【完結・R18】鉄道の恐怖

もえこ

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清春編

夫と妻

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「ああ… 美味しかったですね…」
「はい、とっても…お腹いっぱいです。」

茉優子は食後の珈琲カップを両手に持ち、にこりと微笑む。

その笑顔にどきりとしつつ、
前から気になっていることを聞いてみることにした。

「…あの…聞いてもいいですか?そう言えば石塚さんのご主人は…どんなお仕事をされているんですか…?」
「え…?」

茉優子の表情が、すぐに曇ったのがわかった。
まだ…たった2度目の食事で、プライベートな部分に踏み込み過ぎたのかもしれない。

「あ…えっと、すみません…不躾な質問、してしまいまして…」
「あ、いえ…主人は建築関係の仕事をしています…。」
「ああ…そう、なんですね…」

茉優子は俺の質問に最低限の範囲で答えてくれたものの、その先を積極的に話すことはなかった。
俺はもう、彼女に夫のことを尋ねるのはやめようと、密かに思った。

「あ…聞くだけじゃ駄目ですね、私の妻はもともと私と同じ職場で勤めていたんですが、結婚を機に寿退社をしたんです。今は家で、専業主婦をしています。」

俺は聞かれてもいないが、自分が茉優子のことを聞いた手前、少しだけ自分の家庭の話をする。

「そうなんですね…!」茉優子がこくんと相槌を打ってくる。
「はい、今頃家でまったりしてると思います。」

いや…まだ帰宅前かなと…頭の隅で考える。



















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