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開始の年齢・・・(笑)

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メイド美少女を凝視する私。

(うわあああ!何だこの美少女・・。芸能人より可愛いよ、確実。
え、メイド服着てるよね?この顔面クオリティでメイドなの!?
ちょっと待て、私悪役令嬢って、あの神言ってたよね?
乙女ゲームの悪役令嬢って、綺麗なタイプが多いんだよね?
怖いわ、自分の顔見るの凄く怖い・・・!!)


何も喋らない私に心配した美少女メイドは、焦りだした。

「お嬢様!!大丈夫ですか!?今お医者様を呼んで来ますので、お待ちくださいね!!」


部屋を出て行こうとする美少女メイドを呼び止める。

「ちょ、ま!」

私の声に反応してピタリと止まる。

「お嬢様?」

んん・・と咳払いをして彼女に話しかける。


「ええ、と。ごめんなさい。
ちょっと考え事をしていたのよ。」

私の言葉に目玉が飛び出るくらいに見開く彼女。
え?何。私何か変な事言った?


「お、お嬢様が・・・謝るなんて・・・!
やっぱり、あの頭を打った時に、おかしくなられたのだわ!!」

おおっと!?
謝るだけでこの言われよう。
と言うことは、かなり性格が悪い悪役令嬢とみた。
ううん。これはめんどくさい。
修正せねば。
頭打った、ね。



「あ、あの私、誰なのかしら?
貴女は誰?此処は何処?」

記憶喪失キャラで行こう。

「お、お嬢様・・・。記憶が・・・!?」

あの有名な台詞をアレンジさせていただきました。


「本当に分からないの・・・。私、誰なの?」

みるみるうちにメイドちゃんの顔が青くなっていく。
そして


「ジ、ジ、ジョセフ様あああああ!」

部屋を飛び出して行った。


えええ!
ジョセフって誰?
ていうか、横文字の名前!
という・・・事は・・・西洋系の乙女ゲームか・・・。






というか、私乙女ゲーム転生系の小説とか漫画は読んだ事はあるけど、
ガチでプレイした事ないんだけど。
フラグとか、本当に分かんないし、
逆ハーレムとか、真剣に遠慮する。
取り敢えずは、攻略対象っていうの?その男共に関わらなければ良いだけの話だよな。

うん、ゲームとかによくある処刑はごめんだ。
日陰の様に生きねば。


と・・・その前に自分の顔だ。


ベッドから出て、大きな鏡台へ歩いて行く。


そして・・・・





「な、なんじゃあこりゃああああああああ!!!」



はい、すみません。
思わず叫びました。



いや、叫ばせて?

ありえない。

鏡の中の私であろう女性。



今までに見たことが無いくらいの美貌の女性。
金色のさらさらストレート。
瞳は脳みそ圧迫してんじゃないかという位の大きすぎる青い目。
すらっと通った鼻筋。小さく形の良い鼻。
桜色のプリッとした艶のある唇。
顔も小顔。

前世の私と掛け離れた余りの美しさに、私は






地に伏した。

「あ、あ、ありえない。なによ、この美しい顔。
いや、ナルシスト発言ではなく、本気で。
無いわ~。本当無いわ。
しかも、結構成長した段階の転生だよね?
もう13、4歳位いってるよね?
幼少期からのスタートとかじゃないの?」

ぶつぶつ床に話す私。

「ちょっと待て?
婚約とかしてないよね?
乙女ゲームって、悪役令嬢は攻略対象と婚約してるよね?
いやいやいやいや!!
困る!断固拒否する!」


そう言って立ち上がる私と同時に、
さっきのメイドちゃんがこれまた眩いばかりの美貌の男性が入ってくる。





此処の世界の顔面バランスどうなってんの!?




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