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~拓海~
鍵
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「ちっ… … 」
電話を切り、俺は思わず舌打ちをする…。
片手に、衣類などが入ったスポーツバッグ。
もう片方の手に、前に葉月が美味しいと言っていた福岡土産の菓子袋を提げて…しばらく、馬鹿みたいに葉月の部屋のドアの前に突っ立っていた…。
「どうしよっかな…」
時間はまだ、11時前… 葉月が空港に着くにはまだ相当の時間がある…。
やっぱりこういう時に、ふと思う…。
なぜ、葉月は合鍵を、渡してくれていないのかと…。
付き合いも長くなり、今は前よりもかなり、会う時間が減ってしまった社会人…
そもそも遠距離恋愛でもあるし、こんなすれ違いを避けるためにも、そろそろお互いの家の鍵を持ち合ってもいいはずだ…。
前にも一度、葉月にはそう伝えたことがあるのだが…結果、一刀両断だった。
自分のいない時間に、たとえ彼氏の俺であっても、家に上げるのは嫌だとか、なんとか…
部屋が片付いていないと恥ずかしいとか…確か、そんなことを言っていた…。
でも、ほら見ろ…こんなことになる…
俺が遠方から遥々、葉月の好きな菓子折りを持って、葉月を驚かせたい気持ちもあって家を訪ねたにも関わらず…
結果、こんな…みっともない形で門前払いだ…。
葉月が出張で家にいないなんてことは、想像していなかった…。
「はああ… 」また、気付けば溜息が出る…。
俺はゆっくりと歩き出す…。
駅前のネットカフェに行くかな…
今から4時間パックで入室すれば、ちょうどいい…
朝ごはんが遅い時間だったせいで、腹も空いていない…
とりあえず入って、お腹が空けばそのまま中で定食なんかを頼もう…そんな気分で、小さな個室に入った。
ドリンクを片手に、久々に漫画を手にする…。
パラパラとめくって、時々笑う…・・・ だが、どうにも集中できない…。
俺はバサリと漫画をテーブルに置く…。
電話を切り、俺は思わず舌打ちをする…。
片手に、衣類などが入ったスポーツバッグ。
もう片方の手に、前に葉月が美味しいと言っていた福岡土産の菓子袋を提げて…しばらく、馬鹿みたいに葉月の部屋のドアの前に突っ立っていた…。
「どうしよっかな…」
時間はまだ、11時前… 葉月が空港に着くにはまだ相当の時間がある…。
やっぱりこういう時に、ふと思う…。
なぜ、葉月は合鍵を、渡してくれていないのかと…。
付き合いも長くなり、今は前よりもかなり、会う時間が減ってしまった社会人…
そもそも遠距離恋愛でもあるし、こんなすれ違いを避けるためにも、そろそろお互いの家の鍵を持ち合ってもいいはずだ…。
前にも一度、葉月にはそう伝えたことがあるのだが…結果、一刀両断だった。
自分のいない時間に、たとえ彼氏の俺であっても、家に上げるのは嫌だとか、なんとか…
部屋が片付いていないと恥ずかしいとか…確か、そんなことを言っていた…。
でも、ほら見ろ…こんなことになる…
俺が遠方から遥々、葉月の好きな菓子折りを持って、葉月を驚かせたい気持ちもあって家を訪ねたにも関わらず…
結果、こんな…みっともない形で門前払いだ…。
葉月が出張で家にいないなんてことは、想像していなかった…。
「はああ… 」また、気付けば溜息が出る…。
俺はゆっくりと歩き出す…。
駅前のネットカフェに行くかな…
今から4時間パックで入室すれば、ちょうどいい…
朝ごはんが遅い時間だったせいで、腹も空いていない…
とりあえず入って、お腹が空けばそのまま中で定食なんかを頼もう…そんな気分で、小さな個室に入った。
ドリンクを片手に、久々に漫画を手にする…。
パラパラとめくって、時々笑う…・・・ だが、どうにも集中できない…。
俺はバサリと漫画をテーブルに置く…。
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