【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

制御不能

その後のことは…
ホテルに向かうまでのことは、いまいちよく覚えていない。

俺はその夜…確実におかしかった。
自分でも驚く程に…理性的ではなかったのだ…

茉優子をこの手に抱き締めたくて…

いや、違う…
抱き締めたいなど…そんな可愛らしい希望ではない。

即物的に…言うと、挿れたい。
茉優子の中に、入りたい…
温かな場所に…包まれたい… 

そして、えぐりたい…
男の…
興奮で堅くなった男の…俺の、それで…
浅く… 深く… 何度も茉優子の中を抉りながら、突き上げたい…  

この、慎ましやかな女性… 
どう見えようと、人の妻である茉優子が、淫らに身体をよじらせ、喘ぐ声を…聞きたい… 
俺の鋭い突きに打ち震える白い肢体を…
いやらしい表情を、この目に焼き付けたい…

あの暗すぎる病院に、いまだ意識の戻らない真由を残しているのに…
あの…あまりにも奇妙で、恐ろしい哲也を待たせているのに…

制御が、効かなかった。
食事の途中までは真っ直ぐに病院に帰らねばと理性を働かせていたのに、後半はもはや… 俺の中には…
汚い男の欲望しか、残っていなかった…
 
ホテルに入るなり、
鞄をベッドに乱暴に放り投げ、
俺は茉優子に迫った。

いや…襲いかかった…と言う方が正しいかもしれない…

茉優子はやはり少し
俺のいつもと違う様子に、驚いていた。