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清春編
病室へ
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俺と哲也は何度か真由の看護のため交代を繰り返し、三度目の交代の日がやってきた。
俺は前回と同じく3~4日分の泊まりの荷物を整え病院へ向かった。
坂下真由…
一人部屋の壁にかかるネームプレートを見つめる。
医師の話だと、真由の意識はいまだに戻らず…もしかしたらこのまま、目をさまさまない可能性も十分にある…と。
倒れて、もう二週間近い…
こんなにも長いこと目を覚さないことがあるとは…
もしかしたら本当に真由は二度と… ?
いや…そんなことを考えては駄目だ…
弱気になるな…
そんなことは絶対にあり得ない…
そもそも、何が真由を自殺に追いやったのか… 俺と茉優子のことが…ばれた…?
いや、決めつけては駄目だ…
もしかしたら、やはり哲也が… …真由に… …何か… したのでは…
だが、警察は現場の状況から、真由は自殺を図ったと断定している…
俺はまた、堂々巡りのようにそんなことを考えながら病室の入り口にそっと足を踏み入れる。
「… お兄さん…こんにちは」
病室に入ると、
哲也が… 眠ったままの真由の方に腰をかがめて何か、していた…
位置的に哲也の後ろ姿しか見えず、すぐに近寄ると哲也がぱっと…
真由から離れた。
「ああ、清春君…来たんだね」
「あ…はい… あ、あの、…」
今、何をしていた…?
真由にまた…何かしていなかったか…?
その言葉が… 出てこない
まさか…また…?
真由の口にはやはり、呼吸器がついている… 唇ではない…
まさか、真由の頬に…キスでもしていた…のか…
「あの、今… … … 」
「ん… なんだい…?」
哲也が俺を、正面から見据える。
俺の質問を許さない…とでもいうかのように、眼光鋭い目で、俺を射抜くように見つめる… なんだ、この目は…
俺はゾクリとする…
「なんだい、清春君…」
物腰は柔らかく、言葉遣いも丁寧だが、何か、恐ろしい…
「いえ…なんでも、ありません…すみません… 交代します…」
「ああ… 」
駄目な奴だ…
俺はつくづく、弱い、駄目な男だ…
俺はがっくりと項垂れながら、
近くの椅子に、腰を下ろした。
俺は前回と同じく3~4日分の泊まりの荷物を整え病院へ向かった。
坂下真由…
一人部屋の壁にかかるネームプレートを見つめる。
医師の話だと、真由の意識はいまだに戻らず…もしかしたらこのまま、目をさまさまない可能性も十分にある…と。
倒れて、もう二週間近い…
こんなにも長いこと目を覚さないことがあるとは…
もしかしたら本当に真由は二度と… ?
いや…そんなことを考えては駄目だ…
弱気になるな…
そんなことは絶対にあり得ない…
そもそも、何が真由を自殺に追いやったのか… 俺と茉優子のことが…ばれた…?
いや、決めつけては駄目だ…
もしかしたら、やはり哲也が… …真由に… …何か… したのでは…
だが、警察は現場の状況から、真由は自殺を図ったと断定している…
俺はまた、堂々巡りのようにそんなことを考えながら病室の入り口にそっと足を踏み入れる。
「… お兄さん…こんにちは」
病室に入ると、
哲也が… 眠ったままの真由の方に腰をかがめて何か、していた…
位置的に哲也の後ろ姿しか見えず、すぐに近寄ると哲也がぱっと…
真由から離れた。
「ああ、清春君…来たんだね」
「あ…はい… あ、あの、…」
今、何をしていた…?
真由にまた…何かしていなかったか…?
その言葉が… 出てこない
まさか…また…?
真由の口にはやはり、呼吸器がついている… 唇ではない…
まさか、真由の頬に…キスでもしていた…のか…
「あの、今… … … 」
「ん… なんだい…?」
哲也が俺を、正面から見据える。
俺の質問を許さない…とでもいうかのように、眼光鋭い目で、俺を射抜くように見つめる… なんだ、この目は…
俺はゾクリとする…
「なんだい、清春君…」
物腰は柔らかく、言葉遣いも丁寧だが、何か、恐ろしい…
「いえ…なんでも、ありません…すみません… 交代します…」
「ああ… 」
駄目な奴だ…
俺はつくづく、弱い、駄目な男だ…
俺はがっくりと項垂れながら、
近くの椅子に、腰を下ろした。
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