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清春編
疑惑
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「はあっ … は、あ… あ…」
なんだ…今のは… 真由が…
真由が、ビルへ… あんな高い所から…
飛んだ…
ああ… そうだ、
夢… 夢か…
は、あ…
俺は真由の隣のベッドで飛び起き、ゆっくりと呼吸を整える…
スマホを見ると、深夜…
哲也は数日仕事の関係ほか諸々の調整でここを離れると言い…しばらくは俺が真由に付き添うことになった…
いや、この言い方はおかしい…夫が意識不明のままの妻に付き添う…至極当然のことだ…
俺は薄暗闇の中、のそりとベッドから起き上がる。
真由の方にそっと近づく…
人工呼吸器のようなボンベを口につけられたまま、目は依然として硬く閉じられている…
いまだに…
信じられない…
あの明るかった真由が、自殺を図るなんて…
茉優子のことを知っていたのか…いないのか…
今見た夢の中身… …
詳細は覚えていないが、多分、真由が俺と茉優子のことに気づいていたようなことを、口走った…気がする…
そんなはずははい…
見られたことなんてないはずだ…
十分すぎるほど警戒し、行動には注意していた…
そうだ、今のは単なる夢に過ぎない…
バレているはずなど、ない…
だが…
だが本当は、俺の中に…ひとつの疑惑が生まれ始めていた。
真由は本当に、
自殺を図ったのだろうか…
なんだ…今のは… 真由が…
真由が、ビルへ… あんな高い所から…
飛んだ…
ああ… そうだ、
夢… 夢か…
は、あ…
俺は真由の隣のベッドで飛び起き、ゆっくりと呼吸を整える…
スマホを見ると、深夜…
哲也は数日仕事の関係ほか諸々の調整でここを離れると言い…しばらくは俺が真由に付き添うことになった…
いや、この言い方はおかしい…夫が意識不明のままの妻に付き添う…至極当然のことだ…
俺は薄暗闇の中、のそりとベッドから起き上がる。
真由の方にそっと近づく…
人工呼吸器のようなボンベを口につけられたまま、目は依然として硬く閉じられている…
いまだに…
信じられない…
あの明るかった真由が、自殺を図るなんて…
茉優子のことを知っていたのか…いないのか…
今見た夢の中身… …
詳細は覚えていないが、多分、真由が俺と茉優子のことに気づいていたようなことを、口走った…気がする…
そんなはずははい…
見られたことなんてないはずだ…
十分すぎるほど警戒し、行動には注意していた…
そうだ、今のは単なる夢に過ぎない…
バレているはずなど、ない…
だが…
だが本当は、俺の中に…ひとつの疑惑が生まれ始めていた。
真由は本当に、
自殺を図ったのだろうか…
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