9 / 31
第一章 二度目の国外追放
9 降り止まぬ雨
しおりを挟む
9
空にはどんよりとした暗雲がたちこめていて。
今にもどしゃ降りの雨が降りだしてもおかしくない生憎のお天気。
なのだが、これから転移装置がある最寄りの街まで馬に乗って行くらしい。
「転移装置に行くの? もしやイクスと同じで防衛のために……」
「違うわ、この国とってもひろいから転移装置を使わないとアルスの王都まで数日かかるのよ」
「え、そんなに広いんだこの国」
そんな転移装置の場所まで森を抜け街道を休みなく走り続けて約一刻半の距離らしく。
病み上がりの私の体力がその街まで持つのか、このルートは本当に安全か等の話し合いがエディを含め数人の騎士達により行われている。
そして騎士達は私の事を心配して。
今からでも馬車を用意すべきなのではと意見を交わしているが、馬車だと森を迂回するルートになるのでここから二日ほどかかってしまう。
それに馬車で行くとなると。
途中確実に野営になり、それはそれで私の身体に多大な負担がどうやらこうやらと言っている。
だが心配せずとも私は元々健康で、丈夫なのが取り柄のまだ十七歳のピッチピチな美少女。
たまたま魔力が発現したせいで体調不良に陥ったが、そこまで心配されると逆に居心地が悪いので無駄な心配はせず連れていくならさっさと連れていって頂きたい。
そういえば、行く道には魔獣が出るらしい。
「魔獣出るの!?」
「ええ、でも危険な魔獣は普段から討伐しているから大丈夫よ。安心して?」
その言葉に魔獣素材のレシピが頭に浮かび上がり、私は一転して幸せ気分になった。
そして話し合いが終わり、結局は馬で休みなく一気に駆ける事になったらしい。
それ話し合いの必要はあったのかなとか。
私の可愛いお尻は大丈夫かなとか。
思う所はそれなりにあるが、馬車で二日より幾分かマシなのでなにも文句は言うまい。
そんな事をしている間に空からは大粒の雨。
イクスから薬のついでに持ってきて貰った錬金術師の正装を着込み、上から防水加工が施された外套を身体に巻き付ける。
錬金術師の正装はエディに見た目等色々言われたが、いろいろな術式が付与されていて。
錬金術失敗時の爆発の耐性の他に、防汚防水効果などがあるのでとても実用的だと説明すれば。
しぶしぶだったが着用を許可してくれた。
イクスを出る前に着せられたワンピースあれ着る意味なかったんじゃ……? って思ったけど。
こんな事態になるだなんて予想してなかっただろうし、私は優しいので突っ込むのはやめてあげた。
私はとっても優しい女の子なのだ。
そして私に用意されたのは、黒光りする鬣のイケメン軍馬で、エディと一緒に騎乗するらしい。
イクスで乗った馬より大きい軍馬に乗せられて、後ろから私をエディがまた抱き込む様に騎乗する。
そして馬から落ちない様に、私の身体をエディの身体にロープで結び固定された。
「う……」
(なにこれ、密着感はんぱねぇ……これは恋愛未経験の十七歳の乙女には刺激が強すぎる)
「あら、大丈夫?」
「だ、大丈夫……!」
(全然大丈夫じゃない。二日ほど風呂はいってなくて私、めちゃくちゃ汗臭いはず)
「苦しかったりしたら言ってね?」
「す、素晴らしい門出の朝だね!」
「……大雨よ? 本当に大丈夫なの貴女」
「大丈夫です、はい」
なのにエディはとてもいい匂いがして、頭がクラクラしそうになった。
「カレン、出発するわよ」
この二日間エディと過ごしてわかった事、それはこの男とっても過保護なのだ。
鬱陶しいぐらい過保護、なんでもかんでも私の世話を焼こうとしてくる。
そしてこの男は私以外には普通の男性の口調で喋り、私にだけオネェ言葉で軽口になる。
(どっちがこの男の素なのかわからない)
だんだんと雨が本降りになり視界が悪くなる、そんな中を馬で休みなく駆ける。
馬に乗り慣れない私に配慮してか、スピードは抑えてくれている気がするが、やはり馬の背はとても高くて怖い。
ロープで固定されていて落ちる心配は多少軽減したけれど、怖いもんは怖いのである。
それに加えて、出会ってまだ二日程度の男に抱きつくなんてかなり恥ずかしい。
そして叩きつける冷たい雨に体力を奪われながら半刻ほど走った所で、馬が急に止まった。
「あぁ、まずいな……」
エディの緊張した声がした。
嫌な空気がその場に漂う。
私は外套の間から顔をだし前方を窺ってみるとそこには、一頭の巨大な魔獣の姿。
書物で読んだ事と、錬金術の素材として使用した事のあるそれは。
【ライカンスロープ】
別名で狼男とも呼ばれるウルフ系の魔物で、爪は錬金術の素材にも使われる貴重素材だ。
体躯は二メートルを軽く超え、ガッチリとした筋肉質の身体に鋭い牙。
噛まれたら簡単に私の細く繊細な愛らしい腕なんて持っていきそうな鋭利な牙が、その存在をこれヤベェ奴だと私に実感させる。
だがそこはこんな愛らしい見目でも、百戦錬磨の英雄と誉れ高かったらしい錬金術師様である。
「うわーー! すごーー! あの爪欲しいなーー!」
外套の間から、きゃっきゃと顔を覗かせて興奮していると。
「ほんと、貴方は……」
エディは呆れたように笑い、また溜め息を溢す。
( 幸せにげちゃうよ、 禿げるよ?)
