【完結・R18】鉄道の恐怖

清春編

ダメージ

真由の…火照った顔…　淫らな表情…　
その口は…まるで…呼吸困難にでもなったかのように半開きだ…　

はあ…　俺は何度も自身を、抜き差しする…　

もうすぐ…もうすぐ…　だ…　　もう少しで…　　　　…　　

　
ふと…はだけたネグリジェの隙間から、真由の白い胸元がのぞき…

突如　…俺は嫌なことを、思い出す…。

この服の隙間に…この、白い胸の谷間に…　差し入れらていた長い指、アイツの…あの、男の手…　

真由の兄、哲也の…あの信じられない光景が…忌々しい、行為が…　
突如、フラッシュバックするかのように、俺の頭の中をかけめぐる…。

「は…　っくっ　…　あ…　　」

もう少しで…真由が…
快楽への階段を上り始める…　女の絶頂へ向かう…一歩手前で……　
なぜか、俺のそれが…　一気に、ダメになった…。

今までほぼ…こんなことはなかったのに…
俺は男として、自身の不能に驚くとともに…とてつもなく、情けない気がしてくる…。

「　…清春さん…　？…」
真由が心配そうに、俺を見つめたが…その夜…それが、復活することはなかった…。

あの、哲也と真由の光景は…
自分で思っている以上に…俺の心と身体にダメージを与えている…

　　　　　　そう思った瞬間だった…。