6 / 101
爽・side
ナツの失敗
しおりを挟む
「…ご主人様の帰りを従順に出迎える犬…か…ご苦労ご苦労…」
少しだけ上の位置になるのが癪に障るが、ナツの頭を撫でながら俺がふざけてそんな風に言うと、
「誰がだ…っ! …フンっ…」
そう、毒づきながらガルルっと…犬のように吠える姿がなんか、イイ…。
俺は、一旦自分の部屋に入り、上着とネクタイを取り去る…。
さあ…今日は…何を作ろうか…ナツはいつでも食欲旺盛なので本当に作り甲斐がある…。
洗面所で手洗いをして献立を考えながらキッチンの入口へ向かうと…
ん… なんか…変…だ…
焦げ臭い… なんか焼いた…? のか … ?
「… ごめん… 失敗、した… 」
しょげるようにコンロの前で項垂れているナツ…。
「…ん…どうした…?何、作ってたんだ…?」そう尋ねると、ナツが続ける。
「…今日さ…人間になって初めて…その、給料…ってやつが出た…んだ。…いつもおまえに作ってもらってるし…俺も…今日くらいって思ってさ…買い物行って、一応、レシピ見ながら…やってたんだけど…なんか… …」
「…ほう …んで、 …何…に、チャレンジ…したんだ…?」
「… ハンバーグ … … 」
蓋を開けると… 見事に…真っ黒に焼けた…いや、焦げた…いびつな形のハンバーグが4つ…
ぎっしりと…フライパンを占領していた…。
「ごめん… 途中までは…まあまあ…うまくいってたと思うんだけど… 焼き始めて少しして裏返してみたら、もう…こんなんなってて…何が悪かったかわかんなくて… ああ…ここまですげえ時間かかったのに…全部、台無し…… 」
ナツを見上げると… これでもかというほど項垂れていて…目は涙目…
犬の…しょげた耳が見えそうなくらい凹んでいて… いたたまれないほど…。
その姿は本当に一生懸命で健気で…かわいそうなのに…
やっぱり俺は変で…ゾクゾクした…。
「…まあ、いいじゃん…初めて挑戦してそんな簡単には成功しないさ…ハンバーグとか…結構難易度高いぞ…気にすんな…次回楽しみにしてる。」
精一杯の慰めのつもりで、微笑みながらそう言う俺…。
ナツはわかりやすいほどに安堵し、柔らかに微笑み… 俺をドキリとさせる。
「爽…、ありがと…でもごめん…今日は出前でも取ろうか…はぁ… ショック、やっぱでけー …」
でかい図体で凹んでて…笑える…なんか、可愛くて仕方ない…俺は言葉を続ける…
「…ああ…そうだな。でもま、いいじゃん…今日は趣向を変えて、順番、変えよっか…。」
「…は…?順番…」
キョトンとした顔のナツ…いい男が台無しだ…でも、可愛い…。
「だから…、先に…夜食…にしよって言ってんだよ…? 鈍感…」
そっと、ナツの頬に触れる…。
そのまま、リビングのソファーへ…後ろ向きのまま歩かせ、押し倒す…。
「ん、わっ…!! な… 何…んっ…!! んぅっ… んんんーーーっ…!」
有無を言わせないように、ナツの唇を強引に塞ぐ。
舌を…口内奥深くへねじ込む…。「んっ…ん…」唸るナツ… 可愛い…
あとは…俺のしたいように… ナツをとろとろに、とろかすだけ…
俺は奴のシャツの中に手を滑り込ませた…。
少しだけ上の位置になるのが癪に障るが、ナツの頭を撫でながら俺がふざけてそんな風に言うと、
「誰がだ…っ! …フンっ…」
そう、毒づきながらガルルっと…犬のように吠える姿がなんか、イイ…。
俺は、一旦自分の部屋に入り、上着とネクタイを取り去る…。
さあ…今日は…何を作ろうか…ナツはいつでも食欲旺盛なので本当に作り甲斐がある…。
洗面所で手洗いをして献立を考えながらキッチンの入口へ向かうと…
ん… なんか…変…だ…
焦げ臭い… なんか焼いた…? のか … ?
