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清春編
最後
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カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
はいはい…もう、わかってるよ…わかった…
そろそろ、なんだろう…
哲也がタイミングがどうとか、言っていたが…
我ながら、最悪なタイミングで目を覚ましてしまったような気がする…
俺は、最後に丸い月に触れようと、ゆっくり手を伸ばす…
なぜだか、エッグベネなんとかを、思い出す。
しゃくに障るが、あれは、まあまあ…美味かった…
腕は、いまだに痺れて…
思うようにはあがってくれない… ああ…
俺は震える腕でそれでも手を伸ばしながら、ハッとする。
そうだ…あの男… 思い出した… 信じられない…
最後に…俺にキスを…して、きた…
舌を何度も絡められ…息の根が止まりそうなほどに激しいキスを…
口が裂けてもあの男には言いたくないが…
いや…もはや、言う機会すら、ないのだが…
俺が、仮に女なら…
危うく、腰が砕けていたかもしれないような、そんな…経験したこともないような、あまりにも、官能的なキスだった…
意味、不明…
どこまでも…ふざけた男だ…
顔が…見た目がいいことだけは認めるが…
思えば最初から…
俺を揶揄い、散々振り回し…殴って、思い切り蹴り飛ばしたくせに、最後にキスだと…?
ごおっ … …
ああ… 風が…
砂埃が… 圧が…
目が、痛い…
なんで、俺は…
真由や茉優子ではなく…
あんな男に…人生最後に唇を…奪わ
キキキキキーーーーッ…
凄まじい金属音が、闇を切り裂く…
思わず、すがるように
月を見た。
ドンッ…
ガガ ガ… ッ …
キキキキキ … キーー…
ガガガ ガゴ… ガガ…
キキキキーーー… … キー … … …
ザザ… ガガ… ガ…
キキキ…
キキー… ガゴ…ガガ…
さようなら、清春くん…
最後、すぐ耳元で、
男の笑った声が… ふわりと、
聞こえた気がした。
はいはい…もう、わかってるよ…わかった…
そろそろ、なんだろう…
哲也がタイミングがどうとか、言っていたが…
我ながら、最悪なタイミングで目を覚ましてしまったような気がする…
俺は、最後に丸い月に触れようと、ゆっくり手を伸ばす…
なぜだか、エッグベネなんとかを、思い出す。
しゃくに障るが、あれは、まあまあ…美味かった…
腕は、いまだに痺れて…
思うようにはあがってくれない… ああ…
俺は震える腕でそれでも手を伸ばしながら、ハッとする。
そうだ…あの男… 思い出した… 信じられない…
最後に…俺にキスを…して、きた…
舌を何度も絡められ…息の根が止まりそうなほどに激しいキスを…
口が裂けてもあの男には言いたくないが…
いや…もはや、言う機会すら、ないのだが…
俺が、仮に女なら…
危うく、腰が砕けていたかもしれないような、そんな…経験したこともないような、あまりにも、官能的なキスだった…
意味、不明…
どこまでも…ふざけた男だ…
顔が…見た目がいいことだけは認めるが…
思えば最初から…
俺を揶揄い、散々振り回し…殴って、思い切り蹴り飛ばしたくせに、最後にキスだと…?
ごおっ … …
ああ… 風が…
砂埃が… 圧が…
目が、痛い…
なんで、俺は…
真由や茉優子ではなく…
あんな男に…人生最後に唇を…奪わ
キキキキキーーーーッ…
凄まじい金属音が、闇を切り裂く…
思わず、すがるように
月を見た。
ドンッ…
ガガ ガ… ッ …
キキキキキ … キーー…
ガガガ ガゴ… ガガ…
キキキキーーー… … キー … … …
ザザ… ガガ… ガ…
キキキ…
キキー… ガゴ…ガガ…
さようなら、清春くん…
最後、すぐ耳元で、
男の笑った声が… ふわりと、
聞こえた気がした。
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