「ここでは迂回できない、全隊討伐準備!」
ここは山の谷間、迂回ルートがない。
「「「はっ!!」」」
エディが討伐の指揮を執る。
「何があってもカレン様に近づけるな! 髪の毛一本傷つけてさせてはならん!」
(髪の毛くらいなら数本なら全然大丈夫だけどな、錬金術の素材に自分の髪とか血液とか使うしな?)
とか思うけど。
そういえば私、国賓待遇だっけ?
そりゃ怪我させたらまずいわと、一人納得した。
エディの馬は私を乗せているために、ゆっくりと魔獣を刺激しないように後方へと下がる。
雨がいっそう強くなり、稲光が走る。
――その時。
ライカンスロープの血走った目が後方へ下がった私の目と、目があう。
「……っえ?」
『がぁあああぁっ!!』
ライカンスロープは、突然。
私めがけて一心不乱に狂ったように走ってくる。
警戒していた騎士達も。
そこに佇んでいただけのライカンスロープが突如として血走った目を見開き咆哮をあげながら、守るべき存在である私に猪突猛進するとは予想だにしなかったらしい。
……だが、さすがは騎士様というべきか。
咄嗟に腰にに下げている大層立派そうな剣を、ライカンスロープの歩みを止めようと振り上げたが。
一歩遅く騎士達の切っ先は空を切る。
そして騎士達の間を軽々と掻い潜り、私にその凶悪な爪をのばした。
「業火」
私をその腕で強く抱きしめ。
エディがそう呟くのが聞こえた、その瞬間。
ライカンスロープが赤いとても赤い炎に一瞬にして包まれた。
突然の事で今なにが行われたのかわからない。
その爪が私に届き。
私の身体を簡単に引き裂き。
死に至らしめるであろう時間まで、ほんのわずか瞬きひとつのほんの一瞬。
そして私は、コレが魔法なのかと理解した。
ライカンスロープまでの距離は少し離れている、それなのに燃え盛る炎はとても熱くて美しくて。
「大丈夫?」
そう、頭を優しく撫でてくれたエディが。
……とても怖かった。
空にはどんよりとした暗雲がたちこめていて。
今にもどしゃ降りの雨が降りだしてもおかしくない生憎のお天気。
なのだが、これから転移装置がある最寄りの街まで馬に乗って行くらしい。
「転移装置に行くの? もしやイクスと同じで防衛のために……」
「違うわ、この国とってもひろいから転移装置を使わないとアルスの王都まで数日かかるのよ」
「え、そんなに広いんだこの国」
そんな転移装置の場所まで森を抜け街道を休みなく走り続けて約一刻半の距離らしく。
病み上がりの私の体力がその街まで持つのか、このルートは本当に安全か等の話し合いがエディを含め数人の騎士達により行われている。
そして騎士達は私の事を心配して。
今からでも馬車を用意すべきなのではと意見を交わしているが、馬車だと森を迂回するルートになるのでここから二日ほどかかってしまう。
それに馬車で行くとなると。
途中確実に野営になり、それはそれで私の身体に多大な負担がどうやらこうやらと言っている。
だが心配せずとも私は元々健康で、丈夫なのが取り柄のまだ十七歳のピッチピチな美少女。
たまたま魔力が発現したせいで体調不良に陥ったが、そこまで心配されると逆に居心地が悪いので無駄な心配はせず連れていくならさっさと連れていって頂きたい。
そういえば、行く道には魔獣が出るらしい。
「魔獣出るの!?」
「ええ、でも危険な魔獣は普段から討伐しているから大丈夫よ。安心して?」
その言葉に魔獣素材のレシピが頭に浮かび上がり、私は一転して幸せ気分になった。
そして話し合いが終わり、結局は馬で休みなく一気に駆ける事になったらしい。
それ話し合いの必要はあったのかなとか。
私の可愛いお尻は大丈夫かなとか。
思う所はそれなりにあるが、馬車で二日より幾分かマシなのでなにも文句は言うまい。
