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~杉崎~

困惑

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「… え …? 」

彼女の小さな声が、耳に届く…。

今…俺は、何を口走った… ?

彼女は依然として身体の大事な部分を隠すようにしながら、ゆっくりと起き上がろうとした。その華奢な手首を、思わずそうさせないように、つかむ… 

「あっ… 」彼女は一瞬、驚いた顔をした…

少し、力が強すぎただだろうか… 
だが、そんな風に隠されると… さっきまであれほど見たというのにまた、見たくなる…。 
彼女の可愛らしい白い胸と…濡れそぼったあの場所が、再び、露わになる…

なんて…華奢で…そして、可憐な、身体つきなのだ… 
肌の色で判断するものでもないが、まるで… 
男を知らないとでもいうかのような、汚れのない白さ…

彼女にはとても言えないが、さきほどはじっくり細部を見ながら、彼女を抱いた…
俺が彼女を突き上げるたびに不安そうに揺れる、可愛らしい胸も…
俺のを咥え込んで離さない、あの、淫靡な場所も… この目に焼き付けるかのように…

本当のところ、何度も部屋を完全に明るくしたい衝動に駆られたが、極度に恥ずかしがり屋の彼女を前に、そんな鬼畜なことはできないし、言い出すことすらできなかったが… それにしても…

この…彼女の表情…  あまりに、淫らな女の顔だ…
いつもの、素朴な反応を見せる、可愛らしい彼女…少女の顔ではない… 女の顔だ…

俺が抜き差しを繰り返している時も…貪欲に、彼女のそこは俺をからめとるように受け入れ、奥を突くたびに小さく喘ぎ声を上げ…身体を震わせ、身もだえるさまが、信じられないくらいに艶めかしかった…。

彼女は、いつも、セックスの時にはこんな風に…なるのか… ?

いや、… 

俺は不意に、頭に浮かびそうになったビジョンを必死に振り払う…。
あの男と… 他の男と彼女が交わるさまなど、今は一ミリも想像したくない。
 
不意に目に映る彼女の唇が、濡れた光を放っている… 
俺が散々激しいキスをして濡らしたことに変わりないが、その濡れた光が、より一層、色気を放っている…。
  
「… … っ… … 」

俺はごくりと、唾を飲んだ

そうだ…  俺は…とんでもないことを口にした…。

一言で言えば、本能… 抑えきれない、男の欲望… 

馬鹿な、俺は… 後ろからしたいと… 言ってしまった…。   

俺は彼女の一回りも、年上だ…

だからこそ、いつも冷静に…彼女を怖がらせることなく…当然、セックスにおいてもリードしなければならないという気持ちが常につきまとっていた…。
だから、女性に獣のような恥ずかしい体位を強いるバック…そんなセックスなど、する気もなかった…

彼女を大人の余裕で抱き締め… 普通に、抱くつもりだった…

それなのに今… 俺は彼女に、何と言った… ?

俺は自分で言っておきながら…

自分自身の口から飛び出した発言に、心から困惑した… 。


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