【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～答え～

本心

「　っ…　…　ん　」
そして…依然として、静止したままであっても…私の中で狂おしく脈動している…その圧倒的な存在感…

そのことに…　その、現実に…杉崎さんに抱かれているという、今に…
信じられないという思いとともに、ある種の、感動のようなものを覚える…。

「…大丈夫…？水無月さん…」いつものように、優しく気遣ってくれる杉崎さん…

「は…　はい…　」

大丈夫では、ない…　もう、ダメ…　
次に、何度か…杉崎さんに激しく揺さぶられたらもう、きっと…　私は…

「ごめん…俺からそんな風に聞いていながら、…俺が無理、かも…も、動いていい…？」

こんな時ですら…ふわりと笑う、その顔が…好きだと、思った…。

優し過ぎて全然…痛くなんてないし…
今も…気持ちが良すぎて、どうにかなりそうだ…。

そのままの気持ちをなんとか伝えたいと思い、口を開いた。

「はい…全然、痛くはないので…杉崎さんのいいように、して欲しい…です…杉崎さんの好きなように…その、してください…っもっと激しくても、全然…」

杉崎さんが驚いたように目を見開く…
即座に、自分のしてしまった淫らな発言を恥じるが、もう遅い…

「　…は、…また…君は…そういう、ことを…　もう…　知らない、からね…　」

はあと、杉崎さんがため息をつくと同時に、
「あっ…　」思わず、声が出る…。
私の中の、それが…　少しだけ大きく…膨張したような気がした…。

「…じゃあもう…俺の好きに、するよ…？嫌だったら…苦しかったら、絶対に止めて…途中で言ってね…」

「はい…　」

杉崎さんが、優しく頬に、キスをした…。

なんて、幸せな時間なんだろう…
もう、どうにでもして欲しい…　杉崎さんの望むままに…滅茶苦茶に、抱かれたい…。

激しくても…少しくらい、痛くたって、いい…　

その時の私は本当に、心から…そんなことを思っていた…