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清春編
茉優子からの連絡
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『坂下さん、大変ご無沙汰しています。お元気ですか?連絡、ありがとうございます。実はお元気かなと少し気になっていました。お仕事、落ち着いたなら良かったです。でも退会を…検討されているのですね、少し残念です。それと、今日は臨時休校です。振替日の連絡がメールできていますよ。見てみてください』
茉優子の連絡はそこで終わっていた。
その内容に、一種の…寂しさを覚えた。
まるで、業務連絡だな…
こんな関係だとはいえ、もう少し甘い言葉があっても良さそうなものを…実に茉優子らしい。
楽しみに宝箱を開けたつもりではあったが、その、あまりに味気の無い内容に、俺はがっくりと肩を落とした。
俺は病院を出て、タクシーを拾う。
できるだけ早くここから…この病院から遠くへ遠ざかりたいような気持ちになった。
対照的ではあるが、教室に…
茉優子と繋がりが持てた英会話教室の近くに…
今すぐに、行きたいと思った。
まだ、時間にして午後三時過ぎ…
当然、仕事をしている茉優子がいないことはわかっている。教室も休みだと、理解はした。
つまり、茉優子が来ることはない。
タイミングが悪いなと、自分を呪った…
だが、そこに行きたい。
せめて、茉優子との思い出に溢れた場所…その近くで、夜まで時間を潰したい。
そんな、気分になった。
いっそ、駅前のネットカフェあたりで…四時間位パックでも利用しようか…
数回利用したことがあるが、そこなら個室ソファで横になることもできるし、ドリンクもある…お腹が空けば食事だってすることが出来る…
よし…そうしよう…
そう思った矢先、ピリリと音がなる。
また、茉優子からだった。
さっきの連絡から20分以上も経過している…
なんだろう…
俺は不思議に思い、再び視線を落とした。
茉優子の連絡はそこで終わっていた。
その内容に、一種の…寂しさを覚えた。
まるで、業務連絡だな…
こんな関係だとはいえ、もう少し甘い言葉があっても良さそうなものを…実に茉優子らしい。
楽しみに宝箱を開けたつもりではあったが、その、あまりに味気の無い内容に、俺はがっくりと肩を落とした。
俺は病院を出て、タクシーを拾う。
できるだけ早くここから…この病院から遠くへ遠ざかりたいような気持ちになった。
対照的ではあるが、教室に…
茉優子と繋がりが持てた英会話教室の近くに…
今すぐに、行きたいと思った。
まだ、時間にして午後三時過ぎ…
当然、仕事をしている茉優子がいないことはわかっている。教室も休みだと、理解はした。
つまり、茉優子が来ることはない。
タイミングが悪いなと、自分を呪った…
だが、そこに行きたい。
せめて、茉優子との思い出に溢れた場所…その近くで、夜まで時間を潰したい。
そんな、気分になった。
いっそ、駅前のネットカフェあたりで…四時間位パックでも利用しようか…
数回利用したことがあるが、そこなら個室ソファで横になることもできるし、ドリンクもある…お腹が空けば食事だってすることが出来る…
よし…そうしよう…
そう思った矢先、ピリリと音がなる。
また、茉優子からだった。
さっきの連絡から20分以上も経過している…
なんだろう…
俺は不思議に思い、再び視線を落とした。
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