「… ごめん… 失敗、した… 」
しょげるようにコンロの前で項垂れているナツ…。
「…ん…どうした…?何、作ってたんだ…?」そう尋ねると、ナツが続ける。
「…今日さ…人間になって初めて…その、給料…ってやつが出た…んだ。…いつもおまえに作ってもらってるし…俺も…今日くらいって思ってさ…買い物行って、一応、レシピ見ながら…やってたんだけど…なんか… …」
「…ほう …んで、 …何…に、チャレンジ…したんだ…?」
「… ハンバーグ … … 」
蓋を開けると… 見事に…真っ黒に焼けた…いや、焦げた…いびつな形のハンバーグが4つ…
ぎっしりと…フライパンを占領していた…。
「ごめん… 途中までは…まあまあ…うまくいってたと思うんだけど… 焼き始めて少しして裏返してみたら、もう…こんなんなってて…何が悪かったかわかんなくて… ああ…ここまですげえ時間かかったのに…全部、台無し…… 」
ナツを見上げると… これでもかというほど項垂れていて…目は涙目…
犬の…しょげた耳が見えそうなくらい凹んでいて… いたたまれないほど…。
その姿は本当に一生懸命で健気で…かわいそうなのに…
やっぱり俺は変で…ゾクゾクした…。
「…まあ、いいじゃん…初めて挑戦してそんな簡単には成功しないさ…ハンバーグとか…結構難易度高いぞ…気にすんな…次回楽しみにしてる。」
精一杯の慰めのつもりで、微笑みながらそう言う俺…。
ナツはわかりやすいほどに安堵し、柔らかに微笑み… 俺をドキリとさせる。
「爽…、ありがと…でもごめん…今日は出前でも取ろうか…はぁ… ショック、やっぱでけー …」
でかい図体で凹んでて…笑える…なんか、可愛くて仕方ない…俺は言葉を続ける…
「…ああ…そうだな。でもま、いいじゃん…今日は趣向を変えて、順番、変えよっか…。」
「…は…?順番…」
キョトンとした顔のナツ…いい男が台無しだ…でも、可愛い…。
「だから…、先に…夜食…にしよって言ってんだよ…? 鈍感…」
そっと、ナツの頬に触れる…。
そのまま、リビングのソファーへ…後ろ向きのまま歩かせ、押し倒す…。
「ん、わっ…!! な… 何…んっ…!! んぅっ… んんんーーーっ…!」
有無を言わせないように、ナツの唇を強引に塞ぐ。
舌を…口内奥深くへねじ込む…。「んっ…ん…」唸るナツ… 可愛い…
あとは…俺のしたいように… ナツをとろとろに、とろかすだけ…
俺は奴のシャツの中に手を滑り込ませた…。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
ダンジョン孤児の配信生活~探索者でもないのに知らないうちに全国配信されて有名人になっていました~
ジャジャ丸
ファンタジー
十年前、突如として世界各地に出現したダンジョンによって家族を失い、身寄りがなくなった天宮アリスは、両親の残した人工知能搭載型護衛ロボット《テュテレール》にダンジョンの中で育てられた。
そんなある日、十三歳になったアリスは、ひょんなことから自分の生活が配信されている事実に気付いてしまう。
「テュテレール、これどういうことなの!?」
『アリスの生活費を稼ぐため、アリスの可愛さを世間に知らしめるため、これが最善だと判断した』
「二つ目の理由が余計だよぉ!!」
食事風景。倒されたモンスターの素材を拾い集める風景。そして……無防備に寝たり、テュテレールに甘えている風景。
それら全てが信じられない勢いで全世界に拡散されていることを知り羞恥に悶えたアリスは、ある決意をする。
「テュテレール、私決めたよ。私、立派な探索者になって自立する。配信なんてしなくてもお金が稼げるように!」
『援護しよう、アリス。だが下層は危険だ、上層で戦おう』
“アリスちゃんついに剣を取るの巻”
“剣を落っことして怪我しないように気を付けるんだよ”
「もぉぉ! 大丈夫だから子供扱いしないで!」
果たしてアリスは、立派な探索者になって自立することが出来るのか。
視聴者、政府、それどころか悪の秘密組織にまで注目され狙われるようになる、最強で無力な少女の配信生活。
カクヨム、ノベルアップ+でも公開しています。
貧乏大学生がエリート商社マンに叶わぬ恋をしていたら、玉砕どころか溺愛された話
タタミ
BL
貧乏苦学生の巡は、同じシェアハウスに住むエリート商社マンの千明に片想いをしている。
叶わぬ恋だと思っていたが、千明にデートに誘われたことで、関係性が一変して……?
