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~拓海~
不安定
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なんでだ…
なんで、葉月とアイツが、出張に行く…?
葉月も葉月だ…なんで、承諾したんだ…。
いや…葉月が言うように、仕事だから…なかなか、断れないのも当然だが…
葉月は20代の、まだ若い、新人の女だ…
対するあの杉崎って男は、確か30過ぎの…立派な、おやじ…
そんな二人の男女の、宿泊を伴う出張だ…
場合によっては、おかしなことになりかねないのに…
どうしてもっと組み合わせを考えなかったのかと、組織に苦情を言いたくなる気持ちになる…。
「あ~~ !なんっか、イライラする… !!」
思わず、個室内で声を出してしまい、自身の口を塞ぐ…。
正直に言うと、
あの、杉崎って男が…あの男の存在が、どうしても気になって仕方ない…
あの男の、見た目が良すぎるのだ…
身長が高過ぎるのだ…
男の俺でも見惚れるほどに、身体のバランスが取れ過ぎている…。
腰の位置が高く、スーツが似合い過ぎている…。
あの男の全てが、鼻に突く…。
あの男のことを語る時の葉月の表情が、なぜか、気になって仕方ない…。
ひょっとして葉月は…あの、男のことを好きなのではないか…?
いや、あの男には、あんなにも明るく、魅力にあふれたグラマーな彼女がいるのだ…
ありえない…
きっと、葉月のあの様子は…奴に対する、憧れか何か…その程度に、違いないが…
「はああ… 」
最近の葉月は、何かおかしい…
そして、俺自身の情緒も少し不安定だ…
なのに、どうしてよりにもよって、こんなタイミングで、葉月とあの男が同じホテルに泊まっていることを聞かされなければならないのか…
俺は自身の不運を呪いながら、氷の溶けかけたコーラを飲みほした…。
なんで、葉月とアイツが、出張に行く…?
葉月も葉月だ…なんで、承諾したんだ…。
いや…葉月が言うように、仕事だから…なかなか、断れないのも当然だが…
葉月は20代の、まだ若い、新人の女だ…
対するあの杉崎って男は、確か30過ぎの…立派な、おやじ…
そんな二人の男女の、宿泊を伴う出張だ…
場合によっては、おかしなことになりかねないのに…
どうしてもっと組み合わせを考えなかったのかと、組織に苦情を言いたくなる気持ちになる…。
「あ~~ !なんっか、イライラする… !!」
思わず、個室内で声を出してしまい、自身の口を塞ぐ…。
正直に言うと、
あの、杉崎って男が…あの男の存在が、どうしても気になって仕方ない…
あの男の、見た目が良すぎるのだ…
身長が高過ぎるのだ…
男の俺でも見惚れるほどに、身体のバランスが取れ過ぎている…。
腰の位置が高く、スーツが似合い過ぎている…。
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ひょっとして葉月は…あの、男のことを好きなのではないか…?
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「はああ… 」
最近の葉月は、何かおかしい…
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なのに、どうしてよりにもよって、こんなタイミングで、葉月とあの男が同じホテルに泊まっていることを聞かされなければならないのか…
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