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ナツ・side

しきたり?

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「…ひっ…!な…なに…」
俺は驚きで、声にならない声をあげる。
爽のそれは…堅く…なって布地を突き上げようとしていた…。

手のひらから伝わる、脈動・・・熱い…

俺はすぐさま、そこから手を離そうとしたが、爽はそれを許してくれない…。

「おまえさ…知ってたか…?人間界の映画はさ…本番じゃなけりゃ…ここでこれ…いじったりしていいって、なってんだ…だから暗くて顔も見えないようになってんだ…あ、もちろん…声は厳禁だけどな…」

「…う・・・!?」

嘘…マジな話… ?しきたりか??
大勢で映画見て、前はだけたりして触って…そんなことするのが、普通って…?  まじ、未知の世界…

 
だから…この映画、年齢制限みたいなのがあったのか…
信じられん…人間界はまだ、俺にはわからないことだらけだ…

「なあ…俺の…慰めてくれ…さっきから、張り詰めてて痛い…ナツ…やれよ…」

爽がさらに手をそこに押し付けるようにして、俺を見る。

「うう…」

俺はしぶしぶ、 
  そこにゆっくりと手を伸ばした…。




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