エリート商社マンに溺愛される初心な大学生の物語。
碧恋の詠―貴方さえ護れるのなら、許されなくても浅はかに。【現在他サイトにて連載中です(詳細は近況ボードまたは最新話部分をご確認ください)】
宵月葵
恋愛
現実をしばし離れて 胸きゅんな “時の旅” へおこしやす……
今年中の完結をめざしつつも
永遠に続いてほしくなる非日常を……お送りできたらさいわいです
せつなめ激甘系恋愛小説 × シリアス歴史時代小説 × まじめに哲学小説 × 仏教SF小説
☆ 歴史の事前知識は 要りません ☆
歴史と時代背景に とことんこだわった タイムスリップ仕立ての
愛と生と死を濃厚に掘り下げた ヒューマンドラマ with 仏教SFファンタジー ラノベ風味 ……です。
これは禁断の恋?――――――
江戸幕末の動乱を生きた剣豪 新選組の沖田総司と
生きる事に執着の持てない 悩める現代の女子高生の
時代を超えた 恋の物語
新選組の男達に 恋われ求められても
唯ひとりの存在しかみえていない彼女の
一途な恋の行く末は
だが許されざるもの……
恋落ち覚悟で いらっしゃいませ……
深い愛に溢れた 一途な可愛いヒロインと “本物のイイ男” 達で お魅せいたします……
☆ 昔に第1部を書いて放置していたため、現代設定が平成12年です
プロットだけ大幅変更し、初期設定はそのままで続けてます
☆ ヒロインも初期設定のまま高3の女の子ですが、今の新プロットでの内容は総じて大人の方向けです
ですが、できるだけ若い方たちにも門戸を広げていたく、性描写の面では物語の構成上不可欠な範囲かつR15の範囲(※)に留めてます
※ アルファポリスR15の規定(作品全体のおよそ1/5以上に性行為もしくはそれに近しい表現があるもの。作品全体のおよそ1/5以下だが過激な性表現があるもの。) の範囲内
★ …と・は作者の好みで使い分けております ―もその場に応じ個数を変えて並べてます
☆ 歴史については、諸所で分かり易いよう心がけております
本小説を読み終えられた暁には、あなた様は新選組通、は勿論のこと、けっこうな幕末通になってらっしゃるはずです
☆ 史料から読みとれる沖田総司像に忠実に描かせていただいています
☆ 史料考察に基づき、本小説の沖田さんは池田屋事変で血を吐かないのは勿論のこと、昏倒もしません
ほか沖田氏縁者さんと病の関係等、諸所で提唱する考察は、新説としてお受け取りいただければと存じます
☆ 親子問題を扱っており、少しでも双方をつなぐ糸口になればと願っておりますが、極端な虐待を対象にはできておりません
万人の立場に適うことは残念ながら難しく、恐縮ながらその点は何卒ご了承下さいませ
※ 現在、全年齢版も連載しています
(作者近況ボードご参照)
上司に連れられていったオカマバー。唯一の可愛い子がよりにもよって性欲が強い
papporopueeee
BL
契約社員として働いている川崎 翠(かわさき あきら)。
派遣先の上司からミドリと呼ばれている彼は、ある日オカマバーへと連れていかれる。
そこで出会ったのは可憐な容姿を持つ少年ツキ。
無垢な少女然としたツキに惹かれるミドリであったが、
女性との性経験の無いままにツキに入れ込んでいいものか苦悩する。
一方、ツキは性欲の赴くままにアキラへとアプローチをかけるのだった。
「声劇台本置き場」
きとまるまる
エッセイ・ノンフィクション
きとまるまるが書いた「声劇台本」が投稿されている場所です。
ーーー利用規約↓↓ーーー
・ここに置いてある台本は自由に使っていただいて構いません。どこで使っていただいても構いません。
・使用する際の許可は必要ありません。報告していただけたら、時間があれば聴きに行きます。
・録画や録音を残していただいても構いませんが、どこかにアップロードする場合はお手数ですが一言ください。
・使用する場合、「台本名」「作者名」をどこかしらに記載してください。広めてください。
・「自作発言」とか「過度な改変」などはしないでください。
・舞台やドラマCD等で台本を使用する場合は、一度ご相談ください。(有料公演やイベント販売等、利用後に利益が発生する場合は、台本使用料をいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※投げ銭で利益が発生するアプリなどで使用する場合は、利用規約を守っていただけるのであればご相談なく使用していただいてかまいません。台本使用料も、今のところいただく予定はありません。
・男性キャラを女性が演じるなど、違う性別で演じることはOKです。ただし、必ずキャラクターの性別で演じ切ってください。キャラの性別転換はNGです。(不問キャラは性別転換OK)
・「アドリブ」に関しては、使用してる台本の世界観が壊れない程度のものでお願いします。過度にやられると自分の作品をぶち壊されてる感じがして聞いてて悲しくなります。
・連絡は、作者のTwitterのDMまでよろしくお願いします(@kitomarumaru)
ーーーーー
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
異世界ヘアサロン あなたの魅力、引き出します
椰子ふみの
恋愛
夢だった自分のヘアサロンのプレオープンの日、真理亜は異世界に転移してしまう。 元の世界に戻ることができないと知った真理亜は異世界ではマリアとしてもう一度、自分のヘアサロンを開こうと頑張る。そして、異世界にヘアカット革命を起こしていく。 そして、仕事ばかりだったマリアは初めて恋をして、恋愛にも頑張ろうとする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる