして公国は圧政を行うことになり、民主化の運動が活発になり革命が起きたようだ。
ゴーティエ家は革命後から今も命からがら逃げているようだ。優秀なお父様の部下による我が帝国に向けて逃げているらしい。そして、エンツェンスベルガー侯爵家の領地を目指しているとのことだ。私はこのことを知ってある企みを思いついた。
数日後、私はまたカミラと会っていた。今度は私の家でのお茶会やっていた。
「はぁ~」
カミラは会った当初からこの感じで深いため息を何回もついていた。つまりカミラのほうダメだったんだろう。
「カミラ。そう何回もため息をつかないで」
「……でも、結局ダメだったわ」
カミラはまたため息をついた。もうダメだと諦めの感情に飲まれてしまっているようだ。私はそんなカミラに聞きたかったことを聞くことにした。
「ねぇ、カミラ。バルトロメウス様の女性の好みを聞いても良いかしら?」
カミラは不思議そうに私の顔を見た。
「いきなり、どうしたの? そんなことを聞いて」
「いいから教えて。知りたいの」
「まぁ、いいけど、バルトロメウス様はいかにもお姫様といった容姿の方が好みであるそうよ。私が初めてバルトロメウス様にあったとき、自分の女性の好みを語っていらっしゃったわ。それでお前は俺に相応しくないと言われた記憶があるから、好みが変わっていなければそうであるはずよ」
私はどこの悪党かと見紛う雰囲気を醸し出してニヤリと笑ってカミラに提案した。カミラはドン引きしているのがそんなことはどうでもいい。
「カミラ。いい考えがあるのだけれど、手を貸してくれないかしら?」
カミラはすると頭にハテナを浮かべて私を見て言った。
「えぇ、いいけど……」
私はこれから起きる美しい恋愛物語(笑)のシナリオを考えるのだった。
全ての情報をまとめると、公国はゴーティエ家の暴政により破綻したようだ。特にゴーティエ家の姫アレクサンドラの浪費が大きく関わっているらしい。その姫は見目麗しく儚げな姿に人気があったようだ。しかし、性格は傲慢で我儘が激しかったらしい。それで多くの殿方に貢がせていたらしい。さらに、アレクサンドラ自身も良い高級なドレスや宝石を買い漁っていたらしい。それにより、上流階級はアレクサドラに貢ぐために没落する貴族家も多くなり、ゴーティエ家自体の財政もめちゃくちゃになってしまったらしい。そして公国は圧政を行うことになり、民主化の運動が活発になり革命が起きたようだ。
ゴーティエ家は革命後から今も命からがら逃げているようだ。優秀なお父様の部下による我が帝国に向けて逃げているらしい。そして、エンツェンスベルガー侯爵家の領地を目指しているとのことだ。私はこのことを知ってある企みを思いついた。
数日後、私はまたカミラと会っていた。今度は私の家でのお茶会やっていた。
「はぁ~」
カミラは会った当初からこの感じで深いため息を何回もついていた。つまりカミラのほうダメだったんだろう。
「カミラ。そう何回もため息をつかないで」
「……でも、結局ダメだったわ」
カミラはまたため息をついた。もうダメだと諦めの感情に飲まれてしまっているようだ。私はそんなカミラに聞きたかったことを聞くことにした。
「ねぇ、カミラ。バルトロメウス様の女性の好みを聞いても良いかしら?」
カミラは不思議そうに私の顔を見た。
「いきなり、どうしたの? そんなことを聞いて」
「いいから教えて。知りたいの」
「まぁ、いいけど、バルトロメウス様はいかにもお姫様といった容姿の方が好みであるそうよ。私が初めてバルトロメウス様にあったとき、自分の女性の好みを語っていらっしゃったわ。それでお前は俺に相応しくないと言われた記憶があるから、好みが変わっていなければそうであるはずよ」
私はどこの悪党かと見紛う雰囲気を醸し出してニヤリと笑ってカミラに提案した。カミラはドン引きしているのがそんなことはどうでもいい。
「カミラ。いい考えがあるのだけれど、手を貸してくれないかしら?」
カミラはすると頭にハテナを浮かべて私を見て言った。
「えぇ、いいけど……」
私はこれから起きる美しい恋愛物語(笑)のシナリオを考えるのだった。
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