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ナツ・side
戸惑い
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俺と爽は、そのラブホとかいうホテルで、時間いっぱい映画やゲームを楽しんだ後、自宅に向かった。
「あーー、今日一日、なんか楽しかったな。猫カフェにも行けたし、映画館にも…ホテルにもな…ナツ…」
爽がキッチンで珈琲を淹れながら、俺に笑いかける。
「…ホテルは別に…ってか、映画館にしろホテルにしろ、俺をだましやがって… あーー思い出しただけで腹が立つ…映画館でばれたら俺、超恥ずかしいことになってたじゃん…。」
俺が苦情を述べながら爽を睨みつけると、爽はニヤニヤと笑う。
「まあまま、イイじゃん…人生勉強だと思ってさ… それにしてもナツ…おまえってさ…感じやすいのな…」
「はあっ…!? てめえ、何…言ってる…」
「だってさ…マジで俺が触るとこ全部、いちいちおまえがあんあん反応してくるから…俺も余計に虐めたくなっちゃうじゃん…元は犬のくせに、色気あり過ぎだろって… くくっ…」
「う…うるっさい…馬鹿… もういいから、早く珈琲くれよ…っ」
「はいはい、お客様~~かしこまりました…」
カタンと音を立てて、爽がいまだにニヤニヤしながらも、珈琲カップをテーブルに置いてくれる。
「ありがと…いただきます…」
珈琲を飲みながら爽を見つめると…奴の眼鏡の奥の…俺を見つめる瞳が、やけに優しい気がして…
俺は不覚にも、胸がきゅうってなってしまった…。
ドキドキドキドキ… なんなんだろう… 俺のこの、最近の心臓の音…。
俺は正真正銘、犬で… いつか、もとに戻りたいと思っている身…。
爽は、少々、ド変態なゲイの…人間だ…。
犬と、人間… これからも末永く付き合っていける関係じゃない…。
俺はいつか…当初の目的を果たして…
爽をこの手に抱いて…男として、爽をめちゃくちゃに抱いて…感じさせて…
晴れて、犬に戻り、人間界からも去る…。
それで… 終了… ジ、エンドだ…
でもそれって… 俺にとって本当に…嬉しいことだっけ…
俺は本当に、犬に…元の姿に、戻りたいって思っているのか…?
自分の気持ちが、最近、本当に、よくわからない…。
俺は珈琲を飲みながら、 爽を見つめた。
「あーー、今日一日、なんか楽しかったな。猫カフェにも行けたし、映画館にも…ホテルにもな…ナツ…」
爽がキッチンで珈琲を淹れながら、俺に笑いかける。
「…ホテルは別に…ってか、映画館にしろホテルにしろ、俺をだましやがって… あーー思い出しただけで腹が立つ…映画館でばれたら俺、超恥ずかしいことになってたじゃん…。」
俺が苦情を述べながら爽を睨みつけると、爽はニヤニヤと笑う。
「まあまま、イイじゃん…人生勉強だと思ってさ… それにしてもナツ…おまえってさ…感じやすいのな…」
「はあっ…!? てめえ、何…言ってる…」
「だってさ…マジで俺が触るとこ全部、いちいちおまえがあんあん反応してくるから…俺も余計に虐めたくなっちゃうじゃん…元は犬のくせに、色気あり過ぎだろって… くくっ…」
「う…うるっさい…馬鹿… もういいから、早く珈琲くれよ…っ」
「はいはい、お客様~~かしこまりました…」
カタンと音を立てて、爽がいまだにニヤニヤしながらも、珈琲カップをテーブルに置いてくれる。
「ありがと…いただきます…」
珈琲を飲みながら爽を見つめると…奴の眼鏡の奥の…俺を見つめる瞳が、やけに優しい気がして…
俺は不覚にも、胸がきゅうってなってしまった…。
ドキドキドキドキ… なんなんだろう… 俺のこの、最近の心臓の音…。
俺は正真正銘、犬で… いつか、もとに戻りたいと思っている身…。
爽は、少々、ド変態なゲイの…人間だ…。
犬と、人間… これからも末永く付き合っていける関係じゃない…。
俺はいつか…当初の目的を果たして…
爽をこの手に抱いて…男として、爽をめちゃくちゃに抱いて…感じさせて…
晴れて、犬に戻り、人間界からも去る…。
それで… 終了… ジ、エンドだ…
でもそれって… 俺にとって本当に…嬉しいことだっけ…
俺は本当に、犬に…元の姿に、戻りたいって思っているのか…?
自分の気持ちが、最近、本当に、よくわからない…。
俺は珈琲を飲みながら、 爽を見つめた。
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