そんな事をしている間に空からは大粒の雨。
イクスから薬のついでに持ってきて貰った錬金術師の正装を着込み、上から防水加工が施された外套を身体に巻き付ける。
錬金術師の正装はエディに見た目等色々言われたが、いろいろな術式が付与されていて。
錬金術失敗時の爆発の耐性の他に、防汚防水効果などがあるのでとても実用的だと説明すれば。
しぶしぶだったが着用を許可してくれた。
イクスを出る前に着せられたワンピースあれ着る意味なかったんじゃ……? って思ったけど。
こんな事態になるだなんて予想してなかっただろうし、私は優しいので突っ込むのはやめてあげた。
私はとっても優しい女の子なのだ。
そして私に用意されたのは、黒光りする鬣のイケメン軍馬で、エディと一緒に騎乗するらしい。
イクスで乗った馬より大きい軍馬に乗せられて、後ろから私をエディがまた抱き込む様に騎乗する。
そして馬から落ちない様に、私の身体をエディの身体にロープで結び固定された。
「う……」
(なにこれ、密着感はんぱねぇ……これは恋愛未経験の十七歳の乙女には刺激が強すぎる)
「あら、大丈夫?」
「だ、大丈夫……!」
(全然大丈夫じゃない。二日ほど風呂はいってなくて私、めちゃくちゃ汗臭いはず)
「苦しかったりしたら言ってね?」
「す、素晴らしい門出の朝だね!」
「……大雨よ? 本当に大丈夫なの貴女」
「大丈夫です、はい」
なのにエディはとてもいい匂いがして、頭がクラクラしそうになった。
「カレン、出発するわよ」
この二日間エディと過ごしてわかった事、それはこの男とっても過保護なのだ。
鬱陶しいぐらい過保護、なんでもかんでも私の世話を焼こうとしてくる。
そしてこの男は私以外には普通の男性の口調で喋り、私にだけオネェ言葉で軽口になる。
(どっちがこの男の素なのかわからない)
だんだんと雨が本降りになり視界が悪くなる、そんな中を馬で休みなく駆ける。
馬に乗り慣れない私に配慮してか、スピードは抑えてくれている気がするが、やはり馬の背はとても高くて怖い。
ロープで固定されていて落ちる心配は多少軽減したけれど、怖いもんは怖いのである。
それに加えて、出会ってまだ二日程度の男に抱きつくなんてかなり恥ずかしい。
そして叩きつける冷たい雨に体力を奪われながら半刻ほど走った所で、馬が急に止まった。
「あぁ、まずいな……」
エディの緊張した声がした。
嫌な空気がその場に漂う。
私は外套の間から顔をだし前方を窺ってみるとそこには、一頭の巨大な魔獣の姿。
書物で読んだ事と、錬金術の素材として使用した事のあるそれは。
【ライカンスロープ】
別名で狼男とも呼ばれるウルフ系の魔物で、爪は錬金術の素材にも使われる貴重素材だ。
体躯は二メートルを軽く超え、ガッチリとした筋肉質の身体に鋭い牙。
噛まれたら簡単に私の細く繊細な愛らしい腕なんて持っていきそうな鋭利な牙が、その存在をこれヤベェ奴だと私に実感させる。
だがそこはこんな愛らしい見目でも、百戦錬磨の英雄と誉れ高かったらしい錬金術師様である。
「うわーー! すごーー! あの爪欲しいなーー!」
外套の間から、きゃっきゃと顔を覗かせて興奮していると。
「ほんと、貴方は……」
エディは呆れたように笑い、また溜め息を溢す。
( 幸せにげちゃうよ、 禿げるよ?)
「ここでは迂回できない、全隊討伐準備!」
ここは山の谷間、迂回ルートがない。
「「「はっ!!」」」
エディが討伐の指揮を執る。
「何があってもカレン様に近づけるな! 髪の毛一本傷つけてさせてはならん!」
(髪の毛くらいなら数本なら全然大丈夫だけどな、錬金術の素材に自分の髪とか血液とか使うしな?)
とか思うけど。
そういえば私、国賓待遇だっけ?
