【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

評価

一番理解に苦しむのは、組織全体の評価…査定制度だ。
なぜ、上司からの評価のみで、部下の成績や能力を図る一方通行に過ぎない評価制度なのか…
開かれた職場、風通しの良い職場などと、抽象的な耳障りの良い言葉で誤魔化し、職場環境が良い会社を気取って新入社員を募る行為は、もはや詐欺に等しい。
その言葉を信じて入社した新人が、仮に悪い上司に当たった場合、どんな目に遭うのか…
同じことの繰り返しだ。　

いつだったか、以前テレビの特集で見た革新的な企業…
いっそ、あの会社のように、部下にも評価させればよい…
直属の上司のさらに上の上司…立場が上であれば、この際社長でもなんでも良い…

その相手に、自身の直属の上司が普段、自分に対してどう振舞っているのか…
優しいのか、それとも威圧的なのか…パワハラ発言の類はないのか…　
任されている仕事量はどうか…多い場合に、きちんと上司がフォローしているか…

何かあれば意見を…ではなく、必ずそういう場を設ける下から上の評価の場…
そうすれば、横柄な態度で人を人とを思わないような振る舞いをする人間は、当然下からの評価は得られず、
おのずと淘汰されていく…

そうでないと、あまりに不公平で…　言ったもの勝ちの組織になってしまう…

やはり、馬鹿らしい…
閉鎖的なうちの会社で、現実にはありえない、実現不可能な俺の中だけの幻想…　

こんなにもくだらない職場…いっそ、このままやめてしまおうか…
いや…転職も簡単ではない……　

ああ…
やはり無駄に時間があるとダメだ…　

考えても仕方のないことばかり、考えてしまう…