そりゃ怪我させたらまずいわと、一人納得した。
エディの馬は私を乗せているために、ゆっくりと魔獣を刺激しないように後方へと下がる。
雨がいっそう強くなり、稲光が走る。
――その時。
ライカンスロープの血走った目が後方へ下がった私の目と、目があう。
「……っえ?」
『がぁあああぁっ!!』
ライカンスロープは、突然。
私めがけて一心不乱に狂ったように走ってくる。
警戒していた騎士達も。
そこに佇んでいただけのライカンスロープが突如として血走った目を見開き咆哮をあげながら、守るべき存在である私に猪突猛進するとは予想だにしなかったらしい。
……だが、さすがは騎士様というべきか。
咄嗟に腰にに下げている大層立派そうな剣を、ライカンスロープの歩みを止めようと振り上げたが。
一歩遅く騎士達の切っ先は空を切る。
そして騎士達の間を軽々と掻い潜り、私にその凶悪な爪をのばした。
「業火」
私をその腕で強く抱きしめ。
エディがそう呟くのが聞こえた、その瞬間。
ライカンスロープが赤いとても赤い炎に一瞬にして包まれた。
突然の事で今なにが行われたのかわからない。
その爪が私に届き。
私の身体を簡単に引き裂き。
死に至らしめるであろう時間まで、ほんのわずか瞬きひとつのほんの一瞬。
そして私は、コレが魔法なのかと理解した。
ライカンスロープまでの距離は少し離れている、それなのに燃え盛る炎はとても熱くて美しくて。
「大丈夫?」
そう、頭を優しく撫でてくれたエディが。
……とても怖かった。
70
お気に入りに追加
1,884
あなたにおすすめの小説
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい
高木コン
ファンタジー
第一巻が発売されました!
レンタル実装されました。
初めて読もうとしてくれている方、読み返そうとしてくれている方、大変お待たせ致しました。
書籍化にあたり、内容に一部齟齬が生じておりますことをご了承ください。
改題で〝で〟が取れたとお知らせしましたが、さらに改題となりました。
〝で〟は抜かれたまま、〝お詫びチートで〟と〝転生幼女は〟が入れ替わっております。
初期:【お詫びチートで転生幼女は異世界でごーいんぐまいうぇい】
↓
旧:【お詫びチートで転生幼女は異世界ごーいんぐまいうぇい】
↓
最新:【転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい】
読者の皆様、混乱させてしまい大変申し訳ありません。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
――神様達の見栄の張り合いに巻き込まれて異世界へ
どっちが仕事出来るとかどうでもいい!
お詫びにいっぱいチートを貰ってオタクの夢溢れる異世界で楽しむことに。
グータラ三十路干物女から幼女へ転生。
だが目覚めた時状況がおかしい!。
神に会ったなんて記憶はないし、場所は……「森!?」
記憶を取り戻しチート使いつつ権力は拒否!(希望)
過保護な周りに見守られ、お世話されたりしてあげたり……
自ら面倒事に突っ込んでいったり、巻き込まれたり、流されたりといろいろやらかしつつも我が道をひた走る!
異世界で好きに生きていいと神様達から言質ももらい、冒険者を楽しみながらごーいんぐまいうぇい!
____________________
1/6 hotに取り上げて頂きました!
ありがとうございます!
*お知らせは近況ボードにて。
*第一部完結済み。
異世界あるあるのよく有るチート物です。
携帯で書いていて、作者も携帯でヨコ読みで見ているため、改行など読みやすくするために頻繁に使っています。
逆に読みにくかったらごめんなさい。
ストーリーはゆっくりめです。
温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
パライソ~楽園に迷い込んだ華~
エウラ
BL
ついさっきまでVRMMOでゲームプレイしてたはずなのに、ココはどこ?
気付いたらアバターの姿で森の中。
イヤイヤこういうのってテンプレでトラック転生とか神様的な人?にあったりとかするんじゃないの?!
何がどうしてこうなったのか全く分からない。
深い森の中、人の気配無し。
一人は寂しいよ---!
知らぬ間に異世界転移してたっぽい青年が生きるためにマイペースにサバイバルする話。
※主人公は不憫な境遇です。
時々辛い場面があると思います。暴力的、凌辱的な場面もあると思います。
読むときは注意して下さい。
初めの頃はぼっちで説明文が多いですが、数話で話が進むはず・・・。
不定期更新です。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
西谷夫妻の新婚事情~元教え子は元担任教師に溺愛される~
雪宮凛
恋愛
結婚し、西谷明人の姓を名乗り始めて三か月。舞香は今日も、新妻としての役目を果たそうと必死になる。
元高校の担任教師×元不良女子高生の、とある新婚生活の一幕。
※ムーンライトノベルズ様にも、同じ作品を転載しています。
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
モブだった私、今日からヒロインです!
まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。
このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。
そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。
だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン……
モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして?
※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。
※印はR